
こんにちは。今回は以前レビューした「NICEHCK Lofty」のアップグレードケーブル他についての紹介です。「NICEHCK」ブランドの高音質イヤホンで「ピュアベリリウム振動版ダイナミックドライバー」をシングルで搭載する「NICEHCK Lofty」ですが、私のレビューの中でも「付属ケーブルでも非常に良い音を鳴らすが、より本領を発揮するためにはリケーブルが必須」みたいなことを記載しました。

今回は手元に届いた「Lofty向け高域強化セット」を元に変化を確認し、「NICEHCK Lofty」の追加レビューを行いたいと思います。
→ 「NICEHCK Lofty」 ピュアベリリウム搭載で200ドル台、いろいろ話題が絶えないHCK渾身の高音質イヤホンを様々な環境で聴いてみました。【レビュー】
今回HCKから届いた「高域強化セット」は2種類のケーブル「NICEHCK H4-1」「NICEHCK H4-2」と「交換用メッシュパーツ」の3種類の商品で、AliExpressの「NiceHCK Audio Store」にてそれぞれ単独でも販売されています。
「NICEHCK Lofty」は、AliExpressの「NiceHCK Audio Store」およびAmazonの「NICEHCK」マーケットプレイスにて販売中です。価格はAliExpressが 239ドル~、アマゾンが25,499円~です。
AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK Lofty


「NICEHCK H4-1」は、当初「Aタイプ」としてHCKより告知されていた「台湾製OCC銀メッキ線ケーブル」です。「NICEHCK Lofty」に付属する「NICEHCK BluePP」ケーブルに対して、より「高域が華やか」になるケーブルとしてリリースされました。透明な樹脂被膜に覆われた4芯ケーブルで、台湾製の5N単結晶銅OCC線を使用した銀メッキ線を使用しています。


「NICEHCK Lofty」と組み合わせた印象は、全体的に少しあっさりした印象に変化し、高域についてはより直線的に明るく伸びるのがわかります。「高域が華やかになる」変化というのは実感できますね。再生環境にもよりますが、中低域に合わせると標準の「NICEHCK BluePP」より多少音量を上げて聴く必要があります。またより駆動力も欲しい印象ですね。この状態では高域はかなりスッキリした印象となりますが、同時に鋭さもしっかり増すため刺さりなどの刺激が得意では無い方にはあまり向かないかもしれません。
また全体的にスッキリとした印象となるトレードオフとして標準ケーブルと比べると深さや厚みが少し失われたように感じるかもしれません。この辺は再生する曲の種類にもよるのですが、音数が多くスピード感やキレを求める方で高域好きの方にはむしろ「ベリリウムらしさ」を感じるケーブルだと思います。いっぽうでポップスなどの多くのボーカル曲やアコースティックな音源ではこの中低域の変化は多分合わないと感じる方が多いと思います。「NICEHCK Lofty」のサウンドでケーブルだけでここまで方向性をがっちり絞り込むというのも興味深いですね。


いっぽうの「NICEHCK H4-2」は、当初「Bタイプ」としてHCKより告知されていた「台湾製OCC銀メッキ&高純度銅線ミックスケーブル」です。「NICEHCK Lofty」に付属する「NICEHCK BluePP」ケーブルに対して、より「高域がほどよい」ケーブルと記載されています。こちらは付属ケーブルより高域の明瞭感や華やかを向上させつつ、中低域の厚みも維持しているという点で「より一般向け」といえるケーブルといえるでしょう。


