TRIPOWIN Zonie

こんにちは。今回は「TRIPOWIN Zonie」 16芯銀メッキ線ケーブル の新バージョンです。「TRIPOWIN」は中国のイヤホンセラー「Linsoul」系列のイヤホンおよびケーブルのブランドで「THIE AUDIO」と並び魅力的な製品を相次いでリリースしていますね。今回の「TRIPOWIN Zonie」はいわゆる低価格16芯タイプのケーブルで、過去にもレビューをしていますが、新たに2色のカラーバリエーションが追加されました。特にモスグリーンはプラグなどのパーツも変更となっており非常に魅力的なケーブルになっていますね。
TRIPOWIN Zonie」ケーブルは、以前より「ダークグレー」と「ゴールド/シルバー」の2種類が販売されていましたが、新たに
またプラグは「3.5mm」ステレオおよび「2.5mm/4極」「4.4mm/5極」バランス接続が選択可能になっています。コネクタも「MMCX」「CIEM 2pin」「qdc」の3タイプが選択できます。
TRIPOWIN Zonie」16芯ケーブルは、日本ではLINSOULのアマゾンマーケットプレイス「L.S オーディオ」で購入できます。


[TRIPOWIN Zonie]  TRIPOWIN Zonie 16芯 SPC(銀メッキ銅)線アップグレードケーブル
TRIPOWIN Zonie 16 Core Silver Plated Cable SPC Earphone Cable
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】

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16芯の銀メッキ線高純度銅線ケーブルです。既存の「グレー」と「ゴールド/シルバー」の2色に追加される形で「ブルー」と「モスグリーン」がリリースされました。「ブルー」は従来カラー同様に軽量のアルミ製のプラグ及びコネクタ等の部品が使用されています。いっぽうで、「モスグリーン」ではクロームメッキ製のパーツに変更されています。
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「TRIPOWIN」製のケーブルは共通の箱入りで届きます。「TRIPOWIN Zonie」の線材は細めの柔らかくしっかりと編み込まれています。
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現在購入可能な低価格の16芯タイプのケーブルにはTRNの「TRN T2」シリーズがありますが、比べると「TRIPOWIN Zonie」のほうが被膜はより柔らかくしなやかな印象でよりグレードの高い印象を受けます。KBEARやNICEHCKの24芯タイプに近い質感ですね。ただこれらのケーブルは耳掛け加工のないタイプがほとんどですが、「TRIPOWIN Zonie」は樹脂被膜による耳掛け加工が施されており、耳掛けの場合の装着性が向上し、コネクタ部分が強く折れ曲がることがないため、断線のリスクも低くなります。
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音質傾向は16芯ケーブルらしい情報量の多さを実感しますが、低価格銀メッキ線に多い派手目の変化は少なく、味付けのない非常にナチュラルな印象。イヤホンの特徴をより引き出し、より明瞭感や解像度の向上を実感できると思います。この点でも(やや派手めの)「TRN T2」シリーズより高い質感を持った印象ですね。
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ケーブルの情報量も非常に高く、24芯タイプのケーブルと比較しても情報量自体はそれほど大きな違いはないでしょう。反応の良いイヤホンや再生環境よっては「音量がひとまわり変わる」場合があるのも16芯ケーブルらしい特徴で、リケーブル効果という点は分かりやすく、より繊細な音を確認できる印象です。
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利用範囲は幅広く、KZやTRNなどの低価格のハイブリッドやシングルダイナミックの中華イヤホンのグレードアップはもちろん、低価格ケーブルながらミドルグレードのイヤホンとの組み合わせでも十分に利用できます。印象としては比較的傾向がはっきりしたイヤホンと組み合わせて、傾向を変えずに情報量をアップする等の使い方が最適なケーブルだと思います。これらのモデルでは情報量や分離性が向上することで、16芯らしく明瞭感が大幅に向上し、全体的によりスッキリした印象のサウンドになると思います。また中華イヤホン以外でも、情報量を向上させつつ手軽にグレードアップできるケーブルとして最適だと思います。
この手の細い線材をしっかり編み込んだ16芯オーバーの柔らかいケーブルは中華ケーブル以外には無く、店頭などでは購入できないため、最近他ブランドが順次在庫書分で販売を終了しているのはちょっと残念に思っていました。そんななかで、「TRIPOWIN Zonie」は2千円台の低価格を維持し、使いやすいカラーリングで新製品として販売してくれているのはとても有り難いですね。品質および音質面でも価格以上に優れており、定番ケーブルとして今後も多くの方にオススメできる「中華ケーブル」だと思いますよ(^^)。