
こんにちは。今回は「KZ PR1 (Balanced)」および「KZ PR1 HIFI」です。オーダー下のは結構以前で既に上位モデルの「KZ PR1 PRO」もリリースされていますが 、いろいろ忙しくてこのタイミングになりました。13mmサイズの平面駆動ドライバーを搭載したモデルながら80ドル台の価格設定で音質的にも最近のKZのなかでは評価の高いモデルですね。
■ 製品の概要について
私のブログでは毎度おなじみ低価格中華イヤホンブランド「KZ(KZ ACOUSTICS)」です。今回は同社が独自に開発した13.2mmの平面駆動ドライバーを搭載したモデルで、シェルの材質とチューニングの違いで「KZ PR1 (Balanced)」と「KZ PR1 HIFI」が同時にリリースされました。なお同様のドライバーを搭載したモデルとしては先行してサブブランドのCCAから「CCA PLA13」がリリースされており、私のブログでもレビューを掲載しています。また本レビュー掲載時点では上位モデルの「KZ PR1 PRO」もリリースされており、まだ届いていませんが既に購入済みです。


なお、KZ/CCAが搭載する平面駆動ドライバーは最近増えている14mm級のものより少し小さく、同社が特許取得済みの「13.2mm平面磁気ドライバー」を採用。極薄銀メッキ振動板とN55両面磁気回路アレイ方式の独立したデュアルキャビティ構造により、高速なレスポンスと、繊細で透明感のあるサウンドを実現します。またどちらのモデルも音響エンジニアの専門チームによってチューニングを実施しており何千回にも及ぶ微調整により明確なレイヤーを備えたサウンドバランスを実現しているとのことです。


シェルは精巧工夫が凝らされています。「KZ PR1 (Balanced)」は透明な黒色の樹脂製シェルにメッシュ状のスリットがあるアルミニウム合金製フェイスカバーを採用。 シェルの内側にはインナーシェルがありメッシュパーツで装飾。側面のベント(空気孔)もメッシュカバーで覆われます。「KZ PR1 HIFI」も同様の構造を採用しつつ、シェル部分は電気メッキ処理が施しています。これらの各コンポーネントは、平面駆動ドライバーのパフォーマンスを最大限に発揮するために設計され。厳密な品質管理により安定した音質を実現します。


「KZ PR1」および「KZ PR1 HIFI」の購入はHiFiGoまたはアマゾンHiFiGoマーケットプレイスにて。
価格は「KZ PR1 (Balanced)」が82.99ドル、アマゾンでは10,279円、
「KZ PR1 HIFI」が86.99ドル、アマゾンでは11,300円です。
HiFiGo: KZ PR1 (Balanced / HIFI ) ※BlackFriday Sale期間中は 70.99ドル/73.99ドル(HIFI)
Amazon.co.jp(HiFiGo): KZ PR1 (Balanced / HIFI )
※現在アマゾンでは15% OFFクーポン配布中(BlackFriday Sale)
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
今回私はどちらのエディションもHiFiGoでオーダーし、「KZ PR1 HIFI」は直営店から、「KZ PR1 (Balanced)」はアマゾンのマーケットプレイスで購入しました。パッケージはいつものシンプルなKZですね。


パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書。イヤーピースはいわゆるKZのフジツボタイプで「KZ PR1 HIFI」はには白色、「KZ PR1 (Balanced)」は黒色のものが付属します。ケーブルはどちらも最近の被膜が厚い銀メッキ線タイプです。


どちらの製品もシェルの形状は従来のKZ製品を踏襲しています。本体部分は樹脂製で「KZ PR1 (Balanced)」はクリアカラー、「KZ PR1 HIFI」は電気メッキ処理が施されており、フェイスプレートはアルミ合金が採用されています。フェイス部分はスリット状になっており、その裏にメッシュパーツが貼り付けられていますが、ベント(空気孔)ではなく、さらにその下でインナープレートで覆われています。


