こんにちは。今回は 「iBasso DC03 Pro」です。iBassoのオーディオアダプター「DC」シリーズは既に「DC06」までリリースされていますが、直近のシングルエンドモデルの「DC05」が販売終了してその次に出たのが「DC03」のProモデル、というパターンがあるとは、とちょっと驚きを感じた製品です。しばらく前に届いていたのですが、仕事の方が立て込んだためレビューが年末になっちゃいました(スミマセン)。
■ 製品の概要について
中国のオーディオブランド「iBasso」はDAPやポータブルアンプ製品、さらにはイヤホンなども含めオーディオマニアにはお馴染みのブランド。数年前に「MUSIN」さんが正式な国内代理店となってからは対応についての評判も良くサポート面でも安心して購入できるようになりました。また国内でも海外とあまり時差無く製品リリースされる点や良心的な価格設定などもあり、結果として「iBasso」のブランドイメージの向上や定着にも影響していると感じます。
さて、そんな「iBasso」の最新オーディオアダプターが今回の「iBasso DC03 Pro」です。ちなみにスマートフォン用のハイレゾ対応のオーディオアダプター製品は今でこそ各社からリリースされており一般的なプロダクトとして認知されていますが、かつては音質面/スペック面でも今ひとつの製品が多かった時代もありました。そんななかで1万円以下の低価格でDAP並のスペックと音質を持って登場したのが「iBasso」の「DC01」「DC02」で、以降、各メーカーも本気を出して製品をリリースするようになったと思います。「DCシリーズ」はまさに先駆者でありマーケットリーダーでもあるわけです。
ところで、何故最新モデルが結構以前に販売終了している「DC03」のProバージョンなのかというと、搭載しているDACチップの種類によります。「DC01」はAK4493、「DC02」がAK4490、「DC03」「DC04」がデュアルCS43131、「DC05」「DC06」がデュアルES9219Cとそれぞれ搭載するDACチップが異なり、「DC04」「DC06」は4.4mmのバランス接続に対応する仕様となっています。つまり、今回の「iBasso DC03 Pro」はCirrus Logic「CS43131」をデュアルで搭載したオーディオアダプターのアップグレードバージョン、ということになります。実際「CS43131」は搭載されるDAPなども多く、「DC03」も音質面では評価の高いモデルでした。
「iBasso DC03 Pro」では評価の高い音質面は踏襲しつつ、さらに「出力面の強化」や、「本体のボタン操作で100段階の音量調節できる」、「対応アプリが機能強化」など、ユーザーに望まれていた数々のポイントをアップグレードした仕様になっています。また本体LEDで再生モードおよび状態が確認出来る仕様になりました。
「iBasso DC03 Pro」のカラーバリエーションは「シルバー」「ブラック」「ブルー」の3色が選択可能です。購入はAmazonのほか、Yahoo!ショッピングなどのMUSINの直営店または主要な専門店にて。
レビュー掲載時点での価格は9,900円でした。
Amazon.co.jp(国内正規品): iBasso DC03 Pro
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「iBasso DC03 Pro」は透明のプラスチックケースに入って届きました。DCシリーズはケースの形状は毎回多少異なりますが一貫して透明ケースでのパッケージですね。今回はUSB Type-C用のオプションケーブル「iBasso CB18」も一緒に届きました。「iBasso DC03 Pro」の付属ケーブルとの違いについても気になるところですね。
「iBasso DC03 Pro」の本体は、「DC03」や同じ形状の「DC05」と比べるとひとまわり大きくなりましたが、それでも49.4×21×8mmと非常にコンパクトで、重量も10.5gと非常に軽量です。スマートフォンと組み合わせてもほとんど邪魔になることはないでしょう。
また側面に100段階のハードウェアボリュームボタンが付きました。これまでも「UAC」アプリを使用することで100段階のボリューム調節は可能でしたが、192kbps以上のビットレートやDSDネイティブに対応する再生アプリ(アプリ自体のハイレゾドライバーを使用する場合)ではUACアプリとの連携が正常に機能しない場合もあるため、ハードウエアボリュームの搭載はとても有り難いですね。
