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■そういえば、予約で買ってました(笑) 

_SL160_アマゾンのプライム会員向けサービス「Primeビデオ」や「Prime Music」の再生環境に最適なメディアプレーヤーの高い方、です。
プライム会員なら4000円OFF、という毎度おなじみの大盤振る舞いでとりあえず予約しておいて買ったわけですが、これまでもPaperwhiteのように定番商品から、何というかビミョーなガジェット(あえて商品名伏せる)までいろいろ買ってきたわけですが、とりわけ届いたときの感動、私は低かったですねー。これまでもApple TV (3rd)だのWD LiveだのChromecastだの、EZCastだの散々買っているので感覚がおかしくなってるかもしれません。

だって、よくよく考えたら、この製品、かなり良くないですか?
通常価格で買っても12,800円、私はさらに4000円OFFで購入。それでこの性能。
ただ印象が薄いだけで(笑)。

■たぶん「Primeビデオ」「Prime Music」専用機、のイメージはマイナスではと思う。
正直、「Amazon Fire TV」はハードウェアの性能うんぬん以前に、プライム会員向けサービスの専用プレーヤー的な印象で「このサービスのためにこの価格でプレーヤーを買う必要があるの?」という気分にさせてしまっているのが相当にマイナスなのではないか、と思います。

image最近、日本でもスタートした「Prime Music」。たぶんApple Musicに入っていない洋楽好きには結構いいサービスかもしれません。ただ、どうせならApple Musicのコンテンツが急増する前にスタートできると、もう少し注目されたかもしれませんね。
そして「Primeビデオ」。なんつーか、出張先で泊まったビジネスホテルでたまたま「VOD視聴が無料」だったみたいなときの気分と共通するものを感じずにはいられないわけです。選択肢がさほど多くないわりに、アダルトはなくても微妙にコンテンツにエロいのが多いところとかも含めて(笑)。
正直、アマゾンから(Primeビデオに対応していない)AppleTVやChromecastを締め出してまで推すようなサービスだろうか、という思いが拭いきれないのも事実。
やはりプライム会員の年会費は、ショッピングの会員向け値引きや限定商品、配送の早さなど本来のサービスで「元を取る」べきで、ミュージックやビデオのサービスはあくまで会員向けの無料のオマケと考えるのが正解なのだと思います。

■Google Nexus Playerと比較したFireTV
本来は、GoogleのNexus(タブレット)に対するFireタブレットであるように、Chromecastに対するFire TV Stick、そしてNexus Playerに対するFireTVと考える方が、Apple TVと比較するよりしっくりきます。

・価格(おおむねFireTVの勝ち)

Nexus PlayerとFire TVはどちらも同じ定価12,800円。どちらも自社のコンテンツサービスをリモコンから利用でき、あらに自社のアプリストアからアプリを追加(購入)できます。ただしFire TVはしょっちゅう値引きをしているので、1万円以下、Apple TV 3rdモデル並の価格で購入することも多いと思います。

・コンテンツ(FireTVの勝ち)

単独での購入コンテンツでいえば動画も音楽もGoolge Playよりアマゾンの方が豊富で、さらに上記の通りプライム会員は「オマケで」無料(プライム会費のみ)で一部コンテンツが利用できます。

・ハードウェア(FireTVの勝ち
ハードウェアの処理能力は比較していないのでよくわかりませんが、FireTVもなかなか高速な部類らしく、さらに、Apple TV同様「有線LAN」も使用できるので、よりサイズの大きいストリーミングデータでも無線LANのみのNexus Playerより安定して視聴できる可能性があります。
さらに(実際使ってみて)いまいち使える気がしませんが、いちおう新型AppleTV同様、音声認識リモコンがついています(Siriと比較して「同様」というと確実にAppleに怒られそうですが)。

・アプリ(引き分け?)
アプリはGoogle Playと比較すると絶対数がAmazonのストアは少ないとは思いますが、ことプレーヤー用となれば案外大差ないのかもしれません。今後ゲームタイトル次第かとは思います。

