HiF4881

こんにちは。今回は中国のセラーブランド「HiFiHear」の 「HiF4881 6N 単結晶銅ケーブル」の紹介です。
中華ケーブルは私のブログでも幅広く紹介していますが、最近では同様のケーブルのブランド違い、というパターンも結構多いなか、「HiFiHear」ブランドではちょっとだけ毛色の違う製品が手に入るのが特徴ですね。今回の「HiF4881」も高純度銅線タイプの中華ケーブルでは他には見かけない線材を使用しており、リケーブル時の音質傾向が気になりますね。
購入はアマゾンの「HiFiHear Audio」にて。レビュー時点ではAliExpressでは販売されておらず、アマゾンのみでの販売となります。

[ HiF4881 ] HiFiHear 8芯 6N 単結晶銅 アップグレードケーブル
HiFiHear 8 Core 6N Import Single Crystal Copper Balanced Cable 2.5/3.5mm With MMCX/2pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
Amazon.co.jp:(HiFiHear Audio):6,800円 / AliExpress:(Easy Earphones) : -

※現在、購入時に30% OFFとなるクーポンを配付中のため、実質 4,760円 で購入可能です。

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銅線タイプのケーブルの中でもより純度の高い単結晶銅線(Single Crystal Copper Cable)で、台湾からの直輸入の品質の高い線材を使用しています。記載の純度は6N(99.9999%)。コネクタおよびプラグ部品などにはYinyooの4芯OFHC線ケーブル「YYX4859」と同じタイプで、2pinコネクタはカスタムIEMの埋め込み2pinに対応する「CIEM 2pin」タイプとなっています。
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購入した「HiF4881」ケーブルはいつものビニールパックの簡易包装で、ケーブルにはマジックテープのケーブルタイが付属します。
線材はやや硬めで弾力のある被膜で覆われていて、多くの中華16芯ケーブルのような柔らかさはありません。しかしとても絡まりにくく、とてもしなやかに曲げられるため取り回しは非常に良好です。見た目の印象としては国内で販売されている1万円クラスの高純度銅線ケーブルと遜色なく、比較的低価格ながら高級感がありますね。プラグおよび分岐部分は黒い樹脂製、コネクタはクローム仕上げの部品が使用されています。
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音質傾向はイヤホンのポテンシャルを大きく引き出し、キャラクターを強調させるタイプ。印象としては七福神商事の高純度銅線の「丸七赤龍」に多少似た傾向ですね。いっぽうで中華16芯ケーブル並に情報量は多く、イヤホンによっては音量がひとまわり変化する場合もあります。

ミドルグレードで人気の上昇している「NICEHCK GCT4」や「YYX4859」といったOFHC線ケーブルは全体的に見通しの良いスッキリとした変化がありますが、「HiF4881」は多少毛色が異なり、より濃くメリハリ強めの方向の変化です。「HiF4881」は1音1音の粒状感が増し、非常に描写が瑞々しい印象に変化します。
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相性の良いイヤホンは特にややウォーム気味のシングルダイナミックやマルチBAイヤホン、そしてハイブリッドで中低域のダイナミック部分が厚めの印象のイヤホンなど。これらのイヤホンと組み合わせると過度なエッジを立てずによりハッキリしたサウンドでキャラクターが強調されます。また、もともと中高域の伸びの良いシングルダイナミックの場合、より高域のスッキリ感が増すいっぽうで多少刺激を強く感じる可能性もありますね。この辺は好みに合わせて組み合わせる方が良いでしょう。

最近は低価格の中華ケーブルが非常に充実してきたこともあり、ミドルグレードケーブルは主に品質面で「爆上げ」されている印象があります。「HiF4881 6N 単結晶銅ケーブル」もそういった「爆上げ」ケーブルのひとつで、ショップで1万円以上、あるいはその倍以上で販売されていてもまったく遜色ないレベルの線材が採用されています。まだコネクタ部品などにはそれらの製品とは少し差がありますが、音質重視で選ぶのであれば、中華イヤホンに限らず多くの製品で組み合わでお勧めできる、とてもコストパフォーマンスの高いケーブルだと感じました。