付属の「NICEHCK BluePP」ケーブルより中高域をスッキリさせ高域の伸びを向上させたい、という方はまずはこちらの「NICEHCK H4-2」を合わせてみるのが良いと思います。「H4-1」同様に高域および中高域を中心にスッキリした変化がありますが、ミックス線を使用することで中低域の主張もある程度維持されるため、相対的に刺さりなどの刺激は抑制されます。とはいえ全体的にキレが増すことで「NICEHCK BluePP」で感じられる中低域~低域の深みのようなものは多少あっさりした印象となるものの適度に「ベリリウムらしさ」を感じる変化といえるのではと思います。
ちなみに今回2種類のケーブルは4.4mm/5極のバランス接続プラグでオーダーしました。私は元々の「NICEHCK Lofty」をこのプラグでオーダーしていましたので、比較しやすいように、という意図ですね。先日のレビューでは「NICEHCK Loftyはバランス接続の方が好印象」という内容のことを記載しました。しかし、今回の2種類のケーブル、特に「NICEHCK H4-2」については「アンバランス接続」のほうが「NICEHCK Lofty」と相性が良い印象を受けました(アンバランス接続には3.5mmへの変換コネクタを使用しています)。もし新しいケーブルを使用しバランス接続で印象がいまひとつの場合、アンバランスに変換して癖のないポータブルアンプなどで聴いてみると結構印象が変わるかもしれませんよ。
そして、「NICEHCK Lofty」に付属するケーブルは新たに「NICEHCK BluePP」という名称で単独でも販売をされるようになりました。「NICEHCK Lofty」との組み合わせでは高域は聴きやすくボーカル帯域を中心に厚みが出る印象となりますね(詳しくはレビューのほうを参照ください)。
「NICEHCK Lofty」との組み合わせで、「NICEHCK BluePP」から「NICEHCK H4-1」および「NICEHCK H4-2」へリケーブルした場合の最大のウィークポイントは前述の通り「中低域の厚みや深さの減少」だと思います。これは線材のグレードの違いによる情報量の差が原因だろうと想像します。「NICEHCK Lofty」のレビューの中でも「ピュアベリリウムらしさの有無はともかく、200ドル級のイヤホンとして非常に良い音」という内容のことを記載していますが、ある程度聴きやすい音で、その実力を発揮できるケーブルであることは間違いないでしょう。もっとも個人的には「NICEHCK BluePP」を組み合わせる場合は「バランス接続推奨」なのは引き続き記載しておきます(^^)。


なお、「NICEHCK Lofty」のレビューでも記載した通り、このケーブル自体は非常に良いもので、イヤホンの特性を変えること無く特に中低域を中心に非常に深みのある音になります。個人的にはマルチBAイヤホンやシングルダイナミックでもよりスッキリした傾向の製品との相性が良いように思います。
また今回の「高域強化セット」のなかには、ステムノズルの交換用メッシュパーツもありました。こちらは単独でメッシュパーツのみで5ドル、ピンセット付きで6ドルで販売されています。
AliExpress(NiceHCK Audio Store):
NiceHCK Lofty Self-adhere Steel Mesh Filter Screen 4.5mm In-Ear Dustproof Net HiFi In-ear Earphone Audiophile DIY Accessories
※「NICEHCK Lofty」購入者にピンセット付きを特別価格で購入できるクーポンを配布
このすぐにDIY方向に走っちゃうあたりも「HCKらしい」といえばらしいのですが(^^;)、要はより開口部の大きいメッシュパーツに変えることで高域をよりダイレクトに耳に届ける、という内容のものです。こちらも交換して試してみましたが、たしかに高域のダイレクト感は増すものの、ちょっとバランスに変化があり、個人的にはあまり好みではありませんでした。ただ、標準の「NICEHCK BluePP」ケーブルを使用したまま高域の伸びを中心に変化させたい場合は良いアプローチかもしれませんね。


