
こんにちは。今回は「TINHIFI Tin Buds 3」です。 通常の有線イヤホンで数々の高音質モデル、人気モデルをリリースしている「TINHIFI」ですが、その高いサウンドクオリティを維持しつつ見た目にもクールな完全ワイヤレスイヤホン(TWS)をリリースしました。ドライバーにベリリウムコートのダイナミックドライバーを搭載。最新の「QCC3040」チップセット搭載を搭載し、Bluetooth 5.2およびaptX コーデック等にも対応、再生時間も本体6.5時間とワイヤレスイヤホンとしての基本性能もしっかり押さえるなど非常に魅力的な製品に仕上がっています。
■ 製品の概要について
「TINHIFI Tin Buds 3」は中国のイヤホンブランド「TINHIFI」が手がける完全ワイヤレスイヤホンです。「TINHIFI」は、有名メーカー製品も手がけるOEM/ODMメーカーとして実績を蓄積し、2017年より自社ブランド(当初は「TIN Audio」)での展開を開始。同社の「Tシリーズ」は中華イヤホンの定番製品として多くのモデルが人気商品となっており、その上位モデルの「Pシリーズ」もミドルグレードおよびハイエンドの高音質イヤホンとして高い評価を受けています。


「TINHIFI Tin Buds 3」はそのTINHIFIがリリースした完全ワイヤレス(TWS)イヤホンです。同社にとってワイヤレス製品はこれが初めてではありませんが、色々キワモノ度が高すぎて逆に局所的な話題を得た「TWS2000」など、本命とは言いがたいものでした。しかし今回の「TINHIFI Tin Buds 3」は有線イヤホンと比較しても非常に見栄えのする落ち着いたシェルデザインに現実的なドライバー構成と最新のワイヤレス機能を搭載し、有線イヤホンメーカーらしさもしっかり感じさせる完成度の高い内容となっています。


ドライバーにはTWS製品では一般的な6mmサイズのダイナミックドライバーを搭載。しかし振動板にはベリリウムコート仕様を採用することでオーディオグレードの音質を確保。また同社の有線イヤホンの人気モデル「T3 PLUS」と同様の音響設計およびチューニングが施されており、従来のTWS製品とは一線を画した音質を実現しています。


また、「TINHIFI Tin Buds 3」はワイヤレス性能においてもBluetooth 5.2に対応する最新のQualcomm製「QCC3040」チップセットを搭載。「AAC」「SBC」に加え高圧縮コーデックの「aptX」に対応します。また優れた省電力設計により、イヤホン本体で6.5時間の再生時間に対応。さらに充電ケースは400mAhの大容量バッテリーを搭載することでケース込み最長30時間の再生時間と90日間の待機時間を確保しています。
「TINHIFI Tin Buds 3」の価格は89ドル。カラーは「ブルー」と「ブラック」の2色が選択できます。
HiFiGo: TINHIFI Tin Buds 3
■ パッケージ構成、製品の外観および装着性など
「TINHIFI Tin Buds 3」のパッケージはシンプルな白箱の化粧カバーと黒色のボックスの二段構え。パッケージ内容は本体および充電ケース、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、充電用USBケーブル、説明書。




円形のアルミケースは非常に綺麗な仕上がりで、思ったより軽量です。金属ケースの中華TWSというとかつてのmifoあたりの重量級なケースを思い出しましたが、1~2年ですっかり時代は変わったようですね(^^;)。サイズ感や重量だけなら通常のTWSのケースとほぼ同様で違和感はないですね(フタの話は後述)。
イヤホン本体はいわゆるTWSタイプのデザインでレジン製のシェルがTWSとは思えない美しさがあります。フェイスプレートは木目調の模様が樹脂パネルの後ろにうっすら見えるデザイン。タッチセンサー部にはTINHIFIのロゴがプリントされています。


ステムノズルは金属製で細く長く、イヤーピースは付属品、TWS用、および一般用で口径が細めのものが使用できます。充電ケース内の空間も広めですので市販のイヤーピースを使用してもしっかり収納できるのは良いですね。シェルは大きめですが耳にフィットするデザインで装着性は良好。イヤーピースを工夫すればそれなりに遮音性も確保できます。
有線イヤホンの「TINHIFI T3 PLUS」と比較するとフェイス部分はよりシェイプされたデザインで、厚みはワイヤレス機構など収容するユニットに併せて厚みが増している形状なのがわかります。