そして「iBasso DC03 Pro」では「DC06」同様にUSB-C OTGケーブルによる脱着式となりました。本体からケーブルが直接出ている「DC03」や「DC05」では断線リスクもありますし、iPhoneに接続するためにはLightning用の変換アダプターが必要でした(そのためメーカー公式には非対応でした)。今回の「iBasso DC03 Pro」では付属のケーブルのほか市販の「Lightning - OTGケーブル」を利用することでiPhoneでの利用にも対応しています。今回はMUSIN直営店で扱っている「Shanling UA用Lightning to Type-C OTGケーブル」を使用して問題なく利用できました。もちろん、MacやWindowsなどのPCでは本体に接続できるUSB Type-Cケーブルで接続が可能です。
そして、iBassoからはアップグレードケーブルとして6N 単結晶銅線を利用した「iBasso CB18」アップグレードケーブルも販売されています。クローム処理されたコネクタ部品と金メッキプラグで太めの銀メッキ線と合わせて付属ケーブルより明らかに豪華な感じですね(^^)。
■ 接続および機能について
Android、iPhone/iPad、そしてMacは接続するだけですぐに使用できます。またAndroid用にリリースされている音量調節アプリ「iBasso UAC」も最新バージョンで「iBasso DC03 Pro」に対応し、より詳細なチューニングが可能になりました。新たにデジタルフィルターの変更やゲイン変更、TurboモードのON/OFFといった出力調整が可能な点も大きな変更点ですね。Apple MusicやAmazon Musicなどのハイレゾストリーミングサービスでの利用でイヤホンやヘッドホンの利用に合わせてDAP並にチューニングを最適化出来るのはとても便利ですね。
またスペック上の32bit/384kHz PCM、DSD128への対応についても、ハイレゾドライバーを読み込むアプリを使用したりWindowsやMacへ接続することでしっかり動作を確認出来ました。WindowsについてはASIOドライバーがiBassoのサイトでダウンロード可能です。
本体LEDは待機(レッド)、PCM(グリーン)、DSD(ブルー)の3パターンですので、多くの場合はレッドかグリーンの表示ですがDSDネイティブ再生時には「ブルー」で表示されました。
ちなみに、実際に接続した印象として「DC03」など従来のDCシリーズがアルミ製の筐体自体で放熱するような仕様になっていたため使用中は結構熱くなったのですが、「iBasso DC03 Pro」は発熱量が少ないのは地味ですが改善点ですね。
■ サウンドインプレッション
「iBasso DC03 Pro」の音質傾向は輪郭がハッキリした明瞭感のあるサウンド。iBassoのDCシリーズの傾向を踏襲しています。ちなみにAKM系の「DC01/DC02」、ESS系の「DC05/DC06」とDACチップが異なりますが、「CS43198」を搭載する「DC03」「DC04」と今回の「iBasso DC03 Pro」は出力の違いはあるものの傾向としてはやはり似た印象があります。方向性としてはキレおよびパワーを重視した印象のESS系の「DC05」に対して、よりニュートラルで癖の無い音を鳴らしてくれる印象。この辺は「AKM系」とも似た傾向ですが、中音域にCirrus Logic特有の艶感と鮮やかさがあります。
一般論としてですが、Cirrus Logic製DACチップは以前はDSD再生時の音質の高さに定評がありました。これはデジタルデータをアナログ変換する際のアルゴリズムに影響するものだと考えられますが、これらのDACチップの変換に用いられる「ΔΣ変調」というロジックは1bit処理のDSDと近いもののため、通常のPCM音源の音質にも影響があります。そのため「CS43198」を搭載したDAPやアダプターは適度な艶感が有り、特にボーカル域に強い、と言われる所以だと思います。