というわけで、今回は「NICEHCK Lofty」の高域強化セットを使用しての変化について確認してみました。改めてケーブルや細かいパーツだけでも結構印象が変わるのを実感できました。
個人的には先日のレビューで掲載した「NICEHCK DarkJade」との組み合わせが結構気に入っていて、今回のキットはそれに代わるものにはなりませんでしたが、ユーザーの声に反応して即座に対応するHCKのレスポンスの早さには驚きとともに感心しました(^^)。
今回HCKから届いた「高域強化セット」は2種類のケーブル「NICEHCK H4-1」「NICEHCK H4-2」と「交換用メッシュパーツ」の3種類の商品で、AliExpressの「NiceHCK Audio Store」にてそれぞれ単独でも販売されています。
「NICEHCK Lofty」は、AliExpressの「NiceHCK Audio Store」およびAmazonの「NICEHCK」マーケットプレイスにて販売中です。価格はAliExpressが 239ドル~、アマゾンが25,499円~です。
AliExpressでの購入方法はこちらを参照ください。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK Lofty
[NICEHCK H4-1] NICEHCK H4-1 台湾製 5N 銀メッキOCC線ケーブル
NiceHCK H4-1 Taiwan 5N Silver Plated OCC HIFI Earphone Upgrade Cable
NiceHCK H4-1 Taiwan 5N Silver Plated OCC HIFI Earphone Upgrade Cable
【 中華2pin 】【 MMCX 】【qdc】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


「NICEHCK H4-1」は、当初「Aタイプ」としてHCKより告知されていた「台湾製OCC銀メッキ線ケーブル」です。「NICEHCK Lofty」に付属する「NICEHCK BluePP」ケーブルに対して、より「高域が華やか」になるケーブルとしてリリースされました。透明な樹脂被膜に覆われた4芯ケーブルで、台湾製の5N単結晶銅OCC線を使用した銀メッキ線を使用しています。


「NICEHCK Lofty」と組み合わせた印象は、全体的に少しあっさりした印象に変化し、高域についてはより直線的に明るく伸びるのがわかります。「高域が華やかになる」変化というのは実感できますね。再生環境にもよりますが、中低域に合わせると標準の「NICEHCK BluePP」より多少音量を上げて聴く必要があります。またより駆動力も欲しい印象ですね。この状態では高域はかなりスッキリした印象となりますが、同時に鋭さもしっかり増すため刺さりなどの刺激が得意では無い方にはあまり向かないかもしれません。
また全体的にスッキリとした印象となるトレードオフとして標準ケーブルと比べると深さや厚みが少し失われたように感じるかもしれません。この辺は再生する曲の種類にもよるのですが、音数が多くスピード感やキレを求める方で高域好きの方にはむしろ「ベリリウムらしさ」を感じるケーブルだと思います。いっぽうでポップスなどの多くのボーカル曲やアコースティックな音源ではこの中低域の変化は多分合わないと感じる方が多いと思います。「NICEHCK Lofty」のサウンドでケーブルだけでここまで方向性をがっちり絞り込むというのも興味深いですね。
[NICEHCK H4-2] NICEHCK H4-2 台湾製 5N 銀メッキOCC&高純度銅線ケーブル
NiceHCK H4-2 Cable 5N OCC+Silver Plated OCC Mixed Earbud Wire
【 中華2pin 】【 MMCX 】【qdc】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
NiceHCK H4-2 Cable 5N OCC+Silver Plated OCC Mixed Earbud Wire
【 中華2pin 】【 MMCX 】【qdc】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】


いっぽうの「NICEHCK H4-2」は、当初「Bタイプ」としてHCKより告知されていた「台湾製OCC銀メッキ&高純度銅線ミックスケーブル」です。「NICEHCK Lofty」に付属する「NICEHCK BluePP」ケーブルに対して、より「高域がほどよい」ケーブルと記載されています。こちらは付属ケーブルより高域の明瞭感や華やかを向上させつつ、中低域の厚みも維持しているという点で「より一般向け」といえるケーブルといえるでしょう。


