こんにちは。今回および次回は久しぶりの「【低価格中華イヤホン】個人的な好みランキング」の最新版を掲載します。このランキング企画も思いつきで初めて何年か経ちましたが、毎回とても好評をいただいており有り難い限りです。「低価格」編は前回は2020年11月でしたので、約9ヶ月ぶりとなりますね。
→ 過去記事(前回): 【低価格中華イヤホン】 「個人的な好みランキング」 TOP 20 ※2020年11月版
前編では「50ドル以下」(海外での販売価格が50ドル以下の中華イヤホン)の低価格中華イヤホンのトップ20を掲載します。低価格中華イヤホンを「50ドル」で分けたのは、この辺の価格帯でグレードが変わるためですね。そして次回の後編では「アンダー100ドル」(同じく50ドル以上100ドル未満)のトップ10でお送りします。
→ 過去記事(前回): 【低価格中華イヤホン】 「個人的な好みランキング」 TOP 20 ※2020年11月版
前編では「50ドル以下」(海外での販売価格が50ドル以下の中華イヤホン)の低価格中華イヤホンのトップ20を掲載します。低価格中華イヤホンを「50ドル」で分けたのは、この辺の価格帯でグレードが変わるためですね。そして次回の後編では「アンダー100ドル」(同じく50ドル以上100ドル未満)のトップ10でお送りします。
■ 「個人的な好みランキング」の選定基準と評点について
ちなみに「個人的な好みランキング」について改めて説明すると、購入&私のブログで紹介してきたイヤホンのなかで、「あくまで私の好み」という基準でまとめた「わりとどーでもいいランキング」(笑)です。様々な利用シーンを想定して記載している普段のレビュー(レビューの方針についてはこちらを参照ください)とは異なる視点でまとめています。
ちなみに「個人的な好みランキング」について改めて説明すると、購入&私のブログで紹介してきたイヤホンのなかで、「あくまで私の好み」という基準でまとめた「わりとどーでもいいランキング」(笑)です。様々な利用シーンを想定して記載している普段のレビュー(レビューの方針についてはこちらを参照ください)とは異なる視点でまとめています。
あくまで私の好みでランキングしておりますので、通常のレビュー評価とは必ずしも一致しません。
評価基準は今回も、私自身が「個人的にどれくらい好みか」というのを、極めて主観的に割り振った「好み評点」の合計に基づきランキングしています。そして「好み評点」は「総合評価」と「好み加点」に分けて掲載しています。
「総合評価」 (※「コストパフォーマンス」はランキング掲載時点での評価)
・「音質」 「デザイン(およびビルドクオリティ)」 「装着性」 「コストパフォーマンス」
「好み加点」
・「見た目の好み」 「傾向の好み」 「利用頻度」
「総合評価」の「コストパフォーマンス」および、「好み加点」の各項目は相対的に「かなり頻繁に」変動するため、同じイヤホンでもランキングの掲載時期に応じて「好み評点」が上下する場合があります。
このような理由のため過去のレビューで評価が高くても入れていないイヤホンも多くありますし、ランキングが毎回変動することもあります。異論も多数あると思いますが「あくまで私の好み」ですのでご了承ください。また、個々の詳細のレビューについては各「レビュー」リンクを参照くださいませ。
今回は「低価格中華イヤホン」の「アンダー50ドル」クラスということで、過去にレビューを掲載した次のリンクの中華イヤホンをランキングの対象としています。
→ 過去記事(一覧): 中華イヤホン(低価格/50ドル以下)のレビュー
今回は「低価格中華イヤホン」の「アンダー50ドル」クラスということで、過去にレビューを掲載した次のリンクの中華イヤホンをランキングの対象としています。
→ 過去記事(一覧): 中華イヤホン(低価格/50ドル以下)のレビュー
■ 低価格中華イヤホン(50ドル以下)「個人的な好みランキング」 第1位~10位
① | KZ DQ6 | 215P / レビュー |
---|---|---|
② | HZSOUND HeartMirror | 210P / レビュー |
