EarFun Free Pro

こんにちは。今回は完全ワイヤレス(TWS)の「EarFun Free Pro」です。ANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を搭載しつつ6千円を下回る低価格を実現した製品ですね。
「EarFun」のTWS製品でANC搭載のモデルは「EarFun Air Pro」に次いで2機種目となります。「EarFun Free Pro」では6.1mmサイズの複合振動板ダイナミックドライバーを搭載し、歪みが少なく、力強い低音と伸びやかな中高音を実現しているとのこと。
EarFun Free ProEarFun Free Pro

また、ハイグレードTWSの定番になりつつある、専用マイクの外音取り込みにより、環境音の逆位相の音を出すことで動的にノイズを消すアクティブ・ノイズ・キャンセリング技術を搭載。「ANCモード」では、最大28dBのノイズを除去し、外部の音を気にせずに音楽を楽しむことができます。また通話時も4マイク通話ノイズキャンセラ(ENC)機能によりクリアな音声通話を可能にしています。
EarFun Free ProEarFun Free Pro
バッテリ稼働時間もイヤホン単体で最大7時間(ANC有効時は最大6時間)、充電ケースとの組み合わせで最大32時間(ANC有効時は最大27時間)ととても長く実用性の高さもポイント。USB-Cでは急速充電にも対応します。さらにケースはワイヤレス充電にも対応するなど利便性の高さも特徴です。

BluetoothV5.2
ドライバー6.1mm 複合振動板ダイナミック
コーデックAAC / SBC
N/CANC(最大-28dB) / ENC 対応
バッテリ(片方)50mAh、(ケース)400mAh
高速充電1.5時間(本体) 2時間(ケース) 
3.5時間(ワイヤレス)
再生時間ANC OFF: 単体7時間、合計32時間
ANC ON : 単体6時間、合計27時間
防水性能IPX5 (本体のみ)
接続距離約15m
充電
コネクタ
USB Type-C
サイズ67×25×31mm(ケース)
重量:4.1g(片側) 42g(全体) 
また、ワイヤレス性能は最新のBluetooth 5.2を搭載。コーデックはAACとSBCに対応します。またイヤホン本体部分はIPX5の防水性能があり雨の日などの装着でも問題ないなど基本機能もしっかり押さえられています。さらにゲームや動画視聴に最適な最適な低遅延モードも搭載しています。
EarFun Free Pro」の販売価格は5,999円です。購入はアマゾンの正規代理店にて。
Amazon.co.jp(EarFun正規代理店): EarFun Free Pro


■ 使い勝手の良いデザイン、低価格モデルながら充実した機能を搭載

EarFun Free Pro」のパッケージは5千円台のイヤホンとは思えないしっかりしたもので、ANC対応やワイヤレス充電というスペックを考えても1万円オーバーの製品といわれても気づかないかもしれません。
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パッケージ内容は、イヤホン/ケース本体(Mサイズイヤーピースおよび小サイズイヤーウイング装着済み)、イヤーウイング(大サイズウイング、ウイングなしタイプ)、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、充電用USB-Cケーブル、説明書、カスタマーカード。
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イヤホン本体は楕円形のタッチセンサーをもつベーシックなTWSスタイル。ステム部分も楕円形になっており装着性を高めています。ANC用の外音取り込みマイクとENC機能付き通話マイクを双方搭載することもあり下位モデルの「EarFun Free」より少し大きめのハウジングになっていますが、 側面のラバー製イヤーウイングにより装着製を高めています。
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充電ケースは比較的コンパクトでポケットなどに入れても問題ないサイズ間。側面に充電用のUSB-Cポートが有り、2時間の急速充電に対応します。
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またこのケースの底面はQiワイヤレス充電に対応し、スマートフォン用などのワイヤレス充電装置をつかっての充電も可能です(充電時間3.5時間)。ケースの充電は地味に面倒だったりするので結構便利ですね。
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イヤーピースは本体装着済みのMサイズ以外に耳のサイズに合わせたS/M/Lサイズを用意。また市販のTWS用のイヤーピースであれば交換してもケース内にはちゃんと収まるようです。またイヤーウイングについても耳のサイズにあわせて大小が選べ、ウイング無しのバージョンも用意されています。

再生/停止2回タップ(左右どちらか)
曲送り右側 3回タップ
音量UP右側 タップ
音量DOWN左側 タップ
ANCモード左側 3回タップ
(ANC → 外音取込み → ノーマル)
低遅延モード左側 2秒長押し (ON / OFF)
音声
アシスタント
右側 2秒長押し 
受話/終話着信時2回タップ(左右どちらか)
着信拒否左右どちらかを2秒長押し
通話切替3回タップ(左右どちらか)
タッチセンサーのタップ操作は、適度な感度でそれほど戸惑うことはありません。なお、低遅延モードのON/OFFやANCモードの変更などに割り当てがあるため、曲戻し機能は無く、音声アシスタントは右側の操作に固定されているなどの点は他のTWSとは異なる部分ですね。ボタン操作の種類が多いため覚えるのがちょっと煩わしいかもしれませんが、別途アプリなどを必要としないのは、ペアリングするデバイスを選ばないという点でメリットがあります。


