こんにちは。今回は「SIVGA M200」です。15.4mmの大口径ドライバーを搭載したインナーイヤー型(イントラコンカ型)のイヤホンですね。ハイグレードヘッドホンのブランドである「Sivga Audio」が手がけるインナーイヤー型製品というのはとても興味深いですね。
■ 製品概要について
「SIVGA M200」は、ハイグレードヘッドホンのブランド「Sivga Audio」の手がけるインナーイヤー型(イントラコンカ型)イヤホンです。本体はアルミニウム合金を使用した金属製でケーブルも銀メッキOFC(高純度無酸素銅)の4芯ケーブルを採用するなど、50ドル級の製品としてはかなりコストのかかった作りになっているのも特徴的ですね。また耳にフィットするメッシュ部分はステンレス製となっています。
ドライバーは大口径の15.4mmダイナミックドライバーを搭載。振動板はPETで強力なマグネットとあわせて厚みのある低域、自然なボーカル、明瞭な高域と広く聴きやすい音場を実現しています。
本体同様にプラグや分岐パーツもアルミニウム合金製で耐久性と美しさがあります。また本体にはマイク付きリモコンを装着しており、対応するスマートフォンやPCで利用することができます。
「SIVGA M200」の国内での購入はアマゾンのSivga Audioの直営店にて。価格は7,500円です。
Amazon.co.jp(SIVGA): SIVGA M200
■ パッケージおよび製品外観など
「SIVGA M200」のパッケージはコンパクトなボックスで中には同社のロゴ入りのイヤホンケースが入っており、本体及び付属品はすべてケースの中に納められています。ケースは複数の中華系ブランドで採用されているタイプのグレーの布張り仕様。使いやすいサイズ感なのが良いですね。
パッケージ内容はイヤホン本体、イヤーパッド(ドーナツ状)が本体装着済み白色1ペアと、予備で白色、黒色がそれぞれ2ペア、耳掛け用のイヤーガイド、ケーブルフック、説明書、ケース。
アルミ製の本体は非常に軽量で、15.4mmという大口径ドライバーを搭載している割にコンパクトな印象。本体の側面は樹脂素材のリングが装着されているため付属のスポンジ製イヤーパッドを使用しなくても落ちること無く装着に問題はありません。ただし多くの場合はイヤーパッドを使用した方がホールド感が向上し、低域の厚みも増すでしょう。付属品以外にもシリコンリングなどを併用するのも良さそうですね。
ケーブルは4芯銀メッキ線で被膜は適度な硬さと弾力があるものの取り回しは良い印象。本体部分が非常に軽量なこともあり、プラグがとても重く感じるのがちょっと興味深いですね。マイク付きリモコン部分は3ボタンタイプを採用しています。
■ サウンドインプレッション
「SIVGA M200」の音質傾向ははニュートラルなサウンドバランスで高域から低域まで非常に心地よく鳴ります。高域は比較的シャープでボーカルは近く、低域はミッドベースに力感があります(ただし低域はイヤーパッド装着時)。またインピーダンス 32Ω(±15%)、感度114dB/mW(±3dB)とインナーイヤー型としては標準的な仕様のため、スマートフォン直挿しを含めて様々な環境で鳴らしやすい印象です。
最近だと良質な低価格インナーイヤー型ではNICEHCKの製品をレビューする機会が多いですが、例えば「NICEHCK EB2S」も非常に明瞭感のあるバランスの良いサウンドを鳴らしますが、こちらのほうがよりスッキリしている印象なのに対し、「SIVGA M200」は抜けの良さや広がりを持ち、より滑らかで自然な印象を感じますね。空間表現の良さはヘッドホンメーカーが作るインナーイヤー型イヤホンという感じがして好感が持てます。
「SIVGA M200」の高域は明瞭感がありシャープな印象の音ですが、刺激はコントロールされており刺さり等はありません。金属ハウジングによる硬質感より自然で滑らかさを感じる印象。そのため過度の主張はありませんがこの製品がバランス良く伸びやかさを感じさせるために十分な存在感があります。
中音域は比較的近くで鳴り癖の無い音を明瞭に鳴らします。高域同様に自然な滑らかさがあり、心地よさがあります。ボーカルは存在感があり濃厚さを感じさせる印象。とはいえ過度に厚すぎず見通しの良さも確保しています。インストルメンタルも自然な印象で定位し、広い音場で美しく再生されます。空間表現の良さとボーカル帯域の表現力のため、ボーカル曲やアコースティックなライブ音源、スタジオ音源などがより相性の良さを感じさせます。
低域はパワフルなミッドベースのおかげで十分な存在感を感じさせます。特にリング状のイヤーパッドを装着することで適度にブーストされ厚みとパンチ力のある低音を楽しめるでしょう。ミッドベースは量感を持ちつつ直線的で過度に響くことはないため、ブーストされた状況でも中高域をマスクすることはありません。いっぽう重低音は沈み込みは十分にありますが、早めに減衰する印象。この辺は全体のバランスを考慮したチューニングと言えるでしょう。
■ まとめ
というわけで、「SIVGA M200」は50ドルクラスのインナーイヤー型として外観にも十分な質感を持ちつつ音質的にもニュートラルで非常に堅実な印象のサウンドだと感じました。特に中音域を中心とした広い音場感と空間表現の巧みさはハイグレードヘッドホンのメーカーらしい音作りですね。現在は円安傾向のためやた割高にも見えますが、使いやすく質の良いインナーイヤー型を探している方には良い製品ではないかと思います。
