
こんにちは。今回は「LINSOUL Euphrosyne」 5N-OCC 銀メッキ Type6 Litz線ケーブル です。写真でもわかるとおり非常に太さのあるケーブルで、見た目のインパクトはかなり大きく、特にブルーのケーブルは唯一無二の存在感がありますね。個人的にはリリース当初から非常に気になっていたのですが、アマゾンでプライム扱いとなり容易に購入が可能になりました。
なんといってもインパクトのある太さのある見た目が印象的ですが、実はその太さの理由は単純に多くの線材を使っているだけではなく、このケーブルが採用する「Type 6 リッツ構造」にあるようです。「Type 6 リッツ構造」は複数のリッツ線構造をさらに組み合わせた非常に複雑な構造の線材のこと。


「Type 6 リッツ構造」(Type 6 Litz structure)では、数本の線材を使用したシンプルな撚り線(Type1)をさらに複数束ねて被膜で覆い(Type2)、これを軸線を中心にさらに束ねた撚り線(Type4)を、さらに太い軸線を元に束ねた構造となっています。まるでリッツ線のマトリョーシカみたいですね(^^;)。
「LINSOUL Euphrosyne」では、5N-OCC高純度単結晶銅銀メッキ線をこの構造で組み上げており、イヤホンの特徴を活かしつつ、そのポテンシャルを最大限に引き出すタイプの高品質ケーブルに仕上がっています。本領を発揮するためには相応のグレードのイヤホンとの組み合わせが望ましいと思いますが、ハイグレードケーブルとしては手頃な価格設定も魅力です。中華イヤホンに限らず、さまざまなイヤホンを手軽にグレードアップできるアイテムとして幅広く利用できるケーブルだと思います。


「LINSOUL Euphrosyne」は5N-OCC(高純度単結晶銅線)の銀メッキ線を独自の「Type 6 リッツ構造」で組み上げたケーブルです。カラーは「ブルー/ブラック」と「ホワイト/オレンジ」の2色が選択できます。線材には140本の5N-OCC高純度銅線と240本の銀メッキOCC線を使用しています。
「LINSOUL Euphrosyne」ではこの線材を同心円状の逆らせん編組方式を採用して組み上げています。そのため、上記のように非常に多くの線材を使用し太さのあるケーブルを構成しつつ、より優れた低音制御とより豊かな高周波の描写を行い、滑らかで自然な表現力を持つとのこと。また被膜にはSOFTFLEX素材を採用し手触りの良さと耐久性の高さを実現しているとのことです。


「LINSOUL Euphrosyne」は2種類のカラーバリエーションに加え、コネクタは0.78mmのCIEM 2pinとMMCX仕様が用意されており、3.5mmステレオおよび2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランスコネクタが選択できます。


というわけで、見た目のインパクトのさることながら、その仕様的にもなかなか凄そうな印象のある「LINSOUL Euphrosyne」は、同社ロゴのメタルケースに入って届きました。後述の通り非常に気に入ったため、後からカラーバリエーションも買い増ししました。まずその仕様からもわかるとおり非常に太さのあるケーブルで、手持ちのケーブルでは最も太い線材だと思います。同じ2芯タイプの「NICEHCK BLOCC」も布張りということもありそれなりに太さがありましたが、それ以上ですね(「BLOCC」は布張りの分で1~2mm以上はあるので実際には見た目以上に違いがありそうです)。しかし表面を薄く覆う透明なSOFTFLEX素材の樹脂被膜は非常に滑らかなで触りで、適度な弾力がありつつ、反り返りは少なく、非常に扱いやすく、取り回しの良い印象です。


「LINSOUL Euphrosyne」の傾向は、イヤホンのポテンシャルを引き出すタイプのケーブルで、ケーブル自体で音質傾向の変化は加えない非常にニュートラルなタイプです。非常に多くの線材を使用しているため情報量はかなり多いのですが、そのことにより音がキツくなったり派手さがでたりという変化も非常に少なく、あくまで自然に見通しの良さや音場感、粒立ちなどが向上します。そのため比較的低価格のイヤホンではあまり変化を感じにくいかもしれませんし、リケーブルで分りやすい効果を期待される方にはやや拍子抜けすることも考えられます。


しかし、ある程度の実力があるイヤホンでじっくり聴いてみると、低域の表現力が増し、重低音の描写がよりリアルになっていたり、高域がつっかかりが取れたように真っ直ぐ伸び、見通しの良い描写を実感します。またボーカルと演奏の定位をより実感しやすくなるなど全体的な音場感、そして空気感を捉えやすくなります。基本的には、何かを変えるというより、お気に入りのイヤホンのサウンドをさらに「深化」させるためのケーブル、といった印象ですね。


この点において、「LINSOUL Euphrosyne」は「Shure SE846」などのハイグレードなマルチBA製品でも十分に良さを実感できましたし、さらに約20万円クラスの「HIFIMAN RE2000」といったさらに高価格帯のイヤホンでも非常に好印象でした。むしろこのクラスのイヤホンの場合、多くの1万円程度のケーブルでは意図しない変化を感じてしまい、既に完成されていたサウンドバランスが微妙に崩れてしまうようななんともいえない残念さを感じる事があります。その点で「LINSOUL Euphrosyne」は非常にニュートラルで、同時に付属ケーブルより見通しの良さを感じるといった価格以上の実力を感じました。このように質の良いケーブルを1万円以下で購入できるのはとても驚きです。
というわけで、「LINSOUL Euphrosyne」は個人的には非常に気に入ったケーブルと感じました。確かに、リケーブルによる「音の変化」を楽しみたい方には「見た目」以外の違いはあまり効果はないかもしれません。しかし、今使っている高音質な「お気に入り」イヤホンを華麗にドレスアップしつつ、音質面ではかゆいところに手が届くような、とても微妙で、かつ機微を心得たような「上品なグレードアップ」をしてくれる、文字通りのハイグレードケーブルだと感じました。


