
こんにちは。今回は「DUNU Talos」です。いま中華イヤホン界隈を席巻している14mm級平面駆動ドライバー搭載モデルが大手のDUNUからも登場しました。今回のモデルは新開発「14.6mm平面ドライバー」に2基の高域用BAを追加した「2BA+1平面DD」構成のハイブリッド仕様というモデル。個性的なデザインに加え、スイッチのON/OFFで平面ドライバーのみで稼働する「Planar Mode」とBAを含めたハイブリッド動作の「Hybrid Planar Mode」を切替えることができるなど他社とは異なる独自性も魅力のひとつといえそうです。
■ 製品の概要について
「DUNU-TOPSOUND」(达音科)、通称「DUNU」は、中国を中心とする大手イヤホンブランドで、現在も豊富なラインナップが魅力です。私のブログでもラインナップのごく一部ですがコンスタントに紹介している(購入している)ブランドのひとつです。
→ 過去記事(一覧): DUNU製イヤホンのレビュー
さて、今回の製品名称になっている「Talos(タロス)」はギリシャ神話に出てくる島を守る青銅の自動人形が原点で、そのモチーフは現在でも様々な名称で使われていますね。要するに「強靱」さ「敬虔」というイメージや、あるいは「自動」「不滅」という要素が業界的に向いてるんでしょうね。そんな言葉を名称に採用した「DUNU Talos」では、「最強」または「無敵」なチューニングを目指したという感じもあるのかもしれません。
「DUNU Talos」は新開発された「14.6mm 平面磁気駆動ドライバー」をメインに搭載。大型の平面磁気振動板に加え、超軽量の銀合金ボイスコイルとN55両面二重磁気回路を採用しているとのこと。「DUNU Talos」では単独で動作する「平面モード」があるため、ハイブリッド構成ながらフルレンジで調整されています。そして、もうひとつの「ハイブッドモード」では、高域および高高域用にカスタマイズされた2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーをスーパーツィーターとして使用します。


「DUNU Talos」のシェルは、高精度CNCにより航空グレードのアルミニウム合金素材を成形。さらに専用設計の金メッキ真鍮製キャビティを採用し、シェルの前後に複数の空気孔(ベント)があります。これらのベントは独自の「multi-vent air flow micro-control system」という仕組みを採用。同社の広範なテストに基づく設計で優れた応答性能と装着性の高さを両立しているとのことです。


そして「DUNU Talos」前述の通り、2つの動作モードを持っており、切替えスイッチにより簡単に変更ができます。平面磁気ドライバー単独で動作する「Planar Mode」(平面モード)は長時間のリスニングに適しており、ほとんどのジャンルの曲で自然な温かみのあるサウンドを楽しめるとのこと。また2基のBAを組み合わせた「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)では、解像度とスピード感が向上し、より透明感のある明瞭で美しいサウンドが得られます。


「DUNU Talos」には、「リッツ構造」を採用した高純度の単結晶銅銀メッキ線ケーブルが付属。また付属のイヤーピースは従来タイプ2種類に加え円筒形の新しいタイプも各サイズ同梱されます。
「DUNU Talos」の購入はHiFiGoにて。価格は 199.99ドルです。
製品のオーダーおよび詳細については以下のページを参照ください。
HiFiGo: DUNU Talos
今回、HiFiGoより先着100名のプレオーダーで購入しました。そのため早期購入特典のレザーストラップもオマケに付いています。パッケージは本体画像を掲載した黒い化粧カバーで覆われたボックスです。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは従来タイプの白色、黒色のシリコンタイプに加え、新たに円筒形の粘着性の高いタイプを加えた3種類で、それぞれS/M/Lサイズ。他にクリーニングブラシ、6.3mmステレオ変換プラグ、ハードケース、説明書。


アルミニウム合金製の本体はザラザラの表面処理が施されており、大口径ドライバーに合わせた円筒形のデザインが個性的ですね。スイッチは指先でもON/OFFが切替えられる、ちょと大きめのものがついています。


14mm級の平面磁気ドライバーを搭載したイヤホンと比較すると「DUNU Talos」はシェルの長さがありますがフェイス部分のサイズは最もコンパクトな「LETSHUOER S12」より小さいことが分かります。円筒形の背面が耳穴に収まるサイズ感で、ステムノズルも適度な傾斜がついているため、装着性は比較的良好です。


