
こんにちは。今回は 「TINHIFI C2 Mech Warrior」です。私のブログでも実はほぼ全モデルを紹介している「TINHIFI」ですが、今回新たに「C」シリーズの製品が登場しました。「TINHIFI C2」はその最初のモデルで、メカメカしいデザインから「Mech Warrior」という愛称が付けられています。30ドル程度の低価格ながらCNC加工されたアルミ合金製シェルにLCP+PU複合振動板ダイナミックドライバーをシングルで搭載するなど内容に妥協は無く、音質的にもキレの良いサウンドが楽しめます。
■ 製品の概要について
マニアの間でも手堅いラインナップでお馴染みとなった「TINHIFI」ですが、既存の「T」シリーズ、平面駆動ドライバーを採用した「P」シリーズに続き、新たに「C」シリーズのラインナップ展開を開始しました。その最初のモデルが今回紹介する「TINHIFI C2 Mech Warrior」です。従来とは全く異なるデザインの金属シェルに、新開発のLCP+PU複合振動板ダイナミックドライバーを搭載しつつ、アンダー50ドルクラスに価格を抑えた意欲的なモデルですね。


搭載される10mm ダイナミックドライバーはLCP(液晶ポリマー)とPU(ポリウレタン)による「LCP+PU複合振動板」を採用。高域および中高域で高速なレスポンスを実現するLCP層と、豊かな低域および中低域を実現するPU層を組み合わせることで低コストで優れたパフォーマンスを得られます。さらにN52ネオジウム磁気回路、CCAW 0.035mm超軽量ボイスコイルによるダブルキャビティ設計を採用し、優れたレスポンスと質感を提供しています。ちなみにこのダイナミックドライバーの仕様は「TRIPOWIN Rhombus」(1BA+1DD構成)に採用されるDD部とほぼ同様で、もしかしたら同種のドライバーかもしれませんね。ただ「TRIPOWIN Rhombus」はKnowles製BAを組み合わせたハイブリッドで価格も「TINHIFI C2 Mech Warrior」の2倍以上と、位置づけは結構異なります。


「TINHIFI C2 Mech Warrior」の本体は航空グレードの6063アルミニウム合金を使用し高精度5軸CNC加工により成形。世界中の愛好家から提供された提案に基づき徹底したチューニングを実施。様々なジャンルの音楽を楽しめる調整が施されています。


購入はHiFiGOの直販ストアまたはアマゾンのショップにて。
価格は29ドル、アマゾンでは4,820円です。
HiFiGO: TINHIFI C2 Mech Warrior
Amazon.co.jp(HiFiGO): TINHIFI C2 Mech Warrior
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
本体のメカメカしいデザインから「Mech Warrior」という愛称が付けられた「TINHIFI C2」ですが、この名称に合わせてロボットがデザインされパッケージに描かれています。まあ最近中華イヤホンでとにかく増えた「キャラ絵」のパッケージに対して、「まあキャラ萌えがあればメカ萌えがあってもええよね」というのが伝わってきそう。今後このアプローチも流行るかな?(笑)。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース、説明書、と最小限の内容、イヤーピースはS/M/Lサイズがそれぞれ2ペア同梱されています。


本体はCNC加工されたアルミ合金製。シェルは某C○mpf○re→KZ ZS5/ZS6→RevoNext QT2というオマージュされたデザインの変遷が伺える形状。フラットなフェイスプレートはQT2風でもはや某C○mpf○reからは結構遠くなっていますが、装着するステムノズル部の意匠はオリジナルの某C○mpf○reみが感じられます。いっぽうで耳にフィットする部分が斜めにカットされ、装着時に耳が痛く鳴らないように配慮しているなど「TINHIFI C2」での独自の要素も多くあります。そのためこの手のデザインの金属シェルのイヤホンのなかでは最も装着性に優れています。あと金属加工のクオリティも非常に高く外観だけなら「お値段以上」の仕上がりですね。