■ 要所を絞った実用的なアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能

EarFun Free Pro」は比較的低価格ながらANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)機能を搭載していることがひとつのポイントです。同社のANCはタッチセンサーの操作により「ANCモード」「外音取り込みモード」「ノーマルモード(ANC無し)」の3段階で順番に変わります。

EarFun Free Proまず「ANCモード」が活躍する場面は、電車の車内や街中などの環境のノイズのなかでも低周波と高周波のミックスされた音(一般的に「ゴーーー」と鳴ってるように感じるノイズ)に効果的です。ですので、例えば屋内でのテレビの音声などにはANCは効かず、「ノーマルモード」時と大差はありません。いっぽうで、地下鉄の駅構内や電車内では結構ハッキリと違いがあり効果を実感できます。そのため、普段は「ノーマルモード」で使用し、屋外でノイズが気になる場合のみ「ANCモード」に切り替える、というのが良いでしょう。
また「外音取り込みモード」は思ったより籠もること無く外の音が聞き取れたため、結構利用範囲は多いかもしれませんね(ただコンビニのレジなどでは店員さんに嫌がられるので、マナーとして「外音取り込みモード」は使わず、いったん外したほうが良いのは言うまでもないですね)。

また、「EarFun Free Pro」の「低遅延モード」も動画視聴ではとても効果がありました。このモードでは遅延を100ms(0.1秒)以下にするということですが、電波が良い環境ではもちろん実際はそれより短く、NETFLIXなどの視聴ではとても効果がありました(私自身あまりハードなゲームはやらないためゲームでの遅延については割愛します)。


■ 音楽配信サービスや動画サービスで幅広く活用できる実用的なサウンド

EarFun Free ProEarFun Free Pro」の音質傾向は中低域寄りのドンシャリ。多少低域が強めのチューニングですが、ボーカル帯域が籠もることは無く、長時間のリスニングでも心地よいサウンドで聴き疲れしないバランスになっています。スマートフォンとペアリング後のApple Musicの音量は他の一般的なTWSより小さめで、10%~15%程度ボリュームを上げる必要がありました。多少鳴らしにくくすることでホワイトノイズを抑える効果があり、中音域の見通しが向上します。最近のイヤホンのトレンドに合わせてボーカル帯域に存在感があり、前方ではっきりと鳴ります。多くの音楽配信サービスのヒットチャートを聴く上で「EarFun Free Pro」のチューニングは非常に心地よく、楽しさがあります。

EarFun Free Pro」の高域はそれほど強い主張は無く、中音域をやや後方で支えます。そのため天井はやや低めで解像感もそれなりですが、刺さりなどの刺激は皆無で非常に聴きやすい音を鳴らします。ただトレードオフとして厳密に聴くと女性ボーカルのハイトーンやピアノの高音なども少し遠くなりディテールが緩くなる感じもあり、中高域から高域にかけた抜け感や明瞭さを求める方には物足りないと思うかもしれません。
EarFun Free Pro中音域は、中低域が多少強調される印象はあるものの、ボーカル帯域は明瞭さがあり、男性ボーカルも女性ボーカルも捉えやすい描写です。また演奏も適度な艶があり、ウォームながら厚みがあります。前述の通り中高域のピークは低めですが、全体的に聴きやすく、また中低域はとても豊かさがあります。音場は一般的な広さで、定位はモニター的な正確さではないものの奥行きがあり臨場感のある印象です。
低音域は力強い主張があり、ミッドベースは太く厚みのある音を鳴らします。しかし中高域との分離は良く籠もることはありません。重低音は解像感はそれなりですが重さがあり、全体として臨場感のある音場を演出します。ゲーム中の正確な定位は必ずしも担保できませんが、動画視聴などの用途ではとても迫力のあるサウンドを実感できるでしょう。

 というわけで、「EarFun Free Pro」は6千円以下と比較的低価格ながら、実用的な音質と上位機種に匹敵する機能を搭載しており、この価格帯のTWSを選ぶ上では非常に有効な選択肢のひとつになると思います。また個人的にはワイヤレス充電の対応や、単体で7時間稼働のバッテリ稼働時間などについても非常に使い勝手が良いと感じました。興味があれば購入してみるのも良いと思いますよ。