こんにちは。今回は 「QCY ArcBuds(HT07)」です。前回に引き続き中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の最新モデルですね。コンパクトなシェルデザインながら-45dBの強力ANC機能と10mmサイズの高音質ドライバーを搭載。詳細なチューニング可能な専用アプリに最大で本体8時間の長時間利用も可能など、お手頃価格ながら実用性の高さが魅力的なモデルです。
■製品の概要について
「QCY ArcBuds(HT07)」は、中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の新モデルで、コンパクトなカナル型のハウジングに10mmサイズの大口径ダイナミックドライバーを搭載。-45dBの高性能ANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応し、本体8時間の稼働時間などの高性能を実現したモデルです。
「QCY ArcBuds(HT07)」はBluetooth 5.2対応により安定した接続性を実現。最大-45dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。また専用アプリにより「室内」「通勤」「騒がしい環境」の3種類のANCモードと「風切り音カット」モードの4つのモードから選択が可能です。また「外音取り込みモード」では周りの音を聞き逃さず、音楽を楽しむことが出来ます。本体は左右で6基のマイクを搭載し、強力な通話ノイズキャンセリング(ENC)にも対応します。
ドライバーには10mmサイズの大口径ダイナミックドライバーを搭載。小型ハウジングのカナル型TWSで一般的な一般的な6mm~7mmクラスのドライバーと比較し、迫力のある低域から滑らかな中低音までバランスの良いサウンドを実現。QCY独自のチューニングにより、原音に基づいたサウンドに加え優れた臨場感および立体感を表現します。
また最長で片側8時間、ケース込み32時間の長時間稼働が可能。低遅延のゲームモードも搭載し、QCY専用アプリにより様々な詳細設定にも対応します。
「QCY ArcBuds(HT07)」の購入はアマゾンにて。価格は6,250円です。
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY ArcBuds(HT07)
※現在30% OFFクーポンを配布中。4,375円で購入可能です。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY ArcBuds(HT07)」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。カラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色が選べますが、今回はブラックが届きました。
パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。
本体は10mmサイズのドライバーを搭載しているTWS製品としては非常にコンパクト。フェイス部分は円形で耳穴にすっぽり収まるサイズ感です。やや長めのステムノズルにより耳奥までしっかりとしたホールド感が有ります。またケースもコンパクトでシンプルなデザインでジーンズのポケットにも収まりやすいサイズ感です。
タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。
QCYアプリはインストールしアカウント登録を行い、あらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。
カスタムサウンドのモードは「デフォルト」のほか「ポップ」「ベース」「ロック」「ソフト」「クラシック」の6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ 安定した接続性と強力かつ多機能なANC性能
「QCY ArcBuds(HT07)」のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は最大-45dBと比較的低価格な製品としてはかなり強力です。しかもANCをONにしたときもアプリにより非常に細かい設定が出来るのが特徴です。最もANCが強力に機能する「騒がしい環境」ではANC強度を3段階で変更でき、もっとも強くすると僅かに人の声は残りますが全体的にノイズをカットしてくれます。「通勤」も3段階の強度で近いモードですが、電車の騒音などを効果的にカットしてくれるいっぽうで社内アナウンスなどは最も強いモードでも多少聞こえるようにチューニングされているのが特徴。「室内」では電化製品などの「サー」といった環境音を無音化し、最も強いモードではテレビなどの音声も若干残るもののかなり消してくれます(同じ部屋で家族がテレビを観ていたり、職場でさまざまな声や音が聞こえる場所で利用するイメージですね)。
