TRN T4

こんにちは。今回は中国のイヤホンブランド「TRN」のイヤホンケーブル「TRN T4」です。しばらく更新をサボっているうちに、購入していたケーブルも色々届いていたりしますので、順次レビューしていこうと思います。今回の「TRN T4」は購入から2ヶ月近くたっているような・・・(汗)。
最近では低価格中華イヤホンの分野でも安定した実力を発揮しているTRNですが、リケーブル製品についても低価格の中華ケーブルの中でもさらにコストパフォーマンスの高い製品をリリースしています。今回の「TRN」は高純度単結晶銅線を使用した8芯ケーブルでAliExpressで15ドル以下、アマゾンでもHiFiHear Audioより2,580円の低価格で販売されています。

[ TRN T4 / T4s ] TRN T4 8芯 OCC 単結晶銅 アップグレードケーブル
TRN T4 8 Core OCC Single crystal copper cable Earphones Cable 2PIN\MMCX Connector
【 MMCX 】【 0.78mm 2pin 】【0.75mm 2pin】【3.5mm】【2.5mm/4極】
TRN T4-s 8 Core OCC Single crystal copper cable Earphones Cable New 2pin Connector
【 Type-C 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】
※「T4s」(タイプCコネクタ仕様)は現時点ではAliExpressの一部ショップでのみ購入可能
AliExpress:(TRN Offical Store) : 12.60ドル / Amazon.co.jp:(HiFiHear): 2,580円

TRN T4TRN T4

6N高純度単結晶銅線を使用した8芯ケーブル。1芯あたり18本の線材を編み込んでおり、8芯合計で144本の線材を使用したケーブルと言うことになります。なお、AliExpressでは中国での線材の評価結果のコピーを掲載しており、さらにOCC線という表記になっていますが、もちろん「PCOCC」ではなく、中華ケーブルにおける高純度の銅線ケーブル、というくらいの認識のほうが良いでしょうね。

TRN T4TRN T4
パッケージはいつものTRN製ケーブルのコンパクトなボックス。2pinは0.78mmの「中華2pin」のほか、KZ/CCAおよびTRNで採用されている「0.75mm 2pin」が選択できます。もちろん0.78mmでもKZ/CCA/TRNのイヤホンと合せることは可能ですが、ここは「純正ケーブルとして」0.75mmも用意しているというところでしょう。
TRN T4ダークブラウンの被膜は多少弾力がある印象ですが、ビニール感はほとんど無く、ケーブル自体も取り回しの良さと絡まりにくさのバランスが取れた適度な柔らかさです。コネクタ部品などは「TRN T2」などと同じもので価格のわりにしっかりした印象がありますね。
音質傾向は銅線ケーブルと言うこともあり標準ケーブルの傾向を踏襲しつつ、全体的な情報量の向上とともに音の密度が大幅に高くなる印象。「TRN V90」と併せると中低域の厚みがさらに増し、1音1音の粒立ちが増すのが分ります。どのようなイヤホンとも合せやすいケーブルですが、ハイブリッドやシングルダイナミック構成のイヤホンとの相性が特に良いと思います。

これらのイヤホンでは「音が濃くなる」印象とともに音場感が立体的になるのが分ります。いっぽうでミックス線の「TRN T1」より変化は自然で派手さは抑えられています。どちらかというとイヤホンの特徴を反映させながらポテンシャルを引き出すタイプのケーブルですね。比較するとYinyoo「YYX4810」をよりニュートラルにしたような感じでしょうか。単結晶銅線らしさはしっかり確認できるなど今回もコストパフォーマンスは非常に良いケーブルだと感じました。
TRN T4TRN T4
ところで、最近のTRNはKZと同じく「タイプC」(qdcコネクタと形状互換のカバー付き0.75mm 2pinで、ピンアサインがqdcとは逆で中華2pinと同じ極性のコネクタ)を採用していますが、この仕様のケーブルは販売されていませんでした。しかし、つい最近になって「TRN T3」と今回の「TRN T4」でAliExpressの一部ショップでは「タイプC」仕様の「TRN T3s」と「TRN T4s」が購入可能になっています。
TRN T4-s (TypeC)TRN T3-s (TypeC)
私のブログでの「解説編」のほか、これまでも「qdcコネクタ」をKZ/CCA/TRNのタイプC仕様のイヤホンと組み合わせても音質面で支障の無いことは繰り返し触れていますが、やはりタイプC仕様にこだわりたい方は少なくありません。個人的にも特に5,000円以下の低価格中華ケーブルでのqdcコネクタはほぼ全てタイプCの代替用として使われているのでは、という認識もあり、むしろ全て「タイプC仕様」の極性にしたほうが良いのでは、と考えています。そういった意味でも今回のTRNのケーブルは「待望」であり、今後各セラーも追随してくれることを望むばかりですね。