
この記事は「GearBeat」さんからサンプル品提供を受けてのレビューとなります。
今回紹介するのは、いわゆる「中華スマートウォッチ」です。
スマートウォッチというと、代表的な「Apple Watch」以外には「Android Ware」搭載の製品が増えてきましたが、紹介する「NO.1 S9」は独自OS搭載のタイプになります。
Android Ware搭載モデルよりバッテリ稼働時間が長く、より低価格なのが特徴です。
今回紹介する商品の掲載サイトはこちら。
※GearBest:NO.1 S9 Heart Rate Smartwatch- LEATHER BAND BLACK
またGearBestについての簡単な紹介と購入方法は以下にまとめました。
→ 中国ショッピングサイト「GearBest」の購入方法案内
サイト記載の主なスペックは以下の通り。
Hardware・Built-in chip type: MTK2502・Bluetooth Version: Bluetooth 4.0Functions・Bluetooth calling: Answering, Dialing, Phone call reminder, Phonebook・Messaging: Message reminder・Health tracker: Heart rate monitor, Pedometer, Sedentary reminder, Sleep monitor・Remote control: Remote Camera, Remote music・Notification: Yes・Alert type: Vibration・Other Function: AlarmFeatures・Screen resolution: 240 x 240・Dial size: 4.50 x 4.50 x 1.20 cm・Band size: 23.50 x 2.00 cm・Battery Capacity: 380mAh・Compatible OS: Android, IOS・Language: English, Simplified Chinese
ということで、スマートウォッチとしての機能は一通り網羅されているようで、なかなか多機能そうに見えます。


届いた実際のパッケージを見てみると、本体、充電用USBケーブルと簡単な説明書のみという非常にシンプルな構成です。


今回サンプル品提供を受けたのはブラックモデルのレザーバンド仕様ですが、本体カラーはブラックとシルバー、バンドもレザーとスチールが選択できます。



実際に製品を手に取ってみると、金属製の本体もしっかりした仕上がりで、レザーバンドも充分な厚みのあるしっかりした作りの大変良い質感です。


最初に本体横のUSBポートから充電を行い、実際にパワーオンしてみます。
本体右側に上下2つのボタンがありますが、下のボタンがメニューになっていて、電源も下のボタンの長押しで投入します。ウオッチフェイスの画面は一定時間で消えますが、下側のボタンで都度表示させ時間を確認する方式です。
スマートウォッチではありますが、スマートフォン等のアプリ連携なしでもタッチパネル操作で多くの機能が利用できます。
まず、腕に装着している状態で、側面上部のボタンを押すと心拍計として使用できます。


またタッチパネルを右方向へスクロールさせた最初のメニューでは「カレンダー」、「アラーム」、「ストップウオッチ」、「電卓」などのアクセサリアプリケーションが使用できます。



初回の時刻合わせは、ウォッチフェイスを指で左側へスクロールさせると「Setting」のアイコンがあるので、そのメニューの中の「Clock」で設定します。
Clock設定ではウォッチフェイスのデザイン(標準ではオレンジとブルーの2種類)やバックグラウンドテーマ(2種類)なども選択できます。



またウォッチとスマートフォントのシンクロはBluetoothで行いますので、同じく「Setting」の「BT Setting」でPowerをONに変更し、Bluetoothを有効にしておきます。
スマートフォントのペアリングを行うだけで、特にアプリなどの設定をしなくても、さらに多くの機能が使用できるようになります。ペアリングはSettingのある画面からさらにもうひとつ左側にスクロールするとある「BT」のボタンで行います。この画面で「Search BT」を選び、スマートフォン側で表示される「S9」とペアリングを行います。
ペアリング後に連携できる機能は、
「電話操作」「電話帳※」「通話履歴※」「通知および通知履歴※」「カメラ操作」などです。
電話操作(Dialer)はウオッチから直接番号を入力しコールを行ったりすることができます。
またカメラ操作(BT Camera)はスマートフォン側でカメラアプリを起動しておけば、ウォッチ画面から遠隔でシャッターを切ることができます。




ただし、※をつけた電話帳(Phonebook)、通話履歴(Call logs)、通知履歴(Notifier)は日本語に対応しないため文字化けしており、使用にはかなり制限があります。