またこの3種類のモード以外にもほぼ「ANC OFF」に近い状態ながら風の音だけを効果的に削減してくれる「風切り音カット」モードも選択でき、さらに「外音取込み」モードでは音量調整またはボーカル強調で効果的に外音を取込みながらリスニングも継続できる、オープンイヤー型のイヤホンのような使い勝手が実現できます。
どのモードも実際のユーザーの利用環境を細やかに想定しており、アプリの作り込みが他社とは一線を画しているのを実感します。個人的にはこのANC機能の設定の便利さだけでも「QCY ArcBuds(HT07)」を選ぶ理由になる方もいらっしゃるのでは、と感じます。
■ サウンドインプレッション
「QCY ArcBuds(HT07)」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながらニュートラル傾向なサウンドバランス。前回レビューした「T13 ANC」も10mmドライバーを搭載していましたが、音質的には明らかに「QCY ArcBuds」のほうが1ランク上の印象です。「T13 ANC」ではサウンドモードを「カスタマイズ」にしてEQを調整しないモードだと低域の響きが強く全体的にやや籠もったような音になり、「デフォルト」モードで違和感のないようチューニングしている、という印象もありました。これに対し、「QCY ArcBuds」では同様にカスタマズでEQ調整なしのモードでもニュートラルな印象で、ベースとなる音質がすでに高いレベルでチューニングされていることがわかります。また中高域の抜け感も良く、適度に温かみもある聴きやすい印象を維持しつつ、この価格帯としては十分な解像感と明瞭さを持っています。
高域は聴きやすくバランスの良い音ですが、適度な煌めきがあり、下位モデルと比べても伸びやかさを感じます。標準ではキレ感は抑えめですが、ドライバーのポテンシャルが高いためイコライザーをちょっと調整するだけでかなりスッキリした印象になります。
中音域はニュートラルで見通しの良い音を鳴らします。「QCY ArcBuds」ではどのモードでも結構しっかりした音像表現があり、音場も適切ですが、ANCをONにしてしっかり環境ノイズを消した方がより見通しが良くスッキリした印象になります。この価格のイヤホンとしてはかなりニュートラルな印象で音場も強調感が無く自然な広さがあります。
低域は適度な力感とパワーを持ち、デフォルトでは直線的な印象で鳴ります。デフォルトでは若干ミッドベースが強調されており中低域寄りの印象に感じさせます。重低音は適度に深く、このクラスの製品としては十分な解像感があります。
■ まとめ
というわけで、「QCY ArcBuds(HT07)」はコンパクトなシェルデザインのなかに実用性の高い機能と音質をまとめた製品と言うことで、他社のTWS製品と比較しても「スペック」だけでは押しは変えないコスパの良さを感じさせました。より低価格帯の製品の多いQCYの製品のなかでは比較的上のグレードになるため、特に音質面のバランスに優れており、また専用アプリによるチューニングの柔軟性やANC機能の豊富さは特筆すべき要素だと思います。セール中はかなりのお買い得価格で購入できますので、気になっている方はこのタイミングで購入されることをお勧めしますよ(^^)。
「QCY ArcBuds(HT07)」は、中国のワイヤレスイヤホンブランド「QCY」の新モデルで、コンパクトなカナル型のハウジングに10mmサイズの大口径ダイナミックドライバーを搭載。-45dBの高性能ANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応し、本体8時間の稼働時間などの高性能を実現したモデルです。
「QCY ArcBuds(HT07)」はBluetooth 5.2対応により安定した接続性を実現。最大-45dBの強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現しています。また専用アプリにより「室内」「通勤」「騒がしい環境」の3種類のANCモードと「風切り音カット」モードの4つのモードから選択が可能です。また「外音取り込みモード」では周りの音を聞き逃さず、音楽を楽しむことが出来ます。本体は左右で6基のマイクを搭載し、強力な通話ノイズキャンセリング(ENC)にも対応します。