③ | Moondrop SSP | 205P / レビュー |
④ | KBEAR Robin | 200P / レビュー |
⑤ | TFZ LIVE 1 | 195P / レビュー |
⑥ | FiiO JadeAudio EA3 | 190P / レビュー |
⑦ | TRN TA1 | 185P / レビュー |
⑧ | TRN V90S | 180P / レビュー |
⑨ | KZ AS06 | 175P / レビュー |
⑩ | CCZ Coffee Bean DC-1 | 165P / レビュー |
① 「KZ DQ6」 [ 3DD / 初登場 レビュー ] (27ドル / 2,800円~3,200円)
好み評点: 215 (総合評価 185 + 好み加点 30 )
今回も上位は結構悩みましたが、僅差で「KZ DQ6」を選びました。「総合評価」では前回圧倒的な強さで1位となった「HeartMirror」のほうが上なのですが、「加点」で逆転しています。中低域寄りドンシャリですが、なんと言っても外観、装着性、サウンドのバランスが非常に高く、そのうえアマゾンでも現在2千円台で購入できる低価格は、まさにKZの新たなスタンダード、といった感じです。もともとTWS用に開発された「XUN」ダイナミックドライバーはシャーシ内のドーム構造により従来のKZのようなハウジングの反響を考慮せずにパワフルな低域を生み出し、そこに中高域用のマイクロダイナミックドライバーを組み合わせることで従来の中華ハイブリッドのサウンドとは異なる音場感と表現力を手に入れました。個人的にはイヤーピースをやはり低価格のソニー「ハイブリッドイヤーピース」にして、ケーブルを「JSHiFi-Hi8」8芯銀メッキ線に換えた構成がオススメ。この組み合わせでも合計5千円以下で揃えられますよ。
② 「HZSOUND Heart Mirror」 [ 1DD(CNT) / 前回1位 レビュー ] (49ドル / 6,590円)
好み評点: 210 (総合評価 190 + 好み加点 20 )
前回1位の「HZSOUND HeartMirror」が今回は2位で。低価格には珍しい中高域寄りのフラット系です。登場時はほぼ無名だったにもかかわらず、現在では幅広く知られた存在となりました。アマゾンでも定期的にタイムセールのネタになっていたりして安定して販売される定番商品になりましたね。シンプルなデザインのハウジングに搭載されたCNTドライバーにより、明瞭さとレスポンスの良さを感じさせつつ、同時にアンダー50ドルの製品ながらミドルグレードの「Moondrop KXXS」のような透明感もある、ちょと一皮むけたサウンドが手軽に楽しめる質の高い美音系イヤホンです。さらにアップグレードとしては8芯タイプの純銀線ケーブルが特徴を伸ばしてくれるみたいです。よろしければ試してみるのも良いと思いますよ。
③ 「Moondrop SSP」 [ 1DD / 初登場 レビュー ] (39.9ドル / 5,490円)
好み評点: 205 (総合評価 185 + 好み加点 20 )
「Moondrop SSP」は、ある意味「Moondrop」ぽい「HeartMirror」に対して、こちらは本当の「Moondrop」の製品です(^^;)。今回16位で復活した「Spaceship」の上位モデルとしてリリースされた「SSR」(Super Spaceship Reference」をベースに低域を中心にチューニングを変更し、より迫力のあるサウンドにブラッシュアップしたのがこの「Moondrop SSP」(Super Spaceship Pulse)です。非常にコンパクトなハウジングに6mmサイズのベリリウムコート+PUサスペンションリング振動版のダイナミックドライバーを搭載し、「Moondrop」らしい癖のないサウンドを継承しつつよりエネルギッシュなサウンドが楽しめます。同社はアンダー100ドルクラスで「Aria」というヒットモデルを投入したこともあり、「SSP」は最近はあまり注目されなくなりましたが、Moondropを体験するエントリーとしては今も最適なモデルだろうと思います。
