
こんにちは。今回は「QCY HT05 Melobuds ANC」です。TWSメーカーとして長年の実績のあるQCYの最新モデルですね。最大-40dBの強力なANC機能、LCPグラフェンコート振動版ドライバーの搭載に7時間以上のバッテリー稼働時間など基本性能の高さに経験値の高い専用アプリのきめ細かさなど、音質に加え実用性能の高さも魅力的な低価格完全ワイヤレスイヤホンです。
■ 製品の概要について
「QCY HT05 Melobuds ANC」は中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の最新モデルで、いわゆる「AirPods Pro」タイプのデザインを採用し、高音質ドライバーと最大-40dBの強力ANC機能を搭載しています。またバッテリー稼働時間もANC OFFで7.5時間(ONで6時間)、ケース込みで最大30時間の長時間稼働が可能です。


「QCY HT05 Melobuds ANC」はBluetooth 5.2対応により安定した接続性を実現。さらに本体は通話用マイクのほかフィードフォワードマイク、フィードマイクと左右で6基のマイクを搭載。フィードフォワードマイクで集音した外部ノイズを逆位相で相殺し、さらにフィードマイクで集音した残留ノイズを最終的に打ち消すことで最大-40dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。また通話ノイズキャンセリング(ENC)機能は、独特な風切り音防止設計を採用し、風速45km/s相当の場合でもクリアな通話品質を維持できます。


「QCY HT05 Melobuds ANC」はドライバーに10mmサイズのLCP(液晶ポリマー)グラフェンコート振動版ダイナミックドライバーを搭載。日本のDAIKOKU(大黒電線)のCCAWボイスコイルの採用など高音質ユニットを採用しています。
また省電力設計と大容量バッテリーの搭載により、ケース込み最大30時間の利用が可能。本体はANC使用時でも6時間、ANCがOFFの場合は最大7.5時間の再生ができます。また急速充電により1分間の充電で約1時間の再生が可能です。


さらに「QCY HT05 Melobuds ANC」もQCY専用アプリに対応。様々な詳細設定に対応します。
「QCY HT05 Melobuds ANC」の購入はアマゾンにて。価格は7,980円です。
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY HT05
※現在3000円OFFクーポンを配布中。4,980円で購入可能です。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY HT05 Melobuds ANC」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。




本体はいわゆる「AirPods Pro」型のカナル型デザイン。搭載ドライバーが10mmのため本体部分が大きすぎることも無く、サイズも一般的であるため耳へのホールドも良く、装着性も多くの方にとって問題ないでしょう。


QCYのTWS製品は通話品質の良さで定評がありますが、「QCY HT05 Melobuds ANC」はANCに対応したモデルのためさらに2種類のマイクが本体上部に追加され、左右で6基のマイクを搭載します。


ケースもシンプルなデザイン。シンプルですがAirPods Proのようなケースより取り出しやすく、使い勝手のうえも個人的にはこのタイプのほうが好きですね。QCYのロゴは本体のケースに薄いカラープリントのみで非常に慎ましいですね。OEMが多い同社らしい無印感のある外観です。


タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。


「QCY HT05 Melobuds ANC」の接続性は非常に安定しており、混雑した都心の駅などでも快適に利用できました。この辺は長年にわたってTWS製品を作っているQCYの実績と経験によるところも大きいでしょう。
また専用アプリはAndrodおよびiPhone用の両方があります。当初コーデック確認のためAndroid機に接続して利用していましたが、その後iPhoneでペアリングし直して使用しています。アプリの機能はどちらも全く同じですが、iPhone用のほうがより日本語化がしっかりされているみたいですね。



アプリをインストールしあらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。「音声」メニューではサウンドモードの変更およびイコライザー(EQ)の設定、ANCモードの設定等が可能です。
ANC機能は「ON」「外音取込み」「OFF」の各設定で、「ON」では「室内」「通勤」「騒がしい環境」「風切り音カット」の4種類のモードが選択でき、それぞれのモードで3段階の強弱を設定できます。また「外音取込み」モードでは取込み音量の調整が可能で、特に声を聴きやすくする「ボーカル強調」も選べます。この価格帯のANC機能としては他社と比較しても相当にきめ細かい設定が出来る印象ですね。



