NICEHCK Traceless

こんにちは。今回から8月の集中レビューでも取りあげられなかった過去の書きかけネタをこのタイミングでまとめて紹介していこうと思っています。ということで9月最初のレビューは何故か激安インナーイヤー型イヤホンになってしまいました。今回紹介するのは、私のブログではお馴染み中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」の低価格インナーイヤー型イヤホン「NICEHCK Traceless」です。届いたのは6月だったかな、もしかしたら5月くらいだったかも(滝汗)。
いわゆるMX500デザインのインナーイヤーで、10ドル以下の価格設定と豊富なカラーバリーションが選べます。中低域寄りのドンシャリ傾向が印象的でボーカル曲を中心に気軽に楽しめるサウンドも特徴的でしょう。また、マイク付きモデルはケーブル分岐部分にマイクコントロールが付いていて、これによりケーブルの抵抗に変化があるのか音質傾向にも違いがあるのが興味深い仕様です。
NICEHCK TracelessNICEHCK Traceless

日本製のPET素材を使用した15.4mm ダイナミックドライバーを採用し、インピーダンス32Ω、感度115±3dB/mWとインナーイヤー型としては比較的鳴らしやすい仕様となっています。ハウジングのデザインは低価格インナーイヤーでは定番のMX500タイプ。HCKはこのタイプの自社ブランドのイヤホンを定期的にリリースし続けていますが、今回は比較的取っつきやすい仕様のイヤホンになっていますね。

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本体は「マイク無し」と「マイク有り」の2パターンがあり、「マイク有り」はケーブル分岐部分がマイクコントローラになっている仕様です。ボタンによる音量調整はできませんが、再生/停止や受話/終話のほか、2回プレスで曲送り、3回プレスで曲戻しとなっています。
カラーは「透明赤/青」のほか「白」「赤」「黒」「ブルー」の合計5色が選択できます。購入はAliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。価格は「マイク無し」が5.91ドル、「マイク有り」が 7.39ドル です。
AliExpress(NiceHCK Audio Store): NICEHCK Traceless

NICEHCK Traceless10ドル以下の低価格製品ということもあり、ビニールパックの袋入りとい極めてシンプルなパッケージング。付属品も本体とスポンジのイヤーパッドが1ペア、という最小限の内容となっています。またマイク付きモデルではマイクを固定しやすいようにケーブルフックも付属します。イヤホン形状はMX500タイプ、ケーブルは樹脂被膜と外見上は特に特徴的な部分はなく、「マイク付き」モデルはケーブル分岐部分のマイクコントロールが思ったより大きいサイズだったくらいですね。

ただ今回届いたクリアカラーのレッド/ブルーの左右で異なるカラーリングはMX500タイプで「ありそうでなかった」タイプなので、ちょっとカラフルなインナーイヤーが欲しい方には最適かも。持っててちょっと楽しいですね(^^)。また「マイク有り」「マイク無し」でプラグの仕様も異なっていたりします。

NICEHCK Traceless」の音質傾向は中低域寄りのドンシャリで、まあ分りやすく低価格インナーイヤーらしい、雰囲気重視な印象のイヤホン。全体的に聴きやすく、仕事中のBGMでつかっても全くストレスを感じないようなサウンド。そのなかでもボーカル帯域、特に女性ボーカルなどはわりとハッキリしていてポップスなどが楽しい印象。この価格の製品にどれくらいの音質を求めるか、にもよりますが、結構普通に使いやすいイヤホンかな、と思います。中高域はわりと強めの主張で、低域も極端に響きが強いタイプではないため、イヤーパッドを組み合わせて低域モリモリにしても結構楽しめるイヤホンだと思います。
NICEHCK TracelessNICEHCK Traceless
解像感は価格なりですが、雰囲気のある広がり方をするため、あまり神経質にならずに使うのが良さそうです。そのためキレの良さや、音域ごとの表現力を求める方には全く向きません。あくまで「楽しい雰囲気で、聴きやすいイヤホン」ですね。
なお、「マイク付き」と「マイク無し」モデルはケーブルの抵抗が異なるのか、聴いた印象は異なります。どちらかというと「マイク無し」のほうが中低域のメリハリがあり聴きやすい音かも。ただケーブルの抵抗が理由の場合、再生環境で結構違いがあるため、どちらが良いとは一概にはいえないかもですね。

NICEHCK Tracelessインナーイヤーにありがちな響きによる反響音は抑えられつつ音場はそこそこ広い印象。高域は主張は強くないものの思ったより綺麗に出ている印象で中高域をふくめしっかり鳴っている印象。低域もイヤーパッドなしでは多少抑えめで穏やかな印象。イヤーパッドを装着すると結構しっかりした低域が楽しめる低域モリモリの音になりますが、過度な響きがないため中高域も聴きやすい印象です。個人的にはオーディオ用途ももちろんですが、スマートフォンやタブレットにつないでゲームや動画視聴のほうが楽しく感じるイヤホンかも、という気もしました。また「マイク付き」モデルのマイク性能も思ったより良かったのでビデオ会議用のイヤホンとしても結構使えそうですね。

というわけで、「NICEHCK Traceless」はいかにも低価格なインナーイヤー型イヤホンではありますが、承知の上で購入すれば思いのほか使い道は幅広いのではと思います。またAliExprtessでのみ購入できる製品ですが、もし今までアマゾン以外では中華イヤホンを買ったことが無い方でも、低価格ですので気軽にトライするくらいのつもりで購入するのもよいかと思いますよ。