「KZ PR1 HIFI」はフェイス部分同様のつや消しのシルバーカラーの電気メッキ加工がシェル本体部分にも施されており、なかなか高級感があります。「CCA PLA13」と比べるとデザイン的にもかなり洗練された印象ですね。


「KZ PR1 (Balanced)」のシェルはクリアカラーのパーツが使用されていますので13mmの平面駆動ドライバーを確認することができますね。本体に大口径のドライバーがみっちりと収納されているのがわかります。


ケーブルは最近のKZ/CCA製品と同じ被膜の厚い銀メッキ線が付属します。通常は特に問題ないと思いますが、できればもう少し情報量の多いケーブルの方が良いかも知れませんね。イヤーピースはおなじみフジツボタイプで、例によって定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、またよりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」など、自分の耳に合う最適なイヤピースに交換するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
今回もどちらのモデルも100時間オーバーのエージングを実施しています(エージング方法はこちらを参照)。「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」の音質傾向は、歪みが少なく各音域まで非常にスムーズな印象の弱ドンシャリ。「KZ PR1 HIFI」はよりニュートラル方向のチューニングで聴きやすく伸びのある高域とニュートラルな中低域が印象的です。これに対して「KZ PR1 (Balanced)」は低域の量感が一気に増加し中低域寄りの弱ドンシャリ方向にまとめられています。確かに「KZらしい」リスニングイヤホンとしてチューニングを追求したのが「KZ PR1 (Balanced)」という感じかも知れません。


「KZ PR1 HIFI」は開封直後はやや高域寄りのチューニングかな、とも感じましたが100時間以上のエージングで低域がかなりはっきりと覚醒した印象。サウンドバランスとしては14mm級の平面駆動ドライバーを採用する「LETSHUOER S12」等に比較的近いチューニングだと思いますが、エージング後は「KZ PR1 HIFI」のほうがドンシャリ感が増し、低域はアタックにキレがあり、スピード感とパンチ力のある音を鳴らし、全体として心地よい存在感を演出します。
「KZ PR1 HIFI」の高域はスッキリした印象の伸びのある音を鳴らします。硬質な印象ながら平面ドライバーらしい歪みの非常に少ない直線的な音で、明瞭さがあります。刺さり等はコントロールされており聴きやすい印象ですが、KZらしいドライな印象がやや人工的に感じるかも知れません。個人的にはもっと刺さってもいいので光沢のある煌めきが欲しいところではありますが、これはこれで質感としては悪くはないと思います。
中音域は「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」のどちらもニュートラルで癖の無い音を鳴らします。曲によっては若干凹みますが、この印象は情報量の多いケーブルへのリケーブルや駆動力の高い再生環境を利用することでボーカルがより前面に定位し、ほぼ気にならなくなります。
印象としては「KZ PR1 HIFI」のほうがボーカル域は中高域寄りで女性ボーカルの伸びや抜け感が優れており、「KZ PR1 (Balanced)」は比較すると中低域寄りで男性ボーカルの厚みが増しています。高域成分の多い曲では「KZ PR1 HIFI」のほうがよりスッキリとした明瞭感を感じられるいっぽうで、耳への負担は増します。これに対して「KZ PR1 (Balanced)」は低域の量感に加え高域もより聴きやすくチューニングされている印象。またライブなどの音源でより臨場感のあるサウンドを楽しめます。


音場はどちらのモデルも左右に十分な広さがあり窮屈さはありません。ただ奥行きは上流で変化し、駆動力が不足すると音量を上げても多少平面的に感じます。最近の14mm級平面ドライバーは再生環境への要求が比較的少ないためおなじような感覚になりがちですが、「CCA PLA13」同様に「KZ PR1」の2モデルも本来の平面駆動ドライバー同様に駆動力が必要であることを認識しておいた方がよいでしょう。そういった意味では情報量の多いケーブルへのリケーブルは「必須」に近く、できればバランス化を検討するのも良いと思います。


