SOUNDPEATS T2

こんにちは。今回は「SOUNDPEATS T2」 です。低価格TWS(完全ワイヤレス)イヤホンのブランドとして日本でもお馴染みの存在になりつつある「SoundPEATS」ですが、同社からもいよいよ「ANC搭載モデル」が登場しました。
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2

「ANC」(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)は、通話用とは別に搭載されたANC用マイクを使用して外部の環境音を把握し、逆位相の音を流すことで動的にノイズを低減し、クリアなサウンドを実現する仕組み。当初は一部のハイグレード製品のみの機能でしたが、最近は普及価格帯の製品でも急速に搭載が進んでいます。「SOUNDPEATS T2」で採用されたANC機能は最大35dBのノイズ低減性能を持ち、もちろん外音取り込みモードにも対応。5千円台の低価格ながら優れたノイズキャンセリング性能を実現しています。

SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2

TWSイヤホンとしての基本性能としては、まず12mmサイズの大口径ダイナミックドライバーを搭載。また再生時間もイヤホン本体で10時間、ケース込みで30時間の長時間再生に対応しており実用性も十分です。コーデックはAACおよびSBCに対応します。
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2
ワイヤレス機能については、Airoha社製AB1562Aチップセットを搭載。より進化したBluetooth5.1に対応します。また「MCSync」による左右同時伝送対応し安定した接続性および片側のみの再生にも対応します。

搭載ドライバー12mm ダイナミックドライバー
チップセットAiroha AB1562A
Bluetooth5.1
コーデックAAC / SBC
ANCノイズキャンセル 最大35dB /
外音取り込みモード
再生時間本体10時間 / ケース併用30時間
バッテリ容量(片側) 55mAh / (ケース) 370mAh
その他MCSync 左右同時伝送
防水レベルIPX5
充電コネクタUSB Type-C
重量(片側) 5g、(ケース) 45g
SOUNDPEATS T2」の価格は 5,580円(アマゾン価格、税込み)です。
Amazon.co.jp(SoundPEATS Audio直営店): SOUNDPEATS T2


■ 12mmドライバー搭載ながらコンパクトなデザイン。実用的な機能を網羅。

パッケージは本体写真とモデルの装着写真の2面ボックスでとてもクールな印象を受けますね。パッケージ内容はイヤホン本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、充電用USB Type-Cケーブル、説明書など。
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2

本体は12mmドライバーを搭載しているモデルとしてはコンパクトで、イヤーウイングなどはないものの軽量で、付属イヤーピースである程度しっかりホールドすることが出来ました。ただイヤーピースが合わない場合は外れてしまう場合もあるため、そのような場合は「SpinFit CP360」などTWS用の密着性の高いイヤーピースに交換する方が良いでしょう。またANC機能によるノイズキャンセリング利用を想定していることも有り、イヤホン自体での遮音性はそれほど高くはない印象です。
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2
充電ケースもジーンズのサイドポケットに入れても問題ないコンパクトさで持ち歩きにも不便を感じることは内でしょう。フタの下に充電状況を示すインジケーターがあります。ペアリングは本体の取り出しではなくフタの開閉によって行われます。
SOUNDPEATS T2SOUNDPEATS T2
タッチセンサーの感度は一般的で操作に困ることはないでしょう。再生および停止は2回タッチの方式で誤操作防止のための配慮も行われているようです。

再生/停止2回タッチ(左右どちらか)
曲送り右側 1.5秒ロングタッチ
音量UP右側 タッチ
音量DOWN左側 タッチ
ANCモード左側 2秒ロングタッチ
(外音取込み→ ANC →ノーマル)
音声
アシスタント
3回タッチ(左右どちらか)
受話/終話着信時2回タッチ(左右どちらか)
着信拒否1.5秒ロングタッチ(左右どちらか)
通話切替2秒ロングタッチ(左右どちらか)
電源ON自動:充電ケースのフタを開ける
手動:1.5秒ロングタッチ
電源OFF自動:本体収納後フタを閉じる
手動:10秒ロングタッチ