④ 「KBEAR Robin」 [ 4BA+1DD / 初登場 レビュー ] (47.52ドル / 5,690円)
好み評点: 200 (総合評価 175 + 好み加点 25 )
最近の低価格中華イヤホンを賑わせているブランドのひとつが間違いなく「KBEAR」でしょう。Easy Earphones系のセラーブランドから派生した同社ですが、精力的なラインナップの強化とともに、安定したサウンドチューニングにより、製品への評価も全般的に高まっています。短期間で中華イヤホンでは欠かすことの出来ない存在に成長しましたね。「KBEAR Robin」は同社のなかでもコストパフォーマンスの高いシリーズの最新モデルです。アンダー50ドルで4BA+1DDと、KZ/CCAやTRN製品とも対抗できるスペックに、充実した付属品と弱ドンシャリ系のバランスの良いサウンドを実現しています。音質面で突出した特徴は無いものの、さまざまなジャンルの曲で使いやすい印象で、伸びやかな高域、つながりが良く癖のないボーカルが心地よい中音域、パワフルでキレのある低域と、しっかり要所を押さえています。使いやすくシンプルながらワンポイントで特徴的なデザインも含め、悩んだらコレ買っておこう、といった手堅さがありますね。
⑤ 「TFZ LIVE 1」 [ 1DD / 前回8位 レビュー ] (39.99ドル / 6,200円)
好み評点: 195 (総合評価 170 + 好み加点 25 )
今回は50ドル以下限定と言うことで繰り上げでランクアップした感もある「TFZ LIVE 1」です。かつて中華イヤホン界隈を席巻した「SERIES 2」や「T2 Galaxy(T2G)」など、「第2世代」ドライバー搭載モデルが徐々に市場から消えていく中で、現在TFZでは数少ない「派手系メリハリ強め」のモデルとなっているのがこの第2世代ドライバー搭載の「TFZ LIVE 1」です。とはいえTFZらしい明瞭な中高域とキレのあるサウンドで普通に使いやすいイヤホンだと思います。こちらもリケーブルでいろいろ変化を楽しめる製品ですので、最近安く買えることも増えた「No.3」同様に狙ってみるのも良いと思いますよ。
⑥ 「FiiO JadeAudio EA3」 [ 1BA+1DD / 前回3位 レビュー ] (42.49ドル / 5,300円)
好み評点: 190 (総合評価 170 + 好み加点 20 )
前回上位にランキングした「JadeAudio EA3」ですが、今回はこの位置で。「総合評価」ではほとんど下がっていないのですが、「加点」は興味深い製品が次々とリリースされると個人的な注目度や利用頻度は相対的に下がってしまう感じです。とはいえ音質面では今回のランキング内も十分に高いレベルに位置します。ドンシャリ傾向のハイブリッドらしい傾向でKnowles製のツィーターと大口径ダイナミックドライバーのコントラストが非常に心地良いですね。特に深く厚みのある低域は他の中華ハイブリッドの力押し感とは異なりしっかりと低音を聴かせるサウンド。ケーブルで結構印象が変わるので色々リケーブルで違いをみるのも楽しいですね。
⑦ 「TRN TA1」 [ 1BA+1DD / 初登場 レビュー ] (37.99ドル / 4,280円)
好み評点: 185 (総合評価 165 + 好み加点 20 )
KZと並ぶ「低価格中華イヤホン」を代表するブランドといえる「TRN」ですが、この「TRN TA1」は
「TRN」では初めて「Knowles製BA」を搭載し(通常は自社ブランドの中華BAを使用)、コネクタも「MMCX」を採用と(通常は2pinまたはqdc仕様のタイプC 2pin)、仕様面では他のモデルとは全く異なる異色の製品です。また本体デザインに「FiiO FD5」あたりをかなり意識した印象なのも特徴的です。
