Thunderbolt Displayを購入して、なんとかこれをテレビ化できないものか、といろいろ考えて、試してみました。
⇒「Thunderbolt Displayとの日々」参照です。

要するに、Thunderbolt Display、というよりは、「Thunderbolt DisplayがつながったMac」という形態でしかやはりテレビ化は考えれれない、という結論になりました。結局Thunderbolt Displayだろうが、同じパネルの27インチ iMacだろうが同じことなわけです。

それでも、なんとかHDMIでの入力ができないものか、そんなことを考えながら週末に秋葉原をうろついていたら、変なアイテムが売っていたので試しに買ってみました。

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HDMI to AV+HDMI
VIDEO CONVERTER 


型番不明。謎です。 

中身はテックのAVCN-001に酷似しています。 
しかし、AVCN-001と異なり、OUTPUTにもHDMIがあります。
HIDEFPROのダウンスキャンコンバータ版、でしょうか。

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 ま、HIDEFPROと同様、ようするに某GAMESWITCHみたいなもんですね。HDCPって何ですか?という。

特に設定上、やるべきことはありません。
開封すると、中にメモが入っていて「NTSCで表示するためにはスイッチをPAL側にしておいてください」。まあ、そういうこともあるでしょう。人間、おおらかに生きたいものです。

出力側のHDMI信号は「自動」にしておくとうまく調整されないこともあるようです。

そこで、1080iとか720pとか解像度を固定しておけばきれいに表示してくれます。
特に720pだけしかだめ、ということもなく、1080iでもきちんと表示してくれました。


では、さっそく、Thunderbolt Displayでの利用をしてみたいと思います。

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HDMIの出力ソースはSONYのBDレコと
スカパー!HDチューナー。

接続にはハイパーツールズの4x2 HDMI切替/分配器を使用します。
3D出力にも対応する高性能タイプ。
2系統の出力があるため、ひとつをTVへ、もうひとつをコンバータのINPUT側に接続します。


IMG_5398コンバータを経由した入力には、手持ちのBlackMagic Designの「Intensity Extreme」を使用。Mac用のHDMIキャプチャには結局BlackMagic Design社のアダプタしかまともに対応していないみたいです。
今だったらMacでのHDMI経由でのビデオキャプチャといえば同じBlackMagicでも「Intensity Shuttle」のほうが安くて性能も良いらしいですね。
もちろん、どちらの製品もHDCPに対応していないので、HDMIではGAMESWITCH的なものを中継する必要があるわけですね。
なおコンポーネント入力については、出力機器のD端子からそのままでも使えたり、使えなかったり(笑)。


IMG_5370標準のBlackMagic Media Expressではコンバータ経由のHDMI入力で奇麗に映ります。音声もHDMIからちゃんと拾っているようです(ただし5.1chは2chになっているようです)。 

02ちなみに、BlackMagic側は「システム環境設定」のBlackMagicの設定であらかじめ入力設定を「HDMI Video & HDMI Audio」に設定しておきます。


またそれでもちゃんとプレビューされないときは、コンバータ経由でTVなどに接続し、信号が正常に出力されているか確認します。コンバータの電源を入れ直してもきちんと表示されない場合、いちど出力側で720pに落としてみるといいようです。その後1080iに上げても支障なく使えました。

「Intensity Extreme」経由でのHDMIビデオキャプチャおよび録画については割愛します。GAMESWITCH経由と同じですので他にも記事がいくつもありますし。ただ、コンバータを経由した画質はなかなかよいと思います。これならば録画環境を整備すれば結構使えそうです。

というわけで、ここでは、「せっかくの大画面Thunderbolt DisplayにHDMI入力でテレビっぽく使いたい」というミッションに挑むことにします。

キャプチャソフトの「BlackMagic Media Express」は録画ソフトであるため全画面表示も音声出力もできません。そこでMac用のフリーソフトなどで表示できるアプリケーションを探します。
最初、「VLC Media Player」にキャプチャデバイスの再生機能があったので試してみたのですが残念ながら表示せず(ちなみにVLCにはキャプチャデバイスとは別にEyeTV用のメニューがある)。

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そこで「Bear's Hand」というフリーソフトを使用。Video、Audioの設定を変更しばっちり表示に成功。HDMI入力でThunderbolt DisplayがTVっぽくなりました(笑)。



 

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もちろん、全画面表示もばっちり。

アニメとかは結構相性が良いみたいですが、バラエティ番組などは結構ちらつきが目立ちます。

実際、Bear's Hands経由では激しい動きではコマ落ちが目立ちます。この辺は高速なビデオカードを搭載した環境だと変わってきそうですが、貧弱な内蔵ビデオでThunderbolt Displayに表示しているMac mini環境では結構ツラそうです。

というわけで普段使いというわけにはいかなそうですし、EyeTV HDなんかを利用する場合と比較すると費用もかかりますので実用的とはいい難いですが、とりあえず実験環境としては確認が出来ました。


※追記
結局、その後「foltia ANIME LOCKER」の導入により、ストリーミングでテレビ再生が行えるようになり、このハナシは一応の解決を見るのでした・・・(私の環境では)。
詳しくは→ Thunderbolt Displayでテレビを楽しむ(foltia ANIME LOCKER編)