MEMT T5

東京では桜の季節のおわり、いっぽうでここ数年は平気だった花粉症が今年は飛散量が多いせいか復活気味のこの頃、そんな陽気は相変わらず気分にまかせてイヤホンやヘッドホンを次々とオーダーしまくる私にとっては危険なシーズンでもあります(笑)。

閑話休題、今回は「MEMT T5」というインナーイヤー型、というか「EarPods型」のイヤホンです。アマゾンでマーケットプレイスを展開する 「HRCASE」さんからのサンプル提供によるレビューとなります。
「EarPods型」というように、形状はAppleのiPhone等に付属する純正イヤホン「EarPods」と同じ、サイドの開口部から音が出ることでインナーイヤー型ながらよりダイレクトに耳穴にサウンドが伝わるデザインとなっています。いっぽう、「MEMT T5」はEarPodsとは異なり、ハウジングは金属製で持ち歩くときは左右のハウジングの背面部がマグネットでくっつけることができるなど結構個性的な要素もあります。HRCASEさんからの「MEMT T5」のアマゾンでの販売価格は 2,599円でインナーイヤー型としては標準的、またApple EarPodsの単品価格よりも低く抑えられています。
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また、本体カラーはブラック、ゴールド、シルバー、レッド、の4色が選択できます。
Amazon.co.jp(HRCASE): MEMT T5


MEMT T5」のパッケージは低価格のインナーイヤー型としては「かなりちゃんとした」印象です。
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内容は本体、布製収納ポーチ、シリコン製イヤーパッドが2種類、説明書など。
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あらかじめシリコン製イヤーパッド、特に耳に固定しやすい羽根付きタイプも付属しているところはとても有り難いですね。

MEMT T5」のイヤホン本体は上記の通り金属製のハウジングを採用。ビルドクオリティは非常に高く価格以上の高級感があります。
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装着部分のデザインは「EarPods」とほぼ同じなので多くの方が装着性で悩むことは少ないでしょう。
またシリコン製のイヤーパッドが付属しますが、付属品以外にもEarPod用のパッドなどはそのまま使用できるようですね。
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ケーブルはOFC線を採用しているとのことで、樹脂製の被膜で取り回しは良好。タッチノイズも少なめで全体的に好感が持てる仕上がりです。


■EarPodsに心地良い低域をプラス。聴きやすくいろいろ使えるリスニングイヤホン

MEMT T5EarPods型のイヤホンは音がサイドからでるため、耳の形状や装着位置の微調整によって特に音場感か大きく変化します。「MEMT T5」は金属製ハウジングと言うこともあって装着時に少し滑りやすいためシリコン製のイヤーパッドを装着し好みのポジションで固定しやすいようにすることをお勧めします。
きちんと装着した状態での音質傾向は解像度も一般的なレベルですが中低域寄りのフラット系サウンドで非常に聴きやすく、EarPod系の装着感の良さもあり長時間の利用でも疲れにくいのが特徴です。低域は量感があり音場も広め。構造上遮音性は高くないですが屋外の利用でも低域の不足を感じることは少ないと思います。ただ重低音というよりは軽めの低音で、その分ボーカルなどの中域の抜けが良くなっています。
高域については過激さはなく全体的に暖色系の音ですが、比較的近くに定位し明瞭感もあるサウンドなので普段カナル型を使うことが多い方でも違和感なく使えると思います。また純正のEarPod等で低域に不満を感じている方にも違和感なくサウンドをアップグレードできる存在だと思います。
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あと、私自身は音楽のリスニングはDAP(デジタルオーディオプレーヤー)の利用が中心でスマートフォン直挿し、という使い方はほぼしないのですが(スマートフォンに高音質オーディオアダプターを併用しての利用は結構あります)、いっぽうで「MEMT T5」のようなマイク付きのイヤホンは仕事柄MacBookに接続してWeb会議などで使用することが実は結構あります。このような利用シーンでは結構Appleの「EarPods」を普通に使っていたりするため、「MEMT T5」は適度なBGM & お仕事ツールとしてちょうどよいアップグレードになりそうです。

価格もお手頃で外見も格好良く、音質面のバランスも良好なイヤホンですので個人的には上記のような利用法で活用しつつ、全然オーディオマニアではない同僚や知人にオススメするイヤホンとしても良い選択肢のひとつかなと思いました。