
こんにちは。今回は「LINSOUL Nymph」8芯 5N-OCC 銀メッキ グラフェンコーティング線ケーブル です。記載の通り、高純度単結晶銅(OCC)線に銀メッキおよびグラフェンコーティングを施した線材を採用し、キレのある明瞭な印象に変化させつつOCC線らしい自然な表現力ととともに高い解像感とより広い音場を感じさせるケーブルです。
線材を色々調べてみると、銀メッキ線のなかに「グラフェン複合銀メッキ線」という種類の線材が存在しますが、このケーブルも同様なアプローチの製品かもしれませんね。金属ワイヤーらしい重量感のある見た目と(実際に結構重量級のケーブルです)、質感のよい大きめのプラグ等のパーツなど数万円以上のクラスのハイグレードなイヤホンと組み合わせても十分に存在感のあるケーブルだと思います。また音質面でもグラフェンコートにより立ち上がりの早いスピード感のあるサウンドを実現し、さらに減衰を抑え、全音域に自然な印象を感じさせるなど、さまざまな構成のイヤホンで幅広く利用できる質の高さを感じます。


「LINSOUL Nymph」は、5N-OCC(高純度単結晶銅)銀メッキとグラフェンコーティングを施した線材を用いた8芯タイプのハイグレードケーブルです。コネクタは0.78mmのCIEM 2pinとMMCX仕様が用意されており、3.5mmステレオおよび2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランスコネクタが選択できます。


グラフェンとは炭素原子の六角形格子の構造をもったシート状の結晶分子で同じく炭素結晶であるダイヤモンドより強い結合で平面強度はより高いとも言われます。イヤホンのドライバー(振動版)では比較的多いグラフェンコートケーブル線材に採用することでより電気ロスが少なく安定性が向上するようです。「LINSOUL Nymph」では高純度の銀メッキ線およびグラフェンコート線が編み込まれたリッツ線を使用しており、これを8芯線として束ねることで高い情報量を実現しています。


「LINSOUL Nymph」はLINSOULロゴの入った金属製の円形ハードケースに収納されて届きました。しっかりしたイヤホンケースが付属するのは有り難いですね。「LINSOUL Nymph」は鋼鉄製ワイヤーのようなメタリックさ、重厚感で、見た目にも非常に武骨さを感じる印象です。また一般的な8芯ケーブルよりかなり重いケーブルでもあります。それぞれの芯材は薄い皮膜に複数に分かれた細い線材を束ねた線を撚り合わせることで構成されており、ひとつひとつの線の被膜そのものは弾力があるものの、全体としては適度な柔らかさで取り回しも良好です。
「LINSOUL Nymph」の音質傾向は、多少硬質なキレのある印象に変化するハイグレードケーブルとしては変化の分りやすいタイプ。線材の構成を分りやすく反映しておりグラフェンコートによる凛とした印象のやや硬質なサウンドが楽しめます。とはいえ、5N-OCC線らしい自然な変化をベースにしており、さらに解像感とスピード感、全体的な音場感をより高いレベルに押し上げたような印象を感じます。中低価格の銀メッキ線ケーブルによく見られる中高域にやや派手さのある変化は無く、ハイグレードなイヤホンでも特徴を活かしつつ、全体的に広く、伸びの良さを感じる方向にグレードアップをしてくれます。全域にわたって見通しの良い音になるため、より音場が広く、立体的に感じる印象となりますね。過度に派手すぎず、質の良さを感じさせつつ、しっかりとした変化も実感できるケーブルです。
情報量は非常に多く、比較的変化を感じやすい傾向ですが、イヤホンのポテンシャルを引き出すタイプのケーブルですので、ハイグレード製品を含むフラット傾向のイヤホンと相性の良さがあります。過度に派手になりすぎない印象ですので、シングルダイナミック、マルチBA、ハイブリッドなどさまざまな構成のイヤホンで使うことができます。しかし、もともと派手な傾向のイヤホン、中高域寄りの寒色系の製品では、全体的に情報量がアップすることで聴いたときに中高域の印象が強くなり相対的に低域が弱く感じる可能性もあります。「LINSOUL Nymph」はコネクタがMMCXとCIEM 2pinの設定のみであることからも想像できるとおりKZ/CCAなどの低価格中華イヤホン向けのケーブルではないでしょう。逆に価格としては1万円ちょっとですが、数万円クラス、あるいはそれ以上のハイグレードイヤホンと組み合わせても十分に良さを実感できるコストパフォーマンスの高いケーブルだと思います。


