東京の住居での録画環境にfoltia ANIME LOCKERを導入してそろそろまる1年がたちます。
CPUをXeon E3-1220に換装した富士通の「TX100 S3」を使用した録画サーバはきわめて快調で、ノンストップで録画を続けています。
■ やはりマシンスペックはそこそこあったほうがよい。
foltia ANIME LOCKERは比較的低いCPUでも堅調に仕事をしてくれますが、やはりそこそこのマシンスペックがあったほうがよいようですね。
ウチの利用環境(E3-1220、RAM 8GB)では録画やMP4エンコードに失敗することはほとんどありませんが、やはり番組が連続して重なったり、BS(特にWOWOW)など放送本数の多いTSデータを受信する場合で、ほんの数回(1年間でPT3のドロップが3回、MP4への変換エラーが2回程度)ありました。毎日、平均して録画をしている状況では相当に安定していると思いますが、これ以下のスペックだったら・・・と思います。
■録画サーバにサーバ専用機+UPS(無停電電源)を装着する強み。
あと安価とは言えサーバ専用機を録画マシンに使用する事で、温度管理だけでなく、電源が安定し、各ボードへの電源供給にも長期的には差が出るものと思われます。 また、APCの小型UPSをコンセントに接続していますが、これは停電対策よりも微妙な電圧変動に強いことが非常に大きな影響を与えます。
私が使用しているAPC(シュナイダーエレクトロニック)の「RS 550」は、入力側(コンセント)の電圧を常時表示してくれますが、これが実は結構変動します。私が東京で住んでいる部屋は比較的安定していますが(おおむね101〜100W。たまに99〜97くらい)、同じUPSを装着している福井の自宅は結構大きく変動します。この電圧変動をPC(またはサーバ)の電源が直接受けると、稼働に大きく影響が出るのは当然でしょう。 UPSは、入力側の電圧変動を内蔵のバッテリで調整し、出力側には安定した100Vを供給します。
私の経験で、あるクライアントで、3年以上バッテリーが持つはずのUPSが1年程度で交換時期がきてしまう現場(工場)があってが、そこで日常的に稼働するPCやネットワーク機器等(UPS未接続)の故障発生率ははっきりとわかるほど「異常」でした。
安定動作にはやはり使いたい機材のひとつですね。550VAくらいの余裕のあるモデルを1台使えば録画サーバだけでなく、BDレコーダなどほかの機器も面倒がみれるのでとても便利です。
■TSファイルの視聴はVLCで。
PCやMacの環境で録画したデータを視聴するときは録画一覧にあるWeb PlayerやPC Playerのアイコンをクリックして変換したMP4データをブラウザで観る、というのがふつうでしょう。
ただ、どうせならPCで観る場合も変換前のMPEG-2TSデータを直接観た方がキレイだし、ということであれば、「VLC」を使って、「ネットワーク」を開く画面でURLに視聴したい録画タイトルの「MEPG2」アイコンをドラッグする方法を使っています。VLCはあらかじめ「ビデオ」の設定で「インターレース解除」を設定しておきましょう。
■そろそろバックアップを
現在は、変換した録画データをNASなどに一部コピーしていますが、そろそろ環境まるごとのバックアップも考えた方がよいかもしれませんね。1本のライセンスで複数台のサーバを稼働させることは違反になりますので、複製ではなくあくまでデータバックアップの方向で。
やはりやるとすれば、日中にデータベース(PostgreSQL)はいったん停止してバックアップファイルを作成し、データベースのバックアップファイルとあわせてデータ差分をrsyncでNASに複製する、といった感じでしょうか。現在はバックアップ先になるストレージがないのでrsyncが使えるNASなんかを入手したら構築したいところですね。