こんにちは。今回はTaoTronics 「SoundLiberty 88」の紹介です。本レビュー掲載日の8月7日に発売となる最新モデルの完全ワイヤレス(TWS)イヤホンで、TaoTronics Japanからのサンプル提供での紹介となります。
→ TaoTronics Japan 公式サイト: SoundLiberty 88
最近では新型コロナウイルスの影響でテレワークによるWeb会議やオンライン飲み会などの機会が急増していますね。そのため、イヤホンもオーディオ性能はもちろんですが、音声通話で「ノイズが多い」とか「声をちゃんと拾えていない」といった不満も非常に注意すべきポイントになってきました。
これまでも数多くの完全ワイヤレス製品をリリースしており、すっかりお馴染みとなった印象もある「TaoTronics」ですが、今回の「SoundLiberty 88」は同社の既存TWSイヤホンでも人気の高い「AirPods型」のインナーイヤースタイルを継承したモデルで、定評のある音質面に加えて、さらに「快適な音声通話」にこだわった仕様になっています。
「SoundLiberty 88」の最大の特徴は「ELEVOC AI」の搭載です。ペアリングしたスマートフォンでワイヤレスの音声通話を行う場合、マイク部分が口の位置から離れる完全ワイヤレス(TWS)イヤホンでは自分の声以外の周波数の環境音を削除する「通話ノイズキャンセリング」が不可欠です。この機能で有名なものはQualcommの「CVC 8.0」などの技術で、同社製チップセットを搭載したワイヤレスイヤホンなどで搭載されています。
そして、今回の「SoundLiberty 88」では、より高性能で最新の「ELEVOC AI 通話ノイズキャンセリング」技術を先駆けて導入しています。
これは文字通りAIにより音声と環境音を自動判別し、周囲の雑音のみを打ち消し、話す音声を相手に送り出す機能です。つまり屋外の通話などでも突然の風切り音や車の音などを都度AIが判断し、削除してくれるわけです。
そのため一定の周波数を削除するだけの従来の通話ノイズキャンセリングよりクリアな音声通話が可能で、「SoundLiberty 88」は最近増加しているテレワークでのWeb会議でも実力を発揮できるイヤホンといえるでしょう。
※なお、「ELEVOC AI」機能は記載の通り「通話ノイズキャンセル技術」ですので、いわゆるANC(アクティブノイズキャンセル)=音楽再生時に外部ノイズを打ち消す位相の音を出す仕組みではありません(「SoundLiberty 88」は音楽再生時のノイズキャンセル機能はありません)。
また「SoundLiberty 88」ではワイヤレスイヤホンとしての基本性能もしっかり押さえています。Bluetooth 5.0に対応し、数々のTaoTronics製TWSで高い実績を持つ「BES2300H」チップセットを今回も採用し、AACコーデックに対応します。約1時間の充電で単独で約4時間、ケースと合計で25時間の再生が可能です。
また「SoundLiberty 88」イヤホン本体はIPX7の高い防水防汗性能があり、「お風呂でシャワーを浴びながらでも使えるイヤホン」です。ここでも「ELEVOC AI」は活躍しますね。スマートフォン自体に防水機能が無くてもお風呂で音楽を聴いたりできるのはもちろん、通話でも反響音で相手が聞き取りにくくなりがちな音声をクリアに送れるのはメリットだと思います。操作性のうえでもタッチセンサーはもちろん、「自動耳検出機能」により、静電式センサーが耳との着脱を検出し、音楽を一時停止・再生ができます。また、誤作動を防ぐために、タッチコントロールはイヤホンを装着している際のみ利用可能になっています。また充電コネクタはUSB Type-Cを採用しています。
「SoundLiberty 88」の購入はアマゾンのTaoTronics正規販売店にて。価格は 7,599円 です。
Amazon.co.jp(TaoTronics正規販売店): TaoTronics SoundLiberty 88
■ 使いやすい「うどん」型デザイン。手堅くまとめられた実用的な操作性。
パッケージは同社製のワイヤレスイヤホンではお馴染みのもの。すでに何種類も購入している方も結構いらっしゃるようで、パッケージを並べた写真等もネットで時折見かけます。
パッケージ内容には、「SoundLiberty 88」イヤホン本体、充電ケース、充電ケーブル(USB Type-C)、マニュアルなどが含まれます。マニュアルは複数の言語で記載されており、もちろん日本語でも書かれています。日本国内での技適も正式に取得している製品ですし、初めて購入される方も安心ですね。