ドライバーには10mmサイズの大口径ダイナミックドライバーを搭載。小型ハウジングのカナル型TWSで一般的な一般的な6mm~7mmクラスのドライバーと比較し、迫力のある低域から滑らかな中低音までバランスの良いサウンドを実現。QCY独自のチューニングにより、原音に基づいたサウンドに加え優れた臨場感および立体感を表現します。
また最長で片側8時間、ケース込み32時間の長時間稼働が可能。低遅延のゲームモードも搭載し、QCY専用アプリにより様々な詳細設定にも対応します。
Bluetooth | V5.2 |
---|---|
ドライバー | 10mm ダイナミックドライバー |
コーデック | AAC / SBC |
通信距離 | 10m |
ANC | 最大 -45dB 外音→ON→OFF |
通話技術 | 6マイク + ENC機能 |
充電I/F | Type-C |
再生時間 | 8h /ケース込32h ANC ON: 7h / ケース込28h |
防水規格 | IPX5 |
アプリ | QCYアプリ (iPhone / Android用) |
サイズ | 60.3x24.9x43.2mm(ケース) 24.9x20.3x25.4mm(片側) |
Amazon.co.jp(HearVoice_Electronics/QCYストア): QCY ArcBuds(HT07)
※現在30% OFFクーポンを配布中。4,375円で購入可能です。
また6/7まで使用でき併用可能なクーポンコード「J52T5Q2N」の提供を頂きました。
コードを併用することで、最終価格 4,062円 で購入可能です。
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして QCY より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ内容及び機能について
「QCY ArcBuds(HT07)」のパッケージは製品写真を載せたいつものパッケージデザインです。カラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色が選べますが、今回はブラックが届きました。
パッケージ内容はイヤホン本体および充電ケース、イヤーピース(本体にMサイズ装着済み、S/Lサイズ同梱)充電用ケーブル、説明書です。
本体は10mmサイズのドライバーを搭載しているTWS製品としては非常にコンパクト。フェイス部分は円形で耳穴にすっぽり収まるサイズ感です。やや長めのステムノズルにより耳奥までしっかりとしたホールド感が有ります。またケースもコンパクトでシンプルなデザインでジーンズのポケットにも収まりやすいサイズ感です。
タッチセンサーの反応は一般的で、再生/停止は2回タッチするタイプ。ANCは右側長押しで切替える方式で他社とはちょっと違うかもしれませんが、アプリでアサインを変更可能です。もちろん低遅延のゲームモードにも対応します。
再生/停止 | 2回タッチ(右or左) |
---|---|
曲送り | 右側 3回タッチ |
ANC切替 | 右側 1.5秒ロングタッチ |
ゲームモード | 左側 1.5秒ロングタッチ |
受話/終話 | 着信時2回タッチ(右or左) |
着信拒否 | 1.5秒ロングタッチ(右or左) |
音声 アシスタント | 左側 3回タッチ |
手動 ペアリング | 充電ケースにイヤホンを戻し センサーを5回タッチ |
電源ON | 自動:充電ケースから取り出す |
電源OFF | 自動:本体をケースに戻す |
■ ペアリングおよび専用アプリについて
「QCY ArcBuds(HT07)」の接続性は非常に安定しており、混雑した都心の駅などでも快適に利用できました。この辺は長年にわたってTWS製品を作っているQCYの実績と経験によるところも大きいでしょう。「QCY ArcBuds(HT07)」の対応コーデックはQCYの多くのモデル同様にAAC/SBCまでとなり、aptX系やLDACなどのハイレゾ仕様には対応しません。しかしもともAACまでの対応のiPhoneやiPadで利用する場合はこれらのコーデックはもともと使えない機能のため、コスパ的にはドライバー性能やバッテリ性能にシェルサイズやコストを振り分けた方が有り難く感じるでしょう。この辺はメーカーごとのアプローチの違いという部分ですね。そのなかでもQCYの専用アプリはiPhone用とAndroid用の両方がありますが、i特に日本語環境ではPhone用を先に作っているような印象もあります。
QCYアプリはインストールしアカウント登録を行い、あらかじめログインした状態でペアリングすることで利用できます。「設定」メニューではタッチ操作のアサインを変更したりゲームモードのON/OFFも切り替え可能です。
