TRIPOWIN-C8 / Linsoul HC-08

こんにちは。今回は以前購入した2種類のケーブルの紹介です。実は購入してから1か月以上経っていいて、書きかけのままになっていたレビューなのですが(^^;)、改めて仕上げてみました。どちらも中国の「Linsoul」扱いのセラーで販売している製品で、3千円程度の価格設定ながら音質面のクオリティも高いケーブルでした。現在はプライム扱いでアマゾン倉庫から発送されるようですので、より手軽に購入できると思います。


[TRIPOWIN-C8-Cable]  TRIPOWIN C8 8芯 ミックス線(銅箔糸・銀箔糸混合編み込み) ケーブル
TRIPOWIN C8 8-Core Silver Copper Foil Mixed Braided Earphone Replacement Cable IEM Upgrade Cable
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【QDC※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】

TRIPOWIN C8」は、5BA搭載の低価格イヤホン「TRIPOWIN TP10」で少し話題になった中華イヤホンブランド「TRIPOWIN」オリジナルの8芯ミックスケーブル。ダークシルバーとダークブラウンの2種類の線材が編み込まれた8芯ミックス線でアマゾンの製品紹介に記載の「銅箔糸と銀箔糸の混合編み込み構造」というのは英語説明の「Silver Copper Foil Mixed Braided」の直訳ですね。実質的には厚めに銀メッキ加工された銀メッキ線と高純度銅線のミックスケーブルと考えればよいと思います。
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「TRIPOWIN TP10」など「qdcコネクタ」仕様ケーブルが利用できる「KZ タイプC」タイプの各イヤホン用の低価格のミックス線ケーブルは「銀メッキ線」や「銅線」ケーブルと比較すると思ったより選択肢が少なく、最近プライム扱いで手軽に購入できるようになった「TRIPOWIN C8」は貴重な選択肢といえるでしょう。
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私は「MMCX」「2pin」「qdc」の各コネクタ仕様を購入しました。まだプライム扱いになる以前に購入しましたので中国から発送されました。現在はアマゾン倉庫からの発想ですのでパッケージなどが多少変化しているかもしれませんね。8芯タイプということで多少太さのあるケーブルですが、極細のワイヤーが織り込まれることで作られた芯となる1本1本の線材は非常にしなやかで、8芯を編み込んだケーブルとしても非常に柔らかく、取り回しも良好です。
TRIPOWIN-C8最近の2千円クラスの8芯タイプの中華ケーブルは線材の被膜が多少ビニール感があり多少硬さを感じますが「TRIPOWIN C8」は、それらのケーブルと比べると相当にしなやかで、使用されているプラグや分岐部の金属パーツも含め価格以上の質感があります。
TRIPOWIN C8」の音質傾向はミックス線らしく、全体の情報量を向上させることで各音域の明瞭感が大幅に向上し、まるで空気の幕を一枚取り除いたような見通しの良さを実感します。情報量の増加でイヤホンによっては音量が多少アップしますが、これにより高域などでの歪みの抑制などにも効果が得られる場合もあり、インピーダンスが高めのイヤホンではより音質の向上が明確に感じられるのではと思います。

また「QDCコネクタ」仕様は最近のKZやCCA製イヤホンで採用されている「KZタイプC」コネクタとの組み合わせが最適なケーブルで、これらのメーカーのマルチBAモデルやハイブリッドモデルとは特に相性の良さがあります。
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KZ系のイヤホンは多くは弱ドンシャリの特性ながらメリハリが強めで高域や低域が派手な印象で鳴るという傾向が多いですが、「TRIPOWIN C8」では中高域の伸びが向上するといわれる銀メッキ線と中低域の厚みが増すといわれる銅線の両方の傾向を持つミックス線らしく、これらの「派手めの音」のキャラクターは維持しつつ中音域の情報量が向上し、より立体的な定位感や音場感など音の広がりを実感できるようになります。この傾向はなかなかの心地よさでしょう。
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TRIPOWIN C8」は3千円台の「低価格ケーブル」ではありますが、低価格中華イヤホンに限らずミドルグレード以上のイヤホンとも十分に合わせられるポテンシャルを持っていますので、これらのイヤホンのアップグレードやバランス化のためのアイテムとしてもお勧めできると思います。


[ Linsoul HC-08 ] Linsoul 8芯 OCC 単結晶銅イヤホンケーブル(MMCX/ダークブラウン)
Linsoul HC-08 HiFi OCC 8 Strands 19 Core Braided Earphone Cable for Audiophile IEM Earbud
【 MMCX 】【3.5mm】【2.5mm/4極
Amazon.co.jp:(L.S オーディオ):3,300円

Linsoul  OCC単結晶銅イヤフォンケーブルLinsoul  OCC単結晶銅イヤフォンケーブルLinsoul  OCC単結晶銅イヤフォンケーブル
MMCXコネクタ対応の「Linsoul」ブランドの高純度単結晶銅(OCC)線の8芯ケーブル。同ブランドのOCCケーブルは4コアの「OCC銀メッキ線ケーブル(ゴールドカラー)」(5,997円)やハイグレードの「LSC09 高純度単結晶銅線ケーブル」(8,999円)がAmazonで購入できますが、こちらはOCC線材ながら3千円台で購入可能とかなりコストパフォーマンスに優れている点が魅力的です。
Linsoul  OCC CableLinsoul  OCC Cable
低価格ではありますが、これらミドルグレード以上のケーブル同様に、製品はLinsoulのパッケージで届き、しっかりしたイヤホンケースも付属する「お買い得感」です。
Linsoul  OCC CableLinsoul  OCC Cable
線材はダークブラウンのやや太めの線材を丁寧に編み込まれています。ケーブルは比較的柔らかくしなやかな印象です。またコネクタやプラグ、分岐部分などの部品は質感の良いものが使用されており、同価格帯のケーブルと比較しても1ランク上の高級感がありますね。柔らかく取り回しも良いため耳掛け部分の加工はありませんがシュア掛けでもしっかり耳にフィットします。またストレートタイプのイヤホンでも利用できるのは何かと便利ですね。
Linsoul  OCC CableLinsoul  OCC Cable
音質傾向は高純度銅線らしくイヤホンのポテンシャルを引き出し音に「厚み」や「深み」を感じさせる変化を感じます。情報量も比較的多く、分離性が向上するため全体的に明瞭感が向上し、音場が立体的になります。特に低音域の響きが格段に向上するため重低音の印象など銅線らしいリケーブル効果を実感できそうです。さすがにハイグレードケーブルのような凛とした変化を感じるまでには至りませんが、一般的に5千円以上で販売されているOCC線ともさほど遜色はなくとてもお感度区間を感じるケーブルですね。こちらも中華イヤホンに限らず多くのイヤホンのリケーブルに最適だと思います。

というわけで、今回はLinsoul系のケーブルを2種類紹介しましたが、最近は中華系でも新しいセラーのケーブルも何種類か登場しており、機会があればこのようなケーブルにも挑戦したいなと思っています。