IKKO Arc CTU-01

こんにちは。今回は「IKKO Arc CTU-01」です。前回に引き続き「IKKO Audio」(アイコーオーディオ)の製品ですが、今回は8月1日より発売となった同社初のリケーブル製品となります。発売前のバージョンをIC-CONNECTさんよりお借りしてのレビューとなりますが、こちらはそのまま買取りさせていただこうと思うほど届いた直後から気に入っています(^^)。
→ IC-CONNECT: 製品ページ(IKKO Arc CTU-01)

IKKO Arc CTU-01IKKO Arc CTU-01
「IKKO Audio」はハイブリッドイヤホン製品の「OH1」、そして「IKKO OH10 Obsidian」と相次いでリリースし、特に「OH10 Obsidian」は人気モデルとして私も含めてファンも多く、同ブランドがマニアの間で幅広く知られるようになりました。

IKKO Arc CTU-01今回、同社初のリケーブル製品である「IKKO Arc CTU-01」についてもデザイン的には「OH10 Obsidian」との組み合わせがぴったりなブロンズカラーでまとめられており、全体的に落ち着いた印象です。とはいえもちろん専用というわけではなく、単独のリケーブル製品として幅広く利用してもらえるように意識して製品化したとこのことです。
PE+PVCを使用した樹脂被膜に覆われた線材は8芯の構成で、線材には銀メッキ単結晶銅線を使用。芯あたり7本の0.127mmと、この手のケーブルとしては比較的太い線を使用しているのも特徴です。樹脂被膜はタッチノイズの軽減にもつながっているとのこと。

そして「IKKO Arc CTU-01」のコネクタは「MMCX」と「2pin」の2種類が選択できます。またプラグは3.5mmステレオ、2.5mm/4極と4.4mm/5極バランスがあり、さまざまな再生環境に対応できますね。
IKKO Arc CTU-01

購入は主要な専門店およびIC-CONNECTさんの直営店やアマゾンなどのショップにて。価格は3.5mm/2.5mmプラグモデルが 7,254円前後、4.4mmプラグモデルが 8,164円前後となっています。
Amazon.co.jp(IC-CONNECT): IKKO Arc CTU-01


■ 自然な情報量アップと見通しの良さが魅力。ブロンズカラーの高級感のあるケーブル。

IKKO Arc CTU-01」のパッケージは他のIKKO Audio製本同様に雰囲気のあるイラストパッケージで、ケーブル製品としてはかなりしっかりしたものです。そしてパッケージの中にはケーブルに加えて同社製イヤーピースも豊富に同梱されていることに驚かされます。なかなかお買得感のある内容です。
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IKKO Arc CTU-01」はカラフルな芯材がブロンズカラーの透明な樹脂被膜で覆われることで全体的に落ち着いた質感にまとまっており、金属製のプラグおよびコネクタ部品もあって高級感のある仕上がりになっています。樹脂被膜は厚めで適度な弾力があり手触りの良い印象。絡まりにくくいっぽうで取り回しも良い使い勝手の良いケーブルにまとまっています。
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イヤーピースはダークブルーの「Balance Tips」とブラックの「Short Silicon Tips」がそれぞれS/M/Lサイズ、ダブルフランジタイプの「Double Tips」が1ペア付属します。同社の「OH1」「OH10」といったイヤホン製品にあわせて開口部はやや大きいサイズのイヤーピースですが、最近のハイブリッドイヤホンなどを中心に幅広く利用できると思います。

IKKO Arc CTU-01」の傾向は、イヤホン本体の特徴を活かしポテンシャルを自然に引き出しながら、全体的な解像感や分離性を底上げし、より微細な音や音場感を捉えやすく変化する印象です。銀メッキ線らしい中高域の明瞭さを感じる部分とイヤホンの特徴を引き出す自然さのバランスが良く、派手さを抑えつつもリケーブル効果を実感しやすいケーブルになっています。
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やはり同社の「OH10 Obsidian」との相性は抜群で、リケーブル効果はさらに顕著で、確実に音質向上を実感できます。もともとバランスが良く情報量も多い「OH10 Obsidian」ですが、付属ケーブルより解像感が大幅に向上し、音場感にもより奥行きが生まれます。さらに奥の方の微細な音もしっかり捉える印象で全体的に見通しが一段と良くなるのを実感します。既に「OH10 Obsidian」を持っている方なら、「IKKO Arc CTU-01」へのリケーブルを強くお勧めします。バランスでもアンバランスでも確実なレベルアップが期待できると思います。

IKKO Arc CTU-01」はイヤホンのポテンシャルを引き出しつつ自然に明瞭感を向上させるタイプのケーブルですので、様々なタイプのイヤホンで幅広くリケーブル効果を実感しやすいと思います。ハイブリッドイヤホンおよびシングルダイナミックでは、ある程度ハイグレードな製品とも併せやすく、特に中低域に厚みのある製品のほうがリケーブル効果を実感しやすく、音質向上につながると思います。例えば同じブロンズカラーで見た目にもぴったりの「TFZ TxBEAR MONICA」との組み合わせでは低域の深さを反映しつつ締まりが向上し、さらに中高域の粒立が一気に向上して立体的な奥行きを感じるサウンドに変化しました。ただし、もともと高域のメリハリの強いイヤホンではちょっと派手すぎる印象になるかもしれません。
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またマルチBAイヤホンとの相性も良好で、情報量の向上により多ドライヤホンらしい音の濃さを維持しつつ全体的な分離が向上した見通しの良い音になり、より1音1音を捉えやすくなります。またドライバー数の多いマルチBAにありがちな低域の籠もり感などを軽減する効果も得られると思います。

このように非常に利用範囲が広いケーブルで、価格も1万円以下の比較的手頃な価格設定ですので、さまざまなイヤホンのリケーブル用として幅広くお勧めできると思います。個人的にもMMCX仕様も買い増ししておこうかと検討しています。