音質的には弱ドンシャリ方向にまとめつつ、低価格中華ハイブリッド特有のギラつきを抑えた自然な伸びのある高域と全体的にバランスの良い自然な音場感、そしてタイトな低域と、30ドル台の製品としてはよくまとまっていると思います。またリケーブルでの変化も大きく、ちょっと良いケーブルを試したくなる製品でもあります。ところで、「TRN」は「FiiO」に対してTWSアダプタの「UTWS1」をOEM供給していますし、この「TRN TA1」で搭載されているKnowles製BAは、実際はFiiOがKnowlesからのライセンス生産で作っている型番だというウワサもあります。そうなると、「TRN TA1」はもしかしたらOEMの「ベースモデル」、あるいはOEM化しなかった「ボツモデル」なのかも、という邪推ができなくもないですね。そういえば、最近FiiOは「FD3「FD3 Pro」というモデルをリリースしましたし・・・
⑧ 「TRN V90S」 [ 5BA+1DD / 前回7位 レビュー ] (49.80ドル / 6,980円)
好み評点: 180 (総合評価 165 + 好み加点 15 )
KZ/CCAおよびTRNのわかりやすいスペックモンスター型の中華ハイブリッドで唯一トップ10に残ったのが、ランクをひとつ落とした「TRN V90S」です。前回のランキングでも記載した通り、個人的には「派手な寒色系ドンシャリ」の「低価格中華ハイブリッド」の系譜の「ひとつの完成形」だと思っているイヤホンでもあります。硬質な高域とパワフルな低域、キレがあり明瞭なボーカル帯域。そしてやや金属質なギラつきを感じる中華ハイブリッド独特の中高域の質感。ちょっと「下品なサウンド」が醍醐味の中華ハイブリッドのなかで、トップ20位圏内に残っている前モデル「TRN V90」の中低域の深く広い音場感が加わり非常に楽しくも完成度の高いサウンドを実現してます。
⑨ 「KZ AS06」 [ 3BA / 前回15位 レビュー] (28ドル前後 / 4,800円~)
好み評点: 175 (総合評価 160 + 好み加点 15 )
大きくトップ10圏内に「返り咲いた」製品が3BAモデルの「KZ AS06」です。発売から3年近くが経過し、とにかく矢継ぎ早に新製品が登場する低価格中華イヤホンの中で異例の「長寿」モデルとなっています。発売当初からこのクラスとしては異常なレベルで評価が高く、その後「“白日”イヤホン」と呼称された「出来事」のおかげでマニア以外にまでブレイクしましたが、ロングセラーの最大の理由はやはり音質面の完成度の高さでしょう。あまりに安定して売れるため、KZも後継モデルを未だに作れずにいる、というのが実情かもしれませんね。個人的には「KZ AS06X」あたりがそろそろ登場しても良いのでは、と思っています。にしてもAliExpressなどに比べてアマゾンの価格は足下見すぎですね。困ったものです。
⑩ 「CCZ Coffee Bean DC-1」 [ 1DD / 初登場 レビュー ] (18.23ドル / 2,399円)
好み評点: 165 (総合評価 145 + 好み加点 20 )
そして、今回の注目アイテムとしてランクインしたのが10位の「CCZ Coffee Bean DC-1」と次の11位に入っている「TRN MT1」の超低価格シングルダイナミックモデルです。トップ10入りした「CCZ Coffee Bean DC-1」は「総合評価」自体は15位以下のラインながら「加点」で底上げしました。主にEasy系で取り扱われる新メーカー「CCZ」による低価格イヤホンとしては最初のモデルで、今回は(未レビューのため)ランキング対象外のハイブリッドモデル「Melody」「Emerald」など、以降のモデルでも継承される「イヤーウイング」「独自イヤーピース」といった特許技術を採用。そしてこの価格帯の中華イヤホンでは非常に個性的な「低域」を売りにしたサウンドで、現在じわじわと人気が上昇しています。おそらく今後も注目されるメーカーに成長していくと思われます。
■ 低価格中華イヤホン(50ドル以下)「個人的な好みランキング」 第11位~20位
⑪ | TRN MT1 | 163P / レビュー |
---|---|---|
⑪ | CCA C10 PRO | 160P / レビュー |
⑬ | KZ ZSTX | 160P / レビュー |
⑭ | KZ ZSX | 158P / レビュー |
