JSHiFi-ZHX

こんにちは。今回は低価格で高品質のリケーブル製品をリリースしている「JSHiFi」のプラグ変換アダプタ「JSHiFi-ZHX」です。使い勝手の良いショートケーブル仕様でケーブル部分には8芯タイプの単結晶銅銀メッキ線を使用しています。私もさまざまなケーブルやイヤホンを異なる再生環境でレビューすることが多いのですが、実際に普段使いとなると、やはりプラグ部分が不自然に長くなるのがネックです。ショートケーブル仕様の場合、DAPなどの接続部分はすっきりするためこれらの問題はありませんが、音質面で変化(劣化)が気になるところです。「JSHiFi-ZHX」は低価格ながら質の良い部品や線材を使用することで、ハイグレードなイヤホンと組み合わせても実用的な品質を実現しています。
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JSHiFi-ZHX」ではケーブル部分に単結晶銅銀メッキ線を使用。1芯あたり49本、8芯合計で392本の線材を使用することで安定した音質を実現しています。プラグパーツはクローム仕様、プラグは金メッキで変換による伝送劣化を最小限に抑えつつ耐久性を高めています。
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JSHiFi-ZHX」は6種類のバリエーションが選択でき、
2.5mmケーブル用の「2.5mmメス-4.4mmオス」および「2.5mmメス-3.5mmオス」、
4.4mmケーブル用の「4.4mmメス-2.5mmオス」および「4.4mmメス-3.5mmオス」、
そしてちょっと利用環境では注意が必要ですが3.5mmステレオケーブルを擬似的にバランスプラグにする「3.5mmメス-2.5mmオス」「3.5mmメス-4.4mmオス」も選択できます。
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JSHiFi-ZHX」の価格は2.5mmケーブル用、3.5mmケーブル用が2,050円、4.4mmケーブル用が2,250円です。購入はアマゾンの「JSHiFi」にて。売り切れにより選択できない場合は次回入荷をお待ちください。入荷情報などは「JSHiFi」のTwitterアカウント(@xiaoxia76571098)でも案内されます。
Amazon.co.jp(JSHiFi): JSHiFi-ZHX

JSHiFi-ZHX」は例によって袋入りの全く装飾のないパッケージング。変換コネクタもいろいろなものがありますが、高品質な単結晶導線を使用したタイプで2千円ほどというのはかなり低価格でしょう。相変わらず「JSHiFi」の良心的な価格設定には驚かされます。今回は数種類を購入して試してみました。
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実はこの手の変換アダプタは以前からかなりいろいろ購入しているのですが、プラグ部品などの質感もよく、なによりケーブル部分がかなり太さがあるのが驚きでした。ケーブルタイプの変換コネクタによりインピーダンス(抵抗)に多少の変化があると音質面でも影響が出てきますが、反応の良いイヤホンやハイグレード製品と組み合わせても変化を感じることはなく、安定した性能を実感できました。
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4.4mmメス→2.5mmオス」「2.5mmメス→4.4mmオス
最近ではバランス接続対応というと4.4mm/5極タイプのコネクタを採用するDAP(デジタルオーディオプレーヤー)が増えており、リケーブルでも4.4mmタイプが人気のようです。しかし、最近の人気製品でも小型オーディオアダプタの「Shanling UA2」のようにサイズ的な制限もあって2.5mm仕様を採用するケースもあります。このような場合、ケーブルタイプの 「JSHiFi-ZHX」は見た目的にも使い勝手の上でも影響なく4.4mmケーブルを変換して使用できました。
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逆に普段はAstell&Kernなどの2.5mm仕様のDAPを使用していて、たまに4.4mmが使いたいケースも結構多いと思います。前述の通り4.4mm仕様のプラグに対応したDAPも増えていますし、両方のコネクタを持っている製品の場合、耐久性に不安のある2.5mmは変換コネクタで固定しておいて、DAPとの抜き差しは4.4mmで、という使い方もありますね。またTOPPINGなどの据置型のアンプでは4.4mmのバランス接続端子を採用している製品もあります。この手のタイプではケーブルタイプの変換コネクタの方が取り回し面でも使いやすい印象でした。

3.5mm変換コネクタ
そして4.4mmまたは2.5mmのバランスケーブルを使用していて、ポータブルアンプなどで3.5mmが使いたいシチュエーションは少なくありません。そういった場合に備えて3.5mmへの変換コネクタはバランスケーブルを使用する場合には常に確保しておきたいものです。2.5mmからの3.5mm変換は結構バリエーションがあるのですが、4.4mmケーブルを3.5mmに変化するタイプは結構選択肢が少なく、2千円ほどの低価格で購入できる 「JSHiFi-ZHX」は非常に重宝しますね。
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なお、 「JSHiFi-ZHX」では逆に3.5mmのケーブルを4.4mmや2.5mmのバランスタイプに変換するコネクタも販売されています(レビュー時点では在庫切れ状態です)。ただこのタイプはGNDが分離していない3極のステレオケーブルを擬似的にL/RのGNDを分離することで4極化、5極化しているため、DAP等の仕様によっては故障の原因となる恐れがあります。また使用できてもバランス化による音質向上(分離の向上)は期待できないこともあり、使用には注意が必要です。その辺のことを理解の上、使用できる再生環境でより高出力を得たい場合などに限定した方が良いでしょう。

というわけで、「JSHiFi-ZHX」は低価格ながら使い勝手の良い変換コネクタとして、ケーブルと併せてそろえておきたいアイテムでした。用途に合わせて「次いで買い」もおすすめですよ。