また「DC03」がオーディオ的に高評価を得たポイントのひとつに「デュアルDACでL/Rそれぞれをシングルエンドで鳴らす」という方式が少なからず影響しています。「DC04」は同じデュアルDACで左右独立のバランスで鳴らすことで分離性と出力を高めているわけですが、これをあえてシングルエンドで鳴らすことで特にヘッドホンなどある程度駆動力の必要な再生環境で独特の厚みと奥行きが増す印象になります。私が掲載した過去のレビューでも「Shaling UP4」で実はバランスモードよりシングルエンドのデュアルDACモードがいちばん好印象だった、ということがありましたが、同様の事が「DC03」にも当てはまったわけです。
そして、「iBasso DC03 Pro」では、さらに出力が1.77Vrms、93mW(32Ω時/「DC03」では1.61Vrms、80mW)にアップグレードしており、鳴らしにくヘッドホンでより高い駆動力を確保できるようになりました。また「iBasso UAC」アプリでより詳細なチューニングができることで音量だけで無く、ゲインやTurboモードなどを切替えることで、イヤホンやヘッドホンの特性に合わせて奥行きや厚み、濃度感をより引き出すことが出来ます。なお、Androidについては付属のケーブルとオプションの「iBasso CB18」アップグレードケーブルの両方を試しましたが、特に高感度のイヤホンでは「iBasso CB18」により透明感が向上したような印象がありました。興味のある方は挑戦してみるのも良いかと思います。
■ まとめ
「iBasso DC03 Pro」はシングルエンドによるニュートラルで滑らかなサウンドをより引き出すDACチップセットの採用と、iBassoらしい超低ノイズ、高出力のチューニングにより、非常にバランスが良く使いやすいオーディオアダプターに進化しました。特にAndroid端末では「iBasso UAC」アプリの併用によりより細やかなチューニングも可能で、まさにスマートフォンが高音質DAPになったような感覚を実感出来ました。また同じiBassoのDCシリーズでも「DC06」がバランス接続とともにオーディオアダプターとは思えないハイパワーとやや派手めのサウンドで「iBasso DC03 Pro」と分かりやすく特徴が異なるのも興味深いですね。両方購入して使い分けるのも楽しいと思います。
最近ではオーディオアダプターも数万円クラスのハイグレードモデルもリリースされていますが、特に1万円以下のお手頃価格で、出力の高さとノイズの少なさ、およびニュートラルで滑らかな質感のサウンドを両立させたい方には最適な選択肢だと思います(^^)。
中国のオーディオブランド「iBasso」はDAPやポータブルアンプ製品、さらにはイヤホンなども含めオーディオマニアにはお馴染みのブランド。数年前に「MUSIN」さんが正式な国内代理店となってからは対応についての評判も良くサポート面でも安心して購入できるようになりました。また国内でも海外とあまり時差無く製品リリースされる点や良心的な価格設定などもあり、結果として「iBasso」のブランドイメージの向上や定着にも影響していると感じます。
さて、そんな「iBasso」の最新オーディオアダプターが今回の「iBasso DC03 Pro」です。ちなみにスマートフォン用のハイレゾ対応のオーディオアダプター製品は今でこそ各社からリリースされており一般的なプロダクトとして認知されていますが、かつては音質面/スペック面でも今ひとつの製品が多かった時代もありました。そんななかで1万円以下の低価格でDAP並のスペックと音質を持って登場したのが「iBasso」の「DC01」「DC02」で、以降、各メーカーも本気を出して製品をリリースするようになったと思います。「DCシリーズ」はまさに先駆者でありマーケットリーダーでもあるわけです。
ところで、何故最新モデルが結構以前に販売終了している「DC03」のProバージョンなのかというと、搭載しているDACチップの種類によります。「DC01」はAK4493、「DC02」がAK4490、「DC03」「DC04」がデュアルCS43131、「DC05」「DC06」がデュアルES9219Cとそれぞれ搭載するDACチップが異なり、「DC04」「DC06」は4.4mmのバランス接続に対応する仕様となっています。つまり、今回の「iBasso DC03 Pro」はCirrus Logic「CS43131」をデュアルで搭載したオーディオアダプターのアップグレードバージョン、ということになります。実際「CS43131」は搭載されるDAPなども多く、「DC03」も音質面では評価の高いモデルでした。
