KB EAR OPAL

こんにちは。今回はKinboofi 「KB EAR OPAL」の紹介です。いつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」が新たに展開するオリジナルイヤホンブランド「KB EAR」シリーズの製品のひとつで、アンダー3千円の価格設定ながら、バイオセルロース振動膜を採用したダイナミックドライバーをシングルで搭載し、光沢のあるブラックデザインを採用したイヤホンとなっています。
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さらにハウジングは軽量かつ剛性の高いカーボンファイバー(炭素繊維)製で、フェイスパネルもカーボン柄となっています。ゴールドカラーのアルミ合金製ステムパーツなどとあわせ非常に美しいデザインのイヤホンです。また、MMCXコネクタ採用によるリケーブル対応など低価格モデルながら安っぽさを感じない内容の製品となっています。
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Kinboofi 「KB EAR OPAL」の購入はアマゾンの「Kinboofi」マーケットプレイスにて。価格は2,990円となっています。
※現在、Kinboofiでは、この製品を購入時に 10% OFF となるキャンペーンを実施中です。
Amazon.co.jp(Kinboofi): KB EAR OPAL

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Kinboofi の「KB EAR」シリーズではパッケージデザインも一新されており、それぞれ製品画像が記載された専用のパッケージが用意されています。パッケージの記載内容によると「KB EAR OPAL」はインピーダンス 16Ω ±10%、感度 102 ±3 dB/mW という仕様であることが確認できます。
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パッケージ内容は、本体、ケーブル、イヤーピース(白色とグレーの2タイプ、それぞれS/M/Lサイズ)、説明書、と低価格イヤホンらしく非常にシンプル。
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 「KB EAR OPAL」のカーボンファイバー製ハウジングは光沢のあるブラックで仕上げられており安っぽさは感じません。ブラックシェルとゴールドのコントラストが非常に美しいデザインとなっています。フェイス部分のカーボン柄も良いアクセントになっています。シェルの大きさは厚みはありますがサイズ自体は思ったより小さく、アルミ合金製のステムに多少太さはあるものの、装着性は比較的良いと思います。
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イヤーピースは開口部の広い白色タイプと、通常サイズのグレーのものが付属し好みで選ぶことができます。ただ音質傾向的には耳奥までしっかりフィットさせた方が印象が良くなりますので可能であれば耳に合うものに交換する方が良いでしょう。私は例によってJVCの「スパイラルドット」を使用しています。私自身、耳穴がちょっと小さいため、太めのステムで耳奥まで入れて装着したい場合は「スパイラルドット」をサイズダウンして使うのが重宝しています。


■ エージングは必須。綺麗な中高域に対して低域はもう少し厚みが欲しい印象。

KB EAR OPAL」の音質傾向は中高域寄りのサウンドで低域はちょっと軽い印象。カーボンファイバー製ハウジングにバイオセルロース振動膜ドライバーと、低価格イヤホンとしてはかなりコストのかかっているイヤホンですが、サウンド自体は最近の高性能化が著しい低価格中華イヤホンのなかでは「そこそこ良い」レベルとなっています。
またドライバーの特性もあり、開封直後は中低域が籠りっぽく感じる場合もありますので、エージングはしっかり行った方がよいでしょう。数時間程度の慣しでも印象は変わりますが50~100時間程度のエージングで分離感が大幅に向上します。どうやらこのシリーズのチューニングはボーカルにフォーカスを当てていることが分ります。

KB EAR OPAL同時に発売された「KB EAR F1」が同じ中高域メインのサウンドでも「シングルBA構成」らしいキャラクターを前面に出すことでマニア向けアイテムとしてかなり好評となっているのに対し、「KB EAR OPAL」はライトユーザーも含めた層にボーカルを中心に楽しんでもらおう、という意図を感じるようなチューニングですね。とはいえ、最近でこそKZを中心にアンダー3千円でもかなりクオリティの高いハイブリッドイヤホンが登場しているものの、ハイトーンのボーカルにも明瞭感を感じるアレンジは明らかに「安物イヤホン」とは一線を画しているクオリティがあります。

KB EAR OPAL」の高域は伸びも良く煌めきを感じる音。ハイハットなども綺麗に鳴っています。解像度も高めで前に出てくる印象はありますが、音の厚さはあまりなく、そういった意味で高域の主張はそれなり、といった印象です。
中音域はある程度のエージングにより分離感が向上し広がりを感じるサウンドになります。曲によって若干の凹みがありますが主張は強め。音場は広めで少し下がって定位します。響きを感じる音ですがスッと消えていく感じで余韻は少なめ。そのためかなりアッサリした印象となるため、テンポの速い曲は良いですがバラードなどはあまり向かなそう。
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低音域は量的にはそれなりにあるものの、重低音の沈み込みはかなり浅く、軽い音で実際の低域の量ほど存在感を感じない印象です。そのため重低音の重さや低域の力強さを求める方にはかなり物足りなく感じる音だと思います。ただ中高域との分離性はよいため、音が被るようなことはありません。良くも悪くも軽妙でアッサリしたサウンド、というのが「KB EAR OPAL」の印象です。カーボンファイバーのハウジングはプラスチックやレジンなどの一般的な樹脂素材と比べると音の吸収が良く反響による響きや厚みが出にくいのかも知れませんね。


というわけで、「KB EAR OPAL」は、美しいハウジングデザインや、カーボンファイバー素材にバイオセルロース振動膜ダイナミックドライバーなどスペック面は価格以上の部分があるものの、音質的には「それなりに良い」という感じになりました。せっかく良い音になりそうな要素が色々あるだけにちょっと勿体ない製品化もしれませんね。可能であれば、多少コストアップしても、音質面を追い込んだアップグレードモデルなどもちょっと期待したいなと感じました。