コネクタは埋め込み型の2pin仕様。そのためリケーブル時のケーブルは「CIEM 2pin」タイプを選ぶ必要があります。付属ケーブルはブラウンがかかったグレーの被膜で弾力があるタイプ。べたつくことはなく取り回し自体は良好です。イヤーピースは黒色の軸が太めのタイプが同梱。付属品のほか、定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、また密着性の強いタイプでは「SpinFit CP100+」などを組み合わせるのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「TINHIFI C2」の音質傾向は比較的ソリッドな寒色傾向でキレのある音を鳴らしつつ、サウンドバランスは想像以上にフラットでミッドレンジに注力した音作り。特に中音域はモニター的な表現力があります。「T2」シリーズも多くのモデルが中音域メインながらバランスとしては高域寄りなのに対し、「TINHIFI C2」では高域の抜けの良さと合わせて低域もタイトでエネルギーがあり、リスニングイヤホンとしてもとてもバランスの良い仕上がりになっています。
キレのあるサウンドは本体デザインとイメージとも一致していますが、もっとドンシャリ傾向に振るのかと思いきや中音域にフォーカスしたニュートラルな音作りは「TINHIFIらしさ」とも言えるかもしれませんね。30ドル、5千円以下で購入できるイヤホンとしては相当高い質感を持ったイヤホンと言えるのではと思います。
なお、「TINHIFI C2」は同価格帯(30ドル以下)の一般的な低価格イヤホンのようなマイク付モデルの設定は無く、それらの製品と比べてもやや音量が取りにくい印象。そのため駆動力はあったほうがガッツリ鳴らすうえでは望ましいでしょう。このような特性のためリケーブルで情報量を稼ぐのも効果的で、癖の無い高純度銅線ややや高域が伸びる銀メッキ線との組み合わせや、バランス接続との相性も良好です。
「TINHIFI C2 Mech Warrior」の高域は伸びが良く適度な煌めきのある音を鳴らします。いっぽうで刺激はかなり抑制されており十分な主張を持ちつつ聴きやすい印象もあります。上記で「TRIPOWIN Rhombus」のダイナミックドライバー部分と同様なものを使用しているかも、と記載しましたが「Rhombus」はBAのツィーターで高域が強化されているものの鳴り方というか広がり方の部分で「TINHIFI C2 Mech Warrior」もちょっと似たような印象があります。「TINHIFI C2 Mech Warrior」では解像感や見通しの良さという点では一般的というか若干暗めに感じる場合もありますが自然な空間表現があり抜け感の良さがあります。この辺はドライバーの特性による個性とも言えるかも知れませんね。
中音域はニュートラルでフラットな印象があります。おそらく最も主張の強い音域ですが底までの強調感は無く、ありのままの音をややモニター的に鳴らす印象。高域や低域に比べて最も解像感があり輪郭もハッキリしています。駆動力による変化はほぼ無いもののイヤーピースでは中音域及び低域は多少差が出てくるため、やや緩めに感じたらイヤーピースを換えてみると結構印象が違ってくるかもしれませんね。
ボーカル域は女性ボーカルの高音の抜け感や伸び、男性ボーカルの低音のエネルギーも十分で余韻も含めて楽しめるでしょう。空間表現は一般的ですが臨場感のある音場表現で窮屈さは感じさせません。定位は左右及び前後に対して正確で空間をぐるっと回るようなサウンドに対しても立体的に表現されます。そのため動画視聴やゲームでの利用でも十分に実力を発揮できるでしょう。ただしボーカル域を中心とした中音域のモニター的な鳴り方に対し、背景が若干暗めに感じるような、ややスポットライトを当てたような濃淡があるため、曲によっては演奏のディテールがもう少し欲しいと感じる場合があります。ボーカル曲や打ち込み系の相性の良さに対して、アコースティックな音源では多少の向き不向きがあります。
低域はニュートラルなサウンドバランスとして十分な量感がありタイトで力感のある音を鳴らします。
ミッドベースは直線的で締まりの良い印象で、同時に若干の響きがありスピーカー的な臨場感を演出します。音数の多いスピード感のある曲でも籠もること無く鳴り、同時にリスニング的には楽しく心地よさがありますね。これに対して重低音は適度な深さを持ちつつ重量感はやや控えめでミッドベースの質感でカバーしている印象もあります。
■ まとめ
というわけで、「TINHIFI C2 Mech Warrior」は寒色傾向のソリッドでキレのあるサウンドと、TINHIFIらしいニュートラルなサウンドバランスを両立させたなかなか楽しいイヤホンに仕上がっています。価格帯的に全ての音域で質の高い音を鳴らすのには限界があると思いますが、特に解像感や分離については中音域にフォーカスした音作りで濃淡を付けることでバランスとしては違和感無くまとめられていると思います。改めてプロダクトとしての完成度を高めるためには足し算だけで無く引き算の重要性を感じさせます。「TINHIFI」はもともとOEM/ODMメーカーからのスタートで、自社ブランドでは無印良品的な引き算を結構重視している印象もあります。そういった意味でも「TINHIFI C2 Mech Warrior」は新しいシリーズとして、同社らしいアプローチの低価格中華イヤホンではないかと思います。お手頃価格ですし、結構良いと思いますよ(^^)。
マニアの間でも手堅いラインナップでお馴染みとなった「TINHIFI」ですが、既存の「T」シリーズ、平面駆動ドライバーを採用した「P」シリーズに続き、新たに「C」シリーズのラインナップ展開を開始しました。その最初のモデルが今回紹介する「TINHIFI C2 Mech Warrior」です。従来とは全く異なるデザインの金属シェルに、新開発のLCP+PU複合振動板ダイナミックドライバーを搭載しつつ、アンダー50ドルクラスに価格を抑えた意欲的なモデルですね。


