JSHiFi-D4G / JSHiFi-GYT8

こんにちは。今回は「JSHiFi」の新しいイヤホンケーブル、「JSHiFi-D4G」4芯 単結晶銅 金メッキ線ケーブル および「JSHiFi-GYT8」 8芯 金銀メッキ線&銅線ミックス線ケーブルです。前回紹介した「JSHiFi」のケーブルはコストパフォーマンスに優れた低価格の銀メッキ線ケーブルでしたが、今回はどちらも中華ケーブルでは珍しい線材を使用しつつ、驚くほどの低価格を実現しています。
アマゾンで登場した時点でその存在に気付いていた方も若干はいたようですが、特に「JSHiFi-D4G」は金メッキ線で3千円ほどと一見するとかなりの怪しさを放っていますが(笑)、私も含めTwitterで到着報告が相次ぐと結構な勢いで一気に販売されてしまったようで、本レビュー掲載時点ではほとんど在庫切れ、次回入荷待ちの状態になってしまいました。
どちらのケーブルも購入しやすい価格帯で、ある意味真逆の特性を持つケーブルとして人気が定着しそうな予感もしますね。購入はアマゾンの「JSHiFi」にて。


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JSHiFi-D4GJSHiFi-D4G
これまで数万円クラスが当たり前の「金メッキ線」タイプのケーブル。線材には金メッキ処理された高純度単結晶銅線56本を束ねた芯材を左右2芯ずつ(合計4芯、224本)を手編みして仕上げた4芯タイプのケーブルです。「金メッキ線」の場合、メッキの純度や処理方法で音質にもコストにもかなり差があります。金メッキ自体は多くのプラグ等でも採用されている通り、非常にニュートラルに情報を伝達する癖のない特性ですが、ケーブルの場合はメッキ処理を施した銅線材の特性や、下処理などによる複合メッキの場合などでかなり印象は変化します。どちらにせよ見た目の華やかさに対して、コスト的に相当割高である点や傾向が製品によってまちまちであることから、かなりレアな存在になっています。
JSHiFi-D4GJSHiFi-D4G
プラグは3.5mmステレオ、2.5mm/4極および4.4mm/5極バランスが選択でき、コネクタはMMCXとCIEM 2pin(埋め込み型にも対応するタイプ)の2種類が選べます。プラグおよびコネクタのカバー部分の金属パーツはネジ留め式となっており、緩めて外すことも可能。プラグおよびコネクタは線材とハンダ付けされているものの、あくまで自己責任ながらハンダを除去し、たとえば市販されているqdcコネクタなど別タイプへの「改造」もしやすい、という意味で「DIY」仕様という記述もあります。

実際に届いたケーブルは芯材ごとにやや厚めで弾力のある被膜を採用していることから少し硬さを感じる印象でした。これで8芯だとちょっと取り回しが、という感じもありますが、4芯タイプの場合むしろ絡まりにくく結構使いやすい印象を受けました。ブラックに塗装された金属製のぷらぐおよびコネクタなどのパーツがゴールドのケーブルに良いアクセントになっていますね。改めて、このケーブルが何故3千円ほどで買えるのか、本当に謎です。まあ線材に理由があるのはわかっているのですが、とりあえず、「謎金線」と呼称しましょう。もちろん、愛着を込めてですよ(^^;)。
JSHiFi-D4GJSHiFi-D4G