「iBasso DC03 Pro」では評価の高い音質面は踏襲しつつ、さらに「出力面の強化」や、「本体のボタン操作で100段階の音量調節できる」、「対応アプリが機能強化」など、ユーザーに望まれていた数々のポイントをアップグレードした仕様になっています。また本体LEDで再生モードおよび状態が確認出来る仕様になりました。
「iBasso DC03 Pro」のカラーバリエーションは「シルバー」「ブラック」「ブルー」の3色が選択可能です。購入はAmazonのほか、Yahoo!ショッピングなどのMUSINの直営店または主要な専門店にて。
レビュー掲載時点での価格は9,900円でした。
Amazon.co.jp(国内正規品): iBasso DC03 Pro
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「iBasso DC03 Pro」は透明のプラスチックケースに入って届きました。DCシリーズはケースの形状は毎回多少異なりますが一貫して透明ケースでのパッケージですね。今回はUSB Type-C用のオプションケーブル「iBasso CB18」も一緒に届きました。「iBasso DC03 Pro」の付属ケーブルとの違いについても気になるところですね。
「iBasso DC03 Pro」の本体は、「DC03」や同じ形状の「DC05」と比べるとひとまわり大きくなりましたが、それでも49.4×21×8mmと非常にコンパクトで、重量も10.5gと非常に軽量です。スマートフォンと組み合わせてもほとんど邪魔になることはないでしょう。
また側面に100段階のハードウェアボリュームボタンが付きました。これまでも「UAC」アプリを使用することで100段階のボリューム調節は可能でしたが、192kbps以上のビットレートやDSDネイティブに対応する再生アプリ(アプリ自体のハイレゾドライバーを使用する場合)ではUACアプリとの連携が正常に機能しない場合もあるため、ハードウエアボリュームの搭載はとても有り難いですね。
そして「iBasso DC03 Pro」では「DC06」同様にUSB-C OTGケーブルによる脱着式となりました。本体からケーブルが直接出ている「DC03」や「DC05」では断線リスクもありますし、iPhoneに接続するためにはLightning用の変換アダプターが必要でした(そのためメーカー公式には非対応でした)。今回の「iBasso DC03 Pro」では付属のケーブルのほか市販の「Lightning - OTGケーブル」を利用することでiPhoneでの利用にも対応しています。今回はMUSIN直営店で扱っている「Shanling UA用Lightning to Type-C OTGケーブル」を使用して問題なく利用できました。もちろん、MacやWindowsなどのPCでは本体に接続できるUSB Type-Cケーブルで接続が可能です。
そして、iBassoからはアップグレードケーブルとして6N 単結晶銅線を利用した「iBasso CB18」アップグレードケーブルも販売されています。クローム処理されたコネクタ部品と金メッキプラグで太めの銀メッキ線と合わせて付属ケーブルより明らかに豪華な感じですね(^^)。
■ 接続および機能について
Android、iPhone/iPad、そしてMacは接続するだけですぐに使用できます。またAndroid用にリリースされている音量調節アプリ「iBasso UAC」も最新バージョンで「iBasso DC03 Pro」に対応し、より詳細なチューニングが可能になりました。新たにデジタルフィルターの変更やゲイン変更、TurboモードのON/OFFといった出力調整が可能な点も大きな変更点ですね。Apple MusicやAmazon Musicなどのハイレゾストリーミングサービスでの利用でイヤホンやヘッドホンの利用に合わせてDAP並にチューニングを最適化出来るのはとても便利ですね。
またスペック上の32bit/384kHz PCM、DSD128への対応についても、ハイレゾドライバーを読み込むアプリを使用したりWindowsやMacへ接続することでしっかり動作を確認出来ました。WindowsについてはASIOドライバーがiBassoのサイトでダウンロード可能です。