このようにイヤホン本体のデザイン及び収納ケースも実用的なのですが、多くの方が触れているとおり、最大のウィークポイントはケースのフタ。回転式でマグネットで固定する仕組みなのですが、マグネットが弱く、移動中などにすぐにフタがずれて開いていまいます。本来はフックを設けるか、フタに引っかかりを作り、回転部でバネを仕込んで、開閉には最初に上下の動きをつけるなど、ギミックにもう一工夫欲しかったところです。
私はケースのフタが不用意に開いてしまうのを防止するために、当初はシリコンバンドで固定して使ってみました。これでもしないよりは相当マシでしたが、その後、以前ダイソーで購入した小物入れにいれて持ち歩くことにしました。しっかりファスナーを閉めればふたが開いて誤動作することも無く、取り出しもそれほど手間ではないので快適に利用できました。


ちなみに、付属の説明書は日本語の表記もあります。なお日本市場向けに技適を取得する(した?)らしく今後のロットでは説明書に技適番号を記載する予定という情報もあります。
■ ワイヤレス機能について
今回私は「SONY XPERIA1 III」をメインに、他にも「iPhone 12 Pro」ほか複数のデバイスでペアリングして動作を確認しました。Android系DAPやスマートフォンの多くでは「aptX」コーデックでペアリングします。詳細を確認すると「SBC」「AAC」「aptX」の3種類のコーデックに対応しているのを確認出来ました。



※なお、一部の製品サイトおよび初期ロットのマニュアルでは上記以外のコーデックへの対応についての記述がある場合がありますが、メーカーからの回答として高音質コーデックは「aptX」および「AAC」対応が正しい記述とのことです。
また対応デバイスではBluetooth 5.2で接続するため接続性は良好です。通常の使用で接続性に不満を感じることはあまりないでしょう。ただ東京都心の主要駅構内や混雑した地下鉄車内などでの利用では、数多くのTWS製品を販売しているメーカーと比べると接続性に多少の差はありました。このへんは多くのフィードバックを持つメーカーの強みでもあるためやむを得ない部分でしょう。その辺を考慮しても「TINHIFI Tin Buds 3」のワイヤレス性能は必要十分な水準をクリアしていると思います。
フェイスプレートのタッチセンサーの反応は一般的で実用性に問題はありません。再生/停止および受話は1回タップ、終話のみ2回タップという操作なので、通話で使用する場合は覚えておきましょう。音量のアップ/ダウンにも対応しているのは良いですね。
なお、ゲームモードなどの低遅延のモードはなく、遅延は一般的なレベル。あくまでリスニングに特化したTWSでゲームや動画をメインの用途の方にはあまり向かないかもしれません。
■ サウンドインプレッション
「TINHIFI Tin Buds 3」の音質傾向は音質傾向は「TINHIFI」らしい弱ドンシャリで癖の無いニュートラルなサウンドバランス。方向性についてはメーカー記載の通り有線モデルの「T3 PLUS」に近く、中低域に厚みを持たせ聴きやすくした印象ですね。さらに小口径ドライバー、ベリリウムコートの特性を活かした軽快で小気味よいサウンドにまとめられています。また高域については刺さり等の刺激は押さえつつ「T3 PLUS」より煌びやかさや伸びの良さなどの主張が増しており、より上位もでるのTINHIFIのサウンドが好みの方にも好感が得られそうなチューニングになっています。
スッキリした音像表現と解像感、煌びやかさやキレの良さなど、質感のうえでは完全に同価格帯のTWSのレベルを超えており、(TWSの)数万円クラスの製品でも匹敵できるサウンドを実現した製品を見つけるのは難しいかもしれませんね。100ドル級のTINHIFIの有線イヤホンのクオリティを維持したままワイヤレスで楽しむことができる、という点で、89ドルの「TINHIFI Tin Buds 3」は相当にお買い得な製品だと感じます。
「TINHIFI Tin Buds 3」の高域は、明瞭で煌めきのある音を鳴らします。伸びが良くスッキリした印象ですが刺さりやすい帯域は上手くコントロールされている印象。TWS製品の場合、高域の主張が強めの製品でも天井をやや低めにしつつ4kHz~6kHzあたりの主張を強めにするようなアプローチが多く見受けられますが、「TINHIFI Tin Buds 3」では同社の有線イヤホンのように直線的に伸び抜けの良い音を鳴らしているのが好印象。一般的なワイヤレスイヤホンでは半ば諦めてる部分ですが、そんななかでTINHIFIのベリリウムコートドライバーを採用したチューニングは流石です。
中音域は中音域は、ニュートラルで癖の無い音を鳴らします。ボーカル帯域は自然な距離感で定位する印象。全体としては少し下がって聴こえるもののハッキリした印象です。全体としては自然なサウンドで個人的には好印象ですが、派手さやメリハリを強調したイヤホンと比べると多少味気ないと思われるかも知れませんね。
低域は締まりのある直線的な印象ですが量的な不足は無く、スピード感のある小気味よい音を鳴らします。重低音はさすがに有線モデルの「T3 PLUS」などには及ばず、小口径ドライバーの限界を感じますが、一般的なTWS製品と比較すれば十分な解像感があり、逆に過度に誇張する事も無くタイトで良いと思います。ミッドベースは直線的で膨らむことは無く鳴ります。以前KZあたりが自社の低価格ハイブリッドをそのままTWSにした製品を多くリリースしていましたが、あれらのような派手に鳴る低域とは異なり適度にタイトでスピード感のあるアタックを楽しめる印象。そのため音数の多い曲でも結構楽しめると思います。
■ まとめ
というわけで、ケースにはいろいろ注意が必要なものの、実はここ数日でもっとも屋外に多く持ち出したイヤホンが「TINHIFI Tin Buds 3」でした。見た目も良いし装着性も良い。音質的にも普段使いで「TWSだから」という妥協がない。そして思ったよりバッテリーが持つ。防水性能に触れてなかったり通話ノイキャンとか有るのかどうか分からないとか、ガジェットとしての性能には多少の割り切りはありますが、個人的にワイヤレスイヤホンに求めている要素は「TINHIFI Tin Buds 3」がほぼ満たしてくれている印象です。


