こんにちは。今回は「Audirect Atom2」です。「USB Type-C」または「Lightning」端子で直接スマートデバイスに接続するタイプの小型オーディオアダプタで、DACチップにESS製ES9281ACを採用。32bit/768kHzのPCMおよびDSD512のハイレゾ音源、さらに非常にコンパクトながらMQAのレンダラーにも対応します。
「Amazon Music HD」の値下げ(「Unlimited」と同額で利用可能)、そして「Apple Music」のハイレゾ/ロスレス化などスマートフォンでの高音質なオーディオアダプターへの感心が高まっている中でコネクタ一体型のコンパクトな「Audirect Atom2」はまさにうってつけのアイテムといえるでしょう。特にLightning対応のアダプターは選択肢が限られていますのでかなり朗報といえますね。
「Audirect Atom2」はDACチップにESS Technology製「ES9218AC PRO」を採用。これは低電力DACの「ES9218P」と同等のコアをベースにMQAレンダラーを内蔵し、ヘッドフォンアンプおよびスマートデバイス用オーディオアダプタ向けの回路を一体化したオーディオコーデックチップです。ちなみにこのチップは表記は微妙に異なるものの「THX Onyx」で採用されているチップと同一のものと考えられます。
「Audirect Atom2」と「THX Onyx」は双方とも384kHzまでのMQAフォーマットのハードウェアレンダラーを内蔵する点は共通ですが、「THX Onyx」がさらに「THX AAA-78」構成にりヘッドホンアンプ部を拡張しているのに対し、「Audirect Atom2」では「ES9281AC」が内蔵するヘッドホンアンプ機能をそのまま使用していると考えられます。また「THX Onyx」は32bit/384kHz、DSD128にスペックを抑えてチューニングされているのに対し、こちらも「Audirect Atom2」では「ES9281AC」の規格通り32bit/768kHz PCMおよびDSD512まで対応します。
「Audirect Atom2」の出力は 30mW@32Ωとさすがに大出力が売りの「THX Onyx」よりは相当控えめですが、仕様的には「iBasso DC02」と同程度で、通常のイヤホンを組み合わせる上では十分な出力を確保しています。またTHD+N 0.0004%、S/N -118dBとノイズ特性は非常に高く、通常スマートフォン直挿しでは盛大にホワイトノイズが乗るマルチBAやカスタムIEMなどの反応の良いイヤホンでもクリアなサウンドを実現しています。
「Audirect Atom2」の購入はHiFiGoにて。価格は79.99ドルです。購入時に「Type-C」または「Lightning」コネクタを選択します。なお、HiFiGoの場合、100ドル以上購入すると送料無料で日本への優先配送便で発送してくれますので「ついで買い」「一緒買い」がお勧めです。
HiFiGO: Audirect Atom2 MQA DSD512 32bit/768kHz HiFi Portable USB DAC Amplifier
※国内ではIC-CONNECTの取扱いでUSB Type-C仕様が9,500円で販売されています。
Amazon.co.jp(IC-CONNECT): Audirect Atom2 (Type-C)
■ イヤホンと一体で使えるコンパクトさ。透明感のある素直な出音で高音質化。
「Audirect Atom2」のパッケージ内容は非常にシンプルで本体および説明書のみ。実物を見ると改めてそのコンパクトさを実感します。
「Audirect Atom2」の本体は亜鉛合金の金属ハウジングでサイズは28mm×14mm×11mm、重量は18gと軽量コンパクトです。四角い箱状の本体に対し、コネクタ部分は少し突起した部分の上についており、この形状のおかげでスマートフォン側に少し厚めのケースなどを付けていても問題なく装着が可能です。
片方の側面に小さい穴が空いており、動作中に点灯するLEDが付いています。このLEDは再生中のフォーマットによってカラーが変わるインジケーターになっており、シンプルながら状態確認が可能です。