ケーブルは0.78mm 2pin仕様でガンメタ色のリッツ線ケーブルの4芯タイプ。被膜は適度な弾力があり、見た目より絡まりにくく、取り回しは良好です。


イヤーピースは従来モデルにも付属している白色タイプと少し柔らかい黒色タイプのほか、新たに粘着性の高いグレーの円筒形タイプが付属します。円筒形のタイプはフィット感が、と一瞬思いましたが、要するにイヤホンの耳への固定は形状的に耳に触れる部分とケーブルの耳掛け部分で行い、イヤーピースは耳奥に押し込むというより円筒形の先端部分が耳穴に密着して遮音性を確保するという考え方みたいですね。そのためこのような円筒形のほうが様々な耳の形状に対応しやすい、ということなのでしょう。あくまでDUNUのこのイヤーピースの利用を想定したモデル限定という感じもしますが、結構しっかり装着出来るため、今回はこのイヤーピースをメインで使用しました。
■ サウンドインプレッション
「DUNU Talos」の本体スイッチは標準では「OFF」(ONではないほう)になっています。つまり平面磁気ドライバー単独で動作する「Planar Mode」(平面モード)が初期設定モード、ということになります。メーカーの説明をみると、やはり「Planar Mode」(平面モード)がメインで、より高解像度なサウンドを楽しみたい場合に「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)に切替える、といった内容が見受けられます。そして、その理由は実際に聴いてみて「なるほど」と納得しました。
「Planar Mode」(平面モード)での「DUNU Talos」のサウンドは、フラット方向のニュートラルバランスで、癖の無い自然な音を鳴らします。平面磁気ドライバーらしい歪みのない高域と、音場の広がりのある滑らかな中音域、適度に力強く解像度の高い低域がバランス良く鳴ります。いっぽうで「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)は非常に解像度の高い中高域を持つもののやや腰高で音場が狭く、かなり個性的なモードと言えるでしょう。とにかく解像度重視というサウンドでこれはこれでアリだと思いますが、ニーズとしては結構好みが分かれる選ぶモードだと感じました。
ちなみに、私のブログでも今年に入り、非常に多くの14mm級平面磁気駆動ドライバー搭載モデルを紹介してきました。「LETSHUOER S12」および「Z12」、「TINHIFI P1 Max」、「7Hz Timeless」および「Salnotes Dioko」、「TRN Kirin」、「MUSE HiFi POWER」、さらに購入済み未レビュー(レビュー予定)では「RAPTGO HOOK-X」や「TANGZU Wuzetian」もあります。また13mm級や10mm級などの他のサイズ、SPD(角形)なども含めるとまさに平面ドライバー祭りの様相ですね(汗)。今回の「DUNU Talos」のサウンドについて、これまでの14mm級のモデルと比較して突出した違いがあるか、というと多少意見は分かれるかも知れません。特にベストの1台、となると相当な議論になりそうです。
→ 過去記事(一覧):平面駆動ドライバー搭載イヤホンのレビュー
「DUNU Talos」についてはまずデザイン性の高さと、精緻な表面処理なども含めて作りの良さにおいて、大手メーカーらしく他の製品より手が込んでいる印象があります。そしてサウンド面ではまず「Planar Mode」(平面モード)では、「これらのモデルの中でもトップクラスに解像感が高く、もっともフラットに近い」というキャラクターは一貫性のあるサウンドバランスを求める方には十分に選択肢となり得るでしょう。ただ、「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)は使わない、という方もある程度はいそうですし、2つのモードをメリットと捉えるかどうかがこの製品の評価のポイントになるかもしれません。
「DUNU Talos」の高域は、標準の「Planar Mode」(平面モード)は、直線的に伸びやかで見通しの良い音を慣らしつつ、歯擦音や刺激を感じなせない非常に滑らかな音を鳴らします。14mm級平面ドライバー搭載機ではトップクラスの解像感と分離の高さを持ちます。この点においてはこれまでベストだと思っていた「LETSHUOER S12」および「Z12」も上回る印象で、より鮮明なサウンドを実感出来ます。また派手さは無いものの適度な煌めきが有り聴きやすさも維持されます。
いっぽう2BAのツィーターが有効になる「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)では、一気に明るさが増し、ドライかつ硬質な印象に変化します。全体としてスッキリして解像感がさらに向上するのがわかりますが、「自然」な印象からはかなり離れます。