搭載される10mm ダイナミックドライバーはLCP(液晶ポリマー)とPU(ポリウレタン)による「LCP+PU複合振動板」を採用。高域および中高域で高速なレスポンスを実現するLCP層と、豊かな低域および中低域を実現するPU層を組み合わせることで低コストで優れたパフォーマンスを得られます。さらにN52ネオジウム磁気回路、CCAW 0.035mm超軽量ボイスコイルによるダブルキャビティ設計を採用し、優れたレスポンスと質感を提供しています。ちなみにこのダイナミックドライバーの仕様は「TRIPOWIN Rhombus」(1BA+1DD構成)に採用されるDD部とほぼ同様で、もしかしたら同種のドライバーかもしれませんね。ただ「TRIPOWIN Rhombus」はKnowles製BAを組み合わせたハイブリッドで価格も「TINHIFI C2 Mech Warrior」の2倍以上と、位置づけは結構異なります。


「TINHIFI C2 Mech Warrior」の本体は航空グレードの6063アルミニウム合金を使用し高精度5軸CNC加工により成形。世界中の愛好家から提供された提案に基づき徹底したチューニングを実施。様々なジャンルの音楽を楽しめる調整が施されています。


購入はHiFiGOの直販ストアまたはアマゾンのショップにて。
価格は29ドル、アマゾンでは4,820円です。
HiFiGO: TINHIFI C2 Mech Warrior
Amazon.co.jp(HiFiGO): TINHIFI C2 Mech Warrior
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
本体のメカメカしいデザインから「Mech Warrior」という愛称が付けられた「TINHIFI C2」ですが、この名称に合わせてロボットがデザインされパッケージに描かれています。まあ最近中華イヤホンでとにかく増えた「キャラ絵」のパッケージに対して、「まあキャラ萌えがあればメカ萌えがあってもええよね」というのが伝わってきそう。今後このアプローチも流行るかな?(笑)。


パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース、説明書、と最小限の内容、イヤーピースはS/M/Lサイズがそれぞれ2ペア同梱されています。


本体はCNC加工されたアルミ合金製。シェルは某C○mpf○re→KZ ZS5/ZS6→RevoNext QT2というオマージュされたデザインの変遷が伺える形状。フラットなフェイスプレートはQT2風でもはや某C○mpf○reからは結構遠くなっていますが、装着するステムノズル部の意匠はオリジナルの某C○mpf○reみが感じられます。いっぽうで耳にフィットする部分が斜めにカットされ、装着時に耳が痛く鳴らないように配慮しているなど「TINHIFI C2」での独自の要素も多くあります。そのためこの手のデザインの金属シェルのイヤホンのなかでは最も装着性に優れています。あと金属加工のクオリティも非常に高く外観だけなら「お値段以上」の仕上がりですね。