このなかでは「カメラ操作」が唯一実用的でしょうかね・・・(^^;
いっぽう、確認した限りでは、
iPhone(iOS)では「SNS」と、あとなぜか「Music」の操作ができませんでした。


iOSのiMassageはSNSとは仕様が異なるため未サポートなのはまあ理解できるのですが、Musicアプリで「Sync faild」になったのはちょっと謎です。iOSのバージョンが原因か、複数の再生アプリを入れていることが原因か、ただこの辺が使えないのはちょっと残念ですね。
なお、上記の「心拍計(Heartrate)」以外にもこのスマートウォッチは多くの健康情報をセンサーでトラッキングすることが可能です。具体的には「歩数計(Pedometer)」「睡眠記録(Sleep monitor)」「座りすぎ防止(Sedentary reminder)」といった情報を取得します。




これらのトラッキングした情報はスマートフォン側のアプリで同期され、わかりやすく分析していくことが可能です。対応アプリは、メニュー画面の「App」というバーコードのアイコンを押すと、専用のスマートフォンアプリのダウンロードサイトへのURLがQRコードで表示されます。



このサイトのリンクからiOSおよびAndroid版の「Fundo Wear」というアプリをダウンロードします。
アプリはメールアドレス以外に、TwitterやFaceBookアカウントでのログインが可能です。いちどアカウントにログインを行い、個人パラメータなどの登録が完了できれば、別のスマートフォンでログインしても同じ情報が引き継がれます。


たとえばTwitterアカウントでログインする場合、スマートフォンのブラウザで複数のアカウントでログインして連携したことがある場合(私もいろいろなアプリでテストを行うため実際結構やります)、何度アプリをインストールしなおしてもうまくログインができなかったりするケースがあります。
実際、最初は手持ちの2台のiPhoneのどちらでもログインができず、たまたまiOSのアップデートをかけたことでブラウザのキャッシュがクリアされたのか、それでようやくログインができたり、Androidも7.0のデバイスと6.0のデバイスで動きが異なったりしました。
そのため、このアプリについては簡単に機能紹介のみをさせていただきます。
まずログイン後、ホーム画面右下方のまるい+ボタンを押すことで、ウォッチとの接続確認などが行えます。またメニューの「同期」画面でウォッチからのデータ取得を行います。




以降は、ウォッチで収集したデータをもとにさまざまな活動記録を収集していくことができます。
ちなみに、「Fundo Wear」はいちおう純正扱いのモニタリングアプリですが、アプリリストのリンクにもある「Mediatek SmartDevice」アプリなど異なるメーカーのアプリでも対応しているものがあるようです。もし「Fundo Wear」がいまひとつ使いにくいと感じられたら、このように別のアプリと組み合わせてみるのもよいかも知れません。

そのためiPhoneと連携する場合、通知は常にONになっていて、さらに表示するアプリを特定することができないため、iPhone側の通知が一斉に表示されてしまいます。
たとえば「Apple Watch」を使用している際は、ウオッチ側の通知はiPhoneの通知画面より対象アプリを減らしていて、本当に必要な通知のみを表示するようにしていますが(たとえばLINE通知は表示するが、Gmailの着信通知は表示しない、など)、こういったことができないわけです。
そのため、場合によっては結構多くの通知が定期的に画面に表示され、ひたすらキャンセルを押さなくてはいけないことになり、相当に不便に感じる場合があります。
私の場合、現時点では具体的な対策は無いので、とりあえずiPhoneとの同期は断念し、Android端末で使用することにしました。将来的にアプリが改善されるとよいですね。
また、それ以外の機能では、バイブレーションのON/OFFや、同期を取っているスマートフォンの所在がわからないときのアラート機能などを搭載しています。またフェイスデザインなどはアプリリストの「FunDo SmartDevice」サイトでダウンロード(有償のものもあり)することができるようです。


日本語に対応していないことや使い勝手に戸惑う部分は多少ありますが、スマートウォッチとしての機能を一通り網羅し、しかもハードウェアとしては非常にしっかりした作りでありながら日本円換算で5,000円以下の価格設定は「うまく使いこなせれば」なかなかお買い得ではないかと思います。
特にジョギングや日常的なトレーニングなどで、トラッキング機能のあるセンサーデバイスとウォッチを兼用したいと思っていらっしゃる方には良い選択肢のひとつではと思います。