DUNU DUW-02

こんにちは。今回は近日発売が予定されているDUNU DUW-02銀メッキOCCリッツ線ケーブルの紹介です。前回までと同様、今回も台湾のイヤホンブランド「DUNU-TOPSOUND」の公式アカウント(@DUNU_Headphone)からのサンプル提供での紹介となります。

DUNU DUW-02」はDUNUの全く新しいエントリークラスのリケーブル製品で、現時点では日本国内での販売についての詳細な情報は得られていませんが、低価格ながら非常に高品質な線材を使用し、日本ではこれまで同社の「DK4001」「DK3001 PRO」といったハイグレードモデルの付属ケーブルでしか利用できなかった交換式プラグ「クイックスイッチングコネクタ」も採用されているなど、リリースされれば間違いなく人気商品になりそうなアイテムだと思います。

ちなみに、現時点で日本ではDUNUのケーブル製品は販売されていませんが、同社サイトを確認すると、上位モデルの付属ケーブルなどをベースにした製品が複数リリースされています。
そんななか、「DUNU DUW-02」で使用されるケーブルは新製品としてリリース予定の「DK2001」用の付属ケーブルとしても採用されており、「DUNU DUW-02」ではMMCXコネクタ部分がより汎用性の高い部品に変更になっています。「DUNU DUW-02」は現在先行で販売されている中国での価格を見ると、日本で販売された場合も1万円前後かそれ以下の価格設定になりそうですね。またオプション扱いとなる「クイックスイッチングコネクタ」に対応した各種プラグは海外ではそれぞれ19.99ドルで販売されています。
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DUNU DUW-02」はケーブル線材に台湾(万隆)製の「高純度な単結晶銅(OCC)の銀メッキ線」をベースに、さらにノイズ耐性のより高い「リッツ線」構造に加工した線材を使用しています。ちなみに、「リッツ線(Litz Wire)」はエナメル線(エナメル被膜で覆われた線)を撚り合わせた構造の線材で、特に高周波での抵抗抑制効果が得られることから高周波を発生する様々な機器で利用されています。そして、極めて高純度なオーディオ用線材をリッツ線で作ることにより、音声信号がイヤホンに伝達するまでの干渉を効果的に除去し、伝送効率が大幅に改善することで、より再生機器からの純粋なサウンドを実感できる効果が得られます。
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またプラグ部分にはDUNUが特許を持つ交換式の「クイックスイッチングコネクタ」を採用しています。プラグ変換による音質劣化を回避しつつ、標準の「3.5mmステレオミニ」プラグからオプションの各コネクタを利用することで「2.5mm/4極」「3.5mm/4極」または「4.4mm/5極」のバランス接続コネクタへの交換が可能です。プラグ交換部分の耐久性も高く、再生機器に合わせて頻繁にプラグを変更しても安心して使えることも魅力です。


■ 適度に細く使い勝手の良いケーブルながら、リケーブル効果は絶大。

DUNU DUW-02」のパッケージは光の加減で虹色に輝くシルバーのボックス。今回、2.5mmのクイックコネクタも一緒に同梱いただきました。ケーブルは太すぎず非常に柔らかくしなやかな線材で、どのようなタイプのイヤホンにも合わせやすく、取り回しの良さを感じます。ダークグレーのカラーリングも高級感がありますね。MMCXコネクタ等の部品もしっかりした高品質のものが選ばれておりクオリティの高さを実感します。
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プラグ部分のクイックスイッチコネクタはカチッとはめ込むとロックがかかり、取り外すためにはケーブル側のロックを後方に下げて解除します。耐久性を感じるしっかりしたコネクタで取り扱いに不安はありません。
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DUNU DUW-02」の傾向は、一般的なOFC線などの付属ケーブルと比較して大幅な情報量のアップに加えて、とにかく濁りの無い、明瞭で澄み切ったサウンドが印象的。同時にOCC線らしい中低域の自然な音場感の向上と、銀メッキ線としての中高域の明瞭感をしっかりと実感できるケーブルでもありますね。非常に分離感があり歪みを感じさせないケーブルのため、イヤホンの1音1音の情報を的確に非常に鮮明に描写されます。

また「Acoustune HS1670SS」のようにもともと非常に情報量の多いハイグレードケーブル(単品で28,000円くらい)が付属しているイヤホンと合わせても「DUNU DUW-02」は情報量的には遜色なく、「HS1670SS」のサウンドバランスを損なうこと無くしっかりと鳴らします。また1音1音の粒状感はむしろ若干向上する印象で、特にバランス接続での分離感の向上も実感できました。
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同様にある程度グレードの高いハイブリッドイヤホンとの相性も良く(このケーブルが付属する「DK2001」も3BA+1DDのハイブリッドイヤホンですね)、DUNUとしてはローエンドなケーブルながらイヤホンのポテンシャルを引き出す能力は十分に高いと実感します。
ただし、銀メッキ線特有の高域の伸びの良さがあるケーブルですので、もともと高域の情報量の多いイヤホンでは多少高域が明瞭に出過ぎる場合もあります。例えば5BAイヤホンの「ROSE BR5MK2」などの場合、バランス接続では少しエッジが立ちすぎるため、3.5mmステレオ接続のほうが好印象でした。このように再生環境だけでなく、イヤホンの特性にあわせてプラグを気軽に変えられるところも「DUNU DUW-02」のメリットですね。
DUNU DUW-02DUNU DUW-02

ところで、「DUNU DUW-02」は専用版が「DK2001」に付属するだけでなく、単独の製品としてもリリースした上で、前回レビューした「DUNU DM480」とのバンドルセットのようなものも企画されているようです。現在「DUNU DUW-02」はMMCX仕様のみですが、Head-Fiでの最近のDUNUからのコメントで「DUW-02はDM-480に対応できるよう2pin仕様を追加予定」でさらに「DM-480とDUW-02および追加のプラグを組み合わせた特別なパッケージを、150ドル以下で発売予定」といった内容の記述を見つけました。もし日本でも同様のセットが販売されれば非常に魅力的な製品になるのではと思います。また0.78mm 2pinコネクタはカスタムIEMをはじめとして非常に多くの製品で採用されているため、MMCX同様に製品化されれば、利用範囲は大幅に拡大しますね。個人的にも「DUNU DUW-02」の2pinバージョンは是非とも「欲しい」アイテムであります。
DUNU DM-480DUNU DM-480 / DUW-02
ちなみに「DUNU DM480」と「DUNU DUW-02」の組み合わせでは、他のイヤホン同様に大幅な情報量の向上に加えて、特に中音域が本来のバランスを損なわない形でより存在感を増し、自然な印象ながら非常に明瞭で瑞々しさを感じるサウンドになりました。また低域についてもキレが増し、より締まりの良いスピード感のある印象になります。「DUNU DM480」のサウンドが一段レベルアップしたような変化でとても好感を持つ組み合わせでした。


というわけで、「DUNU DUW-02」は届いたときはクイックスイッチコネクタの部分にだけしか目が行かなかったのですが、ケーブルとしての音質面でも同価格帯のリケーブル製品を十分に凌駕している印象で「さすが」と思える製品でした。ちなみにリッツ線はエナメル被膜のシールド特性も高いため、外部ノイズにも強い点も特徴ですね。日本でどのようなかたちで製品が登場してくるのか、楽しみですね(詳細の情報が分かりましたら随時追記したいと思います)。