HiFiHear 「HiF4894」「HiF4900」

こんにちは。今回は「HiFiHear」の最新イヤホンケーブル 「HiF4894」および「HiF4900」の紹介です。リケーブル用の中華イヤホンケーブルは私のブログでも幅広く紹介していますが、最近は特に「HiFiHear」ブランドで魅力的な製品が増えているのが印象的ですね。今回はミドルグレードおよび低価格ケーブルの新しいタイプのケーブルで、どちらも従来とは異なる線材を使用しています。
HiFiHear 「HiF4894」「HiF4900」HiFiHear 「HiF4894」「HiF4900」

購入はアマゾンの「HiFiHear Audio」にて。レビュー時点ではAliExpressでは販売されておらず、アマゾンのみでの販売となります。


[ HiF4894 ] HiFiHear 単結晶銅 銀メッキ アップグレードケーブル(ブルー)
HiFiHear 2 Core Single Crystal Copper Plated Silver Cable 3.5MM With MMCX/2PIN/QDC Connector
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【 qdc 】【3.5mm】【2.5mm/4極】
Amazon.co.jp:(HiFiHear Audio):4,480円 / AliExpress:(Easy Earphones) : -

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HiF4894HiF4894

美しいアクアブルーの銀メッキ単結晶銅線ケーブルです。見た目的には某B○VPあたりの付属ケーブルの色違いのように見えますが(作っているファクトリーが同じなんでしょうね)、よりハイグレードな単結晶銅線を使用し、明瞭感や解像感をアップデータしたケーブルです。おそらく「NICEHCK DJT2」あたりと同種の線材をブルーの被膜で覆ったものでは、と推測されます。中華ケーブルは8芯線などひかくてき太めのゴツゴツした感じの線材が多いため、ケーブルが目立ちすぎることを気にする方もいらっしゃるかも知れません。そんななか「HiF4894」は非常に美しいカラーリングで、左右でひとつの被膜にまとめられた2芯タイプですので見た目にも合せやすいケーブルといえるでしょう。
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コネクタはMMCXと中華2pinタイプ、あとqdc用2pinコネクタ。プラグは現在のところ3.5mmステレオと2.5mmバランスで4.4mmの設定はないようです。

届いたケーブルはいつもの袋入りで最近はケーブルバンドも付属します。少し厚めの透明な樹脂被膜に覆われており、やや癖が強めで丸まった状態を維持しようとしますが、比較的柔らかく、取り回し自体は良好です。スカイブルーが非常に美しいケーブルではありますが、コネクタやプラグ部品などはB○VP付属ケーブルと同じ加工なので高級感はあまりありません。
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しかし、その見た目に対して音質面はミドルグレード以上の実力があるケーブルで、情報量も高く、リケーブル後に音量の変化をしっかり確認できるイヤホンもありました。銀メッキ線らしく全体的にキレが向上し、高域の解像度が増加するのが分かります。中高域寄りマルチBAイヤホンやハイブリッドでは明瞭感が増加し、より輪郭のはっきりした印象のサウンドになります。

HiF4894中華ハイブリッドに多い硬質なドンシャリ傾向のイヤホンでは多少アグレッシブが強くなる印象となりますが、多少温かみのある自然な印象のイヤホンや、低域の膨らみを感じやすい多ドラのイヤホンと組み合わせてサウンドを引き締めるのにもよい選択肢ではないかと思います。今回は中華 2pinタイプでオーダーしましたが、qdc用ケーブルで「qdc Uranus」などと組み合わせてもかなり良い印象になるのでは、と思います。
見た目にも非常に美しく、青系のイヤホンとの組み合わせにはとても良いケーブルだと思います。ゴツゴツした印象はなく、持ち歩きでの利用でもそれほど違和感のないケーブルなのもよいですね。



[ HiF4900 ] HiFiHear 8芯 銀メッキ銅線 アップグレードケーブル(ブラック)
HiFiHear 8 Core Silver Plated Copper Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
Amazon.co.jp:(HiFiHear Audio):2,390円 / AliExpress:(Easy Earphones) : -

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HiF4900HiF4900

2千円程度で購入できる、新しいエントリーグレードの8芯ケーブルです。モデルナンバーもとうとう4900番台に突入しましたね。プラグは4.4mmバランスも含めて選択可能。コネクタ部品はこれまでの低価格中華ケーブルとは異なるタイプでブラックのケーブルと違和感のないデザインになっています。2pinは埋め込みに対応する「CIEM 2pin」タイプになります。KZ/CCA/TRNなどのタイプCコネクタの場合、中華2pinやqdcコネクタより組み合わせにくさはありますが、中華イヤホンに限らず幅広く使用できる点はメリットと言えるでしょう。
HiF4900HiF4900

届いた実際のケーブルをみてみると、まずブラックの被膜の質感の良さに驚かされます。この価格帯の8芯ケーブルの場合、被膜は少しビニールっぽさを感じるものが使用されているケースも多いのですが、「HiF4900」では非常に手触りの良い素材が使われており、またしっかりと編み込まれているため線材自体はそれなりに太さがあるものの、思ったより細めの印象をうける仕上がりになっています。適度な柔らかさと弾力で、取り回しの良さと絡まりにくさを両立している点も好印象です。
HiF4900HiF4900

「HiF4900」の音質傾向は、かなりしっかりと変化するタイプのケーブルで、中華ハイブリッドを中心に、明瞭感とメリハリが向上し、リケーブル効果をしっかりと実感できます。とはいえ、いわゆる「派手な音」ではなく、ミドルグレードの単結晶銅線ケーブルの感じに少し近い感じですね。
全体的な音質傾向を維持しつつ、空気の膜を取ったような見通しの良さと、輪郭をよりハッキリと描写させる印象。変化の大きい単結晶銅線ケーブルとして根強い人気のある「YYX4810」あたりから僅かにグレードを下げつつイヤホンによっては高域の伸びがより向上する感じですね。
HiF4900ケーブル自体の質感も含めてこれが2千円そこそこというのはかなり「強い」です。どのようなカラーのイヤホンとも合せやすいブラックのカラーリングで、低価格な中華イヤホンはもちろん、ある程度のグレ-どのイヤホンと合せても遜色を感じないのではと思います。
今後このグレードの中華ケーブルでは「定番」となりそうなポテンシャルの高さを感じます。手頃なリケーブルを考えている方なら「とりあえず選んでおいて間違いない」とお勧めできるケーブルですね。個人的にもさらに買い増しして様々なイヤホンと組み合わせたいと思ってます。


というわけで、新しいケーブル2種はどちらも予想以上に音質面での向上が楽しめた製品でした。今後夏にかけて少し停滞していた中華イヤホンの新製品も、いろいろ登場してきそうですし、リケーブルと合せて楽しみなところですね。