⑭ | TRN V90 | 158P / レビュー |
⑯ | KZ ZS10 Pro | 155P / レビュー |
⑯ | Moondrop Spaceship | 155P / レビュー |
⑱ | KBEAR NEON | 150P / レビュー |
⑱ | KBEAR LARK | 150P / レビュー |
⑳ | KZ EDX | 140P / レビュー |
⑪ 「TRN MT1」 [ 1DD / 初登場 レビュー ] (7.60ドル / 1,600円)
好み評点: 163 (総合評価 143 + 好み加点 20 )
僅差で11位となったのはTRNの新しい超低価格イヤホンのシングルダイナミックモデルです。AliExpressでは日本円換算で千円以下というモデルですが、特に「グリーン」や「ブラック」のカラーは低価格には見えないシェルデザインで、音質面も非常にまとまりがあります。同様の超低価格イヤホンとしては「KZ EDX」が先行しますが、こちらが「リケーブルで化ける」イヤホンなのに対し、「TRN MT1」は「リケーブルでも化けるが、付属ケーブルのままで十分に良い」という点で頭ひとつ抜けています。実際金属製のステムやタイプC型のコネクタ、KZより情報量の多いTRN製ケーブルなど、個々を見ても「KZ EDX」よりお買い得なのは明らかですね。個人的にはAliExpressのセールで1個買うともう1個無料(実質2個だと半額)という、もともと安いのにさらに低価格のときに買い増しをしました。
⑫ 「CCA C10 PRO」 [ 4BA+1DD / 前回11位 レビュー ] (35.15ドル / 4,800円~)
好み評点: 160 (総合評価 150 + 好み加点 10 )
⑬ 「KZ ZSTX」 [ 1BA+1DD / 前回16位 レビュー ] (15.09ドル / 2,480円)
好み評点: 160 (総合評価 145 + 好み加点 15 )
そして、低価格KZの定番モデル「KZ ZSTX」と、「ZS10 Pro」「CCA C10」の流れを組む4BA+1DDモデルがこのポジションで。「KZ ZSTX」は50ドル以下縛りとなったこともあって、「好み評点」は変わらないものの前回より大きくランクアップしています。長年KZの定番モデルだった「ZST」の流れをくみ、バランスの良いハイブリッドサウンドが10ドル台、2千円台で買える、ということで安定した人気を持っていますが、前述の通り「CCZ」の新モデルが出てきたり、今後人気を脅かす存在も増えてくると思います。
「CCA C10 PRO」は前回も「ZAX」と僅差で「実はこちらの方が好み」と書きましたが、音質面では同じ4BA+1DDで第4位の「KBEAR Robin」と比べて劣るものではないです。ただ従来型のKZのサウンドアプローチを踏襲するモデル自体が「ちょっと最近の市場での嗜好から外れつつある」という要素はあるかなと思います。何よりKZ自身が新しい「DQ6」なり「ZAS」なりでこの辺のモデルを「過去」にしてしまった感はあるのですが。
好み評点: 158 (総合評価 148 + 好み加点 10 )
⑭ 「TRN V90」 [ 4BA+1DD / 前回12位 レビュー ] (41ドル前後 / 5,899円)
好み評点: 158 (総合評価 148 + 好み加点 10 )
そして順当に(?)順位がスライドしているのが「KZ ZSX」と「TRN V90」。それでもリリースから2年が経っていまだ現役として販売されています。「TRN V90」は音質傾向的には「V90S」よりスペック相応の違いはありますし、フェイス部分のベントからの音漏れを敬遠される方もいらっしゃると思いますが、そのぶん特徴である深く広がりのある音場感はより強調されており、個人的には未だにこちらの方が好みだったり。「KZ ZSX」「CCA C12」は根強いファンも多く、かつての「CCA C10」のようにロングセラーで売れ続ける製品かなと思います。あとどちらの製品も特にAliExpressでは価格が結構こなれてきているのも狙い目ですね。
