TRIPOWIN Altea

こんにちは。今回は「Tripowin Altea4芯 6N-OCC 単結晶銅 Litz 線ケーブル です。高純度の6N OCCリッツ線を採用しつつ40ドル以下の価格設定を実現し、また見た目にも美しい落ち着いたブルーの被膜とコネクタやプラグ部品の質感など、組み合わせるイヤホンのグレードアップに最適なケーブルですね。
ブルー被膜の6N OCCリッツ線というと芯数の違いはありますが、他社では2万円オーバーのケーブルもありますが、「Tripowin Altea」 は価格的にも手頃なのが有り難いですね。また、Linsoul系ブランドのひとつである「TRIPOWIN」は、独自性のあるイヤホン製品やケーブルなど最近ラインアップを急速に強化しており、今後も注目の存在のひとつです。「Tripowin Altea」の日本での購入はAmazonの「L.S オーディオ」にて。

TRIPOWIN Altea 4芯 6N-OCC 単結晶銅 Litz 線イヤホンアップグレードケーブル
Tripowin Altea / 26 AWG Upgraded 6N OCC Litz 4 Cores HiFi Earphone Cable
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【qdc】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
Amazon.co.jp:(L.S オーディオ): 4,280円 ※現在10% OFF クーポン配布中

Tripowin AlteaTripowin Altea
高純度の6N OCCリッツ線を使用した4芯ケーブル。線材にはプレミアム品質の26AWG高純度単結晶銅材を使用しているそうです。この線材の採用により、優れた解像度と周波数特性と柔軟性を実現し、全体的に非常に滑らかで心地よいサウンドにつながるようです。そして被膜には特殊素材を使用し優れた耐摩耗性、耐汗性、抗酸化効果に加えて、インディゴブルーのカラーリングが特徴的です。
Tripowin AlteaTripowin Altea
コネクタはMMCXとCIEM 2pin、そしてqdcタイプを選択可能。プラグも3.5mmステレオのほか、4.4mm/5極または2.5mm/4極のバランス接続仕様を選択できます。

今回は9月下旬に2pin仕様を購入しましたが、物流の乱れなどもあり、思いのほか届くのに時間がかかりました。その間にAmazon倉庫に入荷しており、そちらを先に入手された方やレビュアーもいらしゃったみたいですね(とほほ)。とても好評のようで、Amazon在庫も一部を除きほぼ売り切れており、現在はほとんどの種類で中国からの発送に戻っているみたいです。
Tripowin AlteaTripowin Altea
届いた「Tripowin Altea」 は鮮やかなインディゴブルーのカラーリングが印象的なケーブル。個人的には上記のような色合いのケーブルを期待したのですが、ロットのちがいによるものか、メーカー写真の光の当たり具合の影響か、実際はより紫がかったカラーのケーブルでした。海外のLinsoulサイトの説明では「地中海を意識した色」という内容の表記があることから、現在は「インディゴブルー」に変更になったのではと思います。パッケージは「TRIPOWIN」ケーブル共通のものです。

被膜はやや硬めですが、特にべたつくことなく手触りは良く、また取り回しも良い印象です。ブルーの6N OCCリッツ線というと「NICEHCK SpaceCloud」などが思い浮かびますが、芯ごとには「Tripowin Altea」の方が太く、4芯ながら十分な存在感があります。「Tripowin Altea」もリッツ線構造を採用しており、表皮効果と近接効果による銅線ケーブルでの相対的に低域が厚くなる傾向が抑えられ、より正確性の高い、バランスの良い伝送が可能になっています(この辺の詳細は「解説編」を参照ください)。

Tripowin AlteaTripowin Altea」 の音質傾向は、高純度のOCC線らしくイヤホンの傾向を引き出しつつ自然な変化を与えるタイプのケーブルです。全体的より深みを増す印象で変化し明瞭さを感じる変化があります。リッツ線構造により低域だけが強くなることは無く、高域も綺麗な印象です。より見通しが向上し、さらに情報量が増すため、組み合わせるイヤホンによっては多少メリハリが増す場合もあります。
ケーブルとしての味付けは無く、情報量を向上さて解像感や分離感を増すというタイプのケーブルなので、高音を強くしたい、低音を厚くしたい、みたいな低価格ケーブルで多くきかれるようなアプローチには向きません。組み合わせるイヤホンのサウンドバランスを維持しながら、それぞれの個性をより分りやすく引き立てるケーブル、といった感じでしょう。

Tripowin Alteaイヤホンの傾向にあわせて、ボーカルの艶感、キレの良さやスピード感、あるいは1音1音の粒立ちの良さを向上させたい場合などに最適ではないかと思います。また見通しが良くなることで音場も広く立体的に感じますのでCIEM等とも相性の良さがありますね。いっぽうでもともと派手さのあるイヤホンでは多少印象が変わったり、逆にもっと派手さが欲しいと感じる場合もあります。具体的にはKZなどの低価格中華ハイブリッドでは思うような変化が無く、あまり合わないと思う方も多いかも。
価格はお手頃ですが、よりハイグレードなイヤホンと合わせたい印象のケーブルだと思います。
というわけで、個人的には結構気に入りましたので今回も買い増し確定ですね(^^)。