こんにちは。今回は 「EDIFIER D12」ブックシェルフ・ワイヤレススピーカーです。据置きタイプの大口径スピーカーユニットを搭載した一体型のステレオスピーカーで、ライン/AUX入力も加えてルームオーディオに最適な製品だと思います。ウッドカラーの製品がもともとリリースされてましたが、5月26日より新たに「ブラック」「ホワイト」の2色のカラーバリエーションが登場しました。
■ 製品の概要について
「EDIFIER D12」は同社が得意とするブックシェルフタイプの一体型スピーカーです。木製のハウジングにBluetoothワイヤレス入力およびライン、AUX入力に対応したアクティブスピーカー製品です。
「EDIFIER D12」は2基の10.2cm(4インチ)のウーファーユニットによる最適な低域と、2基の19mmのシルクドームツイーターによる自然な高域を実現。合計70Wの歪みのない高出力、20W×2の低音と15W×2の高音の備え歪みのないサウンドを継続的に提供します。2つの独立したチャンバーを備えており、歪みを最小限に抑え、純粋なサウンドを最大化します。
入力はBluetooth5.0によるワイヤレス接続のほか、RCA入力、3.5mmステレオミニ端子AUX入力に対応します。また外部アクティブスピーカーやサブウーファー接続用のラインアウト端子も搭載しています。
「EDIFIER D12」の新モデルのカラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色。
購入はアマゾンまたは楽天市場のEDIFIER直営店にて。価格は16,999円です。
楽天市場(EDIFIER楽天市場店): EDIFIER D12
またアマゾンでは発売記念で20%セールを実施中です。
Amazon.co.jp(EDIFIER JAPAN公式ストア): EDIFIER D12
※現在アマゾンでは20% OFFクーポンコード「EDIFIERD12」を配布中です。
「EDIFIER D12」の本体サイズは幅359mm×奥行き159mm×高さ203.5mmで、棚の中や上に置いて利用することを想定したサイズ感。本体重量は4.6kgで、スピーカー製品としては一般的な重量です。そこまで重くはないのでカラーボックスのような合板の棚に置いても支障は無いでしょう。背面のインターフェースもRCA(R/L)とAUX入力、AUX出力と非常にシンプルです。
背面の電源スイッチをONにすると本体前面のLEDが青く点灯し電源が入ります。リモコンの音量ボタンをプッシュするかリモコンで入力モードを変更。Bluetoothモードでのペアリングは比較的スムーズで接続してすぐに利用できます。接続コーデックはSBCのみですが、ワイヤレススピーカー製品では特に圧縮コーデックを搭載しないモデルも珍しくはないようです。
特に「EDIFIER D12」のように完全に室内で使用する製品の場合、SBCで高ビットレートで接続しても安定して利用できるため特に不満を感じることはないでしょう(SBCコーデックでの音質低下は主に屋外で安定性を確保するため低ビットレートで接続している場合におこります)。またEDIFIERは私のブログでも過去に紹介しているとおり、イヤホンやヘッドホンでもSBCのみで高音質を実現した製品をリリースしているため、ワイヤレス製品での技術的なノウハウという意味でも安心できる側面もありますね。
■ サウンドインプレッション
「EDIFIER D12」のサウンドは全体的に明瞭で締まりのある印象の音を鳴らします。思ったよりハッキリした印象の音像で中高域も比較的スッキリした印象です。この手のワイヤレススピーカー製品というと中低域をメインにややボワ付き気味の重めの音を鳴らすイメージがありますが、「EDIFIER D12」に関しては完全にニュートラル方向のバランスで、音源の印象をありのままに鳴らす感じです。高域の伸びの良さもあり、ボーカル域の癖の無い音で再生されます。逆に低域の迫力などはやや抑えめで締まり重視といった印象です。
またブックシェルフサイズのスピーカーの場合、デスクサイドなどのいわゆるニアフィールドでの配置も珍しくありませんが、「EDIFIER D12」につては一体型の形状からもリビングサイドに配置し、ある程度の空間で自然なサウンドを楽しむ音作りです。そのためステレオ的な定位感やセパレーションはどうしても弱くなりますが違和感のない音像表現で楽しむことが出来ます。
あと細かいポイントですが、「EDIFIER D12」の制振性は結構高く、比較的強度の低い合板のカラーボックスの上などに置いた場合もラックに振動が伝播して響く、ということはありませんでした。ワイヤレススピーカーとしてはちょっと大きめのサイズの製品ですが、置き場所を気にしなくて良い、というのは実際の利用シーンでは結構重要な要素では無いかと思います。