コネクタは埋め込み型の2pin仕様。そのためリケーブル時のケーブルは「CIEM 2pin」タイプを選ぶ必要があります。付属ケーブルはブラウンがかかったグレーの被膜で弾力があるタイプ。べたつくことはなく取り回し自体は良好です。イヤーピースは黒色の軸が太めのタイプが同梱。付属品のほか、定番のJVC「スパイラルドット」やAcoustune「AET07」、また密着性の強いタイプでは「SpinFit CP100+」などを組み合わせるのも良いでしょう。
■ サウンドインプレッション
「TINHIFI C2」の音質傾向は比較的ソリッドな寒色傾向でキレのある音を鳴らしつつ、サウンドバランスは想像以上にフラットでミッドレンジに注力した音作り。特に中音域はモニター的な表現力があります。「T2」シリーズも多くのモデルが中音域メインながらバランスとしては高域寄りなのに対し、「TINHIFI C2」では高域の抜けの良さと合わせて低域もタイトでエネルギーがあり、リスニングイヤホンとしてもとてもバランスの良い仕上がりになっています。キレのあるサウンドは本体デザインとイメージとも一致していますが、もっとドンシャリ傾向に振るのかと思いきや中音域にフォーカスしたニュートラルな音作りは「TINHIFIらしさ」とも言えるかもしれませんね。30ドル、5千円以下で購入できるイヤホンとしては相当高い質感を持ったイヤホンと言えるのではと思います。
なお、「TINHIFI C2」は同価格帯(30ドル以下)の一般的な低価格イヤホンのようなマイク付モデルの設定は無く、それらの製品と比べてもやや音量が取りにくい印象。そのため駆動力はあったほうがガッツリ鳴らすうえでは望ましいでしょう。このような特性のためリケーブルで情報量を稼ぐのも効果的で、癖の無い高純度銅線ややや高域が伸びる銀メッキ線との組み合わせや、バランス接続との相性も良好です。
「TINHIFI C2 Mech Warrior」の高域は伸びが良く適度な煌めきのある音を鳴らします。いっぽうで刺激はかなり抑制されており十分な主張を持ちつつ聴きやすい印象もあります。上記で「TRIPOWIN Rhombus」のダイナミックドライバー部分と同様なものを使用しているかも、と記載しましたが「Rhombus」はBAのツィーターで高域が強化されているものの鳴り方というか広がり方の部分で「TINHIFI C2 Mech Warrior」もちょっと似たような印象があります。「TINHIFI C2 Mech Warrior」では解像感や見通しの良さという点では一般的というか若干暗めに感じる場合もありますが自然な空間表現があり抜け感の良さがあります。この辺はドライバーの特性による個性とも言えるかも知れませんね。中音域はニュートラルでフラットな印象があります。おそらく最も主張の強い音域ですが底までの強調感は無く、ありのままの音をややモニター的に鳴らす印象。高域や低域に比べて最も解像感があり輪郭もハッキリしています。駆動力による変化はほぼ無いもののイヤーピースでは中音域及び低域は多少差が出てくるため、やや緩めに感じたらイヤーピースを換えてみると結構印象が違ってくるかもしれませんね。
ボーカル域は女性ボーカルの高音の抜け感や伸び、男性ボーカルの低音のエネルギーも十分で余韻も含めて楽しめるでしょう。空間表現は一般的ですが臨場感のある音場表現で窮屈さは感じさせません。定位は左右及び前後に対して正確で空間をぐるっと回るようなサウンドに対しても立体的に表現されます。そのため動画視聴やゲームでの利用でも十分に実力を発揮できるでしょう。ただしボーカル域を中心とした中音域のモニター的な鳴り方に対し、背景が若干暗めに感じるような、ややスポットライトを当てたような濃淡があるため、曲によっては演奏のディテールがもう少し欲しいと感じる場合があります。ボーカル曲や打ち込み系の相性の良さに対して、アコースティックな音源では多少の向き不向きがあります。低域はニュートラルなサウンドバランスとして十分な量感がありタイトで力感のある音を鳴らします。
ミッドベースは直線的で締まりの良い印象で、同時に若干の響きがありスピーカー的な臨場感を演出します。音数の多いスピード感のある曲でも籠もること無く鳴り、同時にリスニング的には楽しく心地よさがありますね。これに対して重低音は適度な深さを持ちつつ重量感はやや控えめでミッドベースの質感でカバーしている印象もあります。
■ まとめ
というわけで、「TINHIFI C2 Mech Warrior」は寒色傾向のソリッドでキレのあるサウンドと、TINHIFIらしいニュートラルなサウンドバランスを両立させたなかなか楽しいイヤホンに仕上がっています。価格帯的に全ての音域で質の高い音を鳴らすのには限界があると思いますが、特に解像感や分離については中音域にフォーカスした音作りで濃淡を付けることでバランスとしては違和感無くまとめられていると思います。改めてプロダクトとしての完成度を高めるためには足し算だけで無く引き算の重要性を感じさせます。「TINHIFI」はもともとOEM/ODMメーカーからのスタートで、自社ブランドでは無印良品的な引き算を結構重視している印象もあります。そういった意味でも「TINHIFI C2 Mech Warrior」は新しいシリーズとして、同社らしいアプローチの低価格中華イヤホンではないかと思います。お手頃価格ですし、結構良いと思いますよ(^^)。









買おうか考えている。