好み評点: 155 (総合評価 145 + 好み加点 10 )
好み評点: 155 (総合評価 145 + 好み加点 10 )
16位には50ドル以下縛りというころで「復活組」の2モデルを登場させました。私のランキングで過去に1位にしたこともあるかつての大人気モデル「KZ ZS10 Pro」は一時期「KZ ZSX」や「CCA C10 PRO」の登場でそろそろ終了かな、という雰囲気もありランキングから外しましたが、実際は根強い人気を維持しており、新色の追加などのてこ入れを続けています。つい最近もブラック系の新色が出ましたね。音質面では「ZSX」のほうが上なのですが、私自身はやっぱり「KZといえばコレ」みたいな感じで好感を持っています。
「Moondrop Spaceship」はアンダー20ドルの低価格モデルとして現在も「SSR」「SSP」と並行して販売されています。1960年代特撮に登場しそうなレトロな「宇宙船」のような非常にコンパクトなデザインのなかで絶妙にMoondropらしいサウンドを奏でるのは現在も味わいがあります。国内でも購入できる貴重な低価格イヤホンのひとつとして長く販売を続けて欲しいですね。
⑱ 「KBEAR NEON」 [ 1BA / 初登場 レビュー ] (49ドル / 6,590円)
好み評点: 150 (総合評価 140 + 好み加点 10 )
⑱ 「KBEAR LARK」 [ 1BA+1DD / 前回17位 レビュー ] (29.99ドル / 3,299円)
好み評点: 150 (総合評価 135 + 好み加点 15 )
そしてKBEARの個性的モデルと定番エントリーが同点でランクイン。「KBEAR NEON」はKnowlesの「ED-29689」を使用した正統派ながら、樹脂製のカラフルなデザインで硬派さを感じさせない、ちょっとだけ身近(?)なシングルBAイヤホン。とはいえ、本気出すのにはそれなりの環境が必要で、やっぱり多くのシングルBAイヤホン同様に結構玄人向けだったりしますね。ちなみに(バラしてみると)BAの出力部分が金属製のノズルにある非常に細い穴を通って出力され、このノズル自体がフィルタ的な役割を果たす構造になっています。
「KBEAR LARK」は音質面では「KZ ZSTX」とは少し違うアプローチを取り、外観や付属品の充実で1ランク上を演出している製品です。この少し高い価格差がマニア以外の方にとっては結構違ったりするのですが、それでも「ちょっとだけいいイヤホン」としてお勧めするのには最適かなと思っています。
好み評点: 140 (総合評価 130 + 好み加点 10 )
そして20位は前回の低価格編でランクインを最後まで迷った「KZ EDX」です。前回は「キワモノ」の「TRN STM」(現在はほぼ販売終了)を入れましたが、まあ「TRN MT1」を入れたからには今回は登場させないわけにはいかないな、と。KZ直系のショップが進出したことでアマゾンでも千円以下で買えるようになりました。この値段でこの音が出るんだ、という驚き(特に解像感や音の輪郭など)に加えて特に中高域でハイブリッドの「KZ ZSTX」とは違う方向性の音作りに好感する方も多いですね。そして「TRN MT1」のところでも記載しましたが、このイヤホンはリケーブルで化けます。手頃な8芯銀メッキ線とか余ってたら再利用になります(笑)。
というわけで、今回は「前後編」に分けて、まずは「50ドル以下」縛りでまとめてみました。この価格帯は最近ではKZ/CCAやTRNの独壇場ではすっかりなくなったのを改めて実感します。今後の変化にも注目したいですね。そして次回は強豪ひしめく新たな激戦区「50~100ドル」価格帯のランキングです。引き続きよろしくお願いします。
当初は低評価のDQ6 ケーブル イヤーピース自分なりに追い込み大化けしメインで使用、同じく2個10$Aliで購入したMT1をAZ09合わせ簡易TWSで気に入って使っています。CCZシリーズ気になっている横でmoodrop quarks、UGREEN HituneX5注文後だったので様子見ながら追加していきます。C10proオヤジが紛失したのが...