低域は平面駆動ドライバーのメリットを感じやすい音域で、「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」のどちらのモデルも従来のKZ製イヤホンと比べても明らかに質感が向上しているのを実感出来ます。低域の量感としては「KZ PR1 (Balanced)」ではかなり強調されており、より強い存在感があります。しかしどちらのモデルもミッドベースは直線的かつタイトな印象で鳴るため、重く厚みのある従来のKZの低域と比べると控えめに感じるかもしれません。こちらも中高域同様に再生環境での変化があり、十分な量感を感じるためには上流に相応の駆動力を必要とします。重低音は量および質においても従来のKZ製イヤホンのなかでも特に優れています。分離の良い解像感と早さがあり、音数の追いEDM等でもしっかりした表現力があります。
■ まとめ
というわけで、「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」は、KZらしさも維持しつつ、どちらのモデルも想像以上にしっかりと仕上げられていました。「KZらしさ」という意味では「KZ PR1 HIFI」はもっといわゆるハーマンターゲットカーブに寄せてくるのかな、と思っていましたが実際聴いてみると硬質感のある寒色系ドンシャリの同社らしさを維持しつつ中高域の伸びを向上させニュートラルに近づけるというアプローチで、これはこれで正解かな、と思いました。と書いていたところで(私のレビューは断片的な書きかけの複数のレビューを並行で仕上げる方式なので、実は文中で「時差」がわりとあったりします^^;)、よりハーマンターゲットに寄せたぽい「KZ PR1 PRO」がリリースされ「なるほど」と思った次第。この比較もこれから楽しみです。
また「KZ PR1 (Balanced)」はサウンドバランスとしては、次回レビュー掲載予定の「CCA HM20」とも比較的近く、KZとして理想的な(弱ドンシャリの)傾向を目指したリスニングサウンド、という意味で「Balanced」な製品という意味で、こちらも想像以上に完成度の高さを感じました。ただKZ/CCAの13.2mm平面駆動ドライバーはそれなりに鳴らしにくく、本気を出すのにはケーブル等が情報量不足なのは惜しいところ。マニア諸氏はどちらのモデルもしっかり環境を追い込んで楽しむのが良いかなと思います。どちらもおすすめですよ(^^)。
私のブログでは毎度おなじみ低価格中華イヤホンブランド「KZ(KZ ACOUSTICS)」です。今回は同社が独自に開発した13.2mmの平面駆動ドライバーを搭載したモデルで、シェルの材質とチューニングの違いで「KZ PR1 (Balanced)」と「KZ PR1 HIFI」が同時にリリースされました。なお同様のドライバーを搭載したモデルとしては先行してサブブランドのCCAから「CCA PLA13」がリリースされており、私のブログでもレビューを掲載しています。また本レビュー掲載時点では上位モデルの「KZ PR1 PRO」もリリースされており、まだ届いていませんが既に購入済みです。


なお、KZ/CCAが搭載する平面駆動ドライバーは最近増えている14mm級のものより少し小さく、同社が特許取得済みの「13.2mm平面磁気ドライバー」を採用。極薄銀メッキ振動板とN55両面磁気回路アレイ方式の独立したデュアルキャビティ構造により、高速なレスポンスと、繊細で透明感のあるサウンドを実現します。またどちらのモデルも音響エンジニアの専門チームによってチューニングを実施しており何千回にも及ぶ微調整により明確なレイヤーを備えたサウンドバランスを実現しているとのことです。


シェルは精巧工夫が凝らされています。「KZ PR1 (Balanced)」は透明な黒色の樹脂製シェルにメッシュ状のスリットがあるアルミニウム合金製フェイスカバーを採用。 シェルの内側にはインナーシェルがありメッシュパーツで装飾。側面のベント(空気孔)もメッシュカバーで覆われます。「KZ PR1 HIFI」も同様の構造を採用しつつ、シェル部分は電気メッキ処理が施しています。これらの各コンポーネントは、平面駆動ドライバーのパフォーマンスを最大限に発揮するために設計され。厳密な品質管理により安定した音質を実現します。