「Type 6 リッツ構造」(Type 6 Litz structure)では、数本の線材を使用したシンプルな撚り線(Type1)をさらに複数束ねて被膜で覆い(Type2)、これを軸線を中心にさらに束ねた撚り線(Type4)を、さらに太い軸線を元に束ねた構造となっています。まるでリッツ線のマトリョーシカみたいですね(^^;)。
「LINSOUL Euphrosyne」では、5N-OCC高純度単結晶銅銀メッキ線をこの構造で組み上げており、イヤホンの特徴を活かしつつ、そのポテンシャルを最大限に引き出すタイプの高品質ケーブルに仕上がっています。本領を発揮するためには相応のグレードのイヤホンとの組み合わせが望ましいと思いますが、ハイグレードケーブルとしては手頃な価格設定も魅力です。中華イヤホンに限らず、さまざまなイヤホンを手軽にグレードアップできるアイテムとして幅広く利用できるケーブルだと思います。
LINSOUL Euphrosyne 5N-OCC Silver Plated Type 6 Litz Wire Upgrade Cable
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


「LINSOUL Euphrosyne」は5N-OCC(高純度単結晶銅線)の銀メッキ線を独自の「Type 6 リッツ構造」で組み上げたケーブルです。カラーは「ブルー/ブラック」と「ホワイト/オレンジ」の2色が選択できます。線材には140本の5N-OCC高純度銅線と240本の銀メッキOCC線を使用しています。
「LINSOUL Euphrosyne」ではこの線材を同心円状の逆らせん編組方式を採用して組み上げています。そのため、上記のように非常に多くの線材を使用し太さのあるケーブルを構成しつつ、より優れた低音制御とより豊かな高周波の描写を行い、滑らかで自然な表現力を持つとのこと。また被膜にはSOFTFLEX素材を採用し手触りの良さと耐久性の高さを実現しているとのことです。


「LINSOUL Euphrosyne」は2種類のカラーバリエーションに加え、コネクタは0.78mmのCIEM 2pinとMMCX仕様が用意されており、3.5mmステレオおよび2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランスコネクタが選択できます。


というわけで、見た目のインパクトのさることながら、その仕様的にもなかなか凄そうな印象のある「LINSOUL Euphrosyne」は、同社ロゴのメタルケースに入って届きました。後述の通り非常に気に入ったため、後からカラーバリエーションも買い増ししました。まずその仕様からもわかるとおり非常に太さのあるケーブルで、手持ちのケーブルでは最も太い線材だと思います。同じ2芯タイプの「NICEHCK BLOCC」も布張りということもありそれなりに太さがありましたが、それ以上ですね(「BLOCC」は布張りの分で1~2mm以上はあるので実際には見た目以上に違いがありそうです)。しかし表面を薄く覆う透明なSOFTFLEX素材の樹脂被膜は非常に滑らかなで触りで、適度な弾力がありつつ、反り返りは少なく、非常に扱いやすく、取り回しの良い印象です。


「LINSOUL Euphrosyne」の傾向は、イヤホンのポテンシャルを引き出すタイプのケーブルで、ケーブル自体で音質傾向の変化は加えない非常にニュートラルなタイプです。非常に多くの線材を使用しているため情報量はかなり多いのですが、そのことにより音がキツくなったり派手さがでたりという変化も非常に少なく、あくまで自然に見通しの良さや音場感、粒立ちなどが向上します。そのため比較的低価格のイヤホンではあまり変化を感じにくいかもしれませんし、リケーブルで分りやすい効果を期待される方にはやや拍子抜けすることも考えられます。


しかし、ある程度の実力があるイヤホンでじっくり聴いてみると、低域の表現力が増し、重低音の描写がよりリアルになっていたり、高域がつっかかりが取れたように真っ直ぐ伸び、見通しの良い描写を実感します。またボーカルと演奏の定位をより実感しやすくなるなど全体的な音場感、そして空気感を捉えやすくなります。基本的には、何かを変えるというより、お気に入りのイヤホンのサウンドをさらに「深化」させるためのケーブル、といった印象ですね。


この点において、「LINSOUL Euphrosyne」は「Shure SE846」などのハイグレードなマルチBA製品でも十分に良さを実感できましたし、さらに約20万円クラスの「HIFIMAN RE2000」といったさらに高価格帯のイヤホンでも非常に好印象でした。むしろこのクラスのイヤホンの場合、多くの1万円程度のケーブルでは意図しない変化を感じてしまい、既に完成されていたサウンドバランスが微妙に崩れてしまうようななんともいえない残念さを感じる事があります。その点で「LINSOUL Euphrosyne」は非常にニュートラルで、同時に付属ケーブルより見通しの良さを感じるといった価格以上の実力を感じました。このように質の良いケーブルを1万円以下で購入できるのはとても驚きです。
というわけで、「LINSOUL Euphrosyne」は個人的には非常に気に入ったケーブルと感じました。確かに、リケーブルによる「音の変化」を楽しみたい方には「見た目」以外の違いはあまり効果はないかもしれません。しかし、今使っている高音質な「お気に入り」イヤホンを華麗にドレスアップしつつ、音質面ではかゆいところに手が届くような、とても微妙で、かつ機微を心得たような「上品なグレードアップ」をしてくれる、文字通りのハイグレードケーブルだと感じました。