EarFun Air Pro 2

こんにちは。今回は「EarFun Air Pro 2」 です。最近、急速に認知度を高めているワイヤレスイヤホンブランド「Ear Fun」の話題の最新モデルです。バランスの良い高性能・高音質とともに低価格を実現した「Ear Fun Air Pro」がアップデートし、音質面、ワイヤレスイヤホンとしての機能面でも大幅に向上を実現しました。定評のある音質面を継承し、さらにANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)性能は「-40dB」とより上位クラスに匹敵する強力なノイズ除去能力を持ちつつ、8千円以下の価格を実現するなど、様々な方面で注目のモデルとなっているようですね。
EarFun Air Pro 2EarFun Air Pro 2

EarFun Air Pro 2」 は全世界で大ヒットを記録した「Ear Fun Air Pro」の後継モデル。独自のノイズキャンセリング技術をアップデートした「QuietSmart™ 2.0」ハイブリッドノイズキャンセリング機能を搭載。ANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)ではより詳細な調整をリアルタイムで行うことで最大-40dBの非常に高いノイズ低減レベルを実現。さらにパッシブノイズキャンセリング効果を高めることでハイブリッドに全体的なノイズ低減効果を高めているようです。

EarFun Air Pro 2EarFun Air Pro 2

また搭載ドライバーも「Air Pro」と同じ10mmサイズのダイナミックドライバーながら新たにチタンコーティング複合振動板を採用。より豊かな低音から鮮明な中高音まで再生します。そしてワイヤレスチップセットには高性能なAIROHAチップを搭載。Bluetooth 5.2に対応し、「MCSync」機能による広い通信距離と接続性、低消費電力を実現しています。

BluetoothV5.2
ドライバー10mmチタンコンポジット
ダイナミックドライバー
SoC「MCSync」対応
AIROHA® チップセット
コーデックAAC / SBC
ANCQuietSmart™2.0 Hybrid ANC
最大 -40dB
充電時間1時間(本体) 2時間(ケース) 
3.5時間(ワイヤレス)
再生時間6時間(ANC ON) / 7時間(OFF)
ケース込み 34時間
通話N/C片側3個(うちNC用2個)
による通話NC
防水規格IPX5 (本体のみ)
その他装着検出機能
サイズ65×52×31.8mm(ケース)
53g(全体) 
またクリアな通話音質を実現するため、片側3個のマイクを搭載。2つの専用ノイズキャンセリングマイクと音声用のピックアップマイクにより環境音を効果的に低減し、騒がしい環境でも通話相手にクリアな音声を伝えます。また本体はIPX5相当の防滴性能を搭載しており屋外での雨天などでも安心して利用できます。
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EarFun Air Pro 2」では、優れた低消費電力設計により、ANC動作時で最大6時間再生(ANCオフ時の場合7時間)、ケース併用で34時間の長時間再生に対応。また充電ケースはワイヤレス充電にも対応します。さたに再生中に装着検出による自動音楽再生停止を実現する「装着検出機能」も搭載しています。
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このように高いワイヤレス性能を実現しつつ、音質面でも強化を行った「上位モデル」の「EarFun Air Pro 2」ですが、1万円以下の低価格を実現しています。
EarFun Air Pro 2」の販売価格は7,999円です。購入はAmazonの「EarFun」公式ショップにて。

※国内販売元のEarFunテクノロジー株式会社様より、9月12日まで有効な600円OFFクーポン(併用可)の提供をいただきました。クーポンコードは「EAP2BZ60」です。こちらのコードとAmazonページの1,000円OFFクーポンを併用することで、1,600円OFFの実質 6,399円 で購入が可能です。ご検討中の方は以下のリンクからご活用ください。
Amazon.co.jp(EarFun公式ショップ): EarFun Air Pro 2


■ 使い勝手の良いデザイン、充実した機能と操作性

EarFun Air Pro 2」は毎度のことながらしっかりしたパッケージであまり低価格製品の印象はありませんね。パッケージ内容は本体(イヤホン本体、充電ケース)、イヤーピース(装着済みのMサイズを含めて、S/M/Lサイズが各2セット)、充電ケーブル(USB Type-C)、説明書など。
EarFun Air Pro 2EarFun Air Pro 2
EarFun Air Pro 2EarFun Air Pro 2

本体デザインはいわゆる「AirPods Pro」タイプで、タマゴ型のハウジングが耳にフィットし、イヤーピースでしっかり固定します。イヤーピースは楕円形タイプを採用しています。カナル型とはいえ耳奥まで差し込むタイプでは無く、比較的ソフトに装着できるため、カナル型があまり得意でない方も含め多くの方が利用しやすい形状だと思います。またイヤーピースはTWS用の市販品に交換することも可能ですので、フィット感をより工夫してみるのも良いかもしれませんね。
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充電ケースは65mm×52mm×31.8mmと大きすぎず、使いやすいサイズ感。ペアリングもスムーズに行うことが出来ました。再ペアリングの際はイヤホン本体をケースに戻した状態でケース中央のボタンを2秒間長押しすることでペアリングモードに移行します。さらに8秒長押しで本体リセットになります。
また充電ケースの底面はQiワイヤレス充電に対応し、スマートフォン用などのワイヤレス充電装置をつかっての充電も可能です(充電時間3.5時間)。ケースの充電は地味に面倒だったりするので結構便利ですね。
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本体背面はタッチセンサーになっており、基本操作およびANCモードの変更ができます。「EarFun」の製品は音量調整もタッチセンサーで出来るのが良いですね。タッチセンサーの操作は、適度な感度でそれほど戸惑うことはありません。ボタン操作の種類が多いため覚えるのがちょっと煩わしいかもしれませんが、別途アプリなどを必要としないのは、ペアリングするデバイスを選ばないという点でメリットがあります。