カスタムサウンドのモードは6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ ANC性能およびサウンドインプレッション
「QCY HT05 Melobuds ANC」のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は最大-40dBと低価格モデルとしてはかなり強力です。しかもANCをONにしたときもアプリにより非常に細かい設定が出来るのが特徴です。
もっともANCが強力に機能する「騒がしい環境」ではANC強度を3段階で変更でき、もっとも強くすると僅かに人の声は残りますが全体的にノイズをカットしてくれます。「通勤」も3段階の強度で近いモードですが、電車の騒音などを効果的にカットしてくれるいっぽうで社内アナウンスなどは最も強いモードでも多少聞こえるようにチューニングされているのが特徴。「室内」では電化製品などの「サー」といった環境音を無音化し、最も強いモードではテレビなどの音声も若干残るもののかなり消してくれます(同じ部屋で家族がテレビを観ていたり、職場でさまざまな声や音が聞こえる場所で利用するイメージですね)。そして「風切り音カット」はほぼ「ANC OFF」に近い状態ながら風の音だけを効果的に削減してくれる感じです。どのモードも実際のユーザーの利用環境を細やかに想定しており、アプリの作り込みが他社とは一線を画しているのを実感します。個人的にはこのANC機能の設定の便利さだけでも「QCY HT05 Melobuds ANC」を選ぶ理由になる方もいるのでは、と感じます。
「QCY HT05 Melobuds ANC」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながらフラット傾向なサウンドバランス。やや暖色傾向な印象も受けますが、想像以上にしっかりしたサウンドで粗さが出やすいサウンドバランスでもしっかりとした表現力を持っていることに驚かされました。グラフェンコートしたLCP振動板を使用することでレスポンスの良さとディテールの表現力を高めており、かつ専用アプリによるチューニングを前提に癖の無いサウンドバランスに仕上げられている印象です。
高域は明瞭感を持ちつつ聴きやすくまとめられています。聴きやすくまとめられているため標準では伸びや見通しの良さではちょっと緩さがありますが、ドライバーのポテンシャルが高いためイコライザーをちょっと調整するだけでかなりスッキリした印象になります。
中音域はニュートラルで見通しの良い音を鳴らします。特にANCをONにした方がスッキリして滑らかな印象を受けます。専用アプリでもANC設定で「室内」モードがあるように、このイヤホンは基本的にANCをONにしてモードを変えて使うのが正解のようです。この価格のイヤホンとしては驚くほどフラットで定位性も優れています。音場も強調感が無く自然な広さがあるのが交換できます。なおあぷりのプリセットのモードでは逆にわざとらしくなるので個人的にはANCはONにして、カスタムサウンドはデフォルトかEQで中音域について(250~2kあたり)は全てをニュートラルにした設定が好みです。
低域は適度な力感とパワーを持ち、デフォルトでは直線的な印象で鳴ります。やはりANC ONの状態の方が明らかにダイナミックレンジが広くなるため、低域の分離も向上しより見通しとメリハリが向上します。デフォルトでは若干ミッドベースが強調されており中低域寄りの印象に感じさせます。重低音は適度に深く、このクラスの製品としては十分な解像感があります。
■ まとめ
というわけで、「QCY HT05 Melobuds ANC」は、正直なところ「想像以上の完成度の高さに驚いた」イヤホンでした。値引き後の価格で実質5千以下で購入できるというのは本当に驚きです。AACコーデックまでの対応ですが、逆に言えばAACまでの対応のiPhoneでの利用でもAndroidでペアリングした場合と同じ機能、接続性、音質が楽しめるという事になります。もし貴方がiPhoneユーザーで、5千円で購入できるTWSイヤホンを探していたら、現時点では限り無くベストバイな製品と言えるでしょう。
ロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲はもちろん、ジャズやクラシックなどもしっかり楽しめる実力があります。個人的にはインストルメンタル曲もかなり心地よかったのが印象的でした。
なお、私の場合デフォルトでも良いですが、少しイコライザを調整することで好みに寄せることが出来ました。プリセットではちょうど良いモードが無かったのでカスタマイズで4K~16Kの高域を伸ばし(+3~+4くらい)、変わり62Hz付近を少し下げて(-2くらい)みました。このように、いろいろ好みのチューニングを試して見るのも良いですね(^^)。
「QCY HT05 Melobuds ANC」は中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の最新モデルで、いわゆる「AirPods Pro」タイプのデザインを採用し、高音質ドライバーと最大-40dBの強力ANC機能を搭載しています。またバッテリー稼働時間もANC OFFで7.5時間(ONで6時間)、ケース込みで最大30時間の長時間稼働が可能です。