ワイヤレスでの再生のほか、RCA(ライン入力)、ステレオミニ(AUX入力)の2系統のアナログ入力があり、プレーヤーやDACなどを接続してより質の高いサウンド楽しめます。当然有線接続の方が音像がより明確になり解像感が向上した印象のサウンドが楽しめます。
なお、リモコンでは標準の「音楽モード」のほかに「シアターモード」が選択できます。低域の広がりを強くする疑似サラウンド的なモードですね。とはいえ、形状的にテレビと組み合わせる場合の配置がちょっと難しい製品ですし(置くとしたらテレビ台を使用してテレビの下に置く感じでしょうか)、ワイヤレス/有線でも多少の遅延があるため、テレビやPCの動画再生などでの利用はあまり実用的ではありません。まあテレビ用スピーカーと比べると低域が抑えめのチューニングのためとりあえず付けたという感もありますね。なお、「EDIFIER D12」は本体に高域と低域を調整するノブがあるため、好みの応じて強弱を調整出来ます。もし低域がすこし物足りない場合は低域を強めてみるのも良いでしょう。
他にもラインアウトにサブウーファーを接続する方法もあります。試しにFOSTEX「PM-SUBmini2」を接続して見たところ、「EDIFIER D12」の明瞭でニュートラルなサウンドに重低音のみを載せることで結構厚みのあるサウンドを実現できました(写真では横に並べていますが、実際は「PM-SUBmini2」は床に置いて試しています)。個人的には結構「有り」だと思いましたが「EDIFIER D12」の本来の使い方はリビングなどで心地よくBGMを流す、といったケースが多いと思いますので、重低音を効かせすぎるのも逆効果のような気がします。多くの場合は高域/低域の調整も含め、本体のみで十分に楽しめると思います。
■ ポータブルオーディオと相性抜群のリビングスピーカー
というわけで「EDIFIER D12」の印象を記載しましたが、個人的にも普段はポータブルオーディオ、つまりDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やポータブルアンプを使用し、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴いている方こそ最適なスピーカー製品だと感じました。普段はイヤホンやヘッドホンを使っていても、部屋では耳休めというか、スピーカーで気軽に聴きたい場合もありますよね。そういったときに「EDIFIER D12」は最適な製品だと思いました。
まずはワイヤレスオーディオとの組み合わせに使いやすいインターフェース。Bluetoothでのワイヤレス接続はもちろん、DAPなどのラインアウトをそのままつなげるAUX入力などでより高音質を楽しむのには最適ですね。またワイヤレススピーカーにありがちな低域メインではなく、イヤホンなどのサウンドに近いニュートラルなサウンドバランスも違和感が無く楽しめる要素としてポイントが高いでしょう。またRCA入力に据置きのUSB-DACなどをプリアンプとして接続し、プレーヤーからデジタル出力することでさらに高音質を楽しむのも良いでしょう。
また私は仕事場の一室に「EDIFIER D12」を配置してみたのですが、そこで「Amazon Echo Dot(第3世代)」を配置し、ラインアウトを接続して「Radiko」でFMラジオを流す、という使い方をしています。
以前は「Amazon Echo Link」というオーディオ接続用の製品があり、私も自宅では使っていますが、現行製品では「Echo Studio」以外では「Echo Dot(第3世代)」のみがラインアウト端子を搭載しています。まあ「Echo Studio」があれば済む話という説もありますが、「EDIFIER D12」の場合「Dot」をつないでもBluetooth以外にさらにもう1系統のライン入力があるのでやはり便利でしょう。1万円台と価格が手頃なこともあり、このように用途に合わせて色々な使い方を楽しめるのもメリットのひとつですね。
というわけで、手頃なルームスピーカーを探していらっしゃる方は検討してみていかがかと思います。
「EDIFIER」は中国発の大手オーディオブランドで、もともとブックシェルフタイプのスピーカー製品で、最近はワイヤレスオーディオ分野での様々な製品で幅広い実績と人気を集めるグローバルなメーカーとして有名です。日本市場においても高性能・高音質なワイヤレスイヤホンおよびヘッドホン、そしてスピーカーなどの製品を相次いでリリースしており高い評価を獲得しています。