本体LEDは待機(レッド)、PCM(グリーン)、DSD(ブルー)の3パターンですので、多くの場合はレッドかグリーンの表示ですがDSDネイティブ再生時には「ブルー」で表示されました。
ちなみに、実際に接続した印象として「DC03」など従来のDCシリーズがアルミ製の筐体自体で放熱するような仕様になっていたため使用中は結構熱くなったのですが、「iBasso DC03 Pro」は発熱量が少ないのは地味ですが改善点ですね。
■ サウンドインプレッション
「iBasso DC03 Pro」の音質傾向は輪郭がハッキリした明瞭感のあるサウンド。iBassoのDCシリーズの傾向を踏襲しています。ちなみにAKM系の「DC01/DC02」、ESS系の「DC05/DC06」とDACチップが異なりますが、「CS43198」を搭載する「DC03」「DC04」と今回の「iBasso DC03 Pro」は出力の違いはあるものの傾向としてはやはり似た印象があります。方向性としてはキレおよびパワーを重視した印象のESS系の「DC05」に対して、よりニュートラルで癖の無い音を鳴らしてくれる印象。この辺は「AKM系」とも似た傾向ですが、中音域にCirrus Logic特有の艶感と鮮やかさがあります。
一般論としてですが、Cirrus Logic製DACチップは以前はDSD再生時の音質の高さに定評がありました。これはデジタルデータをアナログ変換する際のアルゴリズムに影響するものだと考えられますが、これらのDACチップの変換に用いられる「ΔΣ変調」というロジックは1bit処理のDSDと近いもののため、通常のPCM音源の音質にも影響があります。そのため「CS43198」を搭載したDAPやアダプターは適度な艶感が有り、特にボーカル域に強い、と言われる所以だと思います。
また「DC03」がオーディオ的に高評価を得たポイントのひとつに「デュアルDACでL/Rそれぞれをシングルエンドで鳴らす」という方式が少なからず影響しています。「DC04」は同じデュアルDACで左右独立のバランスで鳴らすことで分離性と出力を高めているわけですが、これをあえてシングルエンドで鳴らすことで特にヘッドホンなどある程度駆動力の必要な再生環境で独特の厚みと奥行きが増す印象になります。私が掲載した過去のレビューでも「Shaling UP4」で実はバランスモードよりシングルエンドのデュアルDACモードがいちばん好印象だった、ということがありましたが、同様の事が「DC03」にも当てはまったわけです。
そして、「iBasso DC03 Pro」では、さらに出力が1.77Vrms、93mW(32Ω時/「DC03」では1.61Vrms、80mW)にアップグレードしており、鳴らしにくヘッドホンでより高い駆動力を確保できるようになりました。また「iBasso UAC」アプリでより詳細なチューニングができることで音量だけで無く、ゲインやTurboモードなどを切替えることで、イヤホンやヘッドホンの特性に合わせて奥行きや厚み、濃度感をより引き出すことが出来ます。なお、Androidについては付属のケーブルとオプションの「iBasso CB18」アップグレードケーブルの両方を試しましたが、特に高感度のイヤホンでは「iBasso CB18」により透明感が向上したような印象がありました。興味のある方は挑戦してみるのも良いかと思います。
■ まとめ
「iBasso DC03 Pro」はシングルエンドによるニュートラルで滑らかなサウンドをより引き出すDACチップセットの採用と、iBassoらしい超低ノイズ、高出力のチューニングにより、非常にバランスが良く使いやすいオーディオアダプターに進化しました。特にAndroid端末では「iBasso UAC」アプリの併用によりより細やかなチューニングも可能で、まさにスマートフォンが高音質DAPになったような感覚を実感出来ました。また同じiBassoのDCシリーズでも「DC06」がバランス接続とともにオーディオアダプターとは思えないハイパワーとやや派手めのサウンドで「iBasso DC03 Pro」と分かりやすく特徴が異なるのも興味深いですね。両方購入して使い分けるのも楽しいと思います。
最近ではオーディオアダプターも数万円クラスのハイグレードモデルもリリースされていますが、特に1万円以下のお手頃価格で、出力の高さとノイズの少なさ、およびニュートラルで滑らかな質感のサウンドを両立させたい方には最適な選択肢だと思います(^^)。