KBX4919 KBEAR Expansion 4N 24芯 銀メッキ線ケーブル

こんにちは。今回は KBEAR「KBX4919」(Expansion blue)、KBEARブランドの24芯銀メッキOFC線ケーブルです。最近各セラーから登場を始めている24芯タイプのケーブルで、KBEARブランドでは「Expansion」シリーズとして販売を開始しており、Amazonでも第1弾のブルー/シルバーカラーのケーブルが購入可能になりました。
リケーブル製品のなかで「中華イヤホンケーブル」のこれまでの定番アイテムといえば16芯タイプのケーブルでしょう。しっかり編み込まれた柔らかい線材で取り回しが良く、購入しやすい価格ながら情報量の多さによりリケーブル効果を得やすいこともありマニアの間ではすっかり定着した感がありますね。「KBX4919」をはじめとする24芯タイプのケーブルは、この16芯ケーブルのアップグレードで、16芯ケーブルの特徴を踏襲しつつ、より情報量が多く、線材の特徴を感じやすい傾向が特徴です。
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KBEARではすでにAliExpressで販売を開始しているミドルグレード以上の製品ではプラグおよびコネクタが新しいタイプになりました。特に金属製のMMCXおよび2pinコネクタはよりスッキリしたシンプルなデザインになりましたね。2pinコネクタは従来通り「中華2pin」タイプとなります。また今回も他に「qdc/CIEM極性」タイプ、「TFZ」タイプ(TFZタイプは現在はAliExpressのみ)が選択できます。KBEARのケーブルは初期モデルを除きqdc仕様コネクタはいわゆる「qdc極性」ではなく、CIEM 2pinと同じ極性配置で結線されており、KZ/CCAおよびTRNの「タイプC」や「NF Audio」「SIMGOT」など複数の中華メーカーで最近採用の増えている形状に互換性のあるカバー付き2pinコネクタと同じ極性になっているようです。購入はAmazonの「WTSUN Audio」にて。


KBEAR Expansion blue 4N 24 Core Silver Plated Upgrade Cable 2Pin/QDC/MMCX/TFZ Connector
【 MMCX 】【 中華2pin 】【qdc/CIEM極性】【TFZ】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
※WTSUN Audioでは800円OFFクーポンを配付中です。

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 KBEAR「KBX4919」(Expansion blue)は24芯タイプの銀メッキOFC線ケーブルです。高純度無酸素銅(4N OFC)線材を使用した銀メッキ線で、ライトブルーとシルバーの被膜の線材を編み込まれてます。1芯あたり0.06mmの銀メッキ銅線を9本束ねて被膜に覆われており、この芯を24本しっかり編み込むことで(24芯合計216本)ケーブルを構成しています。

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従来のKBEARの16芯ケーブル(ミドルグレードタイプ)と比較してみると、どちらも非常に柔らかい被膜の線材ではあるものの、「KBX4919」(Expansion blue)のほうがより多い線材を綿密に編み込んでいるため、手触りが滑らが増している印象がありますね。ただ、ケーブルの太さ自体は両者でそれほど大きな違いはありません。実際は16芯ケーブルが芯あたり0.05mm×14本を16芯の仕様のため、24芯合計で1.5mm以上太くなっているようですがゴツゴツした印象になってないのは良いですね。
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「KBX4919」(Expansion blue)のリケーブル後の傾向は、従来のミドルグレード16芯ケーブルの印象にに比較的近いものの、より銀メッキ線らしい中高域の伸びを感じやすい印象になります。情報量の多さによりプレーヤーとの伝導性を高め、イヤホンの傾向のポテンシャルを引き出す傾向は従来の16芯ケーブル同様ですね。
ただ全てのイヤホンと相性が良いわけでは無く、ケーブルの個性を良く把握して組み合わせる必要がある点も16芯ケーブルと同じようです。今回の「KBX4919」(Expansion blue)と、いわゆる中華16芯ケーブルの共通点のひとつは、多くのイヤホン付属ケーブルや比較的低価格の8芯ケーブルなどと比較して情報量(転送量)がとにかく多いところです。組み合わせるイヤホンによっては音量がひとまわり変わるということもあります。
そのため、多少鳴らしにくい仕様のイヤホンや、ドライバー数の多いマルチBAのように各ドライバーから十分な出力を得るために再生側に駆動力が必要なイヤホンでは付属ケーブルと比べて、解像感、音の密度や濃さ、立体的な空間表現など、組み合わせるイヤホンの「伸びしろ」に合せた変化を実感できます。逆にもともと派手めの中華ハイブリッドではBA部分の中高域の主張が増すことでややキツめに変化する場合もあります。
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そして、「KBX4919」(Expansion blue)では僅かですが中高域の明瞭感に銀メッキ線らしい変化が有り、特にシングルダイナミックなどでは見通しの良さが16芯より増す印象があります。従来のKBEAR 「KB4878」「KBX4868」「KBX4869」 のようなミドルグレード16芯銀メッキ線ケーブルではケーブル自体には癖がなく、派手めの変化のあるケーブルと比べるとややウォームに感じる場合もありました。この辺が24芯ではより線材の傾向を反映しやすくなったといえるかもしれませんね。

というわけで、KBEARからもリリースが開始された24芯ケーブルですが、明るいブルーの「KBX4919」(Expansion blue)は色々なイヤホンに併せやすいカラーリングだと思います。ミドルグレードの中華ケーブルの新たな定番として私も早速買い増しして様々なイヤホンと合せていこうと思っています。