「音声」メニューではサウンドモードの変更およびイコライザー(EQ)の設定、ANCモードの設定等が可能です。ANC機能は「ON」「外音取込み」「OFF」の各設定で、「ON」では「室内」「通勤」「騒がしい環境」「風切り音カット」の4種類のモードが選択でき、それぞれのモードで3段階の強弱を設定できます。また「外音取込み」モードでは取込み音量の調整が可能で、他にも特に声を聴きやすくする「ボーカル強調」も選べます。この価格帯のANC機能としては他社と比較しても相当にきめ細かい設定が出来る印象ですね。
カスタムサウンドのモードは「デフォルト」のほか「ポップ」「ベース」「ロック」「ソフト」「クラシック」の6種類のプリセットと「EQ設定」によるカスタマイズが可能。「EQ設定」の各バーは他社のアプリより微調整が可能で感覚に応じたチューニングが出来ます。
■ 安定した接続性と強力かつ多機能なANC性能
「QCY ArcBuds(HT07)」のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は最大-45dBと比較的低価格な製品としてはかなり強力です。しかもANCをONにしたときもアプリにより非常に細かい設定が出来るのが特徴です。
またこの3種類のモード以外にもほぼ「ANC OFF」に近い状態ながら風の音だけを効果的に削減してくれる「風切り音カット」モードも選択でき、さらに「外音取込み」モードでは音量調整またはボーカル強調で効果的に外音を取込みながらリスニングも継続できる、オープンイヤー型のイヤホンのような使い勝手が実現できます。
どのモードも実際のユーザーの利用環境を細やかに想定しており、アプリの作り込みが他社とは一線を画しているのを実感します。個人的にはこのANC機能の設定の便利さだけでも「QCY ArcBuds(HT07)」を選ぶ理由になる方もいらっしゃるのでは、と感じます。
■ サウンドインプレッション
「QCY ArcBuds(HT07)」の音質傾向は標準でやや中低域寄りながらニュートラル傾向なサウンドバランス。前回レビューした「T13 ANC」も10mmドライバーを搭載していましたが、音質的には明らかに「QCY ArcBuds」のほうが1ランク上の印象です。「T13 ANC」ではサウンドモードを「カスタマイズ」にしてEQを調整しないモードだと低域の響きが強く全体的にやや籠もったような音になり、「デフォルト」モードで違和感のないようチューニングしている、という印象もありました。これに対し、「QCY ArcBuds」では同様にカスタマズでEQ調整なしのモードでもニュートラルな印象で、ベースとなる音質がすでに高いレベルでチューニングされていることがわかります。また中高域の抜け感も良く、適度に温かみもある聴きやすい印象を維持しつつ、この価格帯としては十分な解像感と明瞭さを持っています。
高域は聴きやすくバランスの良い音ですが、適度な煌めきがあり、下位モデルと比べても伸びやかさを感じます。標準ではキレ感は抑えめですが、ドライバーのポテンシャルが高いためイコライザーをちょっと調整するだけでかなりスッキリした印象になります。
中音域はニュートラルで見通しの良い音を鳴らします。「QCY ArcBuds」ではどのモードでも結構しっかりした音像表現があり、音場も適切ですが、ANCをONにしてしっかり環境ノイズを消した方がより見通しが良くスッキリした印象になります。この価格のイヤホンとしてはかなりニュートラルな印象で音場も強調感が無く自然な広さがあります。
低域は適度な力感とパワーを持ち、デフォルトでは直線的な印象で鳴ります。デフォルトでは若干ミッドベースが強調されており中低域寄りの印象に感じさせます。重低音は適度に深く、このクラスの製品としては十分な解像感があります。
■ まとめ
というわけで、「QCY ArcBuds(HT07)」はコンパクトなシェルデザインのなかに実用性の高い機能と音質をまとめた製品と言うことで、他社のTWS製品と比較しても「スペック」だけでは押しは変えないコスパの良さを感じさせました。より低価格帯の製品の多いQCYの製品のなかでは比較的上のグレードになるため、特に音質面のバランスに優れており、また専用アプリによるチューニングの柔軟性やANC機能の豊富さは特筆すべき要素だと思います。セール中はかなりのお買い得価格で購入できますので、気になっている方はこのタイミングで購入されることをお勧めしますよ(^^)。
FBも合わせた方式だとノイキャン効果が飛躍的に高まる代わりに、特に高域にかけて大きく変化する機種が結構あるので迂闊に手を出せないんですよね…もしよろしければ返信よろしくお願いいたします。