「KZ PR1」および「KZ PR1 HIFI」の購入はHiFiGoまたはアマゾンHiFiGoマーケットプレイスにて。
価格は「KZ PR1 (Balanced)」が82.99ドル、アマゾンでは10,279円、
「KZ PR1 HIFI」が86.99ドル、アマゾンでは11,300円です。
HiFiGo: KZ PR1 (Balanced / HIFI ) ※BlackFriday Sale期間中は 70.99ドル/73.99ドル(HIFI)
Amazon.co.jp(HiFiGo): KZ PR1 (Balanced / HIFI )
※現在アマゾンでは15% OFFクーポン配布中(BlackFriday Sale)
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
今回私はどちらのエディションもHiFiGoでオーダーし、「KZ PR1 HIFI」は直営店から、「KZ PR1 (Balanced)」はアマゾンのマーケットプレイスで購入しました。パッケージはいつものシンプルなKZですね。


パッケージ内容は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書。イヤーピースはいわゆるKZのフジツボタイプで「KZ PR1 HIFI」はには白色、「KZ PR1 (Balanced)」は黒色のものが付属します。ケーブルはどちらも最近の被膜が厚い銀メッキ線タイプです。


どちらの製品もシェルの形状は従来のKZ製品を踏襲しています。本体部分は樹脂製で「KZ PR1 (Balanced)」はクリアカラー、「KZ PR1 HIFI」は電気メッキ処理が施されており、フェイスプレートはアルミ合金が採用されています。フェイス部分はスリット状になっており、その裏にメッシュパーツが貼り付けられていますが、ベント(空気孔)ではなく、さらにその下でインナープレートで覆われています。


「KZ PR1 HIFI」はフェイス部分同様のつや消しのシルバーカラーの電気メッキ加工がシェル本体部分にも施されており、なかなか高級感があります。「CCA PLA13」と比べるとデザイン的にもかなり洗練された印象ですね。


「KZ PR1 (Balanced)」のシェルはクリアカラーのパーツが使用されていますので13mmの平面駆動ドライバーを確認することができますね。本体に大口径のドライバーがみっちりと収納されているのがわかります。


ケーブルは最近のKZ/CCA製品と同じ被膜の厚い銀メッキ線が付属します。通常は特に問題ないと思いますが、できればもう少し情報量の多いケーブルの方が良いかも知れませんね。イヤーピースはおなじみフジツボタイプで、例によって定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、またよりフィット感の強いタイプでは「SpinFit CP100+」など、自分の耳に合う最適なイヤピースに交換するのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
今回もどちらのモデルも100時間オーバーのエージングを実施しています(エージング方法はこちらを参照)。「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」の音質傾向は、歪みが少なく各音域まで非常にスムーズな印象の弱ドンシャリ。「KZ PR1 HIFI」はよりニュートラル方向のチューニングで聴きやすく伸びのある高域とニュートラルな中低域が印象的です。これに対して「KZ PR1 (Balanced)」は低域の量感が一気に増加し中低域寄りの弱ドンシャリ方向にまとめられています。確かに「KZらしい」リスニングイヤホンとしてチューニングを追求したのが「KZ PR1 (Balanced)」という感じかも知れません。


