こんにちは。前回に引き続き、格安中古スマホを使ってのネタ記事です。今回は普段の記事に近いポータブルオーディオ向けの内容になっています(^^)。
新型コロナウイルスの影響でテレワーク中心の「巣ごもり」生活が続くなか、ちょっとした息抜きも兼ねて「数千円で購入できる格安の中古スマホ」を買ってみて色々遊んでみたりしています。今回購入した製品もあえて最近のモデルを外して数千円で買えるギリギリ性能面でも妥協しないところを狙ってみました。「その②」での用途はデジタルオーディオのポータブルアンプ用トランスポーターです。購入したのはソニーのコンパクトサイズのスマートフォン「Xperia Compact」シリーズの2016年モデル「Xperia X Compact SO-02J」です。
■ Xperia X Compact SO-02J (ソニー/NTTドコモ)
中古価格:5千円台~8千円くらい(平均 5,980円) ※2020年4月末現在
最近のスマートフォンの大画面化に対して、「iPhone 4」や初代「iPhone SE」くらいのコンパクトな端末が欲しい、というニーズは今も根強くあります。最近では「iPhone 6/7/8」サイズでもかなりコンパクトな扱いということもあり、2代目の「iPhone SE」は「iPhone 8」サイズになりましたね。実際iPhoneサイズのAndroid端末を探すとほとんど見つからず、この手のニーズを一手に引き受けていたのがソニーの「Xperia Compact」シリーズでした。
現行機種でも若干大きくなりましたが同様のサイズ感の「Xperia Ace」が販売されています。中古端末になると、スマートフォンとして現役でも十分に使えそうな「Xperia XZ1 Compact」はまだ中古価格は安くても1万円台後半、状態の良いものだと2.5万円以上しますが、2016年モデルの「Xperia X Compact」となると5千円台で購入できる端末も一気に増えてきます。また2015年以前の「Z5 Compact」や「Z4 Compact」となると結構古さが目立つ仕様なのに対し、「Xperia X Compact」はSnapdragon 650を搭載し、Android 8.0へのアップデートが可能など、まだまだ現役でも行けそうな性能も魅力的です。
今回はちょっと外装に大きめの傷のあるドコモ個体「SO-02J」を5千円台なかばで購入。傷がある代わりにSIMロック解除済みでAndroid 8.0にアップデートしてある「すぐに使える白ロム」個体でしたので、個人的には大満足です。
「Xperia X Compact SO-02J」は2016年11月発売で3年半ほど前のモデルですが性能面はなかなか充実しています。主な仕様は以下の通りです。
現行機種でも若干大きくなりましたが同様のサイズ感の「Xperia Ace」が販売されています。中古端末になると、スマートフォンとして現役でも十分に使えそうな「Xperia XZ1 Compact」はまだ中古価格は安くても1万円台後半、状態の良いものだと2.5万円以上しますが、2016年モデルの「Xperia X Compact」となると5千円台で購入できる端末も一気に増えてきます。また2015年以前の「Z5 Compact」や「Z4 Compact」となると結構古さが目立つ仕様なのに対し、「Xperia X Compact」はSnapdragon 650を搭載し、Android 8.0へのアップデートが可能など、まだまだ現役でも行けそうな性能も魅力的です。
今回はちょっと外装に大きめの傷のあるドコモ個体「SO-02J」を5千円台なかばで購入。傷がある代わりにSIMロック解除済みでAndroid 8.0にアップデートしてある「すぐに使える白ロム」個体でしたので、個人的には大満足です。
「Xperia X Compact SO-02J」は2016年11月発売で3年半ほど前のモデルですが性能面はなかなか充実しています。主な仕様は以下の通りです。
・Snapdragon 650 / 3GB RAM / 32GB ROM
・micro SDXCスロット
・4.6インチ 720×1280ピクセル
・129×65×9.5mm / 135g
・Android 6.0 → 7.0 → 8.0
・USB Type-C、ハイレゾ対応、LDAC対応(Bluetooth 4.2)
他にもFeliCa/NFCや2300万画素のメインカメラとかも付いていますが今回は気にしないでおきましょう。
このスペックだけ見たら最近のAndroid搭載DAP(デジタルオーディオプレーヤー)と遜色ないかそれ以上と言うことが分ります。USB-DAC出力に対応したハイレゾプレーヤーアプリをインストールして、高音質なDAC搭載ポータブルアンプに出力すれば、高音質なプレーヤーを安価に作れそうな気がします。しかもSIMロックを解除してあるので適当なデータSIMを入れれば単独でストリーミング再生も楽しめる・・・これで数千円程度ならかなり「お買得」だと思いません?