「EDIFIER D12」は同社が得意とするブックシェルフタイプの一体型スピーカーです。木製のハウジングにBluetoothワイヤレス入力およびライン、AUX入力に対応したアクティブスピーカー製品です。
「EDIFIER D12」は2基の10.2cm(4インチ)のウーファーユニットによる最適な低域と、2基の19mmのシルクドームツイーターによる自然な高域を実現。合計70Wの歪みのない高出力、20W×2の低音と15W×2の高音の備え歪みのないサウンドを継続的に提供します。2つの独立したチャンバーを備えており、歪みを最小限に抑え、純粋なサウンドを最大化します。
内部では高性能DSPによるデジタル処理を採用しフルデジタルのオーディオ回路、Bluetooth制御、高効率のデジタルアンプを統合し4基のスピーカーユニットを効率的に駆動します。
本体操作はリモコンおよび本体上部のノブにより簡単な操作が可能。高音、低音ゲインおよび音量と入力切替が可能です。
入力はBluetooth5.0によるワイヤレス接続のほか、RCA入力、3.5mmステレオミニ端子AUX入力に対応します。また外部アクティブスピーカーやサブウーファー接続用のラインアウト端子も搭載しています。
「EDIFIER D12」の新モデルのカラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色。
購入はアマゾンまたは楽天市場のEDIFIER直営店にて。価格は16,999円です。
楽天市場(EDIFIER楽天市場店): EDIFIER D12
またアマゾンでは発売記念で20%セールを実施中です。
Amazon.co.jp(EDIFIER JAPAN公式ストア): EDIFIER D12
※現在アマゾンでは20% OFFクーポンコード「EDIFIERD12」を配布中です。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして EDIFIER より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
「EDIFIER D12」のパッケージはブックシェルフサイズということでそこそこ大きいサイズのボックスで届きました。パッケージな用はスピーカー本体、ケーブルはRCA-RCA(赤/白)とRCA-ステレオミニの2種類のケーブル、リモコン、説明書など。
「EDIFIER D12」の本体サイズは幅359mm×奥行き159mm×高さ203.5mmで、棚の中や上に置いて利用することを想定したサイズ感。本体重量は4.6kgで、スピーカー製品としては一般的な重量です。そこまで重くはないのでカラーボックスのような合板の棚に置いても支障は無いでしょう。背面のインターフェースもRCA(R/L)とAUX入力、AUX出力と非常にシンプルです。
背面の電源スイッチをONにすると本体前面のLEDが青く点灯し電源が入ります。リモコンの音量ボタンをプッシュするかリモコンで入力モードを変更。Bluetoothモードでのペアリングは比較的スムーズで接続してすぐに利用できます。接続コーデックはSBCのみですが、ワイヤレススピーカー製品では特に圧縮コーデックを搭載しないモデルも珍しくはないようです。
特に「EDIFIER D12」のように完全に室内で使用する製品の場合、SBCで高ビットレートで接続しても安定して利用できるため特に不満を感じることはないでしょう(SBCコーデックでの音質低下は主に屋外で安定性を確保するため低ビットレートで接続している場合におこります)。またEDIFIERは私のブログでも過去に紹介しているとおり、イヤホンやヘッドホンでもSBCのみで高音質を実現した製品をリリースしているため、ワイヤレス製品での技術的なノウハウという意味でも安心できる側面もありますね。
■ サウンドインプレッション
「EDIFIER D12」のサウンドは全体的に明瞭で締まりのある印象の音を鳴らします。思ったよりハッキリした印象の音像で中高域も比較的スッキリした印象です。この手のワイヤレススピーカー製品というと中低域をメインにややボワ付き気味の重めの音を鳴らすイメージがありますが、「EDIFIER D12」に関しては完全にニュートラル方向のバランスで、音源の印象をありのままに鳴らす感じです。高域の伸びの良さもあり、ボーカル域の癖の無い音で再生されます。逆に低域の迫力などはやや抑えめで締まり重視といった印象です。
またブックシェルフサイズのスピーカーの場合、デスクサイドなどのいわゆるニアフィールドでの配置も珍しくありませんが、「EDIFIER D12」につては一体型の形状からもリビングサイドに配置し、ある程度の空間で自然なサウンドを楽しむ音作りです。そのためステレオ的な定位感やセパレーションはどうしても弱くなりますが違和感のない音像表現で楽しむことが出来ます。
