KZ EDS

こんにちは。今回は「KZ EDS」です。その名称の通り「KZ EDX Pro」のバリエーションモデルなわけですが、雰囲気からすると日本以外でのマーケティングを想定したモデルかな?という気もします。搭載ドライバーなどは「EDX Pro」と同じものを使用しており、ケーブルも同様にアップグレードされたものになっていますが、イヤーピースの種類や微妙に異なるスペックなどにより、音質的にも若干の違いはあるようですね。
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■ 製品の概要と外観および装着性など。

KZ EDS」は10mmサイズの「二重磁気回路ダイナミックドライバー」を搭載する低価格のシングルダイナミック仕様イヤホンです。樹脂製のハウジングでフェイス部分にメッシュデザインの金属製カバーを被せたデザインが特徴的ですね。
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KZ EDS」のサイト記載のポイントは従来の「KZ EDX」に対して「Configuration Upgrade」「Cable Upgrade」「Interface Upgrade」「Upgraded Appearance」の4点。しかし、このポイント自体は「KZ EDX Pro」の紹介で記載されていたものと同一です。「KZ EDX Pro」のデザインは某ソ○ーのCIEMであるJu○t○arあたりをがっつりパ○ってますが(笑)、同時にそれが正確に伝わる(つまり「J○st e○r」を知ってる)日本などの市場を中心にした製品という捉え方もできるかもしれません。「KZ EDS」はそれ以外のニーズをより反映したプロダクトである可能性も高いですね。
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KZ EDS」のカラーバリエーションは透明(トランスペアレント)、ブラック、グリーンの3色が選べます。購入はAliExpressの各セラーにて。価格は 9.99ドル~ です。

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KZ EDS」のパッケージは従来通りの白箱タイプですが、内側の包装はちょっとだけ簡易版を採用しています。パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書。イヤーピースは「KZ EDX PRO」に付属するフジツボ型ではなく、他社製品で多く同梱されていそうな、白色の丸形タイプになっています。
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KZ EDS」の樹脂製シェルはハウジング部分は「KZ EDX Pro」と全く同じです。そういえばカラーバリエーションも透明、ブラック、グリーンと「KZ EDS」と「KZ EDX Pro」は同じですね。「KZ EDX Pro」ではフェイス部分に丸みのある樹脂パーツを使用し、フェイス中央に円形の金属プレートを埋め込んでいますが、「KZ EDS」ではその特徴的な金属製カバーを被せるための内側のパーツの樹脂製フェイスプレートが使用されています。金属カバーのスリット状の内側もこのフェイスプレートで覆っており、ベントなどはもうけられていません。完全にデザイン上の意匠ですね。ケーブルも「KZ EDX Pro」で採用された厚めの被膜の銀メッキ線ケーブルが使用されています。イヤーピースについては付属品のほか、例によって定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、またよりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」など、自分の耳に合う最適なイヤピースに交換するのも良いでしょう。


■ インプレッション(音質傾向など)

KZ EDSKZ EDS」の音質傾向は結構派手めでパワフルな低域が特徴的なドンシャリ。いかにもKZらしいというか、中華イヤホンらしい比較的スッキリ伸びる高域とパワフルな低域が楽しい。いっぽうで中華ハイブリッド特有の高域のギラつきが無く、つながりの良さはシングルダイナミックらしい印象。正直なところ「KZ EDX Pro」との差異はそれほど大きくありませんが「KZ EDS」のほうがよりドンシャリ度が強い気もします。そのわりにサイトには「Real Monitor Earphone」とか「Professional Sound Quality」とか書いてあってちょっと困惑しないでもないですが(^^;)。
まあ確かに派手さ=キレの良さという解釈もできますし、味付けせず癖の無いサウンドでもあります。さらに「EDX」よりは解像感は向上していますので、その辺の差別化をしたいのかなという気はしますね。基本的には「EDX Pro」と同じく幅広いユーザー層(非オーディオマニアを含む)で楽しめるイヤホンだと思います。

高域は鮮やかさのある派手めの音を鳴らします。KZのハイブリッドにありがちな金属質なギラつく感じは無く、鋭い音は鋭く、比較的直線的に鳴る印象。それでも刺さる少し手前くらいで抑えられており多くの場合は聴きやすい印象を受けると思います。「KZ EDX Pro」より「普通」のイヤーピースが付属し、「KZ EDS」のほうが僅かにインピーダンスおよび感度は高くなっていることもあり、よりスッキリした印象は受けますね。
KZ EDS中音域は曲によっては若干凹みますがボーカル帯域は比較的前方で定位する最近の傾向を踏襲しています。癖の無いサウンドで、「KZ EDX Pro」と比べると僅かですがより寒色系でキレが向上している印象もあります。ボーカルに加えて演奏もわりと楽しめます。音場は標準的ですが低域の厚みから奥行きを感じやすく適度な臨場感も演出されます。
低域は非常に力強い音を鳴らします。重さのあるサブベースが心地よく響きます。ミッドベースも適度に締まりがあり量的には結構多いものの中高域との分離は良好。中音域同様に僅かですが「KZ EDS」のほうがキレが増しておりスピード感のある曲も結構楽しめる印象です。

というわけで、「KZ EDS」は別アプローチの「EDX Pro」という印象も強いですが、デザイン的な個性はより強く、手頃な価格でちょっと変わったデザインのイヤホンを探している方には最適でしょう。いっぽうで、両者の差異はそれほど大きくは無いため、再生環境、イヤーピース、リケーブルなどを追い込んでいけばどちらのイヤホンでもほぼ同様なサウンドを楽しめそうな気はします。そのため、コレクションとしてのニーズを考えなければ両方を持っている必要はなさそうです。まあ10ドル程度ですし興味があれば「ついで買い」してみるのも良いのではと思いますよ(^^)。