付属の「NICEHCK BluePP」ケーブルより中高域をスッキリさせ高域の伸びを向上させたい、という方はまずはこちらの「NICEHCK H4-2」を合わせてみるのが良いと思います。「H4-1」同様に高域および中高域を中心にスッキリした変化がありますが、ミックス線を使用することで中低域の主張もある程度維持されるため、相対的に刺さりなどの刺激は抑制されます。とはいえ全体的にキレが増すことで「NICEHCK BluePP」で感じられる中低域~低域の深みのようなものは多少あっさりした印象となるものの適度に「ベリリウムらしさ」を感じる変化といえるのではと思います。
ちなみに今回2種類のケーブルは4.4mm/5極のバランス接続プラグでオーダーしました。私は元々の「NICEHCK Lofty」をこのプラグでオーダーしていましたので、比較しやすいように、という意図ですね。先日のレビューでは「NICEHCK Loftyはバランス接続の方が好印象」という内容のことを記載しました。しかし、今回の2種類のケーブル、特に「NICEHCK H4-2」については「アンバランス接続」のほうが「NICEHCK Lofty」と相性が良い印象を受けました(アンバランス接続には3.5mmへの変換コネクタを使用しています)。もし新しいケーブルを使用しバランス接続で印象がいまひとつの場合、アンバランスに変換して癖のないポータブルアンプなどで聴いてみると結構印象が変わるかもしれませんよ。
[NICEHCK BluePP] NICEHCK BluePP 台湾製 6N OCC 高純度銅線ケーブル
NiceHCK BluePP Cable Taiwan 6N OCC Earphone Upgrade Wire
NiceHCK BluePP Cable Taiwan 6N OCC Earphone Upgrade Wire
【 中華2pin 】【 MMCX 】【qdc】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
そして、「NICEHCK Lofty」に付属するケーブルは新たに「NICEHCK BluePP」という名称で単独でも販売をされるようになりました。「NICEHCK Lofty」との組み合わせでは高域は聴きやすくボーカル帯域を中心に厚みが出る印象となりますね(詳しくはレビューのほうを参照ください)。
「NICEHCK Lofty」との組み合わせで、「NICEHCK BluePP」から「NICEHCK H4-1」および「NICEHCK H4-2」へリケーブルした場合の最大のウィークポイントは前述の通り「中低域の厚みや深さの減少」だと思います。これは線材のグレードの違いによる情報量の差が原因だろうと想像します。「NICEHCK Lofty」のレビューの中でも「ピュアベリリウムらしさの有無はともかく、200ドル級のイヤホンとして非常に良い音」という内容のことを記載していますが、ある程度聴きやすい音で、その実力を発揮できるケーブルであることは間違いないでしょう。もっとも個人的には「NICEHCK BluePP」を組み合わせる場合は「バランス接続推奨」なのは引き続き記載しておきます(^^)。


なお、「NICEHCK Lofty」のレビューでも記載した通り、このケーブル自体は非常に良いもので、イヤホンの特性を変えること無く特に中低域を中心に非常に深みのある音になります。個人的にはマルチBAイヤホンやシングルダイナミックでもよりスッキリした傾向の製品との相性が良いように思います。
また今回の「高域強化セット」のなかには、ステムノズルの交換用メッシュパーツもありました。こちらは単独でメッシュパーツのみで5ドル、ピンセット付きで6ドルで販売されています。
AliExpress(NiceHCK Audio Store):
NiceHCK Lofty Self-adhere Steel Mesh Filter Screen 4.5mm In-Ear Dustproof Net HiFi In-ear Earphone Audiophile DIY Accessories
※「NICEHCK Lofty」購入者にピンセット付きを特別価格で購入できるクーポンを配布
このすぐにDIY方向に走っちゃうあたりも「HCKらしい」といえばらしいのですが(^^;)、要はより開口部の大きいメッシュパーツに変えることで高域をよりダイレクトに耳に届ける、という内容のものです。こちらも交換して試してみましたが、たしかに高域のダイレクト感は増すものの、ちょっとバランスに変化があり、個人的にはあまり好みではありませんでした。ただ、標準の「NICEHCK BluePP」ケーブルを使用したまま高域の伸びを中心に変化させたい場合は良いアプローチかもしれませんね。


というわけで、今回は「NICEHCK Lofty」の高域強化セットを使用しての変化について確認してみました。改めてケーブルや細かいパーツだけでも結構印象が変わるのを実感できました。
個人的には先日のレビューで掲載した「NICEHCK DarkJade」との組み合わせが結構気に入っていて、今回のキットはそれに代わるものにはなりませんでしたが、ユーザーの声に反応して即座に対応するHCKのレスポンスの早さには驚きとともに感心しました(^^)。