ブラックのAirPods型(あるいは通称「うどん」型)のスタイルはTaoTronicsのイヤホンでは結構お馴染みですね。インナーイヤー型ですので遮音性はあまり期待できませんが、ストレスの無い装着感で使用できるのはライトユーザーにもメリットでしょう。「SoundLiberty 88」ではつや消しの表面処理で落ち着いたデザインとなっており、男性女性問わず違和感なく使えるデザインになっています。いちどペアリングを済ませておけば、次回からはケースを開けた時点で自動でペアリングが行われ、ケースに収納すると自動で電源が落ちます。「SoundLiberty 88」のケースは非常にコンパクトなスクエアデザインを採用しています。持ち歩きでもカバンの中だけでなくポケットに入れておいても邪魔にならなさそうですね。
また「自動耳検出機能」により装着してるかどうかを静電センサーが感知しているため、未装着で勝手に再生されることもありませんし、耳から外せば自動で一時停止しますので、ちょっと声を掛けられたとき、買い物をするときなど、「イヤホンを耳から外す」だけで良いのはとても便利ですね。もちろん、改めて耳に装着すれば、再び再生を開始します。
タッチセンサーの感度は一般的で、誤操作を防ぐため、再生/停止は2回タッチをする仕様になっています。いっぽう電話がかかってきたときは1回のタッチで迅速に受けることができ、逆に電話を切るときは音楽再生時と同様に2回タッチにより誤操作を防止しています。音量のアップ/ダウンはスマートフォンの音量とは独立しています。長押しすると2秒で音声アシスタントへ切り替えるビープ音が鳴りますがそのまま押し続けると右側でアップ、左側でダウンします。最大音量になると再度ビープ音が鳴ります。細かいところですが実用性に配慮された操作性ですね。
■ ボーカル曲を中心に幅広く楽しめる、長時間リスニングでも聴き疲れしにくいサウンド
「SoundLiberty 88」の音質傾向は中音域にフォーカスし、心地良いボーカルを楽しめる聴きやすいサウンド。傾向としてはドンシャリですが、高域の刺さりはかなり抑制されており、ボーカル帯域を中心としたチューニングとなっています。インナーイヤー型ですが音場表現はカナル型に近く、低域も広がること無くある程度の量感で鳴ります。
「SoundLiberty 88」の高域は一般的なカナル型のリスニングイヤホンよりは弱く、刺激などを感じないようコントロールされている印象。ハイハットなどは弱く軽く聴き取れる印象。ただ中高域からのつながりは良く、普通に聴いているうえではそれほど違和感を感じないようにチューニングされているのがわかります。長時間のリスニング向けに中高域にポイントを置いているようですね。
中音域は曲によって多少凹みますが、ボーカルが前に出てしっかり聞こえます。印象としてはスッキリ目のサウンド。ポップスなどのボーカル曲向けのバランスで、女性ボーカルの高音も、逆に男性ボーカルの低音も綺麗に再生されます。また演奏はギターのリフなどは少し温かく綺麗に鳴り、ピアノやシンセ音も適度に煌めきがあるため、これらのジャンルの曲では多くのライトユーザーは聴きやすく気持ちよい音と感じるチューニングです。
低域はやや軽く感じますが、十分に量感がありミッドバスを中心に適度な存在感で鳴ります。インナーイヤー型のイヤホンは構造的に低域が抜けがちなので過度に響きのある強めのバランスの製品もありますが、「SoundLiberty 88」は中高域との分離も良くカナル型のようなスッキリしたバランス。ただし重低音はある程度の沈み込みはあるものの一般的なレベル。遮音性の向上や、さらに低域の厚みを増したい方はシリコン製のApple EarPods/AirPods用のイヤホンカバーを併用するのがよいでしょう。
インナーイヤー型の特長を活かして抜けは良く音場は一般的な広さですが、ボーカルなどは耳に近い位置で定位し、ライブ音源や動画視聴では広がりと臨場感を得やすいサウンドです。また中音域がスッキリしているのでオーディオ的にも音声を聞きやすい、という点も「通話機能」を補完する上でメリットだといえるでしょう。また味付けなどの癖のないサウンドですのでポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲をはじめとしてさまざまなジャンルの曲を幅広く楽しめます。解像感は1万円以下のTWSとしては一般的ですが聴き疲れしにくく長時間のリスニング向けにも最適だと思います。
というわけで、「SoundLiberty 88」はオーディオ的にもライトユーザーを中心に幅広いニーズに対応できるバランスの良さを持っており、ワイヤレス製品としても高い実績に裏付けられた手堅さを感じる仕上がりになっていました。さらに新しい「ELEVOC AI 通話ノイズキャンセリング」技術は、「新しい生活様式(ニューノーマル)」の時代に合わせた機能強化といえるでしょう。完全ワイヤレス(TWS)でもこのように特徴のある製品が登場してくるなど市場の成熟化を改めて感じました。
