こんにちは。今回は 「QKZ×HBB」です。低価格中華イヤホン界隈(?)ではディープな人気のあるらしい「QKZ」が「HBB」とコラボした製品、というまあ製品名そのまんまのモデルです(笑)。
この手の低価格中華イヤホンも実は結構購入しているのですが大半はレビューせずにお蔵入りすることが多いので、合間を見て「(気が向いたら)簡易レビュー」方式でちょいちょい差し込んでいこうかな、と思っています。
さて、KZやTRNのパチなのかOEMなのか個人的にはあんまりよく分かってない激安イヤホンを出している「QKZ」というブランドですが、これまでも全然レビューとかしていないのですが何種類かの製品をAliExpressで購入したりしていました。実はこういう「言ってないけどこっそり買ってた低価格中華イヤホン」というのは結構ありまして、どうしてもレビューを後回しにしているうちにお蔵入りになるパターンが多くなります。「簡易版レビュー」では前半のメーカーや製品説明を短くしていますが、掲載後ご要望があれば追記などでフルレビューにアップデートされる可能性もあります(^^;)。
「QKZ×HBB」は10mmの複合チタンコート振動板二重磁気回路ダイナミックドライバーをシングルで搭載したイヤホンで、チューニングには私のブログでも何度かコラボモデルを紹介している有名海外レビュアーの「HBB(hawaiibadboy)」氏とコラボレーションをしていることが「特徴」。KZやTRNをしのぐ超低価格ながら時々「結構当たりもある」イヤホンをリリースしている「QKZ」がHBB氏とコラボすることでどのように仕上げてくるかが興味があります。
「QKZ×HBB」はAliExpressなどでは19.99ドル、アマゾンでもLINSOUL-JPから2,880円でプライム扱いで購入できます。
「QKZ×HBB」は10mmの複合チタンコート振動板二重磁気回路ダイナミックドライバーをシングルで搭載したイヤホンで、チューニングには私のブログでも何度かコラボモデルを紹介している有名海外レビュアーの「HBB(hawaiibadboy)」氏とコラボレーションをしていることが「特徴」。KZやTRNをしのぐ超低価格ながら時々「結構当たりもある」イヤホンをリリースしている「QKZ」がHBB氏とコラボすることでどのように仕上げてくるかが興味があります。
「QKZ×HBB」はAliExpressなどでは19.99ドル、アマゾンでもLINSOUL-JPから2,880円でプライム扱いで購入できます。
AliExpress(QKZ Official Store): QKZ×HBB
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): QKZ×HBB
QKZのイヤホンはパッケージ自体はKZ風なんですが、この「うるさい」感じの文字での主張が多いのが特徴。あともともとあるロゴマークの意匠をがっつりパクってそれっぽいマークを作る癖もパチモン具合をアップさせるだけということに気付いてない感じが、まあ「怪しかった頃の中華」です(笑)。
パッケージ内容補イヤホン本体、ケーブル、イヤピが白黒2種でS/M/Lサイズ。
本体は樹脂製+金属プレート。フェイスプレートの形状はKZやTFZ風で、フェイスプレートのデザインはステムノズルが細いタイプのCCAのデザインを、まあ参考にしていますね。フェイスプレート下部にはベント(空気孔)があります。
ステムノズルは金属製。ケーブルは硬めの被膜で覆われた銀メッキ線でコネクタはqdc互換タイプで極性はCIEM 2pin、ピン系は0.78mmというNF AudioやSIMGOTなんかが採用するのと同じタイプです。イヤーピースは付属品のほか、よりフィット感を高めるために定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、より密着感の強いタイプではSpinFit「CP100+」などに交換するのもお勧めです。
■ サウンドインプレッション
そして、「QKZ×HBB」の音質傾向ですが、非常に分かりやすい低域寄りのドンシャリ。傾向としては「KZ EDX」などにも近い比較的硬質なサウンドで中高域は明るく鮮やかさがあり、やや派手目のサウンドに感じます。ボーカル域も比較的近く明瞭な印象。中高域と籠もること無く分離した低域は直線的ながらパワーの応酬のようなミッドベースと重量感のある重低音がアグレッシブさをアップさせます。
HBBコラボチューニングのイヤホンはバランスの良いV字を描く中退域寄りドンシャリの傾向が多いですが、こちらはバランスの良さを踏襲しつつも低域をかなり強くした印象。HBBコラボの中でも低域が強い印象の「TRIPOWIN×HBB Mele」と比較すると、「Mele」の低域のほうがより厚く濃さをかんじさせますが、「QKZ×HBB」の低域のほうがよりパワーがあり、おそらく量感的にも多い印象ですが全体的に派手目のサウンドのため籠もること無くスッキリした印象もあります。
エージングは今回も100時間以上行っています。「QKZ×HBB」の高域は伸びのある明瞭な音を鳴らします。寒色系の硬質な音ですが1DD構成のため低価格中華ハイブリッドのような金属質のギラつきはありません。それでもある程度駆動力のある再生環境では鋭い音は鋭く、比較的直線的に鳴る印象。ただ刺激は適度にコントロールされており多くの場合は聴きやすい印象を受けると思います。
中音域は曲によってはやや凹みますが、ボーカル帯域は比較的前方で定位し、輪郭がハッキリとした明瞭な音を鳴らします。明瞭ながら僅かに温かさもある印象で、音場は標準的ですが低域の厚みから奥行きを感じやすく、正確な定位ではないもののいわゆる「臨場感のあるサウンド」という印象です。
