CCZ Plume

こんにちは。今回は「CCZ Plume」です。新しい中華イヤホンブランド「CCZ」のハイグレードモデルで、10mmサイズの二重磁気回路ダイナミックドライバーと4基のバランスド・アーマチュア型(BA)ドライバーの組み合わせによる4BA+1DD構成のハイブリッドイヤホンですね。
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CCZ Plume」の特徴としてまず目につくのはゴールドカラーに光り輝くメタルシェルでしょう。アルミニウム合金の金属シェルはCNCの5軸精密加工と手作業による研磨仕上げの上にゴールドカラーの表面処理が施されています。

ドライバー構造は4BA+1DDのハイブリッドで、4基のカスタマイズされたBAを搭載。中音域用の「CCZ-IF-A」2BAユニットが1基と、高域用の「CCZ-Hi-A」BAユニットが2基搭載されています。また、低域用には10mmサイズの二重磁気回路ダイナミックドライバーが搭載されています。約2倍の強力な磁束を持ち、中高域を効率的に補完し、厚みと力強さのある低域を実現しているとのことです。
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またインピーダンス 16Ω、感度 110dB/mWと比較的反応の良さを感じる仕様からも多少派手めのサウンドが期待できますね。付属ケーブルは布張り被膜の6N単結晶導線ケーブルが付属します。このケーブルは2.5mm/4極のバランス仕様となっており、従来の3.5mmステレオ、4.4mm/5極のバランス接続については変換アダプタを付属し対応する仕様になっています。また0.78mm 2pin仕様でリケーブルも可能です。
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CCZ Plume」の購入はAliExpressのEasy EarphonesまたはアマゾンのWTSUN Audioにて。価格はAliExpressが231.04ドル、Amazonが 23,999円です。
AliExpress(Easy Earphones): CCZ Plume
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): CCZ Plume プライム在庫あり。
※現在3,599円OFFのクーポン配布中のため、実質20,400円で購入できます。


■ ゴールドのインパクト抜群のデザイン。大きめハウジングながら軽量で装着しやすい形状

CCZ Plume」のパッケージは金色の「羽」をイメージしたデザインの箱でサイズは大きめ。豪華さのあるパッケージです。
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付属品も充実しており、内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは黒色タイプがS/M/Lサイズ、「AET07」風の芯部分がサイズごとに色分けされた白色タイプはSS/S/M/L/LLの5サイズ、2.5mm→3.5mm変換および2.5mm→4.4mm変換プラグ、クリーニング用クロス、クリーニングブラシ、レザーケース、説明書。
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CCZ Plume」のハウジングはアルミニウム合金製で結構大きめのサイズですが比較的軽量にまとめられています。フェイス部分はメッシュデザインになっていますベント(空気孔)では無く、密閉型の仕様とのこと。実際のベントは背面部分に小さな穴が2カ所あります。サイズが大きいため耳が小さい方は合わない可能性もありますが、装着性自体は良好です。
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大きめのシェルサイズということで、多くの中華イヤホンのサイズ感の「CCZ Coffee Bean DC-1」と比べると相応に違いがありますね。しかし同様の形状で特にシェルサイズが大きい「KZ ASX」と比較してみると、似たサイズ感ではあるものの実際はひとまわり小さく、背面の張り出し部分も浅めなので見た目以上に装着感には差があります。
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ケーブルは布張りの太めの線材で、取り回しは良好です。ただやはり2.5mmプラグが標準というのは少し気になりますね。2.5mmを標準にして変換プラグで他のサイズに合わせる、というアプローチは「MeeAudio」のオプションケーブルなどこれまでもいくつかの種類がありますが、これらはプラグ部品を短いものにするなど変換コネクタを使っても違和感のないように工夫されている場合が多いですね。それに対して、「CCZ Plume」のケーブルは通常サイズのプラグと、市販されているのと同様の少し大きめの変換コネクタのため、組み合わせるとプラグ部分が大きくなり、普段使いではかなり不便です。変換コネクタをよりコンパクトなものにするか、リケーブルをしたほうが良いかもしれませんね。
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遮音性は一般的で装着時は音漏れもほぼありません(開封時のツィートで思わず「開放型」と間違えてしまいましたが誤りです^^;)。イヤーピースは付属のものではAET07風のタイプのほうがサイズも多く装着感も好印象でした。他にも定番のJVC「スパイラルドット」などを合わせるのも良いと思います。


