2020年年末振り返り①

こんにちは。世界的に誰も予想しなかった一年となった2020年ももうすぐ終わろうとしています。新型コロナウイルスの影響はまだまだ収まる気配が無く、私の本業のほうはアフターコロナを見据えて進行し始めているものの、実生活とのギャップが広がりつつあるなぁと感じたりもしています。私自身の2020年は本業の方では緊急事態宣言下の今年の春先頃に大きな転換点があったり、7月くらいからこっそり新しいことを始めたりと実は結構変化のあった一年でした。その中ではやはりコロナの影響で予定を大きく変更したりペンディングした部分もありましたね。来年も今年やれなかったことに着手できればと思っていますが、やはりいろいろ変化の多そうな予感がしますね。
閑話休題、おかげさまで私のブログもコロナ禍でちょっとだけ右往左往した感じもありましたが、なんとか無事継続することが出来ました。また今年も非常に多くのアクセスをいただき嬉しい限りでございます。改めて、ご覧いただきまして本当にありがとうございました。
というわけで、今日と明日の2回に分けて、今年の振り返りと、掲載しきれなかった小ネタをまとめていこうと思います。まず前半は今年の振り返りのなかでも、あえてメインとなる「中華イヤホン」以外での色々です。個人的にはこっちの方が思い入れが強かったりします(^^;)。よろしければお付き合いいただければ幸いです。


■ なんだかんだで今年も色々買ってますね・・・

今年も低価格中華イヤホンはKZ/CCA/TRNとTFZといった「主要コンテンツ」(笑)についてはカラバリなどにも手を出しつつ押さえたり、中華ケーブルもコネクタ違いなど購入しまくっていますが、それはさておき、やはり意識して買っている中華イヤホンは中価格(100ドル~200ドルくらい)が多いですね。今年は後半に「NF Audio NM2+」といったスマッシュヒットもありました。この辺は明日のネタに、ということで、ここでは「それ以外」について触れたいと思います。

XELENTO WIRELESS JPまずイヤホンは昨年末に「acoustune HS1695Ti」を購入して、結構満足していたと思ったのですが、新型コロナが本格化するちょっと前に、beyerdynamicの「XELENTO WIRELESS JP」をTEAC Storeのアウトレット(実際は箱破損も全然無い、普通に新品でした)で購入したあたりから金銭感覚がちょっと怪しくなってきます。「XELENTO Remote」は個人的にも好きなイヤホンだったのでそのうち中古で買おうと思っていましたが、オマケ程度に思っていたワイヤレスアダプタとの組み合わせがとにかく高音質。私が今年最も使用したワイヤレスイヤホンは実は「XELENTO WIRELESS JP」だったりします。いやもう、これあれば数日の出張くらいなら全然問題ないです。

そして、緊急事態宣言下の東京で巣ごもり&テレワークざんまいの私は、同じくそのうち買おうと思っていた「Shure SE846」(状態の良いものを中古で購入)やMacBook Proの買い換えなどで順調に散在していきます。またその後、Shureについては6月までに「AONIC 3」「AONIC 4」「AONIC 5」を揃えていることはレビュー記載の通りです。
過去記事(一覧): Shure製イヤホンのレビュー

Shure SE846HUAWEI MediaPad M6
そいえば、GMSがギリギリ搭載されている(=標準でGoogleが使える)HUAWEIの10.8インチタブレット「MediaPad M6」とかもコロナ禍で届くのに数ヶ月かかりましたが買っていますね(^^;)。
さらに夏頃には、お借りしてレビューした「IKKO Musikv OH7」をそのまま買い取りにして再び10万円オーバーのイヤホンに手を出してしまいましたね。
過去記事: 「IKKO Musikv OH7」のレビュー