中音域は標準の「Planar Mode」(平面モード)では癖の無い非常にニュートラルな音で再生されます。
他社の14mm級のドライバー搭載イヤホンの中音域は、どれも多少ドンシャリ方向だったり、ハーマンターゲット寄りだったり、W字またはU字方向だったりと、ニュートラルな印象ながら多少なりとも「イマドキ」なキャラクターを与えています。
これに対して「DUNU Talos」の中音域は、「Moondrop KATO」あたりのモデルに見られるようなリファレンスサウンド的アプローチだと感じます。そのため「KATO」同様にリスニングとしては「面白みに欠ける」印象かもしれまんが、表現力は非常に高く、音源をありのままにしっかり伝えてくれる質の高さを感じます。音場も広く立体的でボーカル及び演奏の分離もよく定位も正確さを感じます。このモードでは高域同様に派手さは無いですが「非常に優れている」と感じるマニアの方も少なくないでしょう。
しかし、モードを「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)に変えると、この印象は驚くほど一変します。全体的に中高域寄りの腰高な印象となり、より解像感とキレ重視の印象に変化します。明瞭な分離をもついっぽうで音場は狭くなり、曲によっては明るく派手さが増します。確かにメーカーの記載の通り「全く違う別のイヤホンを使ってるよう」に感じます。ただ好みは分かれそうです。
低域は「Planar Mode」(平面モード)ではニュートラルなバランスを維持しつつ重低音に十分な量感を持ち、ミッドベースは力感を持った音を鳴らします。「Timeless」ほどの厚みでは無くウォームでもありませんが、「LETSHUOER S12」および低域強化モデルの「Z12」と比べても十分な量感を持っているといえるでしょう。アタックは早く、ミッドベースは直線的で締まりがあります。さらに重低音は力強くより深く沈み込みます。重低音も解像感は高く、音数の多い曲でも籠もることはありません。ややモニター的ですが良い質感だと思います。
「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)でも基本的な印象に変化はありませんが、中高域メインのバランスになるため、低域の印象は控えめになります。
■ まとめ
というわけで、DUNUの14mm級平面磁気ドライバー搭載モデルは、「DUNUらしい手の込んだ外観」に、「とにかくニュートラルで解像度が高く質感も良い平面モード」という他社と比較しても「強力なポイント」をメインとした高品質&高音質イヤホンです。これだけでも200ドルクラスとしては十分に競争力があると思うのですが、それだけで飽き足らず、わざわざデュアル仕様のBAを追加し、「とにかく中高域の解像度特化なモード」に切替えるギミックまで付けているという、お得なのかどうかもちょっとよく分からない(笑)、キワモノ好きなマニアも結構楽しめるイヤホンになっていました。まあ他と違う個性があるってええですよね(^^;)。というわけで、ちゃんとした高音質とちょっと楽しいサウンドの両方を楽しめるイヤホンとして、気になる方は挑戦してみてくださいね。私はもちろん、買って良かったですよ(^^)。
「DUNU-TOPSOUND」(达音科)、通称「DUNU」は、中国を中心とする大手イヤホンブランドで、現在も豊富なラインナップが魅力です。私のブログでもラインナップのごく一部ですがコンスタントに紹介している(購入している)ブランドのひとつです。
→ 過去記事(一覧): DUNU製イヤホンのレビュー
さて、今回の製品名称になっている「Talos(タロス)」はギリシャ神話に出てくる島を守る青銅の自動人形が原点で、そのモチーフは現在でも様々な名称で使われていますね。要するに「強靱」さ「敬虔」というイメージや、あるいは「自動」「不滅」という要素が業界的に向いてるんでしょうね。そんな言葉を名称に採用した「DUNU Talos」では、「最強」または「無敵」なチューニングを目指したという感じもあるのかもしれません。「DUNU Talos」は新開発された「14.6mm 平面磁気駆動ドライバー」をメインに搭載。大型の平面磁気振動板に加え、超軽量の銀合金ボイスコイルとN55両面二重磁気回路を採用しているとのこと。「DUNU Talos」では単独で動作する「平面モード」があるため、ハイブリッド構成ながらフルレンジで調整されています。そして、もうひとつの「ハイブッドモード」では、高域および高高域用にカスタマイズされた2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーをスーパーツィーターとして使用します。


