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以前、スカパー!HDを純正チューナーで録画していた頃、イメージしていたのは ①RECBOXへ録画⇒②一定期間後iVDR-Sに転送して保管、という流れでした。
また地上波についてもマクセルのiVレコーダー などを使って、やはり最終保管メディアをiVDR-Sにしようと考えたりもしていました。
しかし、日進月歩、わずか1年も待たずして、これら保管媒体としては「使えない」ことが確定してしまいました。 元がWoo用ということもあるのか、結局、日立と子会社のマクセル以外の主要メーカーの採用はなく、PC関連の周辺機器を出していたI.O.DATAもラインナップを縮小。ゆるやかにフェードアウトにむかっています。

■ポータビリティの低さからくる信頼性のなさ
マクセルのiVDRレコーダ単体での利用や、アイオーのPC用のiVDR-Sアダプタを利用した運用のみで使えば非常に使いやすいのですが、メーカー間をまたいでメディアをやりとりすると、とにかくトラブルのもと。特に、iVDR-Sドライブ搭載RECBOX「HVL-AVS2.0」は現在のファームウエアをもってしてもほとんど「鬼門」といってよく、非常に危険なデバイスです。

■iVDR-Sがトラブルを起こすときのポイント
①異なるメーカー間のメディアのやりとり
具体的には、マクセルor日立とI.O.DATAのドライブ(あるいはアダプター)間でメディアをやりとりする場合です。I.O.データのコンテンツ管理とマクセルのiVDRレコーダではフォルダ管理などの扱いが微妙に違いますし、鍵情報のやりとりも不安定さを感じます。特に鬼門デバイスの「HVL-AVS2.0」へマクセルや日立で録画したiVDR-Sメディアを読ませるとなかなか結構な確率でインデックス情報がおかしくなり、再びマクセルのiVDRレコーダーに入れると「メディアが認識できない」とフォーマットを要求されたりします。スカパー!など1回ダビングのコンテンツをムーブした場合などは「恐怖」以外の何者でもありません。

②大容量データの不安定さ
iVDR-Sは500GB、1TBという比較的大容量のカートリッジですが、このカートリッジいっぱいに録画データを詰め込むのがとにかく鬼門です。
まず、データを満載すると、内容の確認にものすごい時間を要します(10分以上かかる場合も)。
特にI.O.DATAの「HVL-AVS2.0」などの場合、内容確認が終わってないタイミングでメディアをイジェクトをかけるとインデックス情報が壊れ、最悪データが消失する恐れがあります。

③フォルダ管理の危険
これも上記の通り、メーカー間の違いや、内容確認の遅さに起因するものですが、大量のデータをフォルダわけをまとめておこなうと、やはりメディアクラッシュやインデックス破損の原因になります。


■iVDR-SはPCを介したデータ転送用デバイスとして活用
というわけで、現在はiVDR-SはPC用アダプターを使用し、メディア中継用の媒体として使用しています。主な用途はやはり「nasne」の録画データの抽出で、nasneからの録画データはいったんiVDR-Sへダビングを行い、そのあとRECBOXへ転送することでRECBOXで保管、あるいはDTCP-IPプレーヤー(具体的にはPS3)での視聴を行っています。またRECBOXからは「DiXiM BD Burner」を使ってBD-Rなどに書き出すことも可能です。
そうなると、PC用のiVDR-Sアダプターと一緒に購入した500GBのメディア1本で事足りてしまい、保管用に購入した1TBメディアは全く使わなくなってしまいました。仕方ないので、マクセルのiVDRレコーダーの増設HDDとして挿入したままの状態で運用しています。
今後カートリッジを買い足すことはまずないでしょうから、この辺がオチなのかもしれませんね。