「QCY HT05 Melobuds ANC」はBluetooth 5.2対応により安定した接続性を実現。さらに本体は通話用マイクのほかフィードフォワードマイク、フィードマイクと左右で6基のマイクを搭載。フィードフォワードマイクで集音した外部ノイズを逆位相で相殺し、さらにフィードマイクで集音した残留ノイズを最終的に打ち消すことで最大-40dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。また通話ノイズキャンセリング(ENC)機能は、独特な風切り音防止設計を採用し、風速45km/s相当の場合でもクリアな通話品質を維持できます。


「QCY HT05 Melobuds ANC」はドライバーに10mmサイズのLCP(液晶ポリマー)グラフェンコート振動版ダイナミックドライバーを搭載。日本のDAIKOKU(大黒電線)のCCAWボイスコイルの採用など高音質ユニットを採用しています。
また省電力設計と大容量バッテリーの搭載により、ケース込み最大30時間の利用が可能。本体はANC使用時でも6時間、ANCがOFFの場合は最大7.5時間の再生ができます。また急速充電により1分間の充電で約1時間の再生が可能です。


さらに「QCY HT05 Melobuds ANC」もQCY専用アプリに対応。様々な詳細設定に対応します。
Bluetooth | V5.2 |
---|---|
ドライバー | 10mm LCPグラフェン ダイナミックドライバー |
コーデック | AAC / SBC |
通信距離 | 10m |
ANC | 最大 -40dB 外音→ON→OFF |
通話技術 | 6マイク + ENC機能 |
充電I/F | Type-C |
再生時間 | 7.5h /ケース込30h ANC ON: 6h / ケース込24h |
防水規格 | IPX5 |
アプリ | QCYアプリ (iPhone / Android用) |
サイズ | 55.1x54.96x28.44mm(ケース) 22.9x22.2x35.1mm(片側) |
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY HT05
※現在3000円OFFクーポンを配布中。4,980円で購入可能です。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY HT05 Melobuds ANC」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。




本体はいわゆる「AirPods Pro」型のカナル型デザイン。搭載ドライバーが10mmのため本体部分が大きすぎることも無く、サイズも一般的であるため耳へのホールドも良く、装着性も多くの方にとって問題ないでしょう。


QCYのTWS製品は通話品質の良さで定評がありますが、「QCY HT05 Melobuds ANC」はANCに対応したモデルのためさらに2種類のマイクが本体上部に追加され、左右で6基のマイクを搭載します。


ケースもシンプルなデザイン。シンプルですがAirPods Proのようなケースより取り出しやすく、使い勝手のうえも個人的にはこのタイプのほうが好きですね。QCYのロゴは本体のケースに薄いカラープリントのみで非常に慎ましいですね。OEMが多い同社らしい無印感のある外観です。


タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。
再生/停止 | 2回タッチ(右or左) |
---|---|
曲送り | 右側 3回タッチ |
ANC切替 | 右側 1.5秒ロングタッチ |
ゲームモード | 左側 1.5秒ロングタッチ |
受話/終話 | 着信時2回タッチ(右or左) |
着信拒否 | 1.5秒ロングタッチ(右or左) |
音声 アシスタント | 左側 3回タッチ |
手動 ペアリング | 充電ケースのマルチボタンを 3秒間長押し |
電源ON | 自動:充電ケースから取り出す 手動:1.5秒ロングタッチ |
電源OFF | 自動:本体をケースに戻す |
■ ペアリングおよび専用アプリについて
「QCY HT05 Melobuds ANC」はAAC/SBCコーデックに対応のモデルになるため、他社のモデルのようにaptX系のコーデックやLDACなどのハイレゾ仕様にも対応しません。しかしもともAACまでの対応のiPhoneやiPadで利用する場合はこれらのコーデックはもともと使えない機能のため、その分低価格で購入できるほうがメリットがあるでしょう。またLDACは通常のコーデックよりビットレートが高いため混雑する環境では途切れやすく、aptXは高い圧縮率より高音質を実現する方式のため、AAC等に比べると原音忠実性はトレードオフになります。そういった意味ではAndroid端末でもあえてAACコーデックを選ぶ方もいらっしゃるようですね。