「SIVGA M200」は、ハイグレードヘッドホンのブランド「Sivga Audio」の手がけるインナーイヤー型(イントラコンカ型)イヤホンです。本体はアルミニウム合金を使用した金属製でケーブルも銀メッキOFC(高純度無酸素銅)の4芯ケーブルを採用するなど、50ドル級の製品としてはかなりコストのかかった作りになっているのも特徴的ですね。また耳にフィットするメッシュ部分はステンレス製となっています。
ドライバーは大口径の15.4mmダイナミックドライバーを搭載。振動板はPETで強力なマグネットとあわせて厚みのある低域、自然なボーカル、明瞭な高域と広く聴きやすい音場を実現しています。
本体同様にプラグや分岐パーツもアルミニウム合金製で耐久性と美しさがあります。また本体にはマイク付きリモコンを装着しており、対応するスマートフォンやPCで利用することができます。
「SIVGA M200」の国内での購入はアマゾンのSivga Audioの直営店にて。価格は7,500円です。
Amazon.co.jp(SIVGA): SIVGA M200
■ パッケージおよび製品外観など
「SIVGA M200」のパッケージはコンパクトなボックスで中には同社のロゴ入りのイヤホンケースが入っており、本体及び付属品はすべてケースの中に納められています。ケースは複数の中華系ブランドで採用されているタイプのグレーの布張り仕様。使いやすいサイズ感なのが良いですね。
パッケージ内容はイヤホン本体、イヤーパッド(ドーナツ状)が本体装着済み白色1ペアと、予備で白色、黒色がそれぞれ2ペア、耳掛け用のイヤーガイド、ケーブルフック、説明書、ケース。
アルミ製の本体は非常に軽量で、15.4mmという大口径ドライバーを搭載している割にコンパクトな印象。本体の側面は樹脂素材のリングが装着されているため付属のスポンジ製イヤーパッドを使用しなくても落ちること無く装着に問題はありません。ただし多くの場合はイヤーパッドを使用した方がホールド感が向上し、低域の厚みも増すでしょう。付属品以外にもシリコンリングなどを併用するのも良さそうですね。
ケーブルは4芯銀メッキ線で被膜は適度な硬さと弾力があるものの取り回しは良い印象。本体部分が非常に軽量なこともあり、プラグがとても重く感じるのがちょっと興味深いですね。マイク付きリモコン部分は3ボタンタイプを採用しています。
■ サウンドインプレッション
「SIVGA M200」の音質傾向ははニュートラルなサウンドバランスで高域から低域まで非常に心地よく鳴ります。高域は比較的シャープでボーカルは近く、低域はミッドベースに力感があります(ただし低域はイヤーパッド装着時)。またインピーダンス 32Ω(±15%)、感度114dB/mW(±3dB)とインナーイヤー型としては標準的な仕様のため、スマートフォン直挿しを含めて様々な環境で鳴らしやすい印象です。
最近だと良質な低価格インナーイヤー型ではNICEHCKの製品をレビューする機会が多いですが、例えば「NICEHCK EB2S」も非常に明瞭感のあるバランスの良いサウンドを鳴らしますが、こちらのほうがよりスッキリしている印象なのに対し、「SIVGA M200」は抜けの良さや広がりを持ち、より滑らかで自然な印象を感じますね。空間表現の良さはヘッドホンメーカーが作るインナーイヤー型イヤホンという感じがして好感が持てます。
「SIVGA M200」の高域は明瞭感がありシャープな印象の音ですが、刺激はコントロールされており刺さり等はありません。金属ハウジングによる硬質感より自然で滑らかさを感じる印象。そのため過度の主張はありませんがこの製品がバランス良く伸びやかさを感じさせるために十分な存在感があります。
中音域は比較的近くで鳴り癖の無い音を明瞭に鳴らします。高域同様に自然な滑らかさがあり、心地よさがあります。ボーカルは存在感があり濃厚さを感じさせる印象。とはいえ過度に厚すぎず見通しの良さも確保しています。インストルメンタルも自然な印象で定位し、広い音場で美しく再生されます。空間表現の良さとボーカル帯域の表現力のため、ボーカル曲やアコースティックなライブ音源、スタジオ音源などがより相性の良さを感じさせます。
低域はパワフルなミッドベースのおかげで十分な存在感を感じさせます。特にリング状のイヤーパッドを装着することで適度にブーストされ厚みとパンチ力のある低音を楽しめるでしょう。ミッドベースは量感を持ちつつ直線的で過度に響くことはないため、ブーストされた状況でも中高域をマスクすることはありません。いっぽう重低音は沈み込みは十分にありますが、早めに減衰する印象。この辺は全体のバランスを考慮したチューニングと言えるでしょう。
■ まとめ
というわけで、「SIVGA M200」は50ドルクラスのインナーイヤー型として外観にも十分な質感を持ちつつ音質的にもニュートラルで非常に堅実な印象のサウンドだと感じました。特に中音域を中心とした広い音場感と空間表現の巧みさはハイグレードヘッドホンのメーカーらしい音作りですね。現在は円安傾向のためやた割高にも見えますが、使いやすく質の良いインナーイヤー型を探している方には良い製品ではないかと思います。