IKKO Musikv OH7Monndrop Illumination-光
そして年末に向けて中華イヤホンをいろいろ買いすすめ、年末には最近話題の「Monndrop Illumination-光」と「Acoustune HS1300SS」も無意識でポチっていました。さらに、昨日、格安だった(=形状が合わなすぎて買い手が付いてない)某CIEMの中古に手を出したりしました(現物がさっき届きましたが、これは壮大に殻割り&削りが必要そうですねぇ。汗)。結局いくら使ったかは、内緒です(^^)。
Acoustune HS1300SSSMSL M400 / SP200
あと据え置きもぼちぼち買っています。今年レビューした「SMSL M400」以外にも、アンプの「SMSL SP200」、AK4497搭載DACの「SMSL M200」、Topping D50にぴったりの「Topping A50s」など。あとは「SMSL M400」に組み合わせる目的でI2S端子が使えるDDC「Douk Audio U2 PRO」も結構アタリでした。この辺は全くレビューしていませんが、リクエストがあればそのうちやりたいと思います。
SMSL M200Douk Audio U2 PRO


■ 中華ワイヤレスイヤホンが本格的に活況になりました。

私のブログではやはり従来の有線タイプの中華イヤホンが圧倒的にレビューしているのですが、それでも2020年は中華ワイヤレス製品を紹介する機会が増えましたね。なかでもやはり結構目立つのは毎度おなじみの「KZ」(および「CCA」)です。KZは新型コロナの影響が出始める以前、昨年の「KZ ZSX」以降のタイミングで有線イヤホンの新製品がストップし、集中的に完全ワイヤレス(TWS)製品をリリースしていた時期がありました。この頃は「KZはもうワイヤレス製品しか出さないのでは?」という憶測が流れたりもしましたね。
CCA CX10EarFun Free Pro
それでも今振り返ってみると、KZが本格参入した頃くらいから「中華ワイヤレスイヤホン」という言葉で連想される製品に結構違いが出てきたようにも思います。それ以前はアマゾンで検索するとやたら目につく見るからにノーブランド感あふれる「安かろう悪かろう、だけどあからさまなサクラ評価で検索上位にでてくる、わりと邪魔な存在」というイメージで、今もその状況自体には大差はありませんが、ワイヤレスの中華ブランドでも「TaoTronics」や「SOUNDPEATS」、「MPOW」といったメジャープレーヤーが台頭し、大手サプライブランド系の「Soundcore」や「JPRiDE」、新興勢力の「EarFun」などなど、中華ブランドだけでも本格的なイヤホンメーカーで十分な選択肢が得られるようになってきました。そこに上の価格帯では日米欧の各メーカーや大手オーディオブランドも参入する大混戦の状況ですから、そろそろ怪しい製品は飽和状態の中で淘汰されていくでしょう。
KZ SA08そんななかで「KZ」は昨年はTWS製品の製品展開を模索していた感もありましたが、「KZ S1」あたりから方向性を定めて、ワイヤレス関連の内部構造は「KZ S1」から一切変えずに、自社の持つ独自のドライバーと音作りの技術に専念した製品展開を行っているのが印象的でしたね。しかし先日レビューした4BA仕様の「KZ SA08」では、音質面では上記のメジャー製品の追随を許さないレベルに達していると思いますが、実質再生時間が120分どころか90分をも下回り、いよいよ「メーカー仕様で稼働時間を記載できない」という状況になってしまいました。まあ「音質&ドライバーのスペック特化」の姿勢も、KZと他のブランドとの棲み分けという上ではそれなりに成功しているとは思いますが、それでもこれ以上のスペックアップを狙うとするなら、ワイヤレス関連の内部機構の刷新は不可欠となるでしょう。来年も中華ワイヤレス関連のイヤホンも折を見て紹介しつつ、KZなどの今後の動向にも注目していきたいと思います。
過去記事(一覧):ワイヤレスイヤホンのレビュー


■ 音楽配信サービスが主流となると、再生環境のワイヤレス化は避けて通れませんね。

個人的にはTWSなどのワイヤレスイヤホン以上に、ワイヤレス化に傾注したのは「再生環境」、要するにアンプやプレーヤーのワイヤレス化です。その理由は、音楽コンテンツがストリーミング、つまり多くの「音楽配信サービス」が中心となったことが大きいですね。
私は地道にCDを買って取り込んだり、ハイレゾ音源を購入したり、というトラディショナルな音楽コンテンツの獲得方法が現在も主流ですが、同時に、音源はかなり以前から「iTunes Match」サービスを使ってAppleのクラウドライブラリと同期(&iTMS音源化)させていたりもします。そして「Apple Music」開始以降はと自身のライブラリでApple Musicを補完し、一体化した状態でストリーミングさせています。つまり結構以前から音楽配信の利用頻度は高かったのですが、「Amazon Music HD」の登場で邦楽のHD配信もスタートしたことで、Apple Musicも併せて、J-POPなどはほぼ配信ベースに移行するようになりました。
過去記事:Amazon Music HDを深掘りしてみた