「QCY HT05 Melobuds ANC」の接続性は非常に安定しており、混雑した都心の駅などでも快適に利用できました。この辺は長年にわたってTWS製品を作っているQCYの実績と経験によるところも大きいでしょう。
また専用アプリはAndrodおよびiPhone用の両方があります。当初コーデック確認のためAndroid機に接続して利用していましたが、その後iPhoneでペアリングし直して使用しています。アプリの機能はどちらも全く同じですが、iPhone用のほうがより日本語化がしっかりされているみたいですね。



アプリをインストールしあらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。「音声」メニューではサウンドモードの変更およびイコライザー(EQ)の設定、ANCモードの設定等が可能です。
ANC機能は「ON」「外音取込み」「OFF」の各設定で、「ON」では「室内」「通勤」「騒がしい環境」「風切り音カット」の4種類のモードが選択でき、それぞれのモードで3段階の強弱を設定できます。また「外音取込み」モードでは取込み音量の調整が可能で、特に声を聴きやすくする「ボーカル強調」も選べます。この価格帯のANC機能としては他社と比較しても相当にきめ細かい設定が出来る印象ですね。



カスタムサウンドのモードは6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ ANC性能およびサウンドインプレッション
「QCY HT05 Melobuds ANC」のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は最大-40dBと低価格モデルとしてはかなり強力です。しかもANCをONにしたときもアプリにより非常に細かい設定が出来るのが特徴です。

「QCY HT05 Melobuds ANC」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながらフラット傾向なサウンドバランス。やや暖色傾向な印象も受けますが、想像以上にしっかりしたサウンドで粗さが出やすいサウンドバランスでもしっかりとした表現力を持っていることに驚かされました。グラフェンコートしたLCP振動板を使用することでレスポンスの良さとディテールの表現力を高めており、かつ専用アプリによるチューニングを前提に癖の無いサウンドバランスに仕上げられている印象です。
高域は明瞭感を持ちつつ聴きやすくまとめられています。聴きやすくまとめられているため標準では伸びや見通しの良さではちょっと緩さがありますが、ドライバーのポテンシャルが高いためイコライザーをちょっと調整するだけでかなりスッキリした印象になります。

低域は適度な力感とパワーを持ち、デフォルトでは直線的な印象で鳴ります。やはりANC ONの状態の方が明らかにダイナミックレンジが広くなるため、低域の分離も向上しより見通しとメリハリが向上します。デフォルトでは若干ミッドベースが強調されており中低域寄りの印象に感じさせます。重低音は適度に深く、このクラスの製品としては十分な解像感があります。
■ まとめ
というわけで、「QCY HT05 Melobuds ANC」は、正直なところ「想像以上の完成度の高さに驚いた」イヤホンでした。値引き後の価格で実質5千以下で購入できるというのは本当に驚きです。AACコーデックまでの対応ですが、逆に言えばAACまでの対応のiPhoneでの利用でもAndroidでペアリングした場合と同じ機能、接続性、音質が楽しめるという事になります。もし貴方がiPhoneユーザーで、5千円で購入できるTWSイヤホンを探していたら、現時点では限り無くベストバイな製品と言えるでしょう。

なお、私の場合デフォルトでも良いですが、少しイコライザを調整することで好みに寄せることが出来ました。プリセットではちょうど良いモードが無かったのでカスタマイズで4K~16Kの高域を伸ばし(+3~+4くらい)、変わり62Hz付近を少し下げて(-2くらい)みました。このように、いろいろ好みのチューニングを試して見るのも良いですね(^^)。