あと細かいポイントですが、「EDIFIER D12」の制振性は結構高く、比較的強度の低い合板のカラーボックスの上などに置いた場合もラックに振動が伝播して響く、ということはありませんでした。ワイヤレススピーカーとしてはちょっと大きめのサイズの製品ですが、置き場所を気にしなくて良い、というのは実際の利用シーンでは結構重要な要素では無いかと思います。
ワイヤレスでの再生のほか、RCA(ライン入力)、ステレオミニ(AUX入力)の2系統のアナログ入力があり、プレーヤーやDACなどを接続してより質の高いサウンド楽しめます。当然有線接続の方が音像がより明確になり解像感が向上した印象のサウンドが楽しめます。
なお、リモコンでは標準の「音楽モード」のほかに「シアターモード」が選択できます。低域の広がりを強くする疑似サラウンド的なモードですね。とはいえ、形状的にテレビと組み合わせる場合の配置がちょっと難しい製品ですし(置くとしたらテレビ台を使用してテレビの下に置く感じでしょうか)、ワイヤレス/有線でも多少の遅延があるため、テレビやPCの動画再生などでの利用はあまり実用的ではありません。まあテレビ用スピーカーと比べると低域が抑えめのチューニングのためとりあえず付けたという感もありますね。なお、「EDIFIER D12」は本体に高域と低域を調整するノブがあるため、好みの応じて強弱を調整出来ます。もし低域がすこし物足りない場合は低域を強めてみるのも良いでしょう。
他にもラインアウトにサブウーファーを接続する方法もあります。試しにFOSTEX「PM-SUBmini2」を接続して見たところ、「EDIFIER D12」の明瞭でニュートラルなサウンドに重低音のみを載せることで結構厚みのあるサウンドを実現できました(写真では横に並べていますが、実際は「PM-SUBmini2」は床に置いて試しています)。個人的には結構「有り」だと思いましたが「EDIFIER D12」の本来の使い方はリビングなどで心地よくBGMを流す、といったケースが多いと思いますので、重低音を効かせすぎるのも逆効果のような気がします。多くの場合は高域/低域の調整も含め、本体のみで十分に楽しめると思います。
■ ポータブルオーディオと相性抜群のリビングスピーカー
というわけで「EDIFIER D12」の印象を記載しましたが、個人的にも普段はポータブルオーディオ、つまりDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やポータブルアンプを使用し、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴いている方こそ最適なスピーカー製品だと感じました。普段はイヤホンやヘッドホンを使っていても、部屋では耳休めというか、スピーカーで気軽に聴きたい場合もありますよね。そういったときに「EDIFIER D12」は最適な製品だと思いました。
まずはワイヤレスオーディオとの組み合わせに使いやすいインターフェース。Bluetoothでのワイヤレス接続はもちろん、DAPなどのラインアウトをそのままつなげるAUX入力などでより高音質を楽しむのには最適ですね。またワイヤレススピーカーにありがちな低域メインではなく、イヤホンなどのサウンドに近いニュートラルなサウンドバランスも違和感が無く楽しめる要素としてポイントが高いでしょう。またRCA入力に据置きのUSB-DACなどをプリアンプとして接続し、プレーヤーからデジタル出力することでさらに高音質を楽しむのも良いでしょう。
また私は仕事場の一室に「EDIFIER D12」を配置してみたのですが、そこで「Amazon Echo Dot(第3世代)」を配置し、ラインアウトを接続して「Radiko」でFMラジオを流す、という使い方をしています。
以前は「Amazon Echo Link」というオーディオ接続用の製品があり、私も自宅では使っていますが、現行製品では「Echo Studio」以外では「Echo Dot(第3世代)」のみがラインアウト端子を搭載しています。まあ「Echo Studio」があれば済む話という説もありますが、「EDIFIER D12」の場合「Dot」をつないでもBluetooth以外にさらにもう1系統のライン入力があるのでやはり便利でしょう。1万円台と価格が手頃なこともあり、このように用途に合わせて色々な使い方を楽しめるのもメリットのひとつですね。
というわけで、手頃なルームスピーカーを探していらっしゃる方は検討してみていかがかと思います。