このようにワイヤレスイヤホンを使用する多くの層に向けた製品ではありませんが、オーディオマニアであればとりあえずは買っておいた方がよい製品だと感じました。私も主に屋外での普段使いのアイテムとして「TINHIFI Tin Buds 3」を十分に堪能したいと思っています(^^)。
「TINHIFI Tin Buds 3」は中国のイヤホンブランド「TINHIFI」が手がける完全ワイヤレスイヤホンです。「TINHIFI」は、有名メーカー製品も手がけるOEM/ODMメーカーとして実績を蓄積し、2017年より自社ブランド(当初は「TIN Audio」)での展開を開始。同社の「Tシリーズ」は中華イヤホンの定番製品として多くのモデルが人気商品となっており、その上位モデルの「Pシリーズ」もミドルグレードおよびハイエンドの高音質イヤホンとして高い評価を受けています。


「TINHIFI Tin Buds 3」はそのTINHIFIがリリースした完全ワイヤレス(TWS)イヤホンです。同社にとってワイヤレス製品はこれが初めてではありませんが、色々キワモノ度が高すぎて逆に局所的な話題を得た「TWS2000」など、本命とは言いがたいものでした。しかし今回の「TINHIFI Tin Buds 3」は有線イヤホンと比較しても非常に見栄えのする落ち着いたシェルデザインに現実的なドライバー構成と最新のワイヤレス機能を搭載し、有線イヤホンメーカーらしさもしっかり感じさせる完成度の高い内容となっています。


ドライバーにはTWS製品では一般的な6mmサイズのダイナミックドライバーを搭載。しかし振動板にはベリリウムコート仕様を採用することでオーディオグレードの音質を確保。また同社の有線イヤホンの人気モデル「T3 PLUS」と同様の音響設計およびチューニングが施されており、従来のTWS製品とは一線を画した音質を実現しています。