また、「LINSOUL Nymph」の線材は外観および音質傾向とも「NICEHCK DarkJade」とほぼ同じものと考えられます。両者のサイトでの線材の内訳などの詳細の記載が異なっているのは少し気になりますが・・・。ただコネクタおよびプラグ等のパーツの違いはありますが、レビュー掲載時点では「LINSOUL Nymph」のほうが価格が結構低めに設定されていますので、お買得感はありそうです。個人的にはフラット傾向のシングルダイナミックやマルチBAイヤホンと合せることで、より個性を引き立たせ、澄んだ空気感が楽しめる点がとても気に入っているケーブルです。ただし、一部のイヤホンでは相対的に低域がやや弱く感じる印象もあるため、相性というか「多少好みが分かれる」傾向もあり、比較的癖の強いケーブルに分類される点はご注意ください。
8 Strands 5N OCC Silver-Plated & Nano Technology Graphene Coating Litz Upgraded Cable
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


「LINSOUL Nymph」は、5N-OCC(高純度単結晶銅)銀メッキとグラフェンコーティングを施した線材を用いた8芯タイプのハイグレードケーブルです。コネクタは0.78mmのCIEM 2pinとMMCX仕様が用意されており、3.5mmステレオおよび2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランスコネクタが選択できます。


グラフェンとは炭素原子の六角形格子の構造をもったシート状の結晶分子で同じく炭素結晶であるダイヤモンドより強い結合で平面強度はより高いとも言われます。イヤホンのドライバー(振動版)では比較的多いグラフェンコートケーブル線材に採用することでより電気ロスが少なく安定性が向上するようです。「LINSOUL Nymph」では高純度の銀メッキ線およびグラフェンコート線が編み込まれたリッツ線を使用しており、これを8芯線として束ねることで高い情報量を実現しています。


「LINSOUL Nymph」はLINSOULロゴの入った金属製の円形ハードケースに収納されて届きました。しっかりしたイヤホンケースが付属するのは有り難いですね。「LINSOUL Nymph」は鋼鉄製ワイヤーのようなメタリックさ、重厚感で、見た目にも非常に武骨さを感じる印象です。また一般的な8芯ケーブルよりかなり重いケーブルでもあります。それぞれの芯材は薄い皮膜に複数に分かれた細い線材を束ねた線を撚り合わせることで構成されており、ひとつひとつの線の被膜そのものは弾力があるものの、全体としては適度な柔らかさで取り回しも良好です。

情報量は非常に多く、比較的変化を感じやすい傾向ですが、イヤホンのポテンシャルを引き出すタイプのケーブルですので、ハイグレード製品を含むフラット傾向のイヤホンと相性の良さがあります。過度に派手になりすぎない印象ですので、シングルダイナミック、マルチBA、ハイブリッドなどさまざまな構成のイヤホンで使うことができます。しかし、もともと派手な傾向のイヤホン、中高域寄りの寒色系の製品では、全体的に情報量がアップすることで聴いたときに中高域の印象が強くなり相対的に低域が弱く感じる可能性もあります。「LINSOUL Nymph」はコネクタがMMCXとCIEM 2pinの設定のみであることからも想像できるとおりKZ/CCAなどの低価格中華イヤホン向けのケーブルではないでしょう。逆に価格としては1万円ちょっとですが、数万円クラス、あるいはそれ以上のハイグレードイヤホンと組み合わせても十分に良さを実感できるコストパフォーマンスの高いケーブルだと思います。


また、「LINSOUL Nymph」の線材は外観および音質傾向とも「NICEHCK DarkJade」とほぼ同じものと考えられます。両者のサイトでの線材の内訳などの詳細の記載が異なっているのは少し気になりますが・・・。ただコネクタおよびプラグ等のパーツの違いはありますが、レビュー掲載時点では「LINSOUL Nymph」のほうが価格が結構低めに設定されていますので、お買得感はありそうです。個人的にはフラット傾向のシングルダイナミックやマルチBAイヤホンと合せることで、より個性を引き立たせ、澄んだ空気感が楽しめる点がとても気に入っているケーブルです。ただし、一部のイヤホンでは相対的に低域がやや弱く感じる印象もあるため、相性というか「多少好みが分かれる」傾向もあり、比較的癖の強いケーブルに分類される点はご注意ください。