「DUNU Talos」のシェルは、高精度CNCにより航空グレードのアルミニウム合金素材を成形。さらに専用設計の金メッキ真鍮製キャビティを採用し、シェルの前後に複数の空気孔(ベント)があります。これらのベントは独自の「multi-vent air flow micro-control system」という仕組みを採用。同社の広範なテストに基づく設計で優れた応答性能と装着性の高さを両立しているとのことです。


そして「DUNU Talos」前述の通り、2つの動作モードを持っており、切替えスイッチにより簡単に変更ができます。平面磁気ドライバー単独で動作する「Planar Mode」(平面モード)は長時間のリスニングに適しており、ほとんどのジャンルの曲で自然な温かみのあるサウンドを楽しめるとのこと。また2基のBAを組み合わせた「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)では、解像度とスピード感が向上し、より透明感のある明瞭で美しいサウンドが得られます。


「DUNU Talos」には、「リッツ構造」を採用した高純度の単結晶銅銀メッキ線ケーブルが付属。また付属のイヤーピースは従来タイプ2種類に加え円筒形の新しいタイプも各サイズ同梱されます。
「DUNU Talos」の購入はHiFiGoにて。価格は 199.99ドルです。
製品のオーダーおよび詳細については以下のページを参照ください。
HiFiGo: DUNU Talos
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
今回、HiFiGoより先着100名のプレオーダーで購入しました。そのため早期購入特典のレザーストラップもオマケに付いています。パッケージは本体画像を掲載した黒い化粧カバーで覆われたボックスです。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピースは従来タイプの白色、黒色のシリコンタイプに加え、新たに円筒形の粘着性の高いタイプを加えた3種類で、それぞれS/M/Lサイズ。他にクリーニングブラシ、6.3mmステレオ変換プラグ、ハードケース、説明書。


アルミニウム合金製の本体はザラザラの表面処理が施されており、大口径ドライバーに合わせた円筒形のデザインが個性的ですね。スイッチは指先でもON/OFFが切替えられる、ちょと大きめのものがついています。


14mm級の平面磁気ドライバーを搭載したイヤホンと比較すると「DUNU Talos」はシェルの長さがありますがフェイス部分のサイズは最もコンパクトな「LETSHUOER S12」より小さいことが分かります。円筒形の背面が耳穴に収まるサイズ感で、ステムノズルも適度な傾斜がついているため、装着性は比較的良好です。


