Astortec ATC1W / ATC6

こんにちは。今回は Astortec 「ATC1W」銀メッキ線ケーブル「ATC6」8芯6N単結晶銅線ケーブルです。国内代理店のIC-CONNECTさんが新たに取り扱うイヤホンケーブル製品で、「リケーブル初心者向け」のエントリークラスという位置づけです。とはいえ実際に使ってみるとなかなかコストパフォーマンスに優れた良質なケーブルで、組み合わせるイヤホンの幅広さからも使い勝手の良さを感じました。マニア諸氏にも納得できる品質で店頭でも販売されるケーブルが中華ケーブル並かそれ以下のお手頃価格で購入できるという、もしかしたらなかなか狙い目なアイテムかもしれませんよ(^^)。

「Astrotec」は中国の大手オーディオブランドのひとつで日本でもIC-CONNECTさんを代理店に数多くの製品が販売されています。今回のケーブルは同社の製品を日本向けにリパッケージして販売されています。MMCXコネクタのみ、「ATC1W」は3.5mmステレオ、「ATC6」は4.4mm/5極バランス接続のみと形状を絞り込むことで国内でも低価格での流通が出来ているようですね。


 [ ATC1W ]  Astortec 4芯 無酸素銅(OFC)銀メッキ線 アップグレードケーブル
【 MMCX 】【3.5mm】 / Amazon.co.jp:(IC-CONNECT): 2,990円

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Astortec ATC1W」はシンプルな4芯タイプの銀メッキ線ケーブルです。柔らかい被膜で覆われたシルバカラーのOFC(高純度無酸素銅)線を使用しています。特徴的なのはアルミ製のMMCXコネクタ及びプラグ部分で、プラグは使いやすいL型タイプ、MMCXコネクタは通常より小型のタイプが採用されています。そのため耳の小さい型でも違和感無く装着できるのが良いですね。
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国内専門店で販売されるケーブルのためパッケージ表記もすべて日本語使用で製品の特徴が記載されています。このように3千円程度の低価格ケーブルでも実際に製品を手に取って確認出来るのはリケーブルの初心者の方には有り難い部分だろうと思います。
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ケーブルは適度に柔らかく取り回しの良い印象。4芯タイプですが太すぎず、屋外での利用でも違和感無く使えるでしょう。最近はマニア以外の層でもTWS一辺倒から有線イヤホンの音の良さや遅延を気にしなくて良い点などが見直されてきており、見た目にもクールにイヤホンをドレスアップできるリケーブルはちょっと楽しいものです。このような「見た目」を意識される方にも「AONIC 215」(SE215)などMMCX仕様のイヤホンであれば気軽に対応出来るのは良いですね。

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Astortec ATC1W」の傾向は派手すぎず、イヤホンの傾向を活かしながら銀メッキ線らしい特徴もしっかり感じさせてくれる印象。全体的にドンシャリ方向のメリハリが増し音場感を感じやすくなります。女性ボーカルなど中高域の明瞭感がアップしますが刺さり等の刺激が強くなることはないので初心者の方でも安心です。いっぽうで低域は重低音を中心に情報量が向上し、より深く沈む音を実感できるようになります。「初心者用」と記載されているとおり、どのイヤホンにも合わせやすく、適度なリケーブル効果を楽しめる使い勝手の良いケーブルだと思います。


 [ ATC6 ]  Astortec 8芯 6N 高純度単結晶銅線 アップグレードケーブル
【 MMCX 】【4.4mm】 / Amazon.co.jp:(IC-CONNECT): 4,900円

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Astortec ATC6」はよりハイグレードの単結晶銅線を使用した8芯ケーブルで、主にバランス接続に挑戦したい方向けのケーブルという位置づけです。そのため「ATC1W」同様にリケーブル初心者向け、という製品ですが線材は結構本格的なのも特徴的ですね。カッパーゴールドのメタリックな線材を透明な被膜で覆い、さらにデュポン社の200Dケプラー繊維を軸にしっかり編み込まれたケーブルはしなやかさとともに存在感抜群です。またプラグやコネクタパーツもクローム処理をされており高級感がありますね。

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Astortec ATC6」は非常に重量感のあるケーブルで、「ATC1W」に比べると「結構ゴツい」印象です。それだけに線材および各パーツの質感は店頭に売られている数万円クラスの某社ケーブルと遜色ない存在感があるでしょう。5千円程度のケーブルには見えないかもしれませんね。
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太めの線材のため被膜はやや硬めですが取り回しは良く、しっかりホールドする感じは思ったより使いやすさを感じるでしょう。
Astortec ATC6」の傾向はイヤホンのポテンシャルを引き出し、空気の膜が一枚取れたような明瞭感とディテール、そして臨場感を楽しめる「情報量の多さを実感させるタイプ」のケーブル。リケーブルをして、その分離性の高さ、解像感の高さに驚かれるかもしれません。いわゆる「派手めの音に変化する」タイプではありますが、決して下品すぎず、バランス接続による分離性の向上と出力アップをしっかり反映させた非常に密度の濃いサウンドを実感できます。
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初めてリケーブルされる方は「いままで聞こえなかった微細な音が聞こえる」「奥行きが増し、奥の方で鳴っている演奏を感じられる」「ボーカルの息遣いや余韻がしっかり分かる」といった変化をわかりやすく実感出来るケーブルでは無いかと思います。多くのイヤホンでリケーブル効果を実感出来ますがもともと派手めのキレ重視のサウンドのイヤホンだと「ちょっとやりすぎ」みたいになる場合もあります。そういった相性の有無を楽しむという上でも「ATC1W」からのステップアップとしては良いかもしれませんね。またマニア諸氏にも中華ケーブルと比較しても結構コストパフォーマンスは高いと思いますので、MMCXタイプのイヤホンを持っていれば結構使えるのではと思います。


というわけで、今回はAstortecブランドのエントリークラスのケーブル2種類を紹介しました。中華ケーブルも店頭では試せず、なかなか手を出せないと言う方も多いと伺いますので、このような製品がお手頃価格で購入できるのはとても有り難いとことです。興味のある方はぜひとも挑戦してみてくださいね。