HiF4888

こんにちは。今回はHiFiHearの新しい16芯ケーブル「HiF4888」です。 中華16芯ケーブルはこれまでも多く紹介していますが、今回の「HiF4888」は太さが異なる線材で、従来とは見た目から全く異なる印象のケーブルです。
音質傾向的にも、従来の情報量の多さを維持しつつ中低域が厚く、これまでは高域の刺激が強くなりがちなイヤホンと合せた場合も刺激を抑えつつ全体的に濃いサウンドに変化します。従来は16芯を合せにくかったイヤホンも含め、購入しやすい価格帯で選択肢のひとつとして結構お勧めできるケーブルだと思います。購入はアマゾンの「HiFiHear Audio」にて。掲載時点ではプライム扱いですぐに届きました。


[ HiF4888 ] HiFiHear 16芯 銀メッキ線+高純度銅線ミックス アップグレードケーブル
HiFiHear 16 Core Silver Plated Copper Mixed Cable 2.5/3.5mm Balanced Cable With MMCX/2PIN
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】
Amazon.co.jp:(HiFiHear): ­2,999円 / AliExpress(Easy Earphones): ­­-

HiF4888HiF4888

HiF4888」はHiFiHearの新しい線材の16芯ケーブルです。銀メッキ線と高純度銅線のミックス線材でメタリックグレーのカラーリングが特徴です。従来の中華16芯ケーブルとは太さの異なる線材を使用しておりコネクタなども異なるタイプとなります。2pinは埋め込み仕様のCIEM 2pin仕様で、プラグは3.5mmステレオと2.5mm/4極バランス接続タイプが選択できます。
HiF4888
また「HiF4888」は同じカラーリングで以前販売していたミドルグレードの「HiF4827」および「HiF4828」をリプレースする製品となっており、線材が別タイプになったことにあわせて価格も下がり、より購入しやすくなりましたね。

HiF4888HiF4888
届いた「HiF4888」は従来の16芯ケーブルより少し太めの線材が編み込まれており、印象としては倍くらいの太さになっています。線材自体は十分に柔らかく、従来同様に取り回しは非常に良いですね、ただ太さが増したことでコネクタ部分は樹脂による耳掛け加工が施されています。カラーは「HiF4827」とほぼ同じで、両方を比べるとかなり違いがありますね。
HiF4888HiF4888

HiF4888」の音質傾向は従来の中華16芯同様に情報量が多くイヤホンのポテンシャルを大きく引き出すタイプのケーブルです。より太い線材となったことで、従来の中華16芯ももともと非常に情報量が多いことはお馴染みですが、「HiF4888」でも音量変化や微細な音の描写など、同様に高い情報量を持っています。特に「HiF4888」では中高域に加えて低域の厚みも増し、僅かですがよりメリハリが強調される印象がありますね。そのため高域が強めのイヤホンではすこし派手な音になる場合もありますが、印象としては比較的自然な変化だと思います。多くの場合、音の密度がアップしより濃い音に感じるのではと思います。「HiF4827」「HiF4828」との比較では若干「HiF4888」のほうが中低域が濃いめに感じと思います。
HiF4888HiF4888
相性の良さを感じたイヤホンは最近のボーカル帯域の主張があるシングルダイナミックやマルチBAイヤホンなど。解像感の向上によりボーカル帯域と演奏がより立体的に定位し、全体的に濃密で深いサウンドを実感できます。また「TRN V90」などメリハリがあり「TRN T2」のような16芯ケーブルでは刺さりなどの刺激が強くなりすぎるイヤホンでも「HiF4888」では16芯らしい情報量の向上とともに、中低域の厚みの向上により相対的に高域の刺激は抑えることができました。このような派手めのハイブリッドと併せる場合も良いイヤホンだと思います。

現在販売されれている16芯ケーブルの使い分けでは、「TRN-T2」のような低価格16芯(硬めの樹脂被膜)は情報量アップとともに多少派手めに変化し、「YYX4865」や「KBX4868」などミドルグレードの銀メッキ線(柔らかい被膜)はイヤホンの傾向を維持しつつ中高域に明瞭感があり、「KBX4880」などの高純度銅線は銀メッキ線16芯より少し高域が穏やかな印象。そして今回の「HiF4888」は全体的に濃いめで中低域に厚みがあり、他の16芯では刺激が強くなりすぎるイヤホンでも合せやすい印象す。中華16芯ケーブルも選択肢が増えイヤホンに合せて選びやすくなったと思います。好みに合わせて使い分けてみるのも楽しいですね。