
かねてより購入を検討していた定番USB-DAC「FOSTEX HP-A4」が届きました。
待望の一品であります。
これまでMacにはifi nano iDSDを接続していましたが、こちらはWindows環境に移動。foobar2000にASIO接続します。
もちろんHP-A4もDSDに関してはASIOもDoPも対応していますが、ここはMacで利用になります。
接続環境はMac mini (Late 2011) + Apple Thunderbolt Display(通称さんぼる)。さんぼるのUSB端子にHP-A4を接続することで本体直結より電源ノイズを多少軽減させます。
■Audirvana Plus 2.0 の設定

「Audirvana Plus」も2.0から標準モードではiTunesぽいライブラリ画面を擁するいっぱしのプレーヤー環境になりました。とはいえ基本的な設定は同じ。
これまでメインで使っていた「iFI nano iDSD」のときの設定と基本的には同じですが、「Preference」メニューで一部HP-A4用に設定を変更します。

さらに音質を追い込むため、「Direct Mode」と「Integer Mode」のチェックを入れます。
また、Macへの実装しているメモリサイズにあわせてプリロードのメモリ値を増減させます。
ここまでは、nano iDSDのときと同じ設定です。
HP-A4の仕様で、USB Audio Class 2.0デバイスとして認識すると、PCMの上限を384KHz/32bitと誤認識してしまうことがわかっています。そのため、仕様である192KHz/24bitに合わせて、「Max sample rate limit」を192KHzにして、「Limit max bitdepth to 24bit instead of 32bit」のチェックを入れます(24bitのリミットは設定しなくてもちゃんと鳴りますが、念のため)。
さらに、私の場合以下の設定を入れています(各DAC共通)。
「Audio Filter」(アップサンプリング関係)
Converterを「iZotope 64-bit SRC」にし、クオリティをBestに、アップサンプリングの設定は2の倍数で上げる方式(Power of 2 oversampling only)にしています。この辺はDACの最大値まで上げる方式(Maximum Sampling rate Upsampling)と好みやマシンスペックで変えるところでしょう。
「SysOptimizer」(システム優先度設定)
必要に応じて有効にします。オーディオ専用の場合有効にした方が良いようですが、インストールされているアプリケーションやドライバによって不安定になることがあるようです。


Volumeなどはデフォルトのまま。最後に「Library」メニューでライブラリ登録する音楽フォルダを指定し「Sync」します。以降起動時などに自動でシンクロします(このメニューで都度手動でSyncすることもできます)。
普段は2.0から搭載されたライブラリモードでFLAC(CD音源、ハイレゾ)やDSD64、SACD ISOなどを管理しています。
というわけで、アクティブスピーカー(RCA)、ヘッドホンでそれぞれ試聴。
そうそう、この音です。素人耳ながらとても繊細かつフラットで心地よいサウンドを感じます。
CD音源(FLAC)、ハイレゾFLAC、DSD64とランダムに鳴らしてみますがどれも端正に鳴ってくれます。
オペアンプの交換などもネット上では見かけますが、個人的には当分はこのままで申し分ないでしょう。

ヘッドホン・スピーカーの切替やゲインの変更もフロントで操作しやすく、使いやすいのがいいですね。
■ iTunesから「BitPerfect」でも鳴らしてみた。


あまりバージョンが上がっていないせいか、いつの頃からか、本来はInteger modeが使えるDACでも「Integerモード」が使えなくなってしまいました。それはHP-A4でも変わりません。
またAudirvanaのウリであるDirect Modeももちろんありません。


とりあえず、適当に設定してAACをアップサンプリングして聴いてみます。
HP-A4ではAudirvana Plus同様、最大サンプルレートとビット数を24bit/192kHzにする必要があります。設定例のスクリーンショットを貼っておきます。
ヘッドホンで聴いてみると、Audirvanaと比較して空気の膜を一枚かぶったような不明瞭感を多少感じますが、よりダイレクトというか、音のクセはこちらのほうがAudirvanaより少ないのかもしれません。これはこれでアリかな、とも思いましたが、曲送りやライブラリ操作などをiTunes側で頻繁に行うと相変わらず挙動が不安定で、iTunesとうまく連携できないこともしばしば。けっこう用途が限られるソフトのようですね。