こんにちは。今回は「Hidizs XO」です。公式サイトでの予約開始が12月15日から、という最新のオーディオアダプター製品です。今回はいち早く先行ロットの提供をいただき、約1ヶ月間の試用を行いました。同社の人気DAP「AP80-X PRO」と同様のデュアル「ES9219C」高音質DACチップを搭載し、独自のイルミネーションと「X」「O」ボタンによるモード変更など高性能で非常に個性的な製品に仕上がっています。
■ 製品の概要について
「Hidizs XO」は高性能なコンパクトDAPや高音質オーディオアダプター、そしてイヤホン製品などを展開する「Hidizs」の最新のモデルです。コンパクトながらデュアル「ES9219C」チップ搭載しMQAにも対応。そして特許技術のスタイリッシュなRGBイルミネーションと15種類以上のイルミネーションを制御できる「X」型ボタン、そして2種類のサウンドスタイルを楽しめるフィルターモードの力替えが出来る「O」型ボタンの2種類の物理ボタンを搭載しています。「Hidizs XO」は高音質と独自な外観・機能を兼ね備えた個性的なオーディオアダプター製品です。
「Hidizs XO」は32bit/384kHz PCM、DSD256、そしてMQA 16Xに対応しており、それぞれの再生モードに応じて「O」型ボタン外周LEDのカラーによりフォーマットを認識することが出来ます。
「Hidizs XO」はDAC/アンプチップにESS製「ES9219C」をデュアルで搭載。Sabreシリーズの最新チップセットで、同社のDAP製品である「Hidizs AP80 PRO-X」でも搭載されるなど、採用も増えている高音質・高出力・低ノイズを実現したチップセットです。「Hidizs XO」ではさらに高精度の水晶発振器を搭載し、相乗効果によりクロックジッターを抑制した純粋なオーディオ体験と高いパフォーマンスを実現しているそうです。
また、「Hidizs XO」はシングルエンド(3.5mm)とバランス出力(2.5mm/4極)の両方の出力に対応。シングルエンド(SE)で78mW@32Ω、バランス(BAL)で195mW@32Ωの高出力が可能です。またSNR 118dB(SE)/119dB(BAL)、THD+N 0.0015%(SE)/0.0005%(BAL)という優れたノイズ特性も持っているため、高感度のIEMから鳴らしにくいヘッドホンまで幅広いデバイスでの快適な再生が楽しめます。
カラーバリエーションは「ブラック」「シルバー」「ローズゴールド」の3色から選択できます。
価格は公式サイトからの直販にて99ドルで、公式サイトでは10%以上の割引があるようです。
「Hidizs XO」のプレオーダーは12月15日から開始されています。
Hidizs公式サイト(hidizs.net): Hidizs XO
HiFiGo:Hidizs XO
アマゾンの「HIDIZS JP」ストアでも購入可能になりました。価格は14,615円です。
Amazon.co.jp(HIDIZS JP): Hidizs XO ※現在20% OFFクーポン配布中
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「Hidizs XO」のパッケージは非常にコンパクトです。コンパクトな本体および付属品はプラスチック製の箱に収容されており、その上から化粧カバーで覆われているタイプ。同社製品の多くはこのプラスチック製の箱に入っているのがちょっと嬉しかったりしますね。
パッケージ内容は、本体、接続用USB Type-Cケーブル、USB-A変換コネクタ、保証カードなど。なお、別途「Lightning OTGケーブル」を使用することでiPhoneへの接続にも対応します。
「Hidizs XO」の本体はCNC加工されたアルミニウム合金製で11gと非常に軽量です。スマートフォンと組み合わせてもほとんど邪魔になることはないでしょう。「X」「O」ボタンはそれぞれイルミネーション変更とサウンドモードの変更ボタンに割り当てられています。
出力は3.5mmシングルエンドと2.5mmバランス。4.4mmを使用したい場合は、「AP80-X PRO」などと同様に変換コネクタを別途用意する必要があります(数千円程度)。最近ではプラグ交換に対応したケーブルが付属するイヤホンも増えてきているため実際はそれほど困ることは少ないでしょう。