以上の感じで言うと、なんだNexus Player相手だったら3勝1分けでFire TVの圧勝じゃないですか。

■Apple TVとの比較でアドバンテージを考える
これが、Apple TV相手だと、いちおう新型なみの機能と性能を従来モデルくらいの価格で、という、なんともパチもの感が漂ってくるわけですが、そもそもApple TVを何に使うか、という話になります。
私の場合、AppleTVでは圧倒的に「AirPlay」レシーバーです。しかもオーディオ用は別途「AirMac Express」があるので、ほぼテレビやホームシアターへの映像用になります。

imageFireTVの場合、インストール可能なアプリで数種類のAirPlay対応のものがあります。
私はなかでも価格の安かった「AirReceiver」というアプリを入れていますが、特に問題なくAirPlay再生環境としてFireTVを利用できています。
以前EZcastで同様にAirPlayを試してみましたが、アプリによっては映像が追いつかず、ハードの処理能力の非力さとAppleTVの有線LAN経由が使えるアドバンテージを感じたものですが、同様に有線LANが使用でき、処理能力的にも高いFireTVならその辺も心配ありません。
imageそのほか利用できる映像サービスはほぼ横並びで、Fire TVはプラス、アマゾンのプライム会員向けコンテンツ。
新型AppleTVで使えるようになったApple Musicも、ミュージックビデオ以外のコンテンツで、リスニング用として使いたかったらHDMIしか出力のない新型Apple TVを使うとは思いません(同様のことがFire TVにも言えます)。
そうなると、新型AppleTVも含めて、個人的にはFireTVがあればオッケー、とも思えます。



■VLC media playerの完成度はいまひとつ。さらなるメディアプレーヤーの登場に期待

image新型Apple TVでも対応がアナウンスされていますが、FireTVでも「VLC media player」アプリをインストールすることができます。これにより、FireTVがさまざまなファイルフォーマットに対応するネットワークメディアプレーヤーとして利用できるようになります。
QNAP NASや、foltia ANIME LOCKERの録画データなどをDLNA経由で再生してみると、mp4などは特に問題はありませんが、やはりTS抜きの録画データやmkvコンテナの再生では、途中で止まったり音が出なかったりと動作に不安定さを感じます。また操作性も正直よいとは言えません。


この辺は今後のバージョンアップ待ち、ということでしょうか。またAndroid用の他のメディアプレーヤーアプリも今後対応していけば状況は改善されてくるかもしれません。
例えばKODI(旧XBMC)とかのレベルまで使えるようなアプリが出てくれれば、本当のメディアプレーヤーとして「プライム会員向け」抜きでも性能とコストパフォーマンスで「買い」の商品になれそうな気がしますね。

■「App2Fire」で「KODI」&「foltia」再生環境を構築(追記)
というわけで、FireTV用アプリでKODIはリリースされていませんが、Android向けの「KODI」をFireTVにインストールする方法をネットで発見しましたので早速試してみました。
imageまず、タブレット・スマホなどのAndroidデバイスを用意し、Google Playより「App2Fire」アプリをインストールします。またFire TVに転送する「KODI」もあらかじめインストールしておきます。
あとはAndroid端末をFireTVと同一ネットワーク上のWi-Fiにつなぎ、「App2Fire」の「設定」でFireTVを登録・接続し(この際、画面の指示に従い、FiRETV側の設定も変更する)、あとは「KODI」を転送すればOK。少し慣れは必要ですがFireリモコンでKODIが問題なく動作します。
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特にネットワーク越しでのビデオ再生性能ですが、DLNA越しでネットワーク上のNASに登録されたTS抜きのスカパー!プレミアム映像や、地デジ・CS録画映像も全くノイズなく再生できました。さらにBDから変換した1080p画質のMKVコンテナも同様に問題なく再生。FireTVの処理能力はなかなかのものです。

さらに、ネットワーク上にある「foltia ANIME LOCKER」の再生ですが、KODIによるDLNAでの再生に加え、同様にApp2Fireでフルスクリーンタイプの軽量ブラウザをインストールしてWeb画面でも使用。

image「FullScreen Browser」というタイトルのアプリは数種類ありますが、私はGoogle Playで最初にでてきた無料のアプリを使用。
 →Google Play: Full Screen Browser
初回登録時のみ、BluetoothキーボードをFireTVに接続してURLを登録。
単一サイトをキヨスク的に使う用途のアプリなので「foltia ANIME LOCKER」専用で使用しています。