「Audirect Atom2」は厚さ11mmとiPhoneより僅かに厚みがありますが、実際に装着してみるとほとんどアダプターの存在を意識しないほどの印象です。実際コンパクトといわれるスティック型のオーディオアダプターと比べてもその小ささは一目瞭然でしょう。使用したいイヤホンに「Audirect Atom2」をあらかじめ装着しておき、必要に応じてスマートフォンに取付ける使い方が良いでしょう。イヤホンケースに一緒に収納して持ち歩いても全く支障が無いサイズ感です。
「Audirect Atom2」の音質傾向は、ハッキリした輪郭ながら癖のない非常に素直な出音。ESS系のDACの場合結構エッジが立つような少し派手めの鳴り方をする場合が多いのですが、「Audirect Atom2」については明瞭さや見通しの良さを感じつつ自然な印象のサウンドが楽しめます。ただやはり出力は控えめなので、インピーダンスが高かったり音量が取りにくいイヤホンなどは、やや低域が軽めに出ます。とはいえ高音質化している1万円以下のハイブリッドなどの中華イヤホンを十分に堪能できる実力はありますね。
輪郭は明瞭で解像感のあるサウンドはスマートホン直挿しより確実に音質向上が確認できるため、手頃なアップグレードとしては最適でしょう。また「Amazon Music HD」などのハイレゾ配信サービスや、プレーヤーアプリでのハイレゾ再生でも高音質を十分に実感できると思います。
また「Audirect Atom2」はLightningコネクタが選択でき、iPhoneなどでロスレス/ハイレゾ化を開始した「Apple Music」でも高音質を楽しめるのも大きなメリットですね。
「Audirect Atom2」を使用した場合はスマートフォンや低価格の小型DAPなどで使用されているアンプのような高ゲインでの歪みやすさは無く、また反応の良いイヤホンでホワイトノイズが発生することも皆無のため、マルチBAイヤホンやカスタムIEMなどをスマートフォンで気軽に聴くのにも最適でしょう。「THX Onyx」のようなパワフルなサウンドがスマートフォンで楽しめるというのも良いのですが、個人的にはTFZやNF Audioなどの比較的鳴らしやすいイヤホンを透明感のあるニュートラルなサウンドで気軽に使える点が好感しました。多少マニアックなアイテムですが、購入しやすい価格設定ですので、興味のある方はオーダーしてみるのも良いと思いますよ(^^)。
「Audirect Atom2」はDACチップにESS Technology製「ES9218AC PRO」を採用。これは低電力DACの「ES9218P」と同等のコアをベースにMQAレンダラーを内蔵し、ヘッドフォンアンプおよびスマートデバイス用オーディオアダプタ向けの回路を一体化したオーディオコーデックチップです。ちなみにこのチップは表記は微妙に異なるものの「THX Onyx」で採用されているチップと同一のものと考えられます。
「Audirect Atom2」と「THX Onyx」は双方とも384kHzまでのMQAフォーマットのハードウェアレンダラーを内蔵する点は共通ですが、「THX Onyx」がさらに「THX AAA-78」構成にりヘッドホンアンプ部を拡張しているのに対し、「Audirect Atom2」では「ES9281AC」が内蔵するヘッドホンアンプ機能をそのまま使用していると考えられます。また「THX Onyx」は32bit/384kHz、DSD128にスペックを抑えてチューニングされているのに対し、こちらも「Audirect Atom2」では「ES9281AC」の規格通り32bit/768kHz PCMおよびDSD512まで対応します。
「Audirect Atom2」の出力は 30mW@32Ωとさすがに大出力が売りの「THX Onyx」よりは相当控えめですが、仕様的には「iBasso DC02」と同程度で、通常のイヤホンを組み合わせる上では十分な出力を確保しています。またTHD+N 0.0004%、S/N -118dBとノイズ特性は非常に高く、通常スマートフォン直挿しでは盛大にホワイトノイズが乗るマルチBAやカスタムIEMなどの反応の良いイヤホンでもクリアなサウンドを実現しています。