また、「TINHIFI Tin Buds 3」はワイヤレス性能においてもBluetooth 5.2に対応する最新のQualcomm製「QCC3040」チップセットを搭載。「AAC」「SBC」に加え高圧縮コーデックの「aptX」に対応します。また優れた省電力設計により、イヤホン本体で6.5時間の再生時間に対応。さらに充電ケースは400mAhの大容量バッテリーを搭載することでケース込み最長30時間の再生時間と90日間の待機時間を確保しています。
ドライバー | 6mm ダイナミック (ベリリウムコート振動板) |
---|---|
インピーダンス | 16Ω ±15% |
チップセット | Qualcomm QCC3040 |
Bluetooth | 5.2 |
コーデック | aptX / AAC / SBC |
再生時間 | 本体6.5時間 / ケース込30時間 |
バッテリ容量 | 40mAh(片側)+400mAh |
充電時間 | 本体: 1~1.5時間 ケース: 1.5~2時間 |
待機時間 | 90日 |
重量 | (片側)6.2g (ケース)50.6g |
HiFiGo: TINHIFI Tin Buds 3
■ パッケージ構成、製品の外観および装着性など
「TINHIFI Tin Buds 3」のパッケージはシンプルな白箱の化粧カバーと黒色のボックスの二段構え。パッケージ内容は本体および充電ケース、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、充電用USBケーブル、説明書。




円形のアルミケースは非常に綺麗な仕上がりで、思ったより軽量です。金属ケースの中華TWSというとかつてのmifoあたりの重量級なケースを思い出しましたが、1~2年ですっかり時代は変わったようですね(^^;)。サイズ感や重量だけなら通常のTWSのケースとほぼ同様で違和感はないですね(フタの話は後述)。
イヤホン本体はいわゆるTWSタイプのデザインでレジン製のシェルがTWSとは思えない美しさがあります。フェイスプレートは木目調の模様が樹脂パネルの後ろにうっすら見えるデザイン。タッチセンサー部にはTINHIFIのロゴがプリントされています。


ステムノズルは金属製で細く長く、イヤーピースは付属品、TWS用、および一般用で口径が細めのものが使用できます。充電ケース内の空間も広めですので市販のイヤーピースを使用してもしっかり収納できるのは良いですね。シェルは大きめですが耳にフィットするデザインで装着性は良好。イヤーピースを工夫すればそれなりに遮音性も確保できます。
有線イヤホンの「TINHIFI T3 PLUS」と比較するとフェイス部分はよりシェイプされたデザインで、厚みはワイヤレス機構など収容するユニットに併せて厚みが増している形状なのがわかります。


このようにイヤホン本体のデザイン及び収納ケースも実用的なのですが、多くの方が触れているとおり、最大のウィークポイントはケースのフタ。回転式でマグネットで固定する仕組みなのですが、マグネットが弱く、移動中などにすぐにフタがずれて開いていまいます。本来はフックを設けるか、フタに引っかかりを作り、回転部でバネを仕込んで、開閉には最初に上下の動きをつけるなど、ギミックにもう一工夫欲しかったところです。
私はケースのフタが不用意に開いてしまうのを防止するために、当初はシリコンバンドで固定して使ってみました。これでもしないよりは相当マシでしたが、その後、以前ダイソーで購入した小物入れにいれて持ち歩くことにしました。しっかりファスナーを閉めればふたが開いて誤動作することも無く、取り出しもそれほど手間ではないので快適に利用できました。


ちなみに、付属の説明書は日本語の表記もあります。なお日本市場向けに技適を取得する(した?)らしく今後のロットでは説明書に技適番号を記載する予定という情報もあります。
■ ワイヤレス機能について
今回私は「SONY XPERIA1 III」をメインに、他にも「iPhone 12 Pro」ほか複数のデバイスでペアリングして動作を確認しました。Android系DAPやスマートフォンの多くでは「aptX」コーデックでペアリングします。詳細を確認すると「SBC」「AAC」「aptX」の3種類のコーデックに対応しているのを確認出来ました。