まあ、世間一般の感覚でいえば、配信を再生するスマートフォンとTWSなどのワイヤレスイヤホンがあれば完結する話ですし、それだからこそ、数々のワイヤレスイヤホンを専門で紹介したり、大半の比重をしめるレビュアーさんが増えるのも当然といえるでしょう。ただ私のブログを普段からご覧いただいている皆様は「そうじゃなくて、愛用のイヤホンの良い音で音楽配信を聴きたい」と「当然」思っていますよね?(笑)。
Shanling M6 Pro「iBasso DC03」「iBasso DC04」「Shanling UA1」
だからこそ、最初のアプローチとしてDAP(デジタルオーディオプレーヤー)が各サービスのアプリをインストールできるAndroid OS搭載(通称「泥DAP」化)が昨今の必須要件になりつつあったり、どえらく高性能で高音質なスマートフォン用のUSBオーディオアダプタが各社から相次いでリリースされたりしているのだと思います。私もこの路線にも思いっきり邁進しております(^^)。※先日購入した「iBasso DC03」「iBasso DC04」「Shanling UA1」は来年まとめてレビュー予定ですので、しばらくお待ちくださいませ。

Shanling UP4Shanling UP4
また、スマートフォンと「LDAC」などの高音質コーデックで接続できる「ワイヤレスアンプ」も魅力的な選択肢です。私は「Shanling UP4」を愛用していますが、本来は「FiiO BTR5」と比較レビューするつもりが「BTR5」が品薄で入手できなかったときに「UP4」があまりに実用的な音質だったので、「もうこれでいいか」となってしまった、という裏話もあります(^^;)。
過去記事: Shanling UP4 のレビュー

xDuuo XP-2ProxDuuo XP-2Pro
さらに、今年購入した「xDuuo XP-2Pro」は個人的には相当に「神」レベルのアイテムです。単独でも十分にパワフルで高音質なハイレゾ対応USB-DAC兼ワイヤレス対応ポータブルアンプで、USBだけでなくBluetoothでもLDACコーデックでスマートフォンと接続し高音質で再生することが出来ます。反応の良いIEMなどではホワイトノイズが少し乗りますが、ポタアン用のラインアウトがあるため、ノイズの少ないポタアンを組み合わせれば、快適なサウンドが楽しめます。そう、残念なオタクのもうひとつの願望、「手持ちのポタアンでワイヤレスオーディオを楽しみたい」という要望が叶えられるわけです。これであとUSBトランスポート(USB Audio Out)がついていれば無敵だったのですが。

Aune BU1Aune BU1
さらに残念なオタクの願望は、愛用のデジタルアンプ「Chord Mojo」と「Aune BU1」でより手軽に音楽配信を楽しみたい、という課題に向かいます。その結果、「Aune BU1」は激安で購入したコンパクトな中古スマホと組み合わせて「なんちゃってDAP化」する方法を採用し、「Chord Mojo」は以前販売されていたカメラアダプタ用のキットを加工して「Shanling M0」を埋め込み、「似非Mojo-Poly化」するという謎のアプローチに向かいました。この「似非Mojo-Poly」の画像はネタとしても結構ウケましたね(笑)。
似非Mojo-Poly似非Mojo-Poly
過去記事: 中古スマートフォン(格安コンパクト機)を高音質USB-DACの専用プレーヤーで使用する。
過去記事: CHORD「Mojo」をLDAC対応Bluetoothワイヤレスレシーバー化したすぎて「似非Polyぽい何か」をお手軽に作ってみた

長文の落ちが「似非Mojo-Poly」かよ!という感じの「振り返りその①」となりましたが(^^;)、まあ、本来のネタ以外にも結構いろいろやってますね。でも本当は、さらにここに書き切れない話もまだまだあるのですが・・・

というわけで、明日大晦日は「振り返りその②・中華イヤホン編」となります。
引き続きよろしくお願いいたします(^^)。