ケーブルは0.78mm 2pin仕様でガンメタ色のリッツ線ケーブルの4芯タイプ。被膜は適度な弾力があり、見た目より絡まりにくく、取り回しは良好です。


イヤーピースは従来モデルにも付属している白色タイプと少し柔らかい黒色タイプのほか、新たに粘着性の高いグレーの円筒形タイプが付属します。円筒形のタイプはフィット感が、と一瞬思いましたが、要するにイヤホンの耳への固定は形状的に耳に触れる部分とケーブルの耳掛け部分で行い、イヤーピースは耳奥に押し込むというより円筒形の先端部分が耳穴に密着して遮音性を確保するという考え方みたいですね。そのためこのような円筒形のほうが様々な耳の形状に対応しやすい、ということなのでしょう。あくまでDUNUのこのイヤーピースの利用を想定したモデル限定という感じもしますが、結構しっかり装着出来るため、今回はこのイヤーピースをメインで使用しました。
■ サウンドインプレッション
「DUNU Talos」の本体スイッチは標準では「OFF」(ONではないほう)になっています。つまり平面磁気ドライバー単独で動作する「Planar Mode」(平面モード)が初期設定モード、ということになります。メーカーの説明をみると、やはり「Planar Mode」(平面モード)がメインで、より高解像度なサウンドを楽しみたい場合に「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)に切替える、といった内容が見受けられます。そして、その理由は実際に聴いてみて「なるほど」と納得しました。
「Planar Mode」(平面モード)での「DUNU Talos」のサウンドは、フラット方向のニュートラルバランスで、癖の無い自然な音を鳴らします。平面磁気ドライバーらしい歪みのない高域と、音場の広がりのある滑らかな中音域、適度に力強く解像度の高い低域がバランス良く鳴ります。いっぽうで「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)は非常に解像度の高い中高域を持つもののやや腰高で音場が狭く、かなり個性的なモードと言えるでしょう。とにかく解像度重視というサウンドでこれはこれでアリだと思いますが、ニーズとしては結構好みが分かれる選ぶモードだと感じました。ちなみに、私のブログでも今年に入り、非常に多くの14mm級平面磁気駆動ドライバー搭載モデルを紹介してきました。「LETSHUOER S12」および「Z12」、「TINHIFI P1 Max」、「7Hz Timeless」および「Salnotes Dioko」、「TRN Kirin」、「MUSE HiFi POWER」、さらに購入済み未レビュー(レビュー予定)では「RAPTGO HOOK-X」や「TANGZU Wuzetian」もあります。また13mm級や10mm級などの他のサイズ、SPD(角形)なども含めるとまさに平面ドライバー祭りの様相ですね(汗)。今回の「DUNU Talos」のサウンドについて、これまでの14mm級のモデルと比較して突出した違いがあるか、というと多少意見は分かれるかも知れません。特にベストの1台、となると相当な議論になりそうです。
→ 過去記事(一覧):平面駆動ドライバー搭載イヤホンのレビュー
「DUNU Talos」についてはまずデザイン性の高さと、精緻な表面処理なども含めて作りの良さにおいて、大手メーカーらしく他の製品より手が込んでいる印象があります。そしてサウンド面ではまず「Planar Mode」(平面モード)では、「これらのモデルの中でもトップクラスに解像感が高く、もっともフラットに近い」というキャラクターは一貫性のあるサウンドバランスを求める方には十分に選択肢となり得るでしょう。ただ、「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)は使わない、という方もある程度はいそうですし、2つのモードをメリットと捉えるかどうかがこの製品の評価のポイントになるかもしれません。「DUNU Talos」の高域は、標準の「Planar Mode」(平面モード)は、直線的に伸びやかで見通しの良い音を慣らしつつ、歯擦音や刺激を感じなせない非常に滑らかな音を鳴らします。14mm級平面ドライバー搭載機ではトップクラスの解像感と分離の高さを持ちます。この点においてはこれまでベストだと思っていた「LETSHUOER S12」および「Z12」も上回る印象で、より鮮明なサウンドを実感出来ます。また派手さは無いものの適度な煌めきが有り聴きやすさも維持されます。
いっぽう2BAのツィーターが有効になる「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)では、一気に明るさが増し、ドライかつ硬質な印象に変化します。全体としてスッキリして解像感がさらに向上するのがわかりますが、「自然」な印象からはかなり離れます。
中音域は標準の「Planar Mode」(平面モード)では癖の無い非常にニュートラルな音で再生されます。他社の14mm級のドライバー搭載イヤホンの中音域は、どれも多少ドンシャリ方向だったり、ハーマンターゲット寄りだったり、W字またはU字方向だったりと、ニュートラルな印象ながら多少なりとも「イマドキ」なキャラクターを与えています。
これに対して「DUNU Talos」の中音域は、「Moondrop KATO」あたりのモデルに見られるようなリファレンスサウンド的アプローチだと感じます。そのため「KATO」同様にリスニングとしては「面白みに欠ける」印象かもしれまんが、表現力は非常に高く、音源をありのままにしっかり伝えてくれる質の高さを感じます。音場も広く立体的でボーカル及び演奏の分離もよく定位も正確さを感じます。このモードでは高域同様に派手さは無いですが「非常に優れている」と感じるマニアの方も少なくないでしょう。
しかし、モードを「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)に変えると、この印象は驚くほど一変します。全体的に中高域寄りの腰高な印象となり、より解像感とキレ重視の印象に変化します。明瞭な分離をもついっぽうで音場は狭くなり、曲によっては明るく派手さが増します。確かにメーカーの記載の通り「全く違う別のイヤホンを使ってるよう」に感じます。ただ好みは分かれそうです。
低域は「Planar Mode」(平面モード)ではニュートラルなバランスを維持しつつ重低音に十分な量感を持ち、ミッドベースは力感を持った音を鳴らします。「Timeless」ほどの厚みでは無くウォームでもありませんが、「LETSHUOER S12」および低域強化モデルの「Z12」と比べても十分な量感を持っているといえるでしょう。アタックは早く、ミッドベースは直線的で締まりがあります。さらに重低音は力強くより深く沈み込みます。重低音も解像感は高く、音数の多い曲でも籠もることはありません。ややモニター的ですが良い質感だと思います。「Hybrid Planar Mode」(ハイブリッドモード)でも基本的な印象に変化はありませんが、中高域メインのバランスになるため、低域の印象は控えめになります。
■ まとめ
というわけで、DUNUの14mm級平面磁気ドライバー搭載モデルは、「DUNUらしい手の込んだ外観」に、「とにかくニュートラルで解像度が高く質感も良い平面モード」という他社と比較しても「強力なポイント」をメインとした高品質&高音質イヤホンです。これだけでも200ドルクラスとしては十分に競争力があると思うのですが、それだけで飽き足らず、わざわざデュアル仕様のBAを追加し、「とにかく中高域の解像度特化なモード」に切替えるギミックまで付けているという、お得なのかどうかもちょっとよく分からない(笑)、キワモノ好きなマニアも結構楽しめるイヤホンになっていました。まあ他と違う個性があるってええですよね(^^;)。というわけで、ちゃんとした高音質とちょっと楽しいサウンドの両方を楽しめるイヤホンとして、気になる方は挑戦してみてくださいね。私はもちろん、買って良かったですよ(^^)。








現在平面磁気のイヤホンはP1plusしか持ってなくて
もう一台何か買おうと悩んでいます
Hook-xが第一候補だったのですがTalosも良さそうですね
他の平面磁気のイヤホンとの比較はとても参考になりますHook-xのレビューも楽しみに待っております