再生/停止2回タップ(左 / 右)
曲送り右側 3回タップ
曲戻し左側 3回タップ
音量UP右側 タップ
音量DOWN左側 タップ
ANCモード左側 2秒長押し
(ANC→外音取込→ノーマル)
音声
アシスタント
右側 2秒長押し 
受話/終話着信時2回タップ(左 / 右)
着信拒否着信時2秒長押し(左 / 右)
通話切替3回タップ(左 / 右)


■ 快適な接続性と-40dBの強力なANC機能

EarFun Air Pro 2EarFun Air Pro 2」が搭載するANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)機能はノイズ低減能力が-40dBと、1万円以下のANC搭載モデルとしては相当強力な実力を持っています。実際に屋外で利用した際もANCをONにした瞬間、周囲のゴーという環境音や風の音が一気にクリアになり、まさに「静寂」を実感することができました。また特に音の大きい東京都心の地下鉄の駅プラットフォーム、そして走行中の車内でも音楽の停止中であればアナウンスなどは僅かに聞こえる程度ながら周囲の音はかなり消されており、全体として数万円クラスのANC付きTWSに匹敵するか、それ以上のノイズ低減効果がありました。ただ、非常に強力な機能のため、逆に静かな屋内ではANCによる相殺音がサーというノイズとして聞こえることもあるため、必要に応じてON/OFFを使い分けるのが本来の使い方のようですね。
EarFun Air Pro 2」のANC機能はアプリなどによる変更は無く、タッチセンサーの操作により「ANCモード」「外音取り込みモード」「ノーマルモード(ANC無し)」の3段階で順番に変わります。屋内で通常使用する際は「ノーマルモード(ANC無し)」で、屋外利用時のみ「ANCモード」をONにするほうが良いでしょう。
また接続コーデックはAACまでで、多くのANC搭載モデル同様に「aptX」などには未対応ですが、Bluetooth 5.2および「MSync」による接続性の向上により、混雑した都内の駅などでも安定した接続性を維持することができました。また通話品質についても非常に明瞭で、普段使いのアイテムとして満足のいく実用性を持っていると思います。


■ 長時間のリスニングにも快適さを感じるバランスの良さと質の良い中低域の表現力

EarFun Air Pro 2」の音質傾向は中低域寄りで明瞭さのあるバランスの良いドンシャリサウンド。音質面でも高い評価を得ていた「EarFun Air Pro」の高音質を踏襲し、さらにアップグレードされているとのことですが、確かに有名メーカーの上位モデルのTWSと比べても遜色ない、非常に豊かなサウンド、という印象です。
EarFun Air Pro 2完全ワイヤレス製品の場合、特にコスト要件の厳しい低価格モデルでは、ダイナミックレンジがそれほど広くないドライバーを使用し、ボーカル帯域中心のチューニングで仕上げる、というアプローチも珍しくないですし、その上位モデルではBAを組み合わせたハイブリッド構成にして底上げするケースもありますが、有線イヤホンでいえば数年前の2千円~くらいの中華イヤホン、みたいなレベルということもあります。しかし、「EarFun Air Pro 2」では高域から低域、それも重低音の比較的深いところまでしっかりとした表現力があり、改めて完成度の高さに驚かされます。

EarFun Air Pro 2」の高域は明瞭な伸びの良さと適度な主張があります。ハイハットなどのシンバル音はかなり明瞭に鳴り、刻まれる感じはとても心地よいですね。硬質な煌めきがあり、鋭さのある曲も聴きやすい範囲の適度な刺激でスッキリ表現されている点は好感が持てます。高高域もかなりしっかり表現されており、見通しの良さがあります。このクラスのTWS製品としてはかなり質の高い音だといえるでしょう。
EarFun Air Pro 2中音域も明瞭感のある音で曲によっては多少派手めに感じます。ボーカル帯域は癖の無い音でありのままの音を自然な音場でニュートラルに鳴る印象です。高域同様に硬質で全体的にドライな出音。ドンシャリ傾向のため曲によっては多少凹みますが分離の良さと明瞭な輪郭から存在感があり物足りなさを感じることはないでしょう。
低域は非常にパワフルで締まりのある音を鳴らします。低価格帯のTWS製品とは思えない質感があり、また分離の良さから音数の多い曲の表現力も好印象です。ミッドベースは膨らむこと無く直線的で締まりのある音が力強くなります。重低音は深く沈み解像感も高い印象です。
全体的にクールでハッキリした音なので、スピード感のある曲やEDM、あるいはアニソンなどとの相性も良く、心地よさがありますね。

というわけで、「EarFun Air Pro 2」は機能面でも非常に高く、また想像以上に質の高いサウンドでこの価格帯としては「欠点が見つからない」製品だと感じました。まさに全方位で充実したTWSイヤホンで、1万円オーバーの製品を検討されている方でも「これでもういいんじゃないか」と思わせる説得力がありますね。
アプリによる詳細なチューニング(実はEQアプリで結構代用できる場合もあり)や、より細かいボリュームコントロール、そしてaptX系のコーデックなど、上位機種の機能面の部分を気にしない方であれば、まずは検討いただいても良い完全ワイヤレスイヤホンだと思いますよ(^^)。