KBEAR S1

こんにちは。今回は「KBEAR S1」aptX HD対応のBluetoothイヤホンケーブルです。MMCXや2pin仕様の有線イヤホンをワイヤレス化できる便利アイテムで、この類いのワイヤレスケーブルはこれまでも何種類か紹介してきましたが、最後発と言うこともあって、価格的にも購入しやすく、さまざまなイヤホンに幅広く組み合わせられる製品に仕上がっていると思います。

今では、マニアではない方に「イヤホン」というと、普通にBluetoothイヤホンを連想する人も少なくない、というほどワイヤレス製品が主流になっています。特に完全ワイヤレス(TWS)の人気は高く、特に屋外でケーブルから解放される便利さから手放せなくなっている方も少なくありませんね。いっぽうで、スポーツの際には外れてしまったり紛失したりということを懸念して従来型の左右がつながったタイプを好まれる方も一定数いらっしゃいます。またこのタイプはワイヤレス機構をイヤホンケーブル部分に持つためTWSより高性能化、高音質化させやすい特徴があります。

そして、有線イヤホンのワイヤレス化でも「TWS化」アダプタは人気で、中華イヤホンの世界では「TRN BT20S」に根強い人気を持っています(FiiOからOEM品もでてますし)。ただ「TRN BT20S」は50ドル以下と他のメーカーのTWSアダプタよりかなり安価ということもあって、左右のアダプタごとに電源のON/OFFが必要だったり、充電もそれぞれに充電ケーブルをつないだりと、なかなか普通のTWSのような便利さには至っていませんね。確かに「TRN BT20S」も個人的に愛用しているアイテムですが、より手軽に、そして低コストで中華イヤホンをワイヤレス化するためにはケーブルタイプのほうが現状ではメリットが多いかもしれませんね。
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今回紹介する「KBEAR S1」は、Bluetooth 5.0対応でQualcomm「QCC3034」チップセットを搭載。aptX HDコーデック、iPhone等ではAAC-LCコーデックにも対応します。またコネクタも「MMCX」、「2pin」(0.78mm 中華2pin仕様)、「TFZ」(0.78mm 2pinカバー付き)の3種類が選択でき、幅広いイヤホンでワイヤレス化が可能なケーブルです。また安定した装着感が得られるネックバンドスタイルを採用し、ネックバンド部分にも高弾力性素材を使用し使い勝手も意識した製品になっています。
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「KBEAR」は昨年頃から様々な魅力的な中華イヤホンやリケーブル製品を比較的低価格でリリースしているブランドで、これまでも多くのイヤホンを販売していますが、「KBEAR S1」でようやく純正のワイヤレスオプションが登場した、ともいえますね。

コネクタMMCX / 中華2pin / TFZ 2pin
Bluetooth5.0
チップセットQualcomm QCC3034
コーデックaptX HD / aptX / AAC-LC / SBC
駆動時間10時間~(待機時間:約100時間)
バッテリ容量120mAh
通話音声CVC 8.0
防水/防滴IPX5
サイズケーブル長 95cm、重量 14g
KBEAR S1」の購入はAliExpressの「Easy Earphones」またはアマゾンの「WTSUN Audio」にて。価格はAliExpressが 22ドル、アマゾンがプライム扱いで 3,750円 です。AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。
AliExpress(Easy Earphones): KBEAR S1
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): KBEAR S1


■ 低価格イヤホンに最適。さまざまなイヤホンに手軽に使えるワイヤレスケーブル

KBEAR S1」のパッケージは、シンプルな白箱タイプですが、ネックバンドの形状のまま収納されているため少し大きめ。パッケージ内容はケーブル本体、充電用microUSBケーブル、説明書のみと非常にシンプルです。
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KBEAR S1」ワイヤレスケーブルはイヤホンを装着するコネクタおよびコントロール・バッテリ部分とネックバンド部分で構成されますが、適度に細くそれほど邪魔にならない印象。またネックバンド部分のおかげでケーブルが絡まることもないため思った以上に使いやすい印象です。
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コネクタからのびるケーブル部分は樹脂被膜に覆われており、さらにネックバンド部分はより張りがあり手触りのよい樹脂素材が使用されています。あまりベタ付くことなく、また程度に柔らかいため張り付く感じにはならずに装着できます。また小さく丸めることもできるため、イヤホンケースなどに収納することも可能です。
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非常にシンプルなデザインですので、どのようなイヤホンを組み合わせても特に違和感なく使えそうなのも良いですね。今回はTFZコネクタ仕様でオーダーしましたので、先日レビューした「KBEAR KS2」がぴったり合せられますね(AliExpressではKS2とのセットモデルも購入できます)。

KBEAR S1」のBluetoothのペアリングはスムーズで対応デバイスでは最大aptX HDコーデックで接続されます。iPhoneなどではAACコーデックとなりますが、チップセットの機能により接続状態の良い環境ではより高音質・低圧縮(最大567kbps)のAAC-LC(MPEG AAC Low Complexity)で接続されるようです(通常のAACコーデックは256kbps)。接続性は比較的良好で屋外での使用でも快適に利用できました。

KBEAR S1」の音質傾向は味付けの無いフラットな印象です。もちろん、有線で相応の再生環境で聴くケースや、「Shanling UP4」や「FiiO BTR5」などの高音質ワイヤレスアダプタと連携した場合と比較すれば相応に粗さはありますが、数千円クラスの低価格中華イヤホンとの組み合わせての普段使いを想定すれば十分に実用的な音質だと思います。相性の悪いケースは、一般的には高インピーダンス/低感度のイヤホンはケーブルのアンプチップに負荷がかかり歪みやすく、逆に反応の良すぎるイヤホンでは後述のようにノイズを感じやすくなります。つまり、それなりの価格のイヤホンだとそれなりに違いが分っちゃう可能性もあるよ、という感じですね。この辺は「TRN BT20S」などでも同様ですね。
ちなみに、同様のワイヤレスケーブルも一昔前の製品では低域が厚くなる(というか多少モコモコする)ようなものがありましたが、私のブログで紹介する高音質コーデック搭載のものはそのような製品はほぼなくなっており、イヤホンの特徴をしっかり活かす製品が増えている点は進歩を感じます。ボリュームは本体と独立しており、端末側で音量を微調整して、ケーブルの音量ボタンは補助的に使う方がよいでしょう。
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ちなみに、反応の良いイヤホンでは音量が多少大きくなるほか、再生時にホワイトノイズを感じる場合があります。これはTRNやKZなどのaptXやaptX HD対応のケーブルやアダプタと同レベルですので、本体側、端末側の音量バランスを調整することで実用的にはさほど問題ありませんが、数万円クラスのイヤホンの場合は「Shure RMCE-BT2」や「IKKO Arc ITB05」のようにある程度ハイグレードなものを使った方が良いかもしれません。この辺はグレードに合せて、という感じでしょう。


KBEAR S1KZ/CCAなどのタイプC仕様のコネクタではKZ純正のaptX HD対応ワイヤレスケーブル(タイプC)が定番になりつつありますが、それ以外のイヤホン向けでは「KBEAR S1」は汎用性も高く、幅広く使用できるケーブルだと思いました。電波強度は「KBEAR S1」のほうがKZ純正よりかなり強そうですので、タイプC仕様も今後追加されるとよいですね。Shureなど反応の良いイヤホンや逆に非常に鳴らしにくい製品ではよりグレードの高いワイヤレスケーブルのほうがイヤホンの実力を活かせるケースも増えてきますが、中華イヤホンを中心にお気に入りのイヤホンをワイヤレス化したいというニーズにはぴったりでしょう。
また今回私はTFZコネクタ仕様をオーダーしましたが、「KBEAR S1」はTFZ純正のワイヤレスケーブルより安価でスペックも高く、なによりアマゾンで購入できるなどメリットも大きいため、TFZ製イヤホンのワイヤレス化を考えてる方には最適な組み合わせだと思いますよ(^^)。