KBF Y1

こんにちは。今回はいつもお世話になっている中国イヤホンセラー「Kinboofi」オリジナルイヤホン「KBF Y1」の紹介です。ストレートタイプのメタルハウジングで3千円台の価格設定、と一見するとすこぶる「地味」な印象ですが、音質面のまとまりは良く、なかなかの秀作イヤホンだと思います。

実際、アマゾンの販売ページでは内部仕様についての詳しい説明は記載されていませんが、米国Amazon.comで販売されている同型と思われる製品仕様では「日本から輸入したHiFiダイナミックドライバーを使用し、周波数帯域および解像度は同価格帯のほかのシングルダイナミックドライバー搭載イヤホンより優れている」といった内容の記載が確認できます。
KBF Y1KBF Y1
ネット上で流れる国内メーカーのイヤホンの同型品というウワサは本当かもしれませんね。ただ元となるイヤホンは聴いたことがないので、今回は手元の「KBF Y1」を元にレビューします。
KBF Y1KBF Y1
現在Kinboofiでは、「KBF Y1」は「ゴールド」と「ブラック」の2色が販売されています。アマゾンでの表示価格は 3,700円 となっています。
Amazon.co.jp(Kinboofi): KBF Y1

※現在、購入時に 10% 割引となるキャンペーンを実施中のようです。

アマゾンの場合、万が一、不良品などが届いてしまった場合もアマゾン経由での返品やサポートが受けられるので安心感がありますね。またKinboofiのTwitterアカウント(@kinboofi)では頻繁に割引情報などがツイートされますのでフォローの上こまめにチェックされることをお勧めします。またこのアカウントでDM等での問い合わせにも対応してくれます。

届いたパッケージはKinboofiオリジナルイヤホンではおなじみのボックスです。
アマゾン倉庫用シールがロゴを覆うようにべったり貼られていたのはご愛敬です(^^;)。
KBF Y1KBF Y1
パッケージ内容は、イヤホン本体、イヤーピース(2種類、それぞれS/M/Lサイズ)、イヤホンケース、保証書。
KBF Y1KBF Y1
イヤホン本体は金属製らしい重量感を少し感じるハウジングですが、比較的コンパクトにまとめられており、装着性も比較的良好で重さで落ちるようなことはなさそうです。材質的には「KBF Y1」も国内で販売されていたもの同様に真鍮製ハウジングではないかと思います。左右の表記はケーブルの付け根部分に「R」「L」の表記があります。
KBF Y1KBF Y1
ベント(空気孔)は本体後方とステム部分の2カ所ですが音漏れはほとんどなく、静かな部屋での利用も問題ないと思います。ケーブルは樹脂被膜で多少の弾力はありますが絡まりにくく使い勝手は良いと思います。タッチノイズはハウジングからケーブル分岐部分までの部分は多少ありますがほとんど気にならないレベルだと思います。またケーブルスライダーはないタイプになります。
KBF Y1KBF Y1
KBF Y1」の音質傾向は金属質な寒色系サウンドですが全体的にはフラット寄りにまとめられており、とても聴きやすいサウンドだと思います。低域は量感は感じますが軽めで沈み込みも浅い印象ですが、エージングにより多少量感が増加するようです。横方向に広がる響きがあり、曲によっては音場の広がり感じることが出来ます。いっぽうで中高域との分離は良好で籠りは感じません。
中高域はスッキリした印象でこの価格帯のイヤホンとしてはかなり明瞭感を感じるバランスになっています。あまり奥行きは感じないため平面的な印象はあるものの、ボーカルは比較的近く聴きやすくまとまっています。高域は金属ハウジングらしいキラキラも感じられますが刺さりはありません。天井はそれほど高くなく、ボーカルなど中高域を心地良く聴かせるチューニングのようですね。ポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲を気軽に聴くのには最適だと思います。


最近の低価格中華イヤホンの驚異的なコストパフォーマンスの向上や高音質化のなかでは「KBF Y1」は際だった部分を見つけるのは少し難しいかもしれませんが、ほとんどの低価格中華イヤホンがシュア掛け(耳掛け式)の製品になっているなかで、気軽に使えるストレートタイプで音漏れも少なく、普段使いで使えるそこそこ音が良い低価格イヤホンというのはありそうで無いものです。特に低音が強いタイプではなく中音域が綺麗に聴けるフラット傾向のイヤホンはこの価格帯ではかなり少ないため、見た目の「地味さ」に対して案外貴重な存在なのかもしれませんね(^^)。