※なお、一部の製品サイトおよび初期ロットのマニュアルでは上記以外のコーデックへの対応についての記述がある場合がありますが、メーカーからの回答として高音質コーデックは「aptX」および「AAC」対応が正しい記述とのことです。
また対応デバイスではBluetooth 5.2で接続するため接続性は良好です。通常の使用で接続性に不満を感じることはあまりないでしょう。ただ東京都心の主要駅構内や混雑した地下鉄車内などでの利用では、数多くのTWS製品を販売しているメーカーと比べると接続性に多少の差はありました。このへんは多くのフィードバックを持つメーカーの強みでもあるためやむを得ない部分でしょう。その辺を考慮しても「TINHIFI Tin Buds 3」のワイヤレス性能は必要十分な水準をクリアしていると思います。
再生/停止 | 1回タッチ(右or左) |
---|---|
曲送り | 右側 2回タッチ |
曲戻し | 左側 2回タッチ |
音量UP | 右側 2秒ロングタッチ |
音量DOWN | 左側 2秒ロングタッチ |
受話 | 着信時1回タッチ(右or左) |
終話 | 2回タッチ(右or左) |
通話拒否 | 2秒ロングタッチ(右or左) |
音声 アシスタント | 3回タッチ(右or左) |
ペアリング | 5秒長押し |
電源ON | 自動:充電ケース取り出し 手動:3秒長押しでON |
電源OFF | 自動:本体収納 手動:6秒長押しでOFF |
なお、ゲームモードなどの低遅延のモードはなく、遅延は一般的なレベル。あくまでリスニングに特化したTWSでゲームや動画をメインの用途の方にはあまり向かないかもしれません。
■ サウンドインプレッション

スッキリした音像表現と解像感、煌びやかさやキレの良さなど、質感のうえでは完全に同価格帯のTWSのレベルを超えており、(TWSの)数万円クラスの製品でも匹敵できるサウンドを実現した製品を見つけるのは難しいかもしれませんね。100ドル級のTINHIFIの有線イヤホンのクオリティを維持したままワイヤレスで楽しむことができる、という点で、89ドルの「TINHIFI Tin Buds 3」は相当にお買い得な製品だと感じます。

中音域は中音域は、ニュートラルで癖の無い音を鳴らします。ボーカル帯域は自然な距離感で定位する印象。全体としては少し下がって聴こえるもののハッキリした印象です。全体としては自然なサウンドで個人的には好印象ですが、派手さやメリハリを強調したイヤホンと比べると多少味気ないと思われるかも知れませんね。
低域は締まりのある直線的な印象ですが量的な不足は無く、スピード感のある小気味よい音を鳴らします。重低音はさすがに有線モデルの「T3 PLUS」などには及ばず、小口径ドライバーの限界を感じますが、一般的なTWS製品と比較すれば十分な解像感があり、逆に過度に誇張する事も無くタイトで良いと思います。ミッドベースは直線的で膨らむことは無く鳴ります。以前KZあたりが自社の低価格ハイブリッドをそのままTWSにした製品を多くリリースしていましたが、あれらのような派手に鳴る低域とは異なり適度にタイトでスピード感のあるアタックを楽しめる印象。そのため音数の多い曲でも結構楽しめると思います。
■ まとめ
というわけで、ケースにはいろいろ注意が必要なものの、実はここ数日でもっとも屋外に多く持ち出したイヤホンが「TINHIFI Tin Buds 3」でした。見た目も良いし装着性も良い。音質的にも普段使いで「TWSだから」という妥協がない。そして思ったよりバッテリーが持つ。防水性能に触れてなかったり通話ノイキャンとか有るのかどうか分からないとか、ガジェットとしての性能には多少の割り切りはありますが、個人的にワイヤレスイヤホンに求めている要素は「TINHIFI Tin Buds 3」がほぼ満たしてくれている印象です。


このようにワイヤレスイヤホンを使用する多くの層に向けた製品ではありませんが、オーディオマニアであればとりあえずは買っておいた方がよい製品だと感じました。私も主に屋外での普段使いのアイテムとして「TINHIFI Tin Buds 3」を十分に堪能したいと思っています(^^)。