こんにちは。先日apt-X対応Bluetoothイヤホンケーブルの紹介をしましたが、今回も同様にいつもお世話になっている中国のおなじみイヤホンセラー「HCK Earphones」取り扱いの3種類を紹介します。今回紹介するのは「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」「NICEHCK HB1」「KZ AP2(MMCX版)」となります。
購入はアマゾンのマーケットプレイス「NICEHCK」、またはAliExpressの「NiceHCK Audio Store」です。アマゾンで購入の場合はプライム扱いでの国内発送となりますのですぐに届きますし(在庫切れの場合中国発送となる場合もあり)、アマゾン経由での保証が得られるのがメリットですね。
また、中国からの発送(AliExpress)での購入およびフォロワー値引きの方法はこちらを参照ください。なお、HCKのTwitterアカウント(@hckexin)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。
※9月1日までHCK(AliExpressおよびアマゾン)では大規模なセールを開催中です。
■「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」スポーツ用途に最適なBluetoothケーブル
今年に入って(いろいろな意味で)急速に存在感を高めている中国のイヤホンブランド「TRN」ですが、同社のBluetoothケーブルは最初のイヤホン「V10」とほぼ同じタイミングで販売されています。この初期のモデルは高音質コーデックの「apt-X」には対応していなかったのですが、最近対応バージョンの「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」にアップグレードされました。
新バージョンの「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」では「CSR8645」チップを搭載しており、Bluetooth 4.1、高音質コーデック「apt-X」「AAC」およびノイズキャンセル「cVc 6.0」に対応、2時間充電で8時間の継続利用、180時間のスタンバイモードに対応する性能とのことです。また、コネクタは「0.78mm 2pinタイプ」と「MMCXタイプ」が選択できます。非対応版より少し価格が上がりましたが、低価格の製品のためそれでも十分に購入しやすい価格となっていますね。
Amazon.co.jp(NICEHCK): TRN Bluetooth 4.1(aptX版) 表示価格 3,800円
AliExpress(NiceHCK Audio Store): TRN Bluetooth 4.1(aptX版) 表示価格 37.49ドル
※アマゾンではセール期間中購入時に550円引きで3,250円で購入できます。
※AliExpressでは9月1日まで 18.75ドル のセール価格にて購入可能です。
いつものTRNのパッケージにはapt-Xのロゴがプリントされており、この製品が対応版であることが改めてわかります。内容はBluetoothケーブル本体、充電用USBケーブル、説明書・保証書など。
「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」の外観は初期の未対応版と全く同一で相違点はありません。そのため両方持っているとペアリングしてみないとどちらがapt-X対応版かどうか分らなくなってしまいます。
実際にイヤホン接続しapt-Xでペアリングしてみると、比較的メリハリのある濃いめの音質傾向のケーブルでした。後述する「KZ AP2」のかなりスッキリした音とは対照的な印象です。屋外の利用では環境ノイズも多いためこれくらいメリハリのある音の方が使いやすいかもしれません。
樹脂製のバンド部分が首の後ろ側にぴったりと張り付くように装着するため、ランニングやジムトレーニングなどのアクティビティのお供には最適なケーブルではないかと思います。
ただ、プレーヤーによっては再生時にホワイトノイズが発生しますので、静かな部屋でのリスニングにはあまり向かないかもしれませんね。
なお、TRNでは上位バージョンでBluetooth 4.2に対応し、IPX7準拠の防水機能を持った「TRN BT10」も最近発売されています。こちらも今後機会があれば紹介したいと思っています。
■「NICEHCK HB1」 HCKブランドの定番Bluetoothケーブル
次に紹介するのは「NICEHCK HB1」、名称通りHCKオリジナルのBluetoothケーブルとなります。実はAliExpressで発売してから1年半以上経っており、私も初期バージョンを紹介したことがあります。こちらもBluetooth 4.1対応で「CSR8645」チップ搭載など「TRN Bluetooth 4.1 (aptX版)」とスペック面ではほぼ同一ですが、リモコンマイク部分が別ケーブルになっていたり、バッテリー部分がマグネット式で分離し首に装着しやすいデザインになっているなど使い勝手の面でメリットがあります。