これまでも数多くの完全ワイヤレス製品をリリースしており、すっかりお馴染みとなった印象もある「TaoTronics」ですが、今回の「SoundLiberty 88」は同社の既存TWSイヤホンでも人気の高い「AirPods型」のインナーイヤースタイルを継承したモデルで、定評のある音質面に加えて、さらに「快適な音声通話」にこだわった仕様になっています。
「SoundLiberty 88」の最大の特徴は「ELEVOC AI」の搭載です。ペアリングしたスマートフォンでワイヤレスの音声通話を行う場合、マイク部分が口の位置から離れる完全ワイヤレス(TWS)イヤホンでは自分の声以外の周波数の環境音を削除する「通話ノイズキャンセリング」が不可欠です。この機能で有名なものはQualcommの「CVC 8.0」などの技術で、同社製チップセットを搭載したワイヤレスイヤホンなどで搭載されています。
そして、今回の「SoundLiberty 88」では、より高性能で最新の「ELEVOC AI 通話ノイズキャンセリング」技術を先駆けて導入しています。
これは文字通りAIにより音声と環境音を自動判別し、周囲の雑音のみを打ち消し、話す音声を相手に送り出す機能です。つまり屋外の通話などでも突然の風切り音や車の音などを都度AIが判断し、削除してくれるわけです。
そのため一定の周波数を削除するだけの従来の通話ノイズキャンセリングよりクリアな音声通話が可能で、「SoundLiberty 88」は最近増加しているテレワークでのWeb会議でも実力を発揮できるイヤホンといえるでしょう。
※なお、「ELEVOC AI」機能は記載の通り「通話ノイズキャンセル技術」ですので、いわゆるANC(アクティブノイズキャンセル)=音楽再生時に外部ノイズを打ち消す位相の音を出す仕組みではありません(「SoundLiberty 88」は音楽再生時のノイズキャンセル機能はありません)。
また「SoundLiberty 88」ではワイヤレスイヤホンとしての基本性能もしっかり押さえています。Bluetooth 5.0に対応し、数々のTaoTronics製TWSで高い実績を持つ「BES2300H」チップセットを今回も採用し、AACコーデックに対応します。約1時間の充電で単独で約4時間、ケースと合計で25時間の再生が可能です。
Bluetooth | 5.0 |
---|---|
コーデック | AAC / SBC |
通話NC | ELEVOC AI ノイズキャンセリング |
再生時間 | 約4時間、合計約25時間 |
充電時間 | 約1時間 |
防水等級 | IPX7防水防汗(イヤホンのみ) |
接続距離 | 約15m |
充電コネクタ | USB Type-C |
その他 | 自動耳検出機能、 自動ペアリング機能、 タッチコントロール、 片耳モード対応 |
「SoundLiberty 88」の購入はアマゾンのTaoTronics正規販売店にて。価格は 7,599円 です。
Amazon.co.jp(TaoTronics正規販売店): TaoTronics SoundLiberty 88
■ 使いやすい「うどん」型デザイン。手堅くまとめられた実用的な操作性。
パッケージは同社製のワイヤレスイヤホンではお馴染みのもの。すでに何種類も購入している方も結構いらっしゃるようで、パッケージを並べた写真等もネットで時折見かけます。
パッケージ内容には、「SoundLiberty 88」イヤホン本体、充電ケース、充電ケーブル(USB Type-C)、マニュアルなどが含まれます。マニュアルは複数の言語で記載されており、もちろん日本語でも書かれています。日本国内での技適も正式に取得している製品ですし、初めて購入される方も安心ですね。
ブラックのAirPods型(あるいは通称「うどん」型)のスタイルはTaoTronicsのイヤホンでは結構お馴染みですね。インナーイヤー型ですので遮音性はあまり期待できませんが、ストレスの無い装着感で使用できるのはライトユーザーにもメリットでしょう。「SoundLiberty 88」ではつや消しの表面処理で落ち着いたデザインとなっており、男性女性問わず違和感なく使えるデザインになっています。いちどペアリングを済ませておけば、次回からはケースを開けた時点で自動でペアリングが行われ、ケースに収納すると自動で電源が落ちます。「SoundLiberty 88」のケースは非常にコンパクトなスクエアデザインを採用しています。持ち歩きでもカバンの中だけでなくポケットに入れておいても邪魔にならなさそうですね。
また「自動耳検出機能」により装着してるかどうかを静電センサーが感知しているため、未装着で勝手に再生されることもありませんし、耳から外せば自動で一時停止しますので、ちょっと声を掛けられたとき、買い物をするときなど、「イヤホンを耳から外す」だけで良いのはとても便利ですね。もちろん、改めて耳に装着すれば、再び再生を開始します。