「KZ PR1 HIFI」は開封直後はやや高域寄りのチューニングかな、とも感じましたが100時間以上のエージングで低域がかなりはっきりと覚醒した印象。サウンドバランスとしては14mm級の平面駆動ドライバーを採用する「LETSHUOER S12」等に比較的近いチューニングだと思いますが、エージング後は「KZ PR1 HIFI」のほうがドンシャリ感が増し、低域はアタックにキレがあり、スピード感とパンチ力のある音を鳴らし、全体として心地よい存在感を演出します。
「KZ PR1 HIFI」の高域はスッキリした印象の伸びのある音を鳴らします。硬質な印象ながら平面ドライバーらしい歪みの非常に少ない直線的な音で、明瞭さがあります。刺さり等はコントロールされており聴きやすい印象ですが、KZらしいドライな印象がやや人工的に感じるかも知れません。個人的にはもっと刺さってもいいので光沢のある煌めきが欲しいところではありますが、これはこれで質感としては悪くはないと思います。
中音域は「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」のどちらもニュートラルで癖の無い音を鳴らします。曲によっては若干凹みますが、この印象は情報量の多いケーブルへのリケーブルや駆動力の高い再生環境を利用することでボーカルがより前面に定位し、ほぼ気にならなくなります。
印象としては「KZ PR1 HIFI」のほうがボーカル域は中高域寄りで女性ボーカルの伸びや抜け感が優れており、「KZ PR1 (Balanced)」は比較すると中低域寄りで男性ボーカルの厚みが増しています。高域成分の多い曲では「KZ PR1 HIFI」のほうがよりスッキリとした明瞭感を感じられるいっぽうで、耳への負担は増します。これに対して「KZ PR1 (Balanced)」は低域の量感に加え高域もより聴きやすくチューニングされている印象。またライブなどの音源でより臨場感のあるサウンドを楽しめます。


音場はどちらのモデルも左右に十分な広さがあり窮屈さはありません。ただ奥行きは上流で変化し、駆動力が不足すると音量を上げても多少平面的に感じます。最近の14mm級平面ドライバーは再生環境への要求が比較的少ないためおなじような感覚になりがちですが、「CCA PLA13」同様に「KZ PR1」の2モデルも本来の平面駆動ドライバー同様に駆動力が必要であることを認識しておいた方がよいでしょう。そういった意味では情報量の多いケーブルへのリケーブルは「必須」に近く、できればバランス化を検討するのも良いと思います。


低域は平面駆動ドライバーのメリットを感じやすい音域で、「KZ PR1 HIFI」および「KZ PR1 (Balanced)」のどちらのモデルも従来のKZ製イヤホンと比べても明らかに質感が向上しているのを実感出来ます。低域の量感としては「KZ PR1 (Balanced)」ではかなり強調されており、より強い存在感があります。しかしどちらのモデルもミッドベースは直線的かつタイトな印象で鳴るため、重く厚みのある従来のKZの低域と比べると控えめに感じるかもしれません。こちらも中高域同様に再生環境での変化があり、十分な量感を感じるためには上流に相応の駆動力を必要とします。重低音は量および質においても従来のKZ製イヤホンのなかでも特に優れています。分離の良い解像感と早さがあり、音数の追いEDM等でもしっかりした表現力があります。
■ まとめ

また「KZ PR1 (Balanced)」はサウンドバランスとしては、次回レビュー掲載予定の「CCA HM20」とも比較的近く、KZとして理想的な(弱ドンシャリの)傾向を目指したリスニングサウンド、という意味で「Balanced」な製品という意味で、こちらも想像以上に完成度の高さを感じました。ただKZ/CCAの13.2mm平面駆動ドライバーはそれなりに鳴らしにくく、本気を出すのにはケーブル等が情報量不足なのは惜しいところ。マニア諸氏はどちらのモデルもしっかり環境を追い込んで楽しむのが良いかなと思います。どちらもおすすめですよ(^^)。
読んでいて気になったのですが、HiFi版のシェルはアルミ合金ではなく、電気メッキした樹脂ではないでしょうか。KZ公式でAlloyと明記しているのはカバーだけですし、4機種中1つだけ金属シェルにするとは……
また、ベントは背面・側面ともに飾りで、Upper inner shellに穴はないようです(Youtubeに破壊した方がいます)。KZのいつもの雰囲気表記/デザインだと思います。
実機を所持していないので間違っていたら申し訳ありません。