こちらは1.5時間充電で5時間の継続利用、170時間のスタンバイという仕様となっています。現在MMCXコネクタ仕様のみが販売されています。アマゾンでの表示価格は4,599円となっています。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK HB1 表示価格 4,599円
AliExpress(NiceHCK Audio Store): NICEHCK HB1 表示価格 49.88ドル
※アマゾンではセール期間中購入時に700円引きで3,899円で購入できます。
※AliExpressでは9月1日まで 23.44ドル のセール価格にて購入可能です。
現在の「NICEHCK HB1」はHCKのイヤホンケースに入って届きました。本体ケーブルのほか充電用USBケーブル、説明書などが付属します。「NICEHCK HB1」を装着したイヤホンを持ち歩くのにケースが付属してくれるのは便利ですね。
「NICEHCK HB1」はケースなど付属品の違いはありますが、本体については先日レビューした「Yinyoo BT4」と内容的には同一の製品と考えられます。そのため音質傾向もほぼ同一ですが、apt-Xでペアリングした状態でほとんどのDAPやスマートフォンで安定して利用することができました。またAACにも対応しているため、iPhoneなどのiOSデバイスでのApple Music等の再生でも高音質で利用できるのはうれしいところですね。電波性能は10mm程度離れた場所まで対応と言うことですが、apt-Xの場合は少し短めになる場合があります(周辺の電波環境によります)。屋内および屋外での日常的な利用ではまず不便を感じる事は無いと思います。
音質面では少しだけ低域が厚めの印象を受けますが比較的特徴を活かしたサウンドが実感できます。ただ、できれば少し派手めの音質傾向のイヤホンとの組み合わせが良いと思います。例えば「PHB EM023」や「TENHZ K5」などは良い組み合わせではないかと思います。いっぽうマルチBAなどの反応の良いイヤホンではホワイトノイズが発生することがあります。
■「KZ AP2」 IPX5対応で脅威の低価格&高音質。ただし電波は弱めなので携行利用中心で。
最後にお馴染みの中国のイヤホンブランド「KZ」の「apt-X」対応Bluetoothケーブルです。HCKでは「KZ AP2」というモデル名で販売していますが、おそらく先日レビューしたKinboofi扱いの「KZ b Bluetooth BT5」と同一の商品と思われます。
こちらの製品もBluetooth 4.1対応で「CSR8645」チップ搭載となっており、高音質コーデックの「apt-X」「AAC」とノイズキャンセル「cVc 4.0」に対応するほか、IPX5準拠の防水性能(直接水がかかっても大丈夫なレベル)に対応しています。バッテリ性能は2時間の充電で8時間の利用と100時間のスタンバイに対応します。こちらのケーブルはKZ製イヤホン対応の2pinコネクタが2種類(Aタイプ、Bタイプ)およびMMCXコネクタに対応しています。アマゾンでの販売価格は2,599円です。
Amazon.co.jp(NICEHCK): KZ AP2(MMCX)
Amazon.co.jp(NICEHCK): KZ AP2(Aタイプ) ※ZS3/ZS4/ZS5/ZS6/ZSA
Amazon.co.jp(NICEHCK): KZ AP2(Bタイプ) ※ZST/ES3/ES4/ZSR/ZS10/AS10
※セール期間中、購入時に600円引きとなり、1,999円で購入できます。
パッケージはKZのオプションケーブル同様のコンパクトなボックスで、付属品も本体、充電用USBケーブル、説明書・保証書と他の製品とほぼ同じですね。ケーブルの種類によって箱の横に「MMCX」「A」「B」というシールが貼ってあります。
cVc 4.0と「TRN Bluetooth 4.1 」よりノイズキャンセリング機能は少しスペックダウンしますが、音質傾向的には他の2つのケーブルよりスッキリしたS/Nの高い印象のサウンドとなります。環境ノイズの多い部屋ではすこしメリハリが弱く感じる可能性もありますが、個人的には最も好きなサウンドです。
もちろんKZ純正のケーブルですのでKZ製イヤホンとの相性は良好ですが、MMCXバージョンは例えばSHURE「SE535LTD」のような非常に感度の高いイヤホンでもホワイトノイズを発生することなく利用できるノイズの少なさを実現しています(音量は多少下げて調整する必要あり)。KZも最新モデルの「AS10」や登場予定の「BA10」のような5BAモデルも登場していることもあってこのように感度の高いイヤホンでも対応できる仕様にする必要があったのかもしれません。しかし、SHURE純正のBluetoothケーブルの価格を考えるとお得感はすごいですね(^^;)。
とりあえずかなりコストパフォーマンスの高い製品なので先日レビューした「BT5」と併せて3種類のコネクタすべてを思わず買いそろえてしまいました(^^)。ウィークポイントは電波が他の2つに比べて弱い点で屋外など電波が多く飛び交う環境ではプレーヤーから離れると音飛びしやすくなる場合があります。
というわけで、3種類のBluetoothケーブルを紹介しましたが、どのケーブルも日常使いレベルであればイヤホンの実力を十分に引き出せていると感じました。特にスマートフォンのストリーミング利用等についてはこのようなBluetoothケーブルは今後も積極的に活用していきたいと思います。