実際に「Hidizs XO」を接続すると「O」ボタン周りのLEDが点灯します。「X」ボタンを押すことでイルミネーションが点灯し、「X」ボタンを押し続けることでさまざまな照明パターンに変更することができます。もちろん押し続けていると「点灯しない」という状態に戻すことも出来ます。
「O」ボタン外周のリング部分は再生するフォーマットや周波数によってカラーが変更になります。また「O」ボタンを押すと2種類のサウンドモードに変更でき、押した際に「赤」または「青」に点灯します。Macなどはドライバー不要で認識でき、「Audirvana」では規格通りのフォーマットで認識します。Windows用のASIOドライバーも公式サイトにて提供予定とのことです。
■ サウンドインプレッション
「Hidizs XO」のサウンドは「ES9219C」DACチップセットによるESSらしい明瞭なサウンドを維持しつつ、ややドンシャリ傾向で鳴る印象。高域はスッキリしていますが非常に鮮やかで曲によっては派手さのある方向で鳴ります。とはいえ「ちょっとアクセントがある」というちょうど良いレベルで過度に強くはありません。高域の刺激が強めのイヤホンなどではより鮮烈に感じるかも知れませんが多くの場合は聴きやすくかつスッキリしたサウンドを楽しめるでしょう。また低域も僅かにブースト感が有りよりダイナミックな印象を持ちます。滑らかさやニュートラルさという点ではより優れた製品は存在すると思いますが、非常に鮮やかで臨場感があり、質感を維持しつつ「元気で楽しい」音を鳴らしてくれます。
そして中音域はニュートラルで癖の無い音を鳴らします。高域及び低域に多少強調を感じるものの凹むことはなくボーカル域も音源のESSらしい明瞭な音像で鳴らします。デュアルDACおよび内蔵されたL/ R独立のデュアルアンプの恩恵により淡泊になることは無く高い分離感と透明感を維持しつつ十分な密度感を持っています。
このモデルでは「AP80-X PRO」と同様にデュアル構成の「ES9219C」DACチップセットを搭載していますが、小型オーディオアダプターの「Hidizs XO」ではアンプ部も「ES9219C」の内蔵ユニットを使用している点が異なります。そういった意味では本来は「ES9219C」そのものの音になると思われますが、同社としてのチューニングが活きており、派手なイルミネーションと呼応するように、スピード感のあるロックやアニソン、あるいはEDMなどと相性が良く、ゲーミングや動画視聴でも迫力のあるサウンドを楽しめます。
「Hidizs XO」はDAC/アンプ一体の仕様のため専用のオペアンプなどは搭載しないものの、ESSの最新チップセットをデュアル構成で搭載し、L/R独立で鳴らすことである程度の駆動力は確保できているいます。個人的な印象としては特にシングルエンド(3.5mm)が非常にパワフルかつ心地よく濃さを感じるサウンドを楽しめました。とはいえ2.5mmバランスのほうが上記の通り2倍以上の出力を確保できるためある程度鳴らしにくいヘッドホンや駆動力を必要とする平面駆動などのイヤホンの場合はバランスケーブルで接続する方が有効です。また本体の「O」ボタンでは2種類のフィルターチューニングが選択でき、その差はそれほど大きくはありませんが、赤色のフィルターの方が中高域の鮮やかさが向上するようです。
■ まとめ
というわけで、「Hidizs XO」は外観的にもサウンド的にも「楽しさ」を明確に追求した製品だと感じました。再生時のイルミネーションは非常に個性的でハマる方には十分に購入の選択肢になるものだろうと思いますし、おそらく、この派手な外観で期待されるパワフルさや臨場感は「Hidizs XO」で十分に得られるだろうと思います。
ハイレゾストリーミングが全盛になったことで、スマートフォンなどを拡張するオーディオアダプターやDAC製品は最近ではDAPより人気がある、といっても過言では無い印象です。そんななか、オーディオ的には、解像感や滑らかさ、各音域の正確さなど「HiFi」的な意味で「高音質」と呼ばれる要素を拡張するのが外付けの「DAC製品」の目的のひとつであることは間違いありません。しかしこれを追求すればコンパクトなオーディオアダプターでは限界は見えてくる、ということは同時によりサイズの大きいUSB-DACやワイヤレスアンプ製品も人気が高まっていることからも明らかでしょう。
「Hidizs XO」は最新のオーディオアダプター用のチップセットを搭載することで音質面のクオリティを確保しつつ、より分かりやすく「楽しさ」を表現している点は大きなポイントだと思います。臨場感のあるチューニングは、ライトユーザーもスマートフォン直挿しより高音質化をはっきりと認識できる「分かりやすさ」でもあり、そういった意味でも幅広い層に楽しんで頂ける製品だと感じますね。興味のある方はぜひとも購入してみてくださいね(^^)。