JSHiFi-D4G」の音質傾向は比較的変化が分りやすいタイプのケーブルで、イヤホンの情報量を向上させつつ、スッキリ目の解像感とともに高域の煌めきや低域の厚みなど、ドンシャリ方向にメリハリが増す印象です。単結晶銅線のケーブルは自然に印象を底上げするタイプと、見通しが一気に向上しイヤホンによってはメリハリが強まるタイプがありますが、「JSHiFi-D4G」は後者の印象を踏襲しつつ、さらに高域の鮮やかさが向上するのがわかります。いっぽうで、銀メッキ線ケーブルなどで有りがちな金属質な鋭さやギラつきのようなものは無く、ニュートラルさを保ちながら煌めきが増している感じは他のケーブルとは異なる印象でしょう。ハイエンドの高純度の金メッキ線のような、基本的にニュートラルに情報量を向上させ、純銀線や銀メッキ線より柔らかく中音域の解像感がある、という傾向とは異なりそうです。個人的な印象としては「JSHiFi-D4G」は(パラジウムなどの)下処理を行う「複合金メッキ線」の鮮やかさとメリハリのある傾向が近いかな、と思います。
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ドンシャリ方向の変化のため中華ハイブリッドなどのイヤホンとも相性が良く、付属ケーブルより明瞭間がアップし、メリハリの効いた楽しいサウンドが楽しめます。また同様の効果のある銀メッキ線と比べて高域の鋭さが多少聴きやすく感じるのも良いですね。また音が細ったり特定の帯域が極端に変わると言うこともないため、3千円程度の低価格ケーブルながら数万円クラスのイヤホンのリケーブルでも十分に対応できる実力があります。特にマルチBAイヤホンやCIEMなどでBA特有の籠もり感やボーカルの遠さを感じる場合にも「JSHiFi-D4G」は良い選択肢になると思います。
なによりゴールドのケーブルは見た目にも華やかですし、見た目にも音質的にもイヤホンをドレスアップするのに最適なケーブルだと思います。


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JSHiFi-GYT8JSHiFi-GYT8
JSHiFi-GYT8」は金メッキ銅線、銀メッキ銅線、高純度銅線の3種類の線材を使用したミックス線ケーブルです。この3種類の線材を芯ごとに合計56本束ねて被膜で覆い、さらに8芯で手編みして仕上げています(合計448本)。「JSHiFi-GYT8」も「D4G」同様にMMCXおよびCIEM 2pinコネクタと3.5mmステレオ、2.5mm/4極および4.4mm/5極バランスのプラグを選択可能です。
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前述の「D4G」と比べるとやや地味にみえる「JSHiFi-GYT8」ですが、芯ごとに3種類の線材をミックスするなどこちらも通常のケーブルと比べるとかなり個性的な編成となっています。この絶妙な組み合わせにより、低価格ケーブルながらよりハイグレードな線材を使用したケーブルの様な「上品」な傾向を持っているのも特徴。そのため利用範囲はかなり広く、より実用的でコストパフォーマンスに優れた製品といえるでしょう。
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被膜に適度な弾力としなやかさがあり、取り回しは良好です。柔らかすぎないのは良いですね。コネクタ、プラグは「D4G」と同じ金属製パーツが使用されています。一般的な銀メッキ線と銅線のミックスケーブルではそれぞれの線材の特徴が反映され、全体的に濃く、またメリハリが強めにでる傾向があります。「JSHiFi-GYT8」もイヤホンの特徴を濃いめに出すという点では同様ですが、金メッキ線も同時に加わることで通常のミックス線より中音域の厚みも増し、全音域をバランス良く底上げするような印象となります。
JSHiFi-GYT8JSHiFi-GYT8
情報量は「JSHiFi-GYT8」のほうが「D4G」より多く、中音域の解像感もより高く密度のある音を楽しめます。イヤホンのバランスを活かしたまま全体的に音を濃くしたい場合に最適なケーブルといえるでしょう。イヤホンの特徴を反映して濃くなるため、ドンシャリ傾向のイヤホンではその特徴がより強く感じる場合もあります。それでも極端に派手になったり高域が強くなったりすることがないため、ドンシャリ傾向のイヤホンはもちろん、(フラット寄りなど)バランスの良いハイグレードな製品とも相性が良く、幅広く利用できるのが特徴です。3千円以下で購入できるケーブルではありますが、数万円クラスのイヤホンと合せてみるのも良さそうですね。

というわけで、今回の2種類のケーブルも他の中華ケーブルとはキャラクターの違いを感じる個性的な製品で、しかもどちらも3千円程度という購入しやすい低価格を実現しているのが印象的でした。リケーブル製品の選択肢がより充実するのはとても有り難いですね(^^)。