■ ハッキリ違いを実感できる 最大35dBの強力なANC機能。

SOUNDPEATS T2」はAACまたはSBCコーデックでの接続で、aptXなどには対応しません。もっともANC対応TWSの場合、最近リリースされた一部のハイグレードモデル以外はaptXには対応せず、ほぼAACまでの対応のため、価格帯を考えれば妥当といえるでしょう(ANC制御と併用できるチップセットが限られていることも理由だと思われます)。ただQualcommの「TWS+」に近い仕組みの「MCSync」機能を搭載することで左右独立して接続され、AACでもより高いビットレートで安定した接続を実現しているようです。実際、東京都心の屋外での利用でも、体感で同価格帯の他社製品と比べてもより安定した接続を実現できていました。
SOUNDPEATS T2そして、「SOUNDPEATS T2」の最大の特徴である「ANC」(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)ですが、最大35dBと低価格TWSのANC機能としてはかなり強力なノイズ低減機能を持っています。実際屋外でANCをONにすると、周辺の環境ノイズ(サーという感じの音)がほぼ消え、より透明感のある音を実感できます。ただノイズ低減がより強く働くのは低域のノイズが中心で、駅や電車内でのアナウンスは(曲再生をしていないと)ANCがONの時でもある程度は聞こえる印象です。
また外音取り込みモードは多少エコーがかかったような印象はあるものの、かなりハッキリと外音を取り込みます。この価格帯のTWSの機能としては十分に実用的なレベルといえるでしょう。


■ ややウォームながら中高域寄りのバランスの良いサウンドチューニング

SOUNDPEATS T2」の音質傾向は、中低域寄りのドンシャリでミッドベースの厚みを感じる低域強めのサウンドです。高域の伸びはそれなりですが、ボーカル帯域は主張があり、男性ボーカルはもちろん、女性ボーカルの曲も心地よく聴くことが出来ます。ポップスなどボーカル曲にフォーカスし、多くの方が受け入れやすい「イマドキのチューニング」といえるでしょう。ただイヤーピースが合わないと中高域が抜けてより低域が強い籠もり気味の音に感じる場合もあります。このようなときは市販のイヤーピースを交換してフィット感を高めることをお勧めします。

SOUNDPEATS T2ボーカル帯域が前面で存在感のある鳴り方をするため、音場はやや狭い印象。また比較的ウォームで最近の派手めのサウンドの製品に比べると少し暗さを感じます。そのためキレのあるサウンドよりグルーヴの効いた曲のほうが心地よさがあります。特に比較的静かなところでANCモードをONにすると低域の圧が強まりより中低域寄りの印象が強まります。個人的には電車内など特に環境ノイズの強い場所でのみANCモードはONにして、普段はノーマルモードでのサウンドが好感しました。ANCのON/OFFは外音取り込みモードも含めて、左側の長押しで簡単に切り替えができるため、用途に応じてON/OFFをこまめに切り替えるのが良いだろうと思います。

SOUNDPEATS T2」の高域は籠もること無く鳴りますが天井はやや低め。伸びもそれなりな印象のため高域好きの方には多少物足りなさを感じるかもしれませんが、ボーカル帯域の中高域を下支えする印象で普段使いであれば違和感はないでしょう。
中音域はボーカル帯域を中心とした主張があり癖のない音で再生します。全体的にややウォームで解像感は最近の明瞭さのある製品と比べるとフォーカスの甘さを感じます。そのため音数の多い曲やインストゥルメンタルなどはあまり向きません。ポップスなどの曲をボーカルを中心に楽しむチューニングで、ノーマルモード(ANCをOFFにした状態)ではバランスは良い印象です。
SOUNDPEATS T2低域はミッドベースを中心とした厚みのある音を鳴らします。12mmドライバーにより低域の表現力は他の音域に比べても高いようですね。重低音の沈み込みの比較的良好です。ただこちらも解像感やキレはそれなりのため、音数の多い曲やスピード感のある曲ではそれなりの表現になる部分は感じられますね。存在感のある低域ですが中高域との分離は良く籠もることは無いため、全体としては非常に聴きやすく、心地よさを感じるサウンドにまとめられていると思います。
オーディオ的なこだわりで聴くと価格なり、グレードなりの部分はありますし、ANC機能は強力ではあるものの、サウンド面ではやはり補助的な側面を感じます。それでも全体のバランスとしては優れており、5千円台の価格帯を考えれば多くの方が気軽に使用できる製品としてお勧めできると感じました。特に実用的なサウンドを備えつつ、機能面においても必要なものを過不足なく備えている点はとても魅力的です。気軽にストリーミングを楽しむためのイヤホンとして価格面、機能面でも実用性の高いイヤホンだと思います。