「Hidizs XO」は高性能なコンパクトDAPや高音質オーディオアダプター、そしてイヤホン製品などを展開する「Hidizs」の最新のモデルです。コンパクトながらデュアル「ES9219C」チップ搭載しMQAにも対応。そして特許技術のスタイリッシュなRGBイルミネーションと15種類以上のイルミネーションを制御できる「X」型ボタン、そして2種類のサウンドスタイルを楽しめるフィルターモードの力替えが出来る「O」型ボタンの2種類の物理ボタンを搭載しています。「Hidizs XO」は高音質と独自な外観・機能を兼ね備えた個性的なオーディオアダプター製品です。
「Hidizs XO」は32bit/384kHz PCM、DSD256、そしてMQA 16Xに対応しており、それぞれの再生モードに応じて「O」型ボタン外周LEDのカラーによりフォーマットを認識することが出来ます。
「Hidizs XO」はDAC/アンプチップにESS製「ES9219C」をデュアルで搭載。Sabreシリーズの最新チップセットで、同社のDAP製品である「Hidizs AP80 PRO-X」でも搭載されるなど、採用も増えている高音質・高出力・低ノイズを実現したチップセットです。「Hidizs XO」ではさらに高精度の水晶発振器を搭載し、相乗効果によりクロックジッターを抑制した純粋なオーディオ体験と高いパフォーマンスを実現しているそうです。
また、「Hidizs XO」はシングルエンド(3.5mm)とバランス出力(2.5mm/4極)の両方の出力に対応。シングルエンド(SE)で78mW@32Ω、バランス(BAL)で195mW@32Ωの高出力が可能です。またSNR 118dB(SE)/119dB(BAL)、THD+N 0.0015%(SE)/0.0005%(BAL)という優れたノイズ特性も持っているため、高感度のIEMから鳴らしにくいヘッドホンまで幅広いデバイスでの快適な再生が楽しめます。
カラーバリエーションは「ブラック」「シルバー」「ローズゴールド」の3色から選択できます。
価格は公式サイトからの直販にて99ドルで、公式サイトでは10%以上の割引があるようです。
「Hidizs XO」のプレオーダーは12月15日から開始されています。
Hidizs公式サイト(hidizs.net): Hidizs XO
HiFiGo:Hidizs XO
アマゾンの「HIDIZS JP」ストアでも購入可能になりました。価格は14,615円です。
Amazon.co.jp(HIDIZS JP): Hidizs XO ※現在20% OFFクーポン配布中
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Hidizs より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「Hidizs XO」のパッケージは非常にコンパクトです。コンパクトな本体および付属品はプラスチック製の箱に収容されており、その上から化粧カバーで覆われているタイプ。同社製品の多くはこのプラスチック製の箱に入っているのがちょっと嬉しかったりしますね。
パッケージ内容は、本体、接続用USB Type-Cケーブル、USB-A変換コネクタ、保証カードなど。なお、別途「Lightning OTGケーブル」を使用することでiPhoneへの接続にも対応します。
「Hidizs XO」の本体はCNC加工されたアルミニウム合金製で11gと非常に軽量です。スマートフォンと組み合わせてもほとんど邪魔になることはないでしょう。「X」「O」ボタンはそれぞれイルミネーション変更とサウンドモードの変更ボタンに割り当てられています。
出力は3.5mmシングルエンドと2.5mmバランス。4.4mmを使用したい場合は、「AP80-X PRO」などと同様に変換コネクタを別途用意する必要があります(数千円程度)。最近ではプラグ交換に対応したケーブルが付属するイヤホンも増えてきているため実際はそれほど困ることは少ないでしょう。
実際に「Hidizs XO」を接続すると「O」ボタン周りのLEDが点灯します。「X」ボタンを押すことでイルミネーションが点灯し、「X」ボタンを押し続けることでさまざまな照明パターンに変更することができます。もちろん押し続けていると「点灯しない」という状態に戻すことも出来ます。