切れの良い音で女性ボーカルの高音の伸びも良い印象。また男性ボーカルも厚みと存在感があります。
低域は非常に分かりやすくパワー押しです。とはいえ過度に膨らんだり籠もったりすることは無く、直線的で締まりの良い音を非常に強いパワーで鳴らしてくれる印象。中高域との分離も良く、スピード感もあります。重低音は地鳴りのような重さのある響きで強烈なパワーを感じさせます。解像度自体は平均的ですが切れが良く感じるチューニングのため、音数の多い曲もタイトに鳴らしてくれます。ミッドベースはとにかく力強さを感じるパンチ力がありますが、直線的で分離は良く、アニソンなど中高域の音数が多い曲では主張が強すぎると感じる事はないでしょう。ロック、ポップス、アニソンなどのスピード感のあるボーカル曲と相性が良く、臨場感とエネルギーで非常に楽しく聴くことができます。
というわけで、簡易版レビューというのを久々にやってみました。ほかにも「こっそり購入してるイヤホン」はわりとあるので、年末から年明けに書けて思いついたときにはちょいちょい挟んでくるかもしれません。今回の「QKZ×HBB」もまあ趣味的なイヤホンではありますが、2千円だし、まあ気分で買ってもいいかなという感じのイヤホンだと思いますよ。
Amazon.co.jp(LINSOUL-JP): QKZ×HBB
QKZのイヤホンはパッケージ自体はKZ風なんですが、この「うるさい」感じの文字での主張が多いのが特徴。あともともとあるロゴマークの意匠をがっつりパクってそれっぽいマークを作る癖もパチモン具合をアップさせるだけということに気付いてない感じが、まあ「怪しかった頃の中華」です(笑)。
パッケージ内容補イヤホン本体、ケーブル、イヤピが白黒2種でS/M/Lサイズ。
本体は樹脂製+金属プレート。フェイスプレートの形状はKZやTFZ風で、フェイスプレートのデザインはステムノズルが細いタイプのCCAのデザインを、まあ参考にしていますね。フェイスプレート下部にはベント(空気孔)があります。
ステムノズルは金属製。ケーブルは硬めの被膜で覆われた銀メッキ線でコネクタはqdc互換タイプで極性はCIEM 2pin、ピン系は0.78mmというNF AudioやSIMGOTなんかが採用するのと同じタイプです。イヤーピースは付属品のほか、よりフィット感を高めるために定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、より密着感の強いタイプではSpinFit「CP100+」などに交換するのもお勧めです。
■ サウンドインプレッション
そして、「QKZ×HBB」の音質傾向ですが、非常に分かりやすい低域寄りのドンシャリ。傾向としては「KZ EDX」などにも近い比較的硬質なサウンドで中高域は明るく鮮やかさがあり、やや派手目のサウンドに感じます。ボーカル域も比較的近く明瞭な印象。中高域と籠もること無く分離した低域は直線的ながらパワーの応酬のようなミッドベースと重量感のある重低音がアグレッシブさをアップさせます。
HBBコラボチューニングのイヤホンはバランスの良いV字を描く中退域寄りドンシャリの傾向が多いですが、こちらはバランスの良さを踏襲しつつも低域をかなり強くした印象。HBBコラボの中でも低域が強い印象の「TRIPOWIN×HBB Mele」と比較すると、「Mele」の低域のほうがより厚く濃さをかんじさせますが、「QKZ×HBB」の低域のほうがよりパワーがあり、おそらく量感的にも多い印象ですが全体的に派手目のサウンドのため籠もること無くスッキリした印象もあります。
エージングは今回も100時間以上行っています。「QKZ×HBB」の高域は伸びのある明瞭な音を鳴らします。寒色系の硬質な音ですが1DD構成のため低価格中華ハイブリッドのような金属質のギラつきはありません。それでもある程度駆動力のある再生環境では鋭い音は鋭く、比較的直線的に鳴る印象。ただ刺激は適度にコントロールされており多くの場合は聴きやすい印象を受けると思います。
中音域は曲によってはやや凹みますが、ボーカル帯域は比較的前方で定位し、輪郭がハッキリとした明瞭な音を鳴らします。明瞭ながら僅かに温かさもある印象で、音場は標準的ですが低域の厚みから奥行きを感じやすく、正確な定位ではないもののいわゆる「臨場感のあるサウンド」という印象です。
切れの良い音で女性ボーカルの高音の伸びも良い印象。また男性ボーカルも厚みと存在感があります。
低域は非常に分かりやすくパワー押しです。とはいえ過度に膨らんだり籠もったりすることは無く、直線的で締まりの良い音を非常に強いパワーで鳴らしてくれる印象。中高域との分離も良く、スピード感もあります。重低音は地鳴りのような重さのある響きで強烈なパワーを感じさせます。解像度自体は平均的ですが切れが良く感じるチューニングのため、音数の多い曲もタイトに鳴らしてくれます。ミッドベースはとにかく力強さを感じるパンチ力がありますが、直線的で分離は良く、アニソンなど中高域の音数が多い曲では主張が強すぎると感じる事はないでしょう。ロック、ポップス、アニソンなどのスピード感のあるボーカル曲と相性が良く、臨場感とエネルギーで非常に楽しく聴くことができます。
というわけで、簡易版レビューというのを久々にやってみました。ほかにも「こっそり購入してるイヤホン」はわりとあるので、年末から年明けに書けて思いついたときにはちょいちょい挟んでくるかもしれません。今回の「QKZ×HBB」もまあ趣味的なイヤホンではありますが、2千円だし、まあ気分で買ってもいいかなという感じのイヤホンだと思いますよ。