「Audirect Atom2」の購入はHiFiGoにて。価格は79.99ドルです。購入時に「Type-C」または「Lightning」コネクタを選択します。なお、HiFiGoの場合、100ドル以上購入すると送料無料で日本への優先配送便で発送してくれますので「ついで買い」「一緒買い」がお勧めです。
HiFiGO: Audirect Atom2 MQA DSD512 32bit/768kHz HiFi Portable USB DAC Amplifier
※国内ではIC-CONNECTの取扱いでUSB Type-C仕様が9,500円で販売されています。
Amazon.co.jp(IC-CONNECT): Audirect Atom2 (Type-C)
■ イヤホンと一体で使えるコンパクトさ。透明感のある素直な出音で高音質化。
「Audirect Atom2」のパッケージ内容は非常にシンプルで本体および説明書のみ。実物を見ると改めてそのコンパクトさを実感します。
「Audirect Atom2」の本体は亜鉛合金の金属ハウジングでサイズは28mm×14mm×11mm、重量は18gと軽量コンパクトです。四角い箱状の本体に対し、コネクタ部分は少し突起した部分の上についており、この形状のおかげでスマートフォン側に少し厚めのケースなどを付けていても問題なく装着が可能です。
片方の側面に小さい穴が空いており、動作中に点灯するLEDが付いています。このLEDは再生中のフォーマットによってカラーが変わるインジケーターになっており、シンプルながら状態確認が可能です。
「Audirect Atom2」は厚さ11mmとiPhoneより僅かに厚みがありますが、実際に装着してみるとほとんどアダプターの存在を意識しないほどの印象です。実際コンパクトといわれるスティック型のオーディオアダプターと比べてもその小ささは一目瞭然でしょう。使用したいイヤホンに「Audirect Atom2」をあらかじめ装着しておき、必要に応じてスマートフォンに取付ける使い方が良いでしょう。イヤホンケースに一緒に収納して持ち歩いても全く支障が無いサイズ感です。
「Audirect Atom2」の音質傾向は、ハッキリした輪郭ながら癖のない非常に素直な出音。ESS系のDACの場合結構エッジが立つような少し派手めの鳴り方をする場合が多いのですが、「Audirect Atom2」については明瞭さや見通しの良さを感じつつ自然な印象のサウンドが楽しめます。ただやはり出力は控えめなので、インピーダンスが高かったり音量が取りにくいイヤホンなどは、やや低域が軽めに出ます。とはいえ高音質化している1万円以下のハイブリッドなどの中華イヤホンを十分に堪能できる実力はありますね。
輪郭は明瞭で解像感のあるサウンドはスマートホン直挿しより確実に音質向上が確認できるため、手頃なアップグレードとしては最適でしょう。また「Amazon Music HD」などのハイレゾ配信サービスや、プレーヤーアプリでのハイレゾ再生でも高音質を十分に実感できると思います。
また「Audirect Atom2」はLightningコネクタが選択でき、iPhoneなどでロスレス/ハイレゾ化を開始した「Apple Music」でも高音質を楽しめるのも大きなメリットですね。
「Audirect Atom2」を使用した場合はスマートフォンや低価格の小型DAPなどで使用されているアンプのような高ゲインでの歪みやすさは無く、また反応の良いイヤホンでホワイトノイズが発生することも皆無のため、マルチBAイヤホンやカスタムIEMなどをスマートフォンで気軽に聴くのにも最適でしょう。「THX Onyx」のようなパワフルなサウンドがスマートフォンで楽しめるというのも良いのですが、個人的にはTFZやNF Audioなどの比較的鳴らしやすいイヤホンを透明感のあるニュートラルなサウンドで気軽に使える点が好感しました。多少マニアックなアイテムですが、購入しやすい価格設定ですので、興味のある方はオーダーしてみるのも良いと思いますよ(^^)。