「O」ボタン外周のリング部分は再生するフォーマットや周波数によってカラーが変更になります。また「O」ボタンを押すと2種類のサウンドモードに変更でき、押した際に「赤」または「青」に点灯します。Macなどはドライバー不要で認識でき、「Audirvana」では規格通りのフォーマットで認識します。Windows用のASIOドライバーも公式サイトにて提供予定とのことです。
■ サウンドインプレッション
「Hidizs XO」のサウンドは「ES9219C」DACチップセットによるESSらしい明瞭なサウンドを維持しつつ、ややドンシャリ傾向で鳴る印象。高域はスッキリしていますが非常に鮮やかで曲によっては派手さのある方向で鳴ります。とはいえ「ちょっとアクセントがある」というちょうど良いレベルで過度に強くはありません。高域の刺激が強めのイヤホンなどではより鮮烈に感じるかも知れませんが多くの場合は聴きやすくかつスッキリしたサウンドを楽しめるでしょう。また低域も僅かにブースト感が有りよりダイナミックな印象を持ちます。滑らかさやニュートラルさという点ではより優れた製品は存在すると思いますが、非常に鮮やかで臨場感があり、質感を維持しつつ「元気で楽しい」音を鳴らしてくれます。
そして中音域はニュートラルで癖の無い音を鳴らします。高域及び低域に多少強調を感じるものの凹むことはなくボーカル域も音源のESSらしい明瞭な音像で鳴らします。デュアルDACおよび内蔵されたL/ R独立のデュアルアンプの恩恵により淡泊になることは無く高い分離感と透明感を維持しつつ十分な密度感を持っています。
このモデルでは「AP80-X PRO」と同様にデュアル構成の「ES9219C」DACチップセットを搭載していますが、小型オーディオアダプターの「Hidizs XO」ではアンプ部も「ES9219C」の内蔵ユニットを使用している点が異なります。そういった意味では本来は「ES9219C」そのものの音になると思われますが、同社としてのチューニングが活きており、派手なイルミネーションと呼応するように、スピード感のあるロックやアニソン、あるいはEDMなどと相性が良く、ゲーミングや動画視聴でも迫力のあるサウンドを楽しめます。
「Hidizs XO」はDAC/アンプ一体の仕様のため専用のオペアンプなどは搭載しないものの、ESSの最新チップセットをデュアル構成で搭載し、L/R独立で鳴らすことである程度の駆動力は確保できているいます。個人的な印象としては特にシングルエンド(3.5mm)が非常にパワフルかつ心地よく濃さを感じるサウンドを楽しめました。とはいえ2.5mmバランスのほうが上記の通り2倍以上の出力を確保できるためある程度鳴らしにくいヘッドホンや駆動力を必要とする平面駆動などのイヤホンの場合はバランスケーブルで接続する方が有効です。また本体の「O」ボタンでは2種類のフィルターチューニングが選択でき、その差はそれほど大きくはありませんが、赤色のフィルターの方が中高域の鮮やかさが向上するようです。
■ まとめ
というわけで、「Hidizs XO」は外観的にもサウンド的にも「楽しさ」を明確に追求した製品だと感じました。再生時のイルミネーションは非常に個性的でハマる方には十分に購入の選択肢になるものだろうと思いますし、おそらく、この派手な外観で期待されるパワフルさや臨場感は「Hidizs XO」で十分に得られるだろうと思います。
ハイレゾストリーミングが全盛になったことで、スマートフォンなどを拡張するオーディオアダプターやDAC製品は最近ではDAPより人気がある、といっても過言では無い印象です。そんななか、オーディオ的には、解像感や滑らかさ、各音域の正確さなど「HiFi」的な意味で「高音質」と呼ばれる要素を拡張するのが外付けの「DAC製品」の目的のひとつであることは間違いありません。しかしこれを追求すればコンパクトなオーディオアダプターでは限界は見えてくる、ということは同時によりサイズの大きいUSB-DACやワイヤレスアンプ製品も人気が高まっていることからも明らかでしょう。
「Hidizs XO」は最新のオーディオアダプター用のチップセットを搭載することで音質面のクオリティを確保しつつ、より分かりやすく「楽しさ」を表現している点は大きなポイントだと思います。臨場感のあるチューニングは、ライトユーザーもスマートフォン直挿しより高音質化をはっきりと認識できる「分かりやすさ」でもあり、そういった意味でも幅広い層に楽しんで頂ける製品だと感じますね。興味のある方はぜひとも購入してみてくださいね(^^)。