■ 再生環境で印象は大きく変化。しっかり鳴らすことでキレのある過激系サウンドが楽しめる

CCZ PlumeCCZ Plume」はサウンドバランスとしては比較的ニュートラルなものの、しっかり鳴らすことでドンシャリ感が一気に向上し、硬質ながらスッキリして煌びやかさのある高域とパワフルな低域、そして粒立ちのよい音場感のある中音域が印象的なサウンドを楽しめます。同様のドライバー構成の中華ハイブリッドと比較して自然な輪郭と滑らかさを感じる音像表現など1ランクうえのグレードの違いを感じる質感も魅力的ですね。標準で2.5mmバランス仕様ということもありバランス接続できる環境のほうがより分離感が際立ちますが、どちらかというとプレーヤーの駆動力のほうが印象には影響が大きいようです。インピーダンス16Ω、感度110dB/mWとこの手のイヤホンとしてはかなり「反応が良い」ほうのイヤホンのため音量は比較的取りやすいですが、再生環境でかなり分かりやすく変化するため、しっかり駆動力をかけられるDAPやアンプでの利用が必要でしょう。駆動力不足だと音量はとれても高域の主張が弱く低域もキレが低下するなどやや平坦な印象に感じるかもしれませんね。

CCZ Plume」の高域は明瞭感のあるスッキリした音を鳴らします。分かりやすく金属質な煌めきがあるため再生環境によっては少しシャリ付きや刺さり等の刺激を感じるかもしれませんが、個人的にはドンシャリ傾向のイヤホンではこれくらい分かりやすく鳴ってくれた方が好感が持てます。ボーカル帯域推しが強く高域は聴きやすくまとめている製品が増えていますので、シンバル音などが結構しっかり鳴ってくれる「CCZ Plume」の高域は嬉しいですね。逆に聴きやすい音を求める方向けでは無いかもしれません。

CCZ Plume中音域は少し凹みますが、癖の無いスッキリした音を鳴らします。全体としてはメリハリ強めでかなりアグレッシブな鳴りかたをするのですが、中音域の見通しは非常に良く、ボーカル帯域や演奏もしっかり分離する粒立ちの良さがあります。同様のドライバー構成の中華ハイブリッドは低価格な製品も含め少なくありませんが、「CCZ Plume」はより自然な輪郭と滑らかさを感じる質感など音像表現には個性も感じられます。音場も広く定位も想像以上にしっかり捉えられる印象。サイズの大きいアルミ製ハウジングの内部空間を活かした「鳴りの良さ」があるようですね。ただボーカル帯域はちょっとあっさり過ぎる印象に感じるかもしれません。ポップスやアニソンなどであれば女性ボーカルの響きが印象的ですね。

低域は比較的派手めに鳴る中高域と比べるとや暗く濃淡を抑えた印象がありますが、十分に駆動力のある再生環境で鳴らすことで「覚醒」します。バランス接続のあるDAPの場合、バランス接続の構造からアンバランスより出力が高いのが一般的です。「CCZ Plume」の付属ケーブルがなぜ標準で2.5mmで変換アダプタを同梱する方式にしているのかはわかりませんが、特に低域の解像度やキレ感については出力による違いが大きく、より駆動力を稼げるバランス出力は「有効な手段」のひとつではあると思います。アンバランスで「CCZ Plume」の低域が暗く感じる場合は、据置きの環境やポータブルアンプを併用してみると想像以上に変化を感じるかもしれませんね。

CCZ Plumeもともとは比較的ニュートラルな傾向ながらチューニングは結構アグレッシブで、しっかり鳴らせばそれなりに過激さのあるサウンドのため、ハードロックなど元気な曲を楽しむのに最適ですが、最近のポップスやアニソンなども比較的相性は良いと思います。
そして繰り返しになりますが、「CCZ Plume」のケーブルは2.5mm/4極のため、通常の3.5mmステレオや4.4mmタイプのDAPに接続する場合は付属の変換アダプタを使用します。しかしこれが大きいサイズのため、とても普段使いで、というわけにはいかない印象です。実用性を考慮すると、やはりコンパクトな変換アダプタを別途用意した方がよいでしょう。お勧めはddHiFiの「DJ35A」(3.5mm)「DJ45A」(4.4mm)ですね。見た目にも違和感なく普段使いで使用できるサイズ感です。またこれより少し大きくなりますがより低価格で入手しやすいものではTRI Audioの変換コネクタも良いと思います。

CCZ Plumeまた「CCZ Plume」のコネクタは中華2pin、CIEM 2pin仕様のほか、TFZ製イヤホンと同じ仕様のコネクタが使用できます。リケーブルをする場合はもともと反応の良いイヤホンですので味付けのない自然な印象のケーブルと相性が良いですが、プラグ形状を除けば付属の単結晶銅線ケーブルは十分に高品質のため、あえて見通しの良い銀メッキ線ケーブルなど少しだけ傾向を変えてみるのも面白いですね。また再生環境で駆動力の不足を感じる場合はKBEAR「KBX4925」24芯銀メッキ線ケーブルのように情報量の高いケーブルを組み合わせるのも良いと思います。

というわけで、「CCZ Plume」は結構見た目にもキャラ強めの印象があるイヤホンですが、しっかり鳴らせる環境があるマニアであれば、最近少なくなっているキレのある過激系サウンドをきちんと鳴らしてくれるイヤホンを2万ほどのお手頃価格(?)で楽しめる、けっこうレアな製品かもしれません。見た目も含め「響いた方」は挑戦してみるのも良いと思いますよ(^^)。