FiiO BTR7

こんにちは。今回は「FiiO BTR7」の新製品情報です。本業のほうで出張が続いている関係で腰を据えたレビューが遅れがちですが、そちらの方も次回以降で仕上げていこうと思っております(汗)。
閑話休題、中国の大手オーディオブランド「FiiO」のなかでもコンパクトなワイヤレスオーディオアダプターの「BTR」シリーズは同社の製品のなかでも最近特に人気の高いアイテムといえるでしょう。特に従来の最上位モデルの「BTR5」(2021モデルを含む)は現在も超ベストセラーの製品ですね。今回、より上位モデルの「FiiO BTR7」が満を持して登場するということで期待しているマニアの方も多いのではと思います。

FiiO BTR7ここ数年でオーディオ環境は一変し、様々な音楽配信サービスの普及により、新譜はCDではなく配信で聴くのが当たり前になりました。また日本でも「Amazon Music」や「Apple Music」でマニアにも対応出来る音質のハイレゾ/ロスレス配信が標準サービスとして提供されるようになったことも変化をもたらした大きな要素といえるでしょう。
このような環境でも使い慣れた高音質なイヤホンやヘッドホンを手軽に利用したいというニーズから、高音質コーデックを採用したワイヤレスアンプや、特にコンパクトなワイヤレスオーディオアダプターは各社から次々と新モデルが登場し、ラインナップを強化してきました。

そのなかでも「音質」と「ワイヤレス性能」「機能性」をコンパクトな本体に高レベルでまとめることで、一時は市場で品切れになるなど高い人気を持っていたのが「FiiO」の「BTR5」でした。同モデルは2万円以下の価格設定ながらバランス接続に対応し、ワイヤレス性能では「LDAC」「aptX HD」などのハイレゾ・高音質コーデックに対応、有線でも32bit/384kHz PCM、DSD256対応の高音質USB-DACとしても使用できる機能性など高い機能性が人気の理由でした。さらに2021年に「BTR5 2021モデル」としてマイナーチェンジしたことで、DACチップにMQAに対応した最新のESS「ES9219C」を採用し左右独立で2基搭載するなど数々のアップデートが行われました。

そして今回の「FiiO BTR7」では、「BTR5」から大きく分けて6つのアップグレードを実施。「BTR5 2021」を踏襲しつつ機能強化によりオーディオマニアの要望に応える仕様となりました。

① ESS「ES9219C」をデュアル構成で搭載。MQAおよび32bit/384kHz PCM、DSD256に対応

FiiO BTR7」では「BTR5」の「ES9218C」チップから「BTR5 2021」同様にアップグレードされたESS「ES9219C」DACチップをデュアル構成で採用。32bit/384kHz PCM、DSD256対応に加え、DACチップによるMQAレンダラーを搭載します。また「BTR5」のUSB-DAC機能など評価の高かった要素を踏襲しています。

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② アンプ部に「THX AA-28」アンプチップを2基搭載

さらに「BTR5」および「BTR5 2021」ではDACチップのアンプ機能を利用していたのに対し、「FiiO BTR7」では「THX AA-28」アンプチップを独立アンプとして2基搭載。ルーカスフィルムの一部門としてスタートし、数々の有名アンプ製品のTHX音響認証でもお馴染みのTHX社が自ら開発したオーディオアンプ技術が「THX AAA」で、「THX AA-28」は小型・省電力のポータブルアンプでも高出力と優れた音響特性を持つことで定評があります。「FiiO」でも人気の高い小型USB-DAC製品の「FiiO Q3」で採用実績がありますね。独立したアンプを搭載することでより臨場感のある質の高いサウンドを実現します。

③ 4.4mm バランス接続に対応

「BTR5」および「BTR5 2021」はバランス接続に対応するものの、コネクタが2.5mm仕様だったことに不満を感じるマニアは少なくなかったのではないでしょうか。「FiiO BTR7」では主流になりつつある4.4mm/5極バランス接続コネクタを搭載。もちろんシングルエンドの3.5mmステレオ端子も搭載しており、手持ちのイヤホンやヘッドホンに幅広く対応出来ます。

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④ Bluetoothワイヤレスチップのアップグレード

FiiO BTR7」ではBluetoothワイヤレスチップチップセットで新たにQualcomm「QCC5124」を採用。コーデックは「LDAC」「aptX HD」「aptX」「AAC」「SBC」に対応します。また新チップの仕様をみると従来のチップより音声通話と音楽ストリーミングの両方のBluetooth通信で最大65%の電力消費を削減できる、との記述もあります。さらに「FiiO BTR7」では880mAの大型バッテリーを搭載することで(「BTR5」は550mA)、THXアンプによる従来より高出力を実現しつつ「BTR5」同様の9時間の連続使用時間を維持しています。

⑤ IPSカラーディスプレイ搭載と新しいユーザーインターフェース

FiiO BTR7」では表示部に1.3インチのIPSのカラーディスプレイを採用(「BTR5ではOLEDモノクロ)。より分かりやすく視認性に優れており、現在の利用状況を分かりやすく確認出来ます。もちろん「FiiO Control」アプリによるデバイスの設定や機能を利用することも可能です。

⑥ Qiワイヤレス充電に対応

そしてヘビーユーザーにとって非常に便利なのはケーブルレスのQiワイヤレス充電に対応することでしょう。私もスマートフォン、スマートウォッチ、TWSを同時に充電できるワイヤレス充電器を使用していますが、TWSの代わりに「FiiO BTR7」を夜間に充電することでますます使い勝手が向上しますね。

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というわけで、文字通り「BTR5」から「欲しい機能をしっかりアップグレードした」モデルとも言える「FiiO BTR7」は次の人気モデルになることは確実でしょう。
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