まあ、ごくごく一部のすごーくニッチな利用目的ではありますけどね(^^;)。
■ ストリーミング時代のUSB-DAC用トランスポーター(再生環境)とは
ちなみに、今回の目的である「(DAC内蔵)ポータブルアンプ」用の「トランスポーター」を考えると、単純にUSB Audio出力(トランスポート機能)を持ったデジタルオーディオプレーヤー(DAP)は、「Shanling」や「FiiO」といった中華メーカーなど選択肢は結構豊富にあります。かつては「AK70」と「Mojo」のコンビネーションが専用ケースもあって好評でしたね。
しかし、今なら「TIDAL」や「Amazon Music HD」などのハイレゾ対応のサブスクリプションにも対応させたいという発想になるため、これらのアプリがインストール可能なAndroid搭載DAPを組み合わせるか、LDAC等の高音質転送が可能なワイヤレスレシーバー機能付きの製品を選びたくなります。
ワイヤレスレシーバーに特化するなら「FiiO M5」「Shanling M0」といったコンパクトモデルも候補に挙がりますが、もともと携帯性を重視したデザインなので、USBケーブルでアンプをつなげるとどうにも不格好で持ち歩きにも不便な感じになります。また、Android搭載DAPを組み合わせる場合もアプリが安定稼働できるようにある程度のスペックが欲しくなりますし、サイズ的にも大きくなりすぎないほうが良いと思えます。
それならばいっそコンパクトなスマートフォンを専用機として使うのも「低価格ならば」アリかな、と思えてくるわけです。
■ Xperia X Compact をUSB-DAC用再生環境にセットアップ
今回は元々Android 8.0にバージョンアップ済みでしたので、不要なドコモアプリなどを片っ端からアンインストール、または無効にして、ホームを「Xperia ホーム」に切り替えます。「Xperia X Compact SO-02J」は前回の「SH-05G」と異なりスペックに余裕があるので、あとは必要なアプリをGoogle Playからインストールして設定すれば問題なく利用できます。
個人的には有料であれば「UAPP(USB Audio Player Pro)」、無料アプリなら「HiBy Music」または「FiiO Music」がお勧めです。この辺のアプリの設定についてはUSB Type-C対応のオーディオアダプタ「iBasso DC01」および「DC02」のレビューで多少詳しく書いていますので宜しければ参照してください。
→ 「iBasso DC01」「DC02」 32bit/384kHz&DSD256対応、2.5mmバランスと3.5mm用の小型&高音質USB Type-Cオーディオアダプタ【レビュー】
また今回は「aune BU1」と「Chord Mojo」の2種類のUSB-DAC搭載ポータブルアンプを接続して使用しました。「aune BU1」の詳細については次のレビューを参照いただければと思います。
→ 「aune BU1」 ディスクリート構成+A級(ClassA)駆動による高音質をそのままにES9038Q2Mを搭載したUSB-DAC/ポータブルアンプ【購入レビュー】
今回これらのアンプと「Xperia X Compact SO-02J」の固定にはアマゾンで販売されていたモバイルバッテリー用のメッシュ状のシリコンバンドを使用しました。画面を隠さずにしっかりと固定できるためなかなか使い勝手が良いですね。
再生アプリはUAPPでは接続するDACに併せて細かなチューニングが行える点は玄人向けですし、いっぽうの「HiBy Music」「FiiO Music」はそこまで細かなチューニングはできないものの、それぞれのメーカーのDAPと同じプレーヤーアプリですので使い勝手のうえではかなり良好です。パフォーマンス的にもプレーヤーとしては十分ですので、このまま再生環境のひとつとして活用するつもりです。
ちなみに、「Amazon Music HD」では現行モデルの「Xperia」と同様に、USB-DACを接続した場合、アプリの画面表示は「24bit/48kHz」となるいっぽうでDACへの出力は「24bit/192kHz」(例えば「Mojo」の場合ブルーのLED表示)になります。これはUSB-DACと本体の間は「24bit/192kHz」で接続されているものの、「Amazon Music HD」アプリ上ではAndroidのSRCの関係で「24bit/48kHz」対応として認識し再生され、出力に送られていると考えられます。この辺は仕様なのでやむを得ないところです(実際に聴いているうえでの音質には特に不満はないです)。
また、もともとスマートフォンですし、SIMロックも解除してありますから、データSIMを使って外出先でストリーミング再生を高音質で楽しむことももちろん可能です。いまのところ外出先で使用する機会がほぼ無いのですが、現状が緩和され新幹線移動などができるようになったら早速試してみようと思います。
貴兄のアドバイスを受け、早速Xperia X Compactの中古白ロムを購入、Amazon Music HD導入しました。組み合わせには新規にShanling MW200 Bluetooth Neckband Adaptorを選択し(ファームもアップデート)、先っぽにAUDIOSENSE T800を付けてLDAC伝送しました。iPhoneに比べるともたつきますがM6 PROよりは随分ましになった感じでヨシヨシって感じです。Xperiaのアクセサリー設定でLDACは音質優先にしました。この状態で、24bit/96kHzの楽曲を再生したところ、HD音質表示が
M6 PRO:24bit/96kHz(端末の性能は24bit/192kHz)
Xperia:24bit/48kHz(端末の性能も同じ)
となりますが、Xperiaの方は96kHzで伝送できているのでしょうか?ちなみにUSB-CにHIDIZS S8BKやikko Zerda ITM03を挿す順序も変えて色々試しても24bit/48kHzと表示されました。これはハイレゾ対応と謳っているXperiaでもストリーミングではAndridの仕様で48kHzまでしか出力できていないのか、それともAmazon Musicでそのように表示されても実際には24bit/96kHzで出力や伝送がされているのかのかがわかりません。Amazon Musicの保存版の深堀り記事も読んだのですが、未だ勉強不足でAndridのSRC回避とBluetoothのコーデックの理解ができていないので、よろしくお願いいたします。違いが判るのかと言われると苦しいですが・・・