タッチセンサーの感度は一般的で、誤操作を防ぐため、再生/停止は2回タッチをする仕様になっています。いっぽう電話がかかってきたときは1回のタッチで迅速に受けることができ、逆に電話を切るときは音楽再生時と同様に2回タッチにより誤操作を防止しています。音量のアップ/ダウンはスマートフォンの音量とは独立しています。長押しすると2秒で音声アシスタントへ切り替えるビープ音が鳴りますがそのまま押し続けると右側でアップ、左側でダウンします。最大音量になると再度ビープ音が鳴ります。細かいところですが実用性に配慮された操作性ですね。
再生/停止 | 2回タッチ(左右どちらか) |
---|---|
曲戻し | 左側 3回タッチ |
曲送り | 右側 3回タッチ |
音量UP | 右側 3秒以上長押し |
音量DOWN | 左側 3秒以上長押し |
音声アシスタント | 左右どちらかを2秒長押し |
受話 | 着信時1回タッチ(左右どちらか) |
終話 | 2回タッチ(左右どちらか) |
着信拒否 | 着信時2回タッチ(左右どちらか) |
コーデックはAACまでの対応ですが、接続性は良好で遅延についても良好なパフォーマンスを示します。YouTubeやNetflixなどの動画再生での使用でもまったく違和感なく使用できました。もちろん「自動耳検出機能」も有効ですので、イヤホンを耳から付け外しするだけで再生および一時停止が可能です。
■ ボーカル曲を中心に幅広く楽しめる、長時間リスニングでも聴き疲れしにくいサウンド
「SoundLiberty 88」の音質傾向は中音域にフォーカスし、心地良いボーカルを楽しめる聴きやすいサウンド。傾向としてはドンシャリですが、高域の刺さりはかなり抑制されており、ボーカル帯域を中心としたチューニングとなっています。インナーイヤー型ですが音場表現はカナル型に近く、低域も広がること無くある程度の量感で鳴ります。
「SoundLiberty 88」の高域は一般的なカナル型のリスニングイヤホンよりは弱く、刺激などを感じないようコントロールされている印象。ハイハットなどは弱く軽く聴き取れる印象。ただ中高域からのつながりは良く、普通に聴いているうえではそれほど違和感を感じないようにチューニングされているのがわかります。長時間のリスニング向けに中高域にポイントを置いているようですね。
中音域は曲によって多少凹みますが、ボーカルが前に出てしっかり聞こえます。印象としてはスッキリ目のサウンド。ポップスなどのボーカル曲向けのバランスで、女性ボーカルの高音も、逆に男性ボーカルの低音も綺麗に再生されます。また演奏はギターのリフなどは少し温かく綺麗に鳴り、ピアノやシンセ音も適度に煌めきがあるため、これらのジャンルの曲では多くのライトユーザーは聴きやすく気持ちよい音と感じるチューニングです。
低域はやや軽く感じますが、十分に量感がありミッドバスを中心に適度な存在感で鳴ります。インナーイヤー型のイヤホンは構造的に低域が抜けがちなので過度に響きのある強めのバランスの製品もありますが、「SoundLiberty 88」は中高域との分離も良くカナル型のようなスッキリしたバランス。ただし重低音はある程度の沈み込みはあるものの一般的なレベル。遮音性の向上や、さらに低域の厚みを増したい方はシリコン製のApple EarPods/AirPods用のイヤホンカバーを併用するのがよいでしょう。
インナーイヤー型の特長を活かして抜けは良く音場は一般的な広さですが、ボーカルなどは耳に近い位置で定位し、ライブ音源や動画視聴では広がりと臨場感を得やすいサウンドです。また中音域がスッキリしているのでオーディオ的にも音声を聞きやすい、という点も「通話機能」を補完する上でメリットだといえるでしょう。また味付けなどの癖のないサウンドですのでポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲をはじめとしてさまざまなジャンルの曲を幅広く楽しめます。解像感は1万円以下のTWSとしては一般的ですが聴き疲れしにくく長時間のリスニング向けにも最適だと思います。
というわけで、「SoundLiberty 88」はオーディオ的にもライトユーザーを中心に幅広いニーズに対応できるバランスの良さを持っており、ワイヤレス製品としても高い実績に裏付けられた手堅さを感じる仕上がりになっていました。さらに新しい「ELEVOC AI 通話ノイズキャンセリング」技術は、「新しい生活様式(ニューノーマル)」の時代に合わせた機能強化といえるでしょう。完全ワイヤレス(TWS)でもこのように